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    のびたん

    スパンダム受けメモ置き場📝
    メモの概念→完成していなくても載せて良い⸜( ◜࿁◝ )⸝︎︎

    自分の性壁にしか配慮しておりません(ヨシ!)

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    のびたん

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    ルチスパ・カクスパ(?)・ジャブスパ・モブスパ
    表記無しはほぼルチスパ、多分
    表記無くてもルチスパが混ざっている事があります
    もちころりんのお話はとってもキャラずれです⸜( ◜࿁◝ )⸝︎︎
    スパンダム♀もある

    #スパンダム受
    spandumReceiving

    ④スパンダム受けメモまとめ【7月24日〜27日】スパンダム受けメモまとめ【7月24日〜27日】
    ルチスパ・カクスパ(?)・ジャブスパ・モブスパ
    表記無しはほぼルチスパ、多分
    表記無くてもルチスパが混ざっている事があります
    もちころりんのお話はとってもキャラずれです⸜( ◜࿁◝ )⸝︎︎
    スパンダム♀もある


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    2022年7月24日

    告白して来る人全てを揶揄いだと考えているスパンダム

    スパンダム♀
    学パロ的なのかなぁ?先生なのかなぁ?



    最悪だあのガキども
    俺の顔が歪んでたり黒ずんでるからって揶揄いの的にしやがって
    この顔の黒ずみは生まれつきだ、生まれつきの黒アザだ
    骨格矯正してるのだって好きでやってるわけじゃねぇ
    中身が脆くなっちまってるからだ
    この矯正器具を付けとかなきゃ、また何かあった時本当にぐちゃぐちゃになっちまうかもしれねぇからだ



    スパンダムは腹が立ったので
    「おうおう、俺もお前の事好きだ。だから付き合うか?」
    告白される度にそう返すようにした
    揶揄われ続けるのはごめんなので揶揄い返した


    「スパンダムに告白したらOK貰えて付き合う事になった」
    「は?スパンダムさんと付き合ってるのは俺だ」
    「俺も告白したらOK貰えたぞ」
    「何股と言うよりも、スパンダムさんはみんな平等に扱うという事か?」

    スパンダムは告白して来た者の顔など覚えなかった



    *******************



    2022年7月24日

    ハニートラップを仕掛けた相手とそのまま結婚する

    スパンダム♀


    父親と同じ仕事に就いたスパンダム
    諜報員の先輩に基礎から教わった
    諜報員の仕事を覚えたスパンダム
    諜報員としての仕事でハニートラップを仕掛ける一員のひとりに選ばれた

    ハニートラップを仕掛けた相手からは情報を引き出した
    その後も引き続き情報を引き出す為に上からの指令でスパンダムはその相手と交際している

    数年後、スパンダムは婚期を逃しそうだなとふと思った時に「あ、このまま結婚しても良いですか?婚期逃しそうなんで。ちゃんと情報は聴き出しますし、始末しなきゃいけなくなったら従いますので」と思いついて提案した

    父親は良い顔をしなかった
    上司も良い顔はしなかった
    相談に行った先で、父親の部下の、昔からの顔馴染みだったCP最強と謳われる殺戮兵器が僅かに眉を動かした

    「そういう事で」と退室したスパンダムを剃を使って追い掛けて「俺も婚期を逃しそうなので、結婚するなら俺としませんか?」と伝えた

    「バカだなぁ、お前と結婚しても何の情報収集にもならないだろ?」
    「婚期を逃しそうだから結婚したいのでは?」
    「一石二鳥だから結婚すんだよ。結婚したら流石にハニートラップだとか疑われなくなるだろうが」
    「情報収集なら俺がやります」
    「お前には適材適所の別の仕事があるだろうが」
    「⋯⋯では、俺以外の男と結婚したら四肢を奪って監禁します。と言ったらどうします?」
    「怖っ!!?お前、怖いよ?」
    「どうします?」
    「怖い怖い、もう結婚とかどうでもいいわ」
    「では、俺と結婚してくれるんですね?」
    「なんで?」



    *******************



    2022年7月24日

    悪役長官と最強殺戮兵器

    悪役令嬢風なの?


