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    xxYnYnYnxx

    2434雑多

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    すくみの観/用/少/女パロ。
    🫖🌿と🔑🐍形だけショタ化注意。
    中途半端。パロと言いつつ全然別物な気もする。

    #ショタ化
    #パロディー
    parody

    観用少年と呪術師観用少年。一日3度のミルクに、時折与える砂糖菓子で美しさを保っている観用少年。職人の手によって丹精込めて作られた少年達は皆美しい者ばかり。普段は眠っているけれど、気に入った相手にだけその瞳の色を見せてくれる。しかし近年、その美しさ故に正式な手順を踏まない売買取引や転売、悪用等々が蔓延り、店主は頭を悩ませていた。

    そんなある夜、此処、バーチャル横浜の片隅にある観用少年専門店に青年がやってくる。名を、北見遊征と言った。呪術師をしていると言った直ぐ後、ある二体の観用少年を引き取りたい、と続けた。店主には心当たりがある。その美しさに惹かれて引き取ると、主人に不幸が訪れる、何度も買われては戻って来る二体。

    “蛇苺”と“紫芍薬”と呼ばれる観用少年だ。

    青年は二体を呪物だから回収させて欲しい、そう言って、師匠から預かってきたと言うありったけの金が入ったアタッシュケースをどん、とテーブルに置いた。此方としてもそれが真実ならば専門家に託すべきなのだろうが、あの子達はまだ眠ったままだ。この青年を主と認めていない限りは、売る訳には行かない。そう説明すると、並んで店内に飾られている二体の前に移動し、視線を合わせるよう少し屈んでこう言った。

    「俺と一緒に行こう。」


    ゆっくりと観用少年達の瞼が、開く。


    *****



    「遊征ー。」
    「きたみん、起きて。」

    「んんー…もう朝か…。」

    あれから無事、二体の観用少年を回収した遊征は呪いとしての枷であった“名前”を解呪によって書き換え、新たに名前を与えた。

    「ミルクより僕珈琲がえぇなあ。」
    蛇苺改め、魁星。

    「俺、紅茶がいい!砂糖入れて!」
    紫芍薬改め、榊ネス。

    本当は彼の師匠が引き取る手筈だったが、目覚めさせたのは遊征。観用少年達の瞳には、遊征しか映って居なかった。今では一人暮らしだった寂しい部屋に美しい少年が二人も増えて、大分賑やかだ。

    「はいはい、今作るからちょい待ち。」

    最初は観用少年との生活に戸惑っていた遊征も、今では慣れたもの。悩みは、彼らにかかる生活費が己の呪術師の報酬と見合わないところか。今月もカツカツである。
    呪いの名残が上手く残ったのか、普通はあまり話すことの無い観用少年だがこの通り意思疎通は言葉で出来るし、服装や身嗜みには特に気を遣った。店に並んでいた観用少年達はいいとこのお坊ちゃんのような服装をしていたが、よくよく本人達に着たい服を尋ねた処、魁星は派手なシャツやゆったりしたズボンにオーバーサイズの上着など独特な服装を好んだ。一方のネスは服装こそかっちりしたお坊ちゃんに見えるが、羽根ピアスや宝石つきのリボン、羽根で出来たエクステ等小物に拘っているようだ。

    「ほらよ、珈琲と紅茶。角砂糖1個ずつ入ってるからな。」
    「「いただきまーす。」」

    朝のルーティンもお手の物。
    小さな両手でマグカップを包みながら、主の淹れた飲み物を美味しそうに嚥下する魁星とネス。
    それを横目に、主である遊征は朝食の準備をする。今日はトーストとオムレツ、それにサラダと、飲み物代わりの即席コーンスープ。遅れてテーブルにつき、手を合わせる。

    「頂きます。」

    「なぁ、」
    「ねぇ、」
    「「オムレツひとくち〜」」

    「駄目。お前等ミルク飲まないってだけでも珍しいのに、観用少年がオムレツなんて食べたら身体がどうなっちまうかわかんないだろ。」

    これも朝のお決まり。魁星とネスは、遊征の食事に興味津々で、あわよくばおこぼれに預かろうとする。それを躱すのも、大分さまになってきた。

    「きたみんのけちー」

    大体、躱されてぶすくれるのがネス。魁星はと言えば、渋々ながら引き下がって珈琲を飲んでいる。

    「それより遊征、今夜の任務は僕達手伝えそう?」

    珈琲を飲む合間、魁星が遊征に聞く。
    そう、何とこの観用少年達、遊征の任務の手伝いもするのだ。それもこれも、呪物であった名残なのか式神よりも呪物や呪霊の位置察知のアンテナが鋭く、幼く見えるその身体に似合わず機敏で時に呪霊を残酷に仕留める一面も。

    「おう。お前等のお陰で最近呪物の回収スムーズで助かってるよ。師匠が魁星とネスにも褒美をあげるようにって言ってたっけ。」

    「ごほうび!?俺パチンコ屋に行ってみたい!ずーっと前の御主人様がよくキラキラ光るパチンコって看板の店で何かやってたんだよ。俺は車でお留守番だったけど…。」
    「ネス、僕等はパチンコ屋入れんよ。子供の遊び場じゃないけん、あそこは。」

    「……魁は何で知った風な口振りなんだよ、怖いって。パチンコ屋は無理だけど…そうだな、今度3人でショッピングモールにでも行くか!新しい服買いに。」

    朝食を終え、片付けをする遊征の提案に二人は笑みを浮かべた。今夜の任務が成功すれば週末、お出かけ日和と言うやつだ。ご褒美に期待しなくては。

    「そうと決まれば作戦会議やね。」
    「腕がなりますなぁ!」
    「え、今から?!早いって!任務は夜だぜ!?」


    こうして、任務の夜まで長い、それはもうながーい作戦会議が始まったのである。





    続かない
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