フジワラ
DONE迅さんお誕生日おめでとうございます2024🥳🎂🎉イエー!!「ラリー、ラリー」と同じじんあらです。合言葉ははっぴーじんあら😃💕
(2024/4/9)
ボクの一番星 ずっと欲しいと思っていたけど、きっと無理だと諦めていた。
そんな一番星を手に入れたときの気持ちをどう表現したらいいんだろう。
昼間はずいぶん春らしく暖かい風だったが、夜になると少し肌寒さを感じる。そんな風に吹かれて満開の桜の花びらが揺れているのを見上げていた。月明かりに照らされて揺れる桜の花びらをいつもは一人でぼんやり眺めていたのだが、今年は一人ではなかった。
「すごいな……」
満開の桜を見上げたまま嵐山が迅の隣でつぶやく。
そんな嵐山の姿を迅は目を細めて見ていた。桜も、その桜を見上げて純粋に感動している嵐山の表情も独り占めしているようで気分がいい。
今日は迅の誕生日だった。四月九日、十九回目の誕生日だ。
3844そんな一番星を手に入れたときの気持ちをどう表現したらいいんだろう。
昼間はずいぶん春らしく暖かい風だったが、夜になると少し肌寒さを感じる。そんな風に吹かれて満開の桜の花びらが揺れているのを見上げていた。月明かりに照らされて揺れる桜の花びらをいつもは一人でぼんやり眺めていたのだが、今年は一人ではなかった。
「すごいな……」
満開の桜を見上げたまま嵐山が迅の隣でつぶやく。
そんな嵐山の姿を迅は目を細めて見ていた。桜も、その桜を見上げて純粋に感動している嵐山の表情も独り占めしているようで気分がいい。
今日は迅の誕生日だった。四月九日、十九回目の誕生日だ。
フジワラ
DONEはっぴーじんあら😃💕を目指して!バレンタインの片思い(両片思い)→両思いのじんあらのお話です。
ベリーハッピーラブ、バレンタイン 嵐山准はモテる。
老若男女あらゆる方向からモテる。
その清廉潔白で真っ直ぐで人当たりの良い性格と整った外見、言い出したら聞かない頑固な部分はあるがそれも言い方を変えれば揺るがない信念を持った人間であると言えるので欠点らしい欠点がない。そんな嵐山准はとにかく人から好かれた。
と、言えどもただの高校生なのでモテると言ってもたかが知れていた。精々学校内や近所くらいの範囲だった……が、あのボーダー記者会見からその範囲は大きく変わることになる。あの記者会見以降、ボーダーの広告塔として人前に出るようになると嵐山の外見だけでなく誠実な人柄は多くの人に好意的に受け止められ好感を抱く人が多くなった。……そう、モテる範囲が学校内から街全体に広がったのだ。
10609老若男女あらゆる方向からモテる。
その清廉潔白で真っ直ぐで人当たりの良い性格と整った外見、言い出したら聞かない頑固な部分はあるがそれも言い方を変えれば揺るがない信念を持った人間であると言えるので欠点らしい欠点がない。そんな嵐山准はとにかく人から好かれた。
と、言えどもただの高校生なのでモテると言ってもたかが知れていた。精々学校内や近所くらいの範囲だった……が、あのボーダー記者会見からその範囲は大きく変わることになる。あの記者会見以降、ボーダーの広告塔として人前に出るようになると嵐山の外見だけでなく誠実な人柄は多くの人に好意的に受け止められ好感を抱く人が多くなった。……そう、モテる範囲が学校内から街全体に広がったのだ。
フジワラ
DONEはっぴーじんあら😃💕を目指して!おつきあい済みのじんあらでスニーカーの話です。
