_mnmnmr☆quiet followMAIKINGそのうちBLがはじまる 新都市の朝はいつものように陰鬱としていた。 空はくっきりと青い。そこに突き立つビル群が折り目正しく整列し、建物や通りに光と影の直線的な模様を描き出す。街を彩る花壇、草花から落ちまいとする朝露がやわらかな日光をはね返し、屈折させては、道行く人々の瞳に虹色をかわるがわるやさしく灼きつける。瑞々しい空気を吸い込んで、人々は足早に駅へと向かう。そんな一日の始まりをもってしてもなお、柄東は、この街の大地に染み込んだ陰惨な血を思わずにいられなかった。Tap to full screen .Repost is prohibited Let's send reactions! freqpopularsnackothersPayment processing Replies from the creator Follow creator you care about!☆quiet follow _mnmnmrMAIKINGそのうちBLがはじまる 新都市の朝はいつものように陰鬱としていた。 空はくっきりと青い。そこに突き立つビル群が折り目正しく整列し、建物や通りに光と影の直線的な模様を描き出す。街を彩る花壇、草花から落ちまいとする朝露がやわらかな日光をはね返し、屈折させては、道行く人々の瞳に虹色をかわるがわるやさしく灼きつける。瑞々しい空気を吸い込んで、人々は足早に駅へと向かう。そんな一日の始まりをもってしてもなお、柄東は、この街の大地に染み込んだ陰惨な血を思わずにいられなかった。 223 _mnmnmrMOURNING過去のやつそのよん遺稿 ぐしゃぐしゃになった封筒を引き出しの奥から見つけた。 頭の悪かった十六歳のわたしは、こんなところでずっと眠っていたらしい。 しわをのばしてから、ゴミ袋に突っ込む。封筒は袋の中でわずかにあがいて、がさっと音を立てた。 高校の最寄り駅の駅ビルに入っていた、シンプルを売りにした店でシンプルなレターセットを買った。当時わたしは高校二年生だった。 祖母から古い万年筆とブルーブラックのインクをもらい、白い便せんの一行目に書いたのは「高坂先輩へ」。 ばかみたいだ。 女子テニス部で一緒だった高坂先輩は、美人で実力もあるけれど性格のきつい、友だちのいない人だった。肩から下の髪をゆるく巻いていて、陽に当たると茶色に見えるのは染めたのではなく地毛らしいと誰かに聞いた。気の弱い部長としばしばぶつかっては、ふてくされたように花壇に座ってテニスコートをじっとにらんでいた。 1012 _mnmnmrMOURNING過去のやつそのさんあるいは夢想「元気がないときは、意識的に笑うようにしています。 やっぱり僕も人間なので、落ち込んだりするわけですよ。 例えば……めちゃくちゃ怒られたときとか、優大に馬鹿にされたときとか(笑) 笑うと、脳が『あっこいつ今幸せなんだ』って勘違いしてセロトニンを分泌するらしいんですよね。 だから僕は顔だけでも笑うようにしています。 そうしたら気持ちもついてくる気がして。 無理してるだけって思います? だけど気持ちだけを明るくするって難しいじゃないですか。 先に身体を動かしちゃったほうが簡単なんです。 人間は心と身体のバランス保って生きているでしょ? ということは別個に動いてるわけじゃない。 つながってるなら、元気なほうからアプローチする。 4290 _mnmnmrMOURNING過去のやつそのに未知の星 駅のホームから見上げる景色が、いつもと違う気がした。未知の星が煌々と光っていた。あれはなんだと掃除人に問えば「知りません」と簡潔な返事。掃除人にも知らないことがあるのかと、おれは意外に思いながら目を細めた。 星はまぶしかった。白と赤と橙が順繰りにちかちかと明滅する。暗闇のテレビ画面から放たれる光に似ていた。 「帰らないんですか。地球には」 珍しいこともあるものだ。掃除人がおれに話しかけるなど、初めてのことだった。 長い前髪は、ここでの経過時間をそのまま表したように色が抜けて白茶けており、その奥から青い瞳がのぞいていた。おれを見ている。 「帰れない」 「でもここで船を待っている」 「来ないことを知ってるから」 926 _mnmnmrMOURNING過去のやつそのいち百桃田腿太氏に捧げる追悼『南野赤い実は稀代のワロロンハープ奏者である。』 私がその一文を見たのは、ノンフィクション作家・百桃田腿太ももももだももた氏の遺作となった『俺たちには明日しかない』のあとがきだった。あとがきによれば彼は当時とある療養施設を取材していた。そこはたいへん美しい場所で、つい日常を忘れさせるような不可思議な魅力に満ちており、あらゆる生き物の共生が叶えられた理想郷だという。 ある日、彼は帰りがけに一人の患者からチラシを受け取った。南野赤い実によるワロロンハープ演奏会のチラシである。彼は大層興味を惹かれ、演奏会の日にまた訪れることを患者と約束した。 『この奇妙奇天烈な理想郷において、音楽とはいかなるものであろうか。僕はそれを知りたかった。患者たちの持つ無垢なる魂の秘密は、理想郷のそこここに隠れているように思われる。例えば建物や草花、生活する人々。音楽も例外ではない。』(『俺たちには明日しかない』) 1755 recommended works abcabc591DONE #百合 某倉庫DOODLE闇堕ち三分クッキング kaitolanmaDOODLE石田正宗と敦賀正宗♡ Miroku_SALOONMAIKINGかきかけ創作たぶん10億年後くらいに続き描く 風守雷矛DONEbot固定用フコライム。https://twitter.com/FuukoRaim_bot/status/1390642673590185985?s=2021/5/7 2 7ちゃんDONE今日もタキモル♀だよスパダリタキオン。前半は2人きりで、後半はウオッカがうっかりお邪魔してしまうお話。このトレーナー君、デカい音とかダメなんだ。タキモル♀を見てしまったウオッカ=========================================================== とある午前中。 【タキオン】 「トレーナーくーん、紅茶を淹れておくれよー。」 「はいはい、 てか紅茶くらい自分で淹れたらどうなの?」 【タキオン】 「何を言っている。私は研究で1秒たりとも手を離す訳にはいかないんだ。 それと引き換えに疎かになってしまう私の生活を補うのが、君の役目だろー?」 「はいはい、そうだねー」 こんなやりとりが2人のささやかな日常。 しかしそんな日常を破る様な音が、外から聞こえてきた。 その音は… 【タキオン】 「何だい、やかましい騒音だねぇ。 あれはバイクのマフラーを外しているのかい? 2687 いろは🍼PROGRESS私の「好き」は私だけのもの。(肌色注意) 線画マンPAST線画15 nekoobasandayoDONE百合 24