    司法の島に砲弾の雨が降り注ぎ崩壊状態に陥り、CP9が解体され、CP-0の諜報部員に就任したスパンダム
    散々な目にあったがやっと軌道に乗り始めたと思ったら、かつての部下が上司としてCP-0の総監の座に就いていた
    司法の島での責任を全て押し付けてお尋ね者扱いまでした元部下
    必ず戻ると告げられ戦々恐々していた日々、遂にその日がやって来たのかとスパンダムは恐れ戦いた

    スパンダムに遂に断罪の時が訪れる⋯⋯⋯⋯
    冷や汗を吹き出し元部下、現在上司のロブ・ルッチを前に後退る

    もう駄目だと思い目を閉じたところで目覚まし時計の音が聞こえた


    そこはベッドの上だった
    スパンダムは寝心地の良い寝具の上で横になっていた
    着心地の良い深衣を着ていた

    どういう訳か分からないが、ルッチが目の前から消えていた
    あれは夢だったのかと思い額に手を当てたスパンダム

    それにしてもこの寝具、住み込みの職場で使っている物とは全く出来が違う
    良質過ぎる
    なんなら実家にあるそれと同じだと思った

    「⋯⋯此処は俺の家じゃねぇーか」

    スパンダムは周りを見回して此処が実家であり、自室である事を確認した

    「なんでだ!!?まさか、ルッチを前に恐怖で気絶して昏睡状態とかで実家に帰されたのか!!?」

    スパンダムはあばばばばと困惑した
    ベッドから足を降ろすと何だか脚のリーチが思ったのとは違った
    立ち上がると視界が低く感じる
    スパンダムは慌てて姿見に駆け寄ると鏡に映っているのは40間近の男ではなく、まだ十代といった年の感じの青少年だった

    「なんでだ!!?」

    スパンダムは困惑した

    「なんだこれ!!?夢か!!?こっちが夢か!!?ルッチに恐怖して気絶してこんな夢見てんのか!!?」

    スパンダムはぎゃあぎゃあと騒がしかった


    そこへ家に仕える使用人がスパンダムを起こしに来たのでスパンダムはおとなしくなった
    取り敢えずは服を着替えた
    記憶を頼りに昔着ていた服を取り出して着用し、朝食をとりにダイニングルームに向かった
    長い机の先に父親のスパンダインが若い頃の姿で席についていた
    スパンダムも反対側の席についた
    離れたところから会話が始まる

    今日の予定をスパンダインが述べていた
    どうやら後に役立つかもしれない子供達の居る修練場に視察に行く日のようだった
    スパンダムは行きたくないと思った
    ルッチに逢いたくないと思っていた
    然しどうにも一緒に行かないといけないようだった


    船で上陸したその島
    出迎えられて案内をされる
    訓練をする子供達の中に平和とプリントされたシャツを着た子供の姿を見つけた
    ルッチだと直ぐに分かったスパンダムは顔を逸らした

    一番優秀な子だとルッチが紹介された
    スパンダインはルッチを観察し、スパンダムはギョッとしながらルッチから視線を逸らし続けた

    スパンダインが此処の施設の者と話し込んでいる中、スパンダムは好きに見て回るように言われたのでルッチから遠く離れられるように場所を移動した


    移動した筈なのに目の前にルッチが姿を現した
    スパンダムはあばばばばと後ろに転んで尻餅をついた


    「⋯⋯何故俺を避けるんですか?」
    「⋯⋯別に避けてなんかねぇ」
    「貴方も記憶がおありなのでは?元上官」
    「は!!?⋯⋯これは俺の夢だぞ!!?何でルッチまで記憶持ちみたいな事言ってんだ⋯⋯」
    「元上官、これは夢ではありません。どういう訳か俺たちは記憶を持ったまま昔に戻ったようです」
    「は?」
    「それなので、夢と思わず、真面目に生きて下さい。ふざけた考えでいると貴方、本当に死にますよ?」
    「お前が殺すのか!!?」
    「まさか、そんな筈ないだろう。あんたがまた同じ事をするつもりなら話は別だが」
    「⋯⋯⋯⋯同じ事はしない。同じ過ちは起こさない」
    「それなら良いです。この先、あんな事が起こらないように先に手を打ちましょう」