ラリー、ラリー この日は大学の授業は二限目からで比較的ゆっくり登校できる日だった。そして柿崎と生駒、嵐山が取っている科目だったので、約束をしているわけではないが、なんとなく早めに教室に行ってなんとなく三人で話をすることが多かった。
しかし、今日はまだ嵐山が来ていない。
「じゅんじゅんが遅めなの珍しいなあ」
「そうだな」
そろそろ二限目が始まる時間だ。そんな時間になっても嵐山が来ないことは珍しい。何か急に広報の仕事が入ったのだろうか?と思いながら柿崎と生駒が話をしていると、勢いよく噂の主が教室の後方入り口から飛び込んできた。そのままの勢いで柿崎の横に座ると同時に講師が教室に入って来る。
「ま、間に合った」
「珍しくギリギリやったねー」
8252しかし、今日はまだ嵐山が来ていない。
「じゅんじゅんが遅めなの珍しいなあ」
「そうだな」
そろそろ二限目が始まる時間だ。そんな時間になっても嵐山が来ないことは珍しい。何か急に広報の仕事が入ったのだろうか?と思いながら柿崎と生駒が話をしていると、勢いよく噂の主が教室の後方入り口から飛び込んできた。そのままの勢いで柿崎の横に座ると同時に講師が教室に入って来る。
「ま、間に合った」
「珍しくギリギリやったねー」
タカネ
DOODLEHappy Merry X'mas🎄🪽🎁❄カメラマンの助手の迅×大学生やま&°ʚ ɞ°やま(最小)の天使パロです。
天使とゆりかご 年内に片付けなければならない仕事を山ほど抱えた師匠の最上の手伝いで働き詰めの迅は、疲労困憊していた。すっかり常連になってしまった遅い時間帯のバスに今日もフラフラしながらなんとか乗り込んだ。
住宅地へ向う路線はなぜだか終バスに近くなるほど込み合っていて、ふたり掛けのシートにやっと滑り込んでため息をつく。
あ~もうダメだ。晩飯もいいや。とにかく風呂入って寝よう……。
バスの揺れに眠気を誘われていたときだった。バスが急停止してガクンと前につんのめった。
「……っぶな」
車内がさざめく。どうも信号無視の車がいたらしい。車外スピーカーで怒鳴る運転手の声。
揺れに耐えようと前の座席の背もたれをとっさに掴んだ手。隣に座っている人の、同じようにしているその手をふと見ると、手の甲になにかが浮かんでいるのが見えた。
25855住宅地へ向う路線はなぜだか終バスに近くなるほど込み合っていて、ふたり掛けのシートにやっと滑り込んでため息をつく。
あ~もうダメだ。晩飯もいいや。とにかく風呂入って寝よう……。
バスの揺れに眠気を誘われていたときだった。バスが急停止してガクンと前につんのめった。
「……っぶな」
車内がさざめく。どうも信号無視の車がいたらしい。車外スピーカーで怒鳴る運転手の声。
揺れに耐えようと前の座席の背もたれをとっさに掴んだ手。隣に座っている人の、同じようにしているその手をふと見ると、手の甲になにかが浮かんでいるのが見えた。
タカネ
DOODLE🪭✨息抜きの落書きです。
青の国に来て一年目の若君とメジロの迅さん。
~後宮御用聞き、迅と朱雀の君メジロと月に咲く花
「嵐山、こんなとこにいた」
「じん」
継宮の梨園の端っこで木を見上げていたらしい若君に、迅はほっと息をついた。
「何を見てたの? 珍しい鳥でもいた?」
隣に並んで同じように見上げたメジロは首を傾げる。
継宮の庭園らしく整えられた庭木以外に目立ったものはないと思うのだが。
「あの黄色の花はなんだろう、と思って」
嵐山は精一杯腕を伸ばしてこんもりとした緑の枝先を指した。
「なんだかとても良い匂いがするのも、あの花だろうか?」
「ああ、そうだね。あれは金木犀だよ。確かに良い匂いのする花だよね」
「きんもくせい……あんなに小さな花なのに。すごいな」
