いつか未来の大天使天使庁保護管理課の昼下がり
「なあ、うさみ管理官」
『あ、この度昇進して区分が変わりまして、わたくしのことは管制官(ハンドラー)うさみ、とお呼び下さいね、じん課長』
「……はい」
『で、なんですか?』
「あらしやまのことなんだけど」
『だと思いました』
「なんだよー。いつでも相談しろって言っただろー」
『もちろんです。今月もう3回目ですが全然構いませんよ!私も守護妖精として、じゅんさんのことはいつもいつでも見守っておりますから』
「いつからフェアリーゴッドマザーになったの?」
『最初からですよ!気持ちとしては』
「……あー、ここんとこ、エレメンタリーから帰ってくると自分の部屋にこもり気味なんだよね……。なにかつまづいてるかもしれないから勉強見ようか?って言っても要らないって言われちゃうし」
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