    ルッチはスパンダムに手を差し出した

    スパンダムはルッチの手を取り引っ張り起こして貰った


    「あの時はごめんね」

    「謝ったから許します」


    ルッチと一緒にやり直し



    *******************



    2022年7月25日


    CP-0に欠員が出たので責任者のロブ・ルッチが新たな人員を選択し補充した。それはCP9のかつての同僚たちだった。

    CP-0の欠員が続きロブ・ルッチはまた人員補充を行った。CP-0の元の構成員はロブ・ルッチとカクとスパンダムしか残っておらず、他は首が挿げ替えられ更に人員を増やし、元CP9の面子で埋まった。

    その間にCP-0は功績を挙げていた。必達目標としていたニコ・ロビンを連行し然るべき処置が行われた。

    「さぁ、元上官、準備が整いましたよ。今から貴方が総監です」
    「は?何を仰ってるんですかダンナ?」
    「言ったでしょう『いずれ必ずあなたの下へ皆で一緒に戻ります』と」



    *******************



    2022年7月25日

    ぱっと見逆


    生まれ変わっても優秀な部下をそばに置きたい上司
    あんな上司の下で働くのは二度とごめんだと思う部下
    ぱっと見、そう見えるかもしれない



    スパンダム「次の人生もルッチをそばに置きたいかだと?そんな訳ないだろ。恐いじゃねぇーか。次の人生があるならお前らとは縁の無い暮らしをしたいよ」



    ルッチ「次の人生も上官のそばに居たいかだと?愚問だな。あの人を一番サポート出来るのはこの俺だ」



    *******************



    2022年7月25日・26日

    もちころりんになったスパンダム



    モチモチの実の能力者の能力でもちころりんにされてしまったスパンダム

    もちころりんとは手のひらに収まるサイズの小さなぬいぐるみの事である
    俵型のような丸みのあるフォルムに小さな手足が前後にぴっぴっと生えている

    もちころりんの特徴は原形がどんなに善良な人でも我儘になったりとても食いしん坊になっていたりする
    そして自分の事を可愛いと知っているあざとい生き物である
    初めは謙虚にしていても可愛い可愛いと愛でていると、自分をとても可愛いと思った大胆不敵な生き物に心境変化する

    スパンダムがそのもちころりんにされてしまった
    部下からの評価があまり良くなかったスパンダムだったが、もちころりんになった姿を見ると誰もが魅了されてしまった

    「何だこの姿は!!?とっとと元の姿に戻させろ!!!絶対奴を逃がすな!!!」と普段ならギャーギャー喚きそうなところだが「何もち?この姿は何もち?小さくなっちゃったもち!どうすればいいもち?困ったもち!助けて欲しいもち」困った様子でもちもちとうろうろしながら部下の方を見上げて助けを求めて来た

    一生そのままで良いのでは!!?とみんなが思った
    もちころりんにされた上司の姿や言動がとても可愛かったので
    まるで別人のように話すもちころりんの上司

    モチモチの実の能力者は拘束したものの、スパンダムにはその事を告げずに暫くもちころりんの姿で過ごして貰おうと、みんなの意見が一致した

    もちころりんになったスパンダムは長官の部屋で机の上に乗っていつもと同じように書類仕事をしていた

    「あぁ⋯⋯ペンがおっきくて持てないもち⋯⋯重いもちぃ⋯⋯」

    ペンひとつ持ち上げる事も大変で、更にはミミズの這うような文字で書類を作成している
    大変そうなもちころりんのスパンダムの姿を見て可哀想だと思いながらも、可愛いと思ってそのまま苦労している姿を眺める部下たち