感心したように言うこの若君は、高地の赤の国の元王子だ。確かに金木犀は寒さや乾燥にやや弱いから国元では見たことがないのかもしれない、と思い至る。
2749「嵐山、こんなとこにいた」
「じん」
継宮の梨園の端っこで木を見上げていたらしい若君に、迅はほっと息をついた。
「何を見てたの? 珍しい鳥でもいた?」
隣に並んで同じように見上げたメジロは首を傾げる。
継宮の庭園らしく整えられた庭木以外に目立ったものはないと思うのだが。
「あの黄色の花はなんだろう、と思って」
嵐山は精一杯腕を伸ばしてこんもりとした緑の枝先を指した。
「なんだかとても良い匂いがするのも、あの花だろうか?」
「ああ、そうだね。あれは金木犀だよ。確かに良い匂いのする花だよね」
「きんもくせい……あんなに小さな花なのに。すごいな」
感心したように言うこの若君は、高地の赤の国の元王子だ。確かに金木犀は寒さや乾燥にやや弱いから国元では見たことがないのかもしれない、と思い至る。
wt7haruka
DONE【19歳組旅行の夜】※迅嵐 ※全年齢初めて描いた迅嵐まんが。ワにはまりたての7月に相互さんとした雑談が元ネタです。ワ🔰が描いてますので多少のアレコレはスルーしてやってください。何でも許せる方推奨。今後がんばります。
3枚目はまんがのオマケらくがきです。後日ちゃんとセッしたふたり。よかったね。
(ちょっとだけ色っぽい感じですが雰囲気のみです) 3
フジワラ
DOODLEじんさんがちいさいゆういちくんになる話。続いています!ちいさいゆういちくんを抱っこしている嵐山さんを初めて見てしまった嵐山隊のお話です。嵐山隊のみんなは隊長が大好きな…はずです! 7
タカネ
DOODLE🪭✨番外編小噺其の一より前。
陛下と若君の文通の始まりのお話。
~後宮御用聞き、迅と朱雀の君継宮の若君、皇帝陛下の筆跡を賜ること。
継宮は皇帝が後宮へ渡る前に支度をするための休息所である。
しかし、奥泊まりよりも気楽に行ける場所であるため単に息抜きにおとずれて、そのまま後宮へ渡らずに中泊まりをすることもある。
後宮へ赴く回数を最低限で済ませたい今上帝はとくにその傾向が強い。
広大な皇居よりもこじんまりとした趣の宮を皇帝──迅は元々好ましく思っていた。
規模が小さい故に護衛官の数も少なくなるし、何かをする度に挟まれる儀式の仰々しさも減るので気が休まるのだ。
歴代の為政者は皆、同じような思いをしていたとは思うのだが、後宮へ行くのが気晴らしにはならない迅は、本当にここを手近な離宮と思って、いろいろと自分に取って居心地良く整えてきた。
5124継宮は皇帝が後宮へ渡る前に支度をするための休息所である。
しかし、奥泊まりよりも気楽に行ける場所であるため単に息抜きにおとずれて、そのまま後宮へ渡らずに中泊まりをすることもある。
後宮へ赴く回数を最低限で済ませたい今上帝はとくにその傾向が強い。
広大な皇居よりもこじんまりとした趣の宮を皇帝──迅は元々好ましく思っていた。
規模が小さい故に護衛官の数も少なくなるし、何かをする度に挟まれる儀式の仰々しさも減るので気が休まるのだ。
歴代の為政者は皆、同じような思いをしていたとは思うのだが、後宮へ行くのが気晴らしにはならない迅は、本当にここを手近な離宮と思って、いろいろと自分に取って居心地良く整えてきた。
タカネ
DOODLE🪭✨其の三[三]終
若君は七夕の祭事に参加なさるようで…🦜🎋🌌✨
~後宮御用聞き、迅と朱雀の君継宮の若君、官位を賜ること。[三]
…水が怖いんですって?
