歌姫、任務で当たった呪霊に記憶を改竄されてしまう。偶然にもその呪いは最悪の形となってしまう。なんと、五条との間で孕った赤ちゃんを知らない男にレイプされて孕まされたのだと認識してしまった。
「いや、いやぁ、嫌よ、嫌々…ッ!!おろしたいおろしたい…」
そう言いながらも行動には移せないし、誰にも相談できない。特に五条は、アイツとは付き合っているのに…こんな事知られたくない。
精神的な不安に押し潰されそうな中でも、任務中をこなす。
どうゆうわけか歌姫の妊娠を知った五条と敵対している人物が刺客を送り、歌姫に重傷を負わせる。
瀕死の状況。自分か赤ちゃんか選ばないといけない。遅れてやって来た五条に「赤ちゃん!お願い赤ちゃんを選んで…!!」と悲痛に訴えて気絶する。
目が覚めたら目の前に五条がいて…腹にあった命の感覚もない。
「そっか……」
その時呪霊の呪いは解かれていた。
それから歌姫は罪悪感を背負い、自分の弱さと選択に後悔しながら、退院して元の生活に戻る。五条はあえて歌姫を問い詰めないが、それが余計に歌姫を惨めにさせた。
何処となく目の前に集中できない。このままじゃ生徒にも危険を及ぼすと考え、一時的に呪術師から離れる事に。
五条が資本として家を買ったから、暫くそこに暮らさない?僕もたまに遊びに行くよと言われ、その家で暮らすことに。
一週間もしないうちに五条が歌姫に事故で親を亡くした赤子を育てて見ない?と軽く言われて「ふざけんな!そう簡単に面倒見れる生き物じゃない、それに私は」と激怒するが、次の日には赤子を連れてこられて………可愛くて愛おしくて、あの子もこんなに可愛かったのかなと思うと、涙が止まらなくなってしまう歌姫。
預かった赤子を我が子の様に育て、早五年…。もう歌姫は気づいていた。自分の腕に抱かれる赤子は自分と五条の血を継いだ子供だと。
歌姫はまんまと彼が作った罠に嵌り、死んだ。そして、墓場から逃げられないように精神的に縛られたのだった。