    「ひぃぃ⋯⋯やっと完成したもちよ⋯⋯」
    「お疲れ様です」

    書類を見て「これは何と書かれているのですか?」と一応内容を確認した
    それ程にもちころりんの文字はぐにゃぐにゃのミミズ文字なのだ

    もちころりんになったスパンダムは質問に怒りもせずに「そこは◯◯って書いてるもちよ」と答えた

    仕事が一段落してからもちころりんのスパンダム通称もちスパは部下のルッチの顔をちらちらと見上げていた

    「何か?」
    「がんばったから、おやつが欲しいもち」

    ルッチは直ぐにおやつを用意した
    飲み物はコーヒーではなく甘い紅茶を用意した

    「熱そうもち⋯⋯ふぅふぅしておいて欲しいもち」

    もちスパは湯気の出ている紅茶を見て困り顔でルッチにふぅふぅして欲しいと頼んだ
    ルッチは胸を鷲掴みにされっぱなしだった

    ふぅふぅしてミルクを入れる小さな容れ物、ミルクピッチャーに紅茶を少し入れた

    もちスパはおやつのクッキーに小さな口で噛り付き小さな歯型を付けながらもちもちと食べた
    ルッチが入れてくれた紅茶もペロッと舌で温度を確かめた後に少しずつ飲んだ

    少しの量でお腹がはったようなのでお菓子をさげようとしたら「あぁ!後で食べるもち!持っていかないで欲しいもち!!」と片付けようとしたクッキーに飛び付いた
    もちころりんの特性の食い意地の張っている部分がよく出ていた

    もちころりんのスパンダムは1人で生活するのは大変だろうと、誰かが仕事以外のお世話をする事になった
    やりたいという者が沢山手を挙げたがルッチがそれを阻止した
    もちスパは仕事を終えるとルッチの部屋に連れ帰られた

    お風呂に入れられた
    どうやら服は脱がせられないようなのでぬいぐるみを洗う洗剤とやらを入手してそれで軽く揉み洗いをして水で洗剤を流し、後は水切りをして水分を拭き取られた
    もちスパは水切りの際に身体をぶん回されてトラウマになったようでお風呂を嫌がるようになった



    スパンダムがいつも付けていた香水をもちスパも付けたがるので、ルッチがシュッとそれを吹き付けてやった
    もちスパからはいつものスパンダムの匂いがして来た
    もちスパは汗をかいていないので香水+汗の本来の香水の匂いにはならなかったが
    ルッチは香水をかけたもちスパを鼻に近付けてくんくんと匂ってみた
    もち吸いのような状態だった
    世間のもちころりんはお尻に香水をつけられてお尻をもち吸いされている者も居るようだ

    もちスパは今日も長官としての仕事を頑張った
    部下に仕事の指示を出す

    「◯◯で◯◯と接触して◯◯でターゲットを◯◯するもちよ」
    「了解じゃ」
    「頑張ってくるもちよ。戻って来たらよしよししてあげるもち」

    普段は可愛くもない憎らしいだけの長官がもちころりんの姿で小さな手を動かして頭を撫で撫でしてあげるというような動きをしていた

    「⋯⋯頑張ってくるかのぉ」

    もちスパに見送られながら満更でもなさそうなカク
    寧ろもちスパに撫で撫でして貰う為に速く仕事を終わらせ早く帰ってこようと思った

    ルッチはやきもちを焼いていた

    「俺も撫で撫でして欲しいです」
    「⋯⋯可愛い猫ちゃんになったら撫で撫でしてあげるもち」

    もちスパにそう言われてルッチは100%豹の姿になった
    もちスパは小さな手で豹のルッチを撫で撫でした
    そして背中に乗せて貰って少し部屋の中をお散歩してから仕事に戻った


    スパンダムに電話がかかって来て、ルッチが受話器を取ってもちスパの口元に持っていくともちスパが「もちもち」と会話を始め、その外部とのやり取りによってスパンダムがモチモチの実の能力者の能力でもちころりんにされている事が外部に知れ、スパンダムを早く元に戻すようにと指示が出されてCP9のメンバーは渋々と捕まえていた能力者に技を解かせた