准は神獣朱雀の血を濃く受け継いだのね。
いいえ、恥じることはないの。四神獣の相剋は末裔の性なのだから。
水の性は火に剋すもの。而れども火性、金を剋し、土を生ず。
そうやって巡り、支え合っていくものなのよ。
だからね准、あなたは木の性の方と巡り会えたら良いわね。
きっと朱雀(あなた)を助けてくれるから。
木性は東の青龍。土に打ち克ち、火を生じ、これを助ける──。
「……ははうえ、」
嵐山は自分の呟きで目が覚めた。
眠りは揺蕩うような浅さで、なにか懐かしい夢を見ていたような気がする。
えーと、自分はどうしたんだっけ……? と寝台の上でしばらく考える。
ようやく見慣れてきた気がする豪華な天蓋を見上げて、ここは継宮の自分の寝室だ、と認識する。
13909…水が怖いんですって?
准は神獣朱雀の血を濃く受け継いだのね。
いいえ、恥じることはないの。四神獣の相剋は末裔の性なのだから。
水の性は火に剋すもの。而れども火性、金を剋し、土を生ず。
そうやって巡り、支え合っていくものなのよ。
だからね准、あなたは木の性の方と巡り会えたら良いわね。
きっと朱雀(あなた)を助けてくれるから。
木性は東の青龍。土に打ち克ち、火を生じ、これを助ける──。
「……ははうえ、」
嵐山は自分の呟きで目が覚めた。
眠りは揺蕩うような浅さで、なにか懐かしい夢を見ていたような気がする。
えーと、自分はどうしたんだっけ……? と寝台の上でしばらく考える。
ようやく見慣れてきた気がする豪華な天蓋を見上げて、ここは継宮の自分の寝室だ、と認識する。
タカネ
DOODLE🪭✨パロ小噺其の一時間軸は不明だけど、若君はまだ迅さんの正体に気付いてない…はず。
~後宮御用聞き、迅と朱雀の君継宮の若君、お見合いに物思うこと。
「陛下がお見合い?」
書の練習をしていた継宮の若君が、京介と時枝の会話を漏れ聞いたらしくふと顔を上げた。
「ええ。実際は顔を見る程度のことですけれど。陛下はなにぶんお忙しいので、政務の合間に桃園ですれ違うとか、まあわざとらしい場を用意して一応、お見合いしたことにするんです」
「……つまり、見た目の美しさだけで決めるのか?」
「そういうことになりますね。陛下の個人的なお好みもあるでしょうけど、貴人の結婚というのはそういうものですし」
「そうだな。知ってる」
うなづいた嵐山の手元は止まってしまっていて、紙に大きな墨の染みができていた。
あれ、なにか気に触ってしまったか、と京介は内心で慌てたが、その感情はまったく顔色に出なかった。そういう質だし、そこを買われているので仕方ないのだが、それでも言葉を付け足した。
4051「陛下がお見合い?」
書の練習をしていた継宮の若君が、京介と時枝の会話を漏れ聞いたらしくふと顔を上げた。
「ええ。実際は顔を見る程度のことですけれど。陛下はなにぶんお忙しいので、政務の合間に桃園ですれ違うとか、まあわざとらしい場を用意して一応、お見合いしたことにするんです」
「……つまり、見た目の美しさだけで決めるのか?」
「そういうことになりますね。陛下の個人的なお好みもあるでしょうけど、貴人の結婚というのはそういうものですし」
「そうだな。知ってる」
うなづいた嵐山の手元は止まってしまっていて、紙に大きな墨の染みができていた。
あれ、なにか気に触ってしまったか、と京介は内心で慌てたが、その感情はまったく顔色に出なかった。そういう質だし、そこを買われているので仕方ないのだが、それでも言葉を付け足した。
タカネ
DOODLE🪭✨🧧其の三
〜後宮御用聞き、迅と朱雀の君継宮の若君、官位を賜わること[一]
