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    kumaneko013

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    kumaneko013

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    先日のアデアレハロウィン🎃🐶の後日談的な何か(途中まで)
    ふせったーに書いた、ぼんやり思い出したアデルくんのちょっと改変Ver.です。
    殿下に酷い事をしてしまったので、今度は甘々を目指して続きも書ければ書きたい…

    「この度は……誠に申し訳ありませんでした……っ!」
     床に額を擦りつける勢いで、土下座をする。
     ベッドに腰掛けているアレイン殿下の顔は見えないけれど、困惑している雰囲気は伝わってきた。
    「あ、アデル、顔を上げてくれないか? 俺はもう気にしていないし……」
    「俺が気にするんですよ! だって俺、殿下にあんな酷い事……」
     殿下を抱き潰した挙げ句、中に出してしまったのは勿論だけど。
     首筋に噛み跡は付いてるわ、手首に痣は出来てるわで、俺が相当無茶してしまった事は想像に難くない。
     更に最悪なのは、俺は自分が何をしたか、全く覚えていなかったのだ。
     言葉を濁す殿下から断片的に聞き出した話を繋ぎ合わせると、どうやらオーシュ殿の術で前後不覚になっていた──らしい。けどそんな事をしてしまったのはオーシュ殿のせいではなく、俺が心のどこかで殿下に対してそういう欲望を抱いていたからだ。
     殿下の事は大好きだし、大切にしたい。
     それは紛れもない事実だが、ただその……ベッドの中だとちょっとだけ、悪い考えが浮かんでしまう事もあったというか。少し強引に、乱暴に責めてみたらどうなるかな、とか。泣かせてみたいなあ……なんて。俺ってそういう趣味があったんだろうか、などという懸念を抱いたりもしつつ、何とか押し殺していた訳だ。
     全く心当たりがないなら、術のせいです! って言い訳が出来たかも知れない。だけど俺自身に心当たりありまくりなので、これは俺の責任としか言い様がないんだ。

    「殿下、俺はどんな処罰も受け入れます。だから何でも仰ってください!」

     頭を下げたまま、固い声で殿下に伝える。けど相変わらず殿下は困っているようで、うーんと唸りながら暫く考え込み、
    「そ、それなら……」
     ごほん、と殿下の小さな咳払いを聞きながら、俺は顔を上げてみる。すると殿下は苦笑を浮かべて、
    「あの時はアデルの顔が見えなくて、その、少し……寂しかったし、怖かったんだ」
    「あ゙あ゙あ゙、すみませんすみません!!」
    「だから……いつもみたいにもう一度してほしい、というのは……駄目だろうか」
     そう言って、今度は照れたように笑う殿下。
     ──え。
     殿下の言った事を、俺は一瞬考え込んで。まさかそんな、と思いつつも、聞き返す。
    「……ええと、それは、つまり。とても都合のいい解釈なんですけど、俺がまた殿下を抱く……という事で合っていますでしょうか」
    「あ、ああ。そうだ」
     赤い顔のまま、こくりと殿下が頷く。
    「それ……俺にとってはご褒美にしかならないんですけど、いいんですか……?」
    「アデルにしてほしい事を考えたら、こうなったんだ。何も罰を与えるだけが全てじゃないだろう?」
    「~~殿下っ!」
     あまりの嬉しさと愛おしさに、思わず飛びついて押し倒してしまった。
     可愛い。なんて可愛いひとなんだ。俺の殿下は。
     頬に何度か口付けていると、殿下が笑顔でこちらを見つめながら、俺の頭を撫でてくる。しかも何だか妙に嬉しそうな様子で。
    「殿下? どうかしました?」
    「いや、アデルはどんな時でもアデルなんだなって……」
    「???」
     頭上に疑問符を浮かべる俺の前で、ふふ、と小さく笑っている殿下。
     むう。
     殿下からのなでなでは相変わらず続いていて、謎の敗北感があるというか、腑に落ちないところはあるけれど。
     そんな殿下も可愛くて、俺は彼の唇を自分のそれで塞いだのだった。

      * * *

     殿下は『いつもみたいに』と言っていたが。
     そう言われると逆に意識し過ぎて、いつもってどんな感じだっけ……? と自分でも分からなくなってしまいそうだった。とにかく優しく触れる事だけを考え、
    「……すみません。ここ、痛かったですよね」
     殿下の服を脱がしながら、首筋にそっとキスをする。
    「そうだな。確かにちょっと、痛かった」
    「ゔっ……」
     あれから数日経って噛み跡の痛々しさはだいぶ薄れたが、まだ完全に消えていない。
     殿下の声には少し笑いが混ざっていて、責めるような口調ではなかったし、悪いのは俺だと分かっていても──改めて痛かったと言われると、やはりグサッとくるものだ。罪悪感でまたヘコみそうになったが、殿下はどこか照れ臭そうな笑みを浮かべて、
    「でも……アデルにされる事なら、全部嬉しい。跡をつけられるのだって、嫌いじゃないぞ」
     そんな殿下の言葉に、絶句してしまう俺。
     ……ああもう。殿下が俺に言ってくれたセリフじゃないけど、どこまで俺を喜ばせたら気が済むんだこの人は……!
     また勢いに任せて殿下に触れたり、事を急いてしまいそうになるが、ぐっと堪える。
     ……そうだ。今日は優しくするって決めたんだ……!
     俺は深呼吸をひとつしてから、殿下の首筋や鎖骨辺りに繰り返し口付けを落としていき──やがて辿り着いた胸の先端に唇を寄せる。ちゅ、と音を立てて吸ってみたり、舌で転がすように舐めていたら、そこはすぐに芯を持って硬くなり始めた。
    「……ん、アデルっ……」
     片方を舌先で、もう片方を指で摘まんで、くにくにと弄ぶ。
     小刻みに甘い声を漏らしながら、身体を震わせる殿下。俺は思わず口を離して、
    「ここもすっかり弱くなっちゃいましたね、殿下」
    「……っ……」
     へへ、と殿下に笑いかける。すると赤面した殿下が俺を睨みながら、両頬を手で挟み込むように、ぺちんと叩いてきた。
     ……ほんっと、かわいいなあ。
     怒られているというのに、顔が緩むのが抑えられなくて。
     すみませんと謝りつつ、殿下の機嫌を取るように、俺は彼の額にキスをした。







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