    もちスパの姿は元のスパンダム長官の姿に戻りCP9メンバーの夢のもちスパ生活は終わりを迎えた


    「何だお前らその目は?」
    「可愛くない」
    「可愛くないのぉ」

    長官を見て可愛くない可愛くないとブーイングの声があがっていた

    「もちころりんにされた俺がそんなに気に入ったのか?」
    「長官がもちころりんだった時の方が士気が上がっていました」
    「へぇ、なら、偶にならもちころりんの姿になってやるよ。仕事に支障が無ければな」

    スパンダムのもちころりんの姿は好評に終わり、モチモチの実の能力者はスパンダムをもちスパの姿にする為だけに司法の島の何処かにルッチたちによって幽閉された



    おしまい

    もちころりんのお話沢山作っているのでスパンダムでも作ってみました。



    *******************



    2022年7月26日

    おさななルチスパ・ジャブスパ

    幼馴染のルッチとスパンダム+ジャブラ
    現パロ?


    スパンダムは恋をしていた
    物心がついた頃からずっと一緒に居た幼馴染のルッチにだ

    ルッチは強かった
    平和とプリントされた文字入りTシャツを着て木の枝を振り回すような子供だったけれどスパンダムはルッチの事が好きだった
    スパンダムは良いところのお坊ちゃんだったので蝶ネクタイにダブルスーツといった出で立ちだった

    ルッチに恋をして長い年月が経った
    秘めた想いなので気持ちを口にした事はなかった
    ルッチはどんどん強くて逞しくてカッコよくなった
    スパンダムは隣を歩きながらいつもルッチにときめいていた

    ルッチはモテた
    よく告白をされていた
    いつも断っていたが
    スパンダムは、ルッチが告白されるとハラハラしながらもいつも交際を断っているので胸を撫で下ろして安堵していた

    ある日、ある時、スパンダムの前でいつものように告白をされたルッチ
    スパンダムの方をちらりと見た後に交際を承諾した
    スパンダムに衝撃が走った
    ルッチは告白して来た相手の事を以前から好きだったのかと⋯⋯
    交際を承諾したルッチは告白をしてOKを貰えて喜んでいる女に手を引かれて何処かに連れていかれてしまった

    スパンダムは自分が知らなかったルッチの一面に衝撃を受けて立ち直れないでいた
    もうひとりの幼馴染のジャブラの元に泣き付いた
    ルッチに失恋した事を泣き喚きながら延々と聞かせていた
    常日頃からルッチへの恋煩いの相談をされていたジャブラ
    ジャブラも以前、とある女の人に恋をして告白して失恋した事があったのでスパンダムの失恋した気持ちはよく分かった

    泣いて喚き散らした後、気力も無くしてしくしくと泣くスパンダム
    ジャブラは隣に座って肩を抱いた
    スパンダムはジャブラに寄りかかりジャブラの服に涙を吸わせていた


    「余り者同士でくっつくか?お互いに次の恋をするまで」

    そう冗談めかしたジャブラをスパンダムは泣き腫らした目で見上げた

    「好きな奴出来たらちゃんと報告しろよ」

    スパンダムが目を閉じたのでジャブラは契約を交わすように唇を重ねた


    ルッチは以前と変わらずスパンダムと行動を共にしていた
    スパンダムが自分に好意を寄せている事は以前から知っていた
    受け身になろうと告白待ちをしているがスパンダムは一向に告白してくる気配を見せなかった
    告白の仕方なら目の前で何度も見せて来たのだがとルッチは考えた
    いつも告白を断っているからスパンダムが告白に後ろ向きになっているのかもしれないとも考えて告白された時に一度承諾の返事をした
    スパンダムは驚いた様子だった
    告白をしても承諾する場合もあるという事を学んだだろうかと、ルッチはスパンダムの様子を見て考えていた


    ルッチの考えなど知らず、スパンダムはジャブラに泣き付いて失恋経験者同士で慰め合う事になったのだが⋯⋯

    女がルッチに会いに来て、スパンダムは残される
    スパンダムはジャブラの元に行って慰めて貰う
    悪循環の繰り返しだった

    ルッチは女と別れないとスパンダムが告白し辛いと考えて早々に別れた
    スパンダムは以前と変わらずずっとそばに居るが少しぎこちなく、距離が開いてしまったように感じられた