継宮は後宮に面した北側が二階建てになっている。
大きな物見窓を備えた望楼は後宮への唯一の出入口である紫陽門を見下ろすことができた。
昼下がりのやや落ち着いた時間帯。それでも門前の美しい石畳には行き交う宦官や官女や御用商人の姿があった。
もうすぐ七夕祭があるから、あれは衣装を新調するために呼ばれた行商人だな、などと思いつつ手摺に凭れていた迅が視線を戻すと、隣の嵐山は行き交う人々を飽かず熱心に眺めていた。
ここへ来て二週間の継宮の若君には、城内はまだまだ物珍しいらしい。
精緻な造りの華麗な紫陽門。その向こうには彼が本来入るずだった後宮がある。
赤の国の王族として、正式に輿入れするのであれば豪華な持参品や嫁入道具やお付きの者共の行列を引き連れて入内するはずだったろう。しかし、実際には打ち鳴らされる銅鑼も絨毯に撒かれる花もなく、この継宮に人目をはばかるように迎えられただけだった。
5271継宮は後宮に面した北側が二階建てになっている。
大きな物見窓を備えた望楼は後宮への唯一の出入口である紫陽門を見下ろすことができた。
昼下がりのやや落ち着いた時間帯。それでも門前の美しい石畳には行き交う宦官や官女や御用商人の姿があった。
もうすぐ七夕祭があるから、あれは衣装を新調するために呼ばれた行商人だな、などと思いつつ手摺に凭れていた迅が視線を戻すと、隣の嵐山は行き交う人々を飽かず熱心に眺めていた。
ここへ来て二週間の継宮の若君には、城内はまだまだ物珍しいらしい。
精緻な造りの華麗な紫陽門。その向こうには彼が本来入るずだった後宮がある。
赤の国の王族として、正式に輿入れするのであれば豪華な持参品や嫁入道具やお付きの者共の行列を引き連れて入内するはずだったろう。しかし、実際には打ち鳴らされる銅鑼も絨毯に撒かれる花もなく、この継宮に人目をはばかるように迎えられただけだった。
タカネ
DOODLE中華後宮ファンタジーパロ其の一と其の二です🪭✨🧧💕
〜後宮御用聞き、迅と朱雀の君青龍碧眼の皇帝陛下、赤の国の王子と対面すること。
大陸の東、列強の中でも絶大なる青の国は『青龍の帝国』と呼ばれている。
始祖は神獣青龍と伝えられる正統なる血筋の皇帝には、稀に碧眼を持った者が生まれる。その碧眼は未来(さき)を見通す力がある、と言われ、青龍碧眼の皇帝の治下でますます国は栄える、と崇め奉られた。
今上帝は正しくその青龍碧眼の主である。
父帝が思いがけず早くに身罷り、齢十二にして帝位についたが、その聡明さによってすでに名君として名を馳せていた。
さて、この歳若い今上帝は、未だ世継ぎを得ていなかった。
後宮には皇后候補たる妃がすでに三人入内されてはいたが、どなたとも婚儀を上げてはいない。
9708大陸の東、列強の中でも絶大なる青の国は『青龍の帝国』と呼ばれている。
始祖は神獣青龍と伝えられる正統なる血筋の皇帝には、稀に碧眼を持った者が生まれる。その碧眼は未来(さき)を見通す力がある、と言われ、青龍碧眼の皇帝の治下でますます国は栄える、と崇め奉られた。
今上帝は正しくその青龍碧眼の主である。
父帝が思いがけず早くに身罷り、齢十二にして帝位についたが、その聡明さによってすでに名君として名を馳せていた。
さて、この歳若い今上帝は、未だ世継ぎを得ていなかった。
後宮には皇后候補たる妃がすでに三人入内されてはいたが、どなたとも婚儀を上げてはいない。
タカネ
DONE吾が手のおまけペーパー再録。໒꒱·゚と.°ʚ ɞ°.と🐥💙
morning of biz trip『じん!今日もお仕事お疲れさま!』
「ありがとう。あらしやまは今日も元気に過ごした?」
『元気だぞ!』
『じゅんさん、通信時間に限りがありますからね、早く本題を』
『わかった』
タブレットの向こうであらしやまとうさみが何やらこそこそやり取りしているのに、じんは首を傾げた。
じんが出張中の定時連絡と称して、特別に許可をもらって一日一回、天国と地上を繋いでの映像通話なので、確かに貴重な時間ではあるが。
──うん、羽っ毛はぴんぴんしてるし顔色もつやつやだし、今日もおれのてんしは元気いっぱいでかわいい。……それは良いのだが。
「あらしやま?なにかあったの?」
『はい!ここで問題です!』
突然、スケッチブックを構えたあらしやまに画面がかたかた揺れてピントが合わさる。おそらくうさみがスマホを操作してくれているのだと思う。
2639「ありがとう。あらしやまは今日も元気に過ごした?」
『元気だぞ!』
『じゅんさん、通信時間に限りがありますからね、早く本題を』
『わかった』
タブレットの向こうであらしやまとうさみが何やらこそこそやり取りしているのに、じんは首を傾げた。
じんが出張中の定時連絡と称して、特別に許可をもらって一日一回、天国と地上を繋いでの映像通話なので、確かに貴重な時間ではあるが。
──うん、羽っ毛はぴんぴんしてるし顔色もつやつやだし、今日もおれのてんしは元気いっぱいでかわいい。……それは良いのだが。
「あらしやま?なにかあったの?」
『はい!ここで問題です!』
突然、スケッチブックを構えたあらしやまに画面がかたかた揺れてピントが合わさる。おそらくうさみがスマホを操作してくれているのだと思う。
タカネ
DONE【エワ9展示】マフィアなパロまとめ書きたいシーンだけ書いたシリーズ。
※殺人流血強姦未遂などアンモラルな内容を含みます。
🔴じんあらside🟢みずいこside
①水上と隠岐
②迅と嵐山
③迅と嵐山
④迅と嵐山(過去)
⑤生駒隊
⑥嵐山と生駒(過去)
⑦生駒隊
⑧迅と京介 46
タカネ
DONE天国体操第一の続き。天国で暮らしてる໒꒱やまさん(小)とじんの日常。いつか未来の大天使天使庁保護管理課の昼下がり
「なあ、うさみ管理官」
『あ、この度昇進して区分が変わりまして、わたくしのことは管制官(ハンドラー)うさみ、とお呼び下さいね、じん課長』
「……はい」
『で、なんですか?』
「あらしやまのことなんだけど」
『だと思いました』
「なんだよー。いつでも相談しろって言っただろー」
『もちろんです。今月もう3回目ですが全然構いませんよ!私も守護妖精として、じゅんさんのことはいつもいつでも見守っておりますから』
「いつからフェアリーゴッドマザーになったの?」
『最初からですよ!気持ちとしては』
「……あー、ここんとこ、エレメンタリーから帰ってくると自分の部屋にこもり気味なんだよね……。なにかつまづいてるかもしれないから勉強見ようか?って言っても要らないって言われちゃうし」
10364「なあ、うさみ管理官」
『あ、この度昇進して区分が変わりまして、わたくしのことは管制官(ハンドラー)うさみ、とお呼び下さいね、じん課長』
「……はい」
『で、なんですか?』
「あらしやまのことなんだけど」
『だと思いました』
「なんだよー。いつでも相談しろって言っただろー」
『もちろんです。今月もう3回目ですが全然構いませんよ!私も守護妖精として、じゅんさんのことはいつもいつでも見守っておりますから』
「いつからフェアリーゴッドマザーになったの?」
『最初からですよ!気持ちとしては』