    ルッチとスパンダムとジャブラの幼馴染3人で行動を共にした時、スパンダムがやけにジャブラに話し掛け、ジャブラからもスパンダムに対してボディタッチが多い事が気にかかったルッチだった
    ジャブラがルッチに付き合っている彼女の事を、スパンダムが席を外した時に聞いてみるともう別れたという事を知らされた
    スパンダムはまだそれを知らないようだとジャブラは思った
    近頃女の姿は見えなくなったが別れたとも聞いていないとスパンダムがジャブラにこぼしていた
    ジャブラはルッチの言葉にそうかそうかと返事しながら、その事をスパンダムに伝えるつもりは更々無かった
    ジャブラはスパンダムと、もう身体の関係まであった
    今更手放す気にはならなかった
    スパンダムがルッチの事を吹っ切れたらちゃんと告白をして、ちゃんと交際しようと考えていたからだ



    *******************



    2022年7月27日

    ルチスパ


    「死ぬ時は豹の姿で死んでくれたら敷物としてずっとそばに置いてやる」



    *******************



    2022年7月27日

    世にも不思議な悪魔の実
    ルチスパ


    ニギョニギョの実

    人魚になって悪魔の実の能力者の手から海へと逃れる事が出来る

    海楼石のような鱗で能力者の能力を無効化出来る

    攻撃力は無いけれど、防御にのみ徹した悪魔の実の能力




    船の故障で無人島に漂着した
    何と偶然にも元船大工が居るので船の修繕には困りはしなかった
    然し、暫くはかかるようなので衣と住は兎も角、食の備えが必要だった
    船に乗せている食料にも限りはある

    船を直す者と食料を調達する者、それぞれに見合った役割分担がされた
    一通り島を見て回り危険な生物が居ない事を確認した後に、お前でもこの島の中を探索出来るだろうと、CP-0としては戦闘力の低いスパンダムにも食料調達の役割を任された

    スパンダムはロブ・ルッチの目が届かなくなるとぶつぶつと文句を口にした
    島の中に危険な生物は居なかったとルッチに聞かされていたのでスパンダムは大胆に行動し草木に足を取られてすっ転んだりしてひとりで怒り喚いたりしていた

    小さな島ではあるが、大きな物を目印に一応地図を描きながら進んだ
    何度か転び、何度も転び、転がり込んだ先で宝箱を見つけた
    俺じゃなきゃ見逃してたくらい転んで辿り着いた先
    スパンダムは宝箱を開けてみると中には悪魔の実が入っていた
    スパンダムはどうしたものかと考えた
    売れば1億ベリーにはなる代物だが今これを持ち帰っても自分の物になるかは定かでは無い
    取り上げられて無報酬かもしれない
    それに何より自分には今、戦力が足りない
    かつての部下ロブ・ルッチにまだ極刑にあわされずに済んでいるが、いつそれが執行されるか分かったものではない
    スパンダムは震える手で悪魔の実を掴み、何の能力かは分からないが、その実に噛り付いた
    噂通り不味かった
    まずい果汁と果肉を何とか呑み込んだ
    これでルッチに対抗する術は少し持てたと


    スパンダムは草木に覆われた無人島を探索し適当な果実を手に入れて船まで戻って来た

    「遅い」
    「そりゃないですよダンナ~」

    汗水流して探索して来た結果を遅いと叱咤された
    スパンダムは内心腹わたが煮えくりかえっていた

    「迷子になっているかもしれない。怪我して動けなくなっているかもしれないって心配しとったくせに」

    ルッチと一緒に船を直していたカクの言葉などスパンダムの耳には届きはしない

    スパンダムが集めて来た果実を食べられる物、食べられない物でハットリが分別していった
    食べられるが人間が食べるには美味しくない物も分別し、ハットリの食料としてストックされた