「……あー、ここんとこ、エレメンタリーから帰ってくると自分の部屋にこもり気味なんだよね……。なにかつまづいてるかもしれないから勉強見ようか?って言っても要らないって言われちゃうし」
タカネ
DONE観用少年。それは一日三回のミルクと週に一度の砂糖菓子で生きている最高級の贅沢品である。生きている人形である彼らの一番の栄養は、持ち主から注がれる愛情であり、愛情こそがその笑顔をより美しくするという──。My happy Life「あ~やられたなあ。一足遅かったわ」
大して悔しそうでもなく林藤は言って、のんびりと邸宅の中に足を踏み入れた。
「そんなこと言ったって、一晩遅らせて猶予作ったのはボスでしょ」
「こら迅。人聞きの悪いことを言うな。そんなわけないだろー。やむを得ない事情があって遅れたんだよ」
「どの界隈での人聞きが悪いの?また一個『取引先』が減るよ?」
「構わん。あのファミリーのやり口は正直好かん」
「まあボスがいいならいいけどさ」
取り立てるはずの債権者に逃げられた状況であるのだが、上司がそう言うなら迅としては特段困ることもない。
どんなコネや伝手があるのか、はたまた実力があるからなのか林藤に仕事を依頼してくるファミリーは後を絶たない。
5831大して悔しそうでもなく林藤は言って、のんびりと邸宅の中に足を踏み入れた。
「そんなこと言ったって、一晩遅らせて猶予作ったのはボスでしょ」
「こら迅。人聞きの悪いことを言うな。そんなわけないだろー。やむを得ない事情があって遅れたんだよ」
「どの界隈での人聞きが悪いの?また一個『取引先』が減るよ?」
「構わん。あのファミリーのやり口は正直好かん」
「まあボスがいいならいいけどさ」
取り立てるはずの債権者に逃げられた状況であるのだが、上司がそう言うなら迅としては特段困ることもない。
どんなコネや伝手があるのか、はたまた実力があるからなのか林藤に仕事を依頼してくるファミリーは後を絶たない。
タカネ
DONE羽っ毛のちいさなあらしやまを迎えにきたのは背の高い空色の瞳をしたおおきな天使さまだった──。ひたすら大きいじんと小さなあらしやまがいちゃいちゃしてるだけの天使パロ。
じ ん あ ら だ よ !
天国体操第一空色の瞳の天使
みんなは孤児院の前庭にやって来た大道芸を見に走って行ってしまった。
それを見送って、あらしやまは先日見た紙芝居のお話の絵を描こう、と紙とペンを持ち出した。
午後の日差しが差し込む静かな大部屋で、ベッドに上がったあらしやまは白い紙を広げる。
紙芝居はとても楽しかった。とうほうの三人のけんじゃと大きな星。せいぼマリアとそして天使さま。あらしやまは天使の絵を描こうと思っていた。
そこでカチャリとドアが開いた。寮母先生かと思って顔を上げると、入り口には知らない大人の男の人が立っていた。
とてもせいの大きな男の人だった。茶色の髪と白いコートが廊下の窓から入ってくる黄金色の日差しにまぶしく光って見えた。
11512みんなは孤児院の前庭にやって来た大道芸を見に走って行ってしまった。
それを見送って、あらしやまは先日見た紙芝居のお話の絵を描こう、と紙とペンを持ち出した。
午後の日差しが差し込む静かな大部屋で、ベッドに上がったあらしやまは白い紙を広げる。
紙芝居はとても楽しかった。とうほうの三人のけんじゃと大きな星。せいぼマリアとそして天使さま。あらしやまは天使の絵を描こうと思っていた。
そこでカチャリとドアが開いた。寮母先生かと思って顔を上げると、入り口には知らない大人の男の人が立っていた。
とてもせいの大きな男の人だった。茶色の髪と白いコートが廊下の窓から入ってくる黄金色の日差しにまぶしく光って見えた。