    「次は魚を獲って来い」

    悪魔の実の能力者でない者に魚獲りの指示を出していたのでスパンダムもそれに加わる事になった
    スパンダムは先程悪魔の実を口にしたばかりなので早くも詰んでしまった
    悪魔の実を食べたと口にしても馬鹿野郎と怒られそうだし、浅瀬で魚を探す分には溺れるまではいかないかもしれないと思い海辺を歩いた

    浅瀬でも魚がちらちらと姿を見せていた
    スパンダムほどの道力では素手で魚を捕まえるのは無理なのだがきっと嫌がらせでやっているんだから別に成果を出さなくても良いだろうとスパンダムは考え、渋々と海の中に足を入れた
    力が抜ける覚悟をしていたがそんな事も無かった
    浅瀬に居た魚が周りに寄って来るので手を伸ばすと何故かすんなりと捕まえられた
    スパンダムはうぉぉぉ!!?と自分に驚きながら魚を入れるバケツに海水を入れ、次々と魚を捕まえてはバケツの中に入れていった
    自分の魚を捕まえる才能に驚きながらもバケツの中を魚で満杯にした
    バケツの中の魚を生簀がわりの樽の中に移し替えに戻った

    「こんな才能があったとはのぉ」

    感心されてスパンダムは少し鼻が高くなった

    「小さいな」

    確かにスパンダムが捕まえた魚は小さくて、腹の足しになるかは分からないサイズだった
    スパンダムはルッチに対してまた苛々とした

    もう少し深いところまで行けばもっと大きな魚がいるかもしれないとスパンダムは海の中に入っていった
    脛の辺りで小魚を捕まえていたスパンダムは膝の辺りまで海の中に浸かり、まだ大丈夫そうなので太腿辺りまで海の中を進んだ

    突然足場が無くなって海の中にドポンと沈んだスパンダム
    スパンダム本人は驚いた
    悪魔の実を食べたのだから早速海に嫌われ溺れてしまうと脳裏に過る
    何の能力かも分からないのに、使う前から悪魔の実の恩恵ではなく呪いだけを受けてしまったと
    手足をバタバタさせていると身体がすいすいと水中の中を進んでいる感覚がした
    足の感覚がおかしかった
    二本の足がひとつに巻かれて纏められたような感覚がした
    見ればそこには尾鰭があった
    スパンダムは自分の身体が、下半身が人魚の身体になっている事を理解した
    理解しながらも悪魔の実を食べて海に嫌われる筈なのに、海に適応した人魚の身体になる事は理解出来なかった
    理解出来ないながらも、取り敢えずは命拾いしたのだと胸を撫で下ろした
    何故か周りに魚が集まって来るので触れると甘えるように擦り付いて来た
    スパンダムは一際大きな魚を撫でて腕の中に抱くと魚はおとなしく腕の中に収まった
    突然陸地が終わった辺りまで尾鰭を動かして泳いで戻ると陸地に足を付けた

    足よ、二本足に戻ってくれと念じていると尾鰭は二本の人間の足に戻った
    海面に顔を出すと辺りが慌ただしかった

    スパンダムは大きな魚を腕に抱えて陸地に戻り「何があったんですかダンナ?」と尋ねた

    スパンダムが海の中に沈んだ瞬間を見たルッチとカクは肝が冷え、泳げる者を呼び付け救助に行かせる為に慌ただしくしていたのだが、平気な顔をして当の本人スパンダムが海から戻って来た

    「大きな魚を捕まえましたよ。これならダンナも満足するでしょう」と魚を見せた

    スパンダムは海と相性の良い悪魔の実の能力を手に入れた
    いざという時、ロブ・ルッチの手から海へ逃げられる
    海で溺れる事もない、なんて良い能力だとスパンダムは内心喜んだ



    補足
    ルッチ→→→→→スパンダム
    本人には伝えてないけど重めの愛情

    スパンダムからルッチへの感情は恐怖と逆恨み

    カクはルッチ→スパンダム感情知っているけど、スパンダムにルッチがそこまで嫌悪されているとは知らないかもしれない


    【僕・私の考えた悪魔の実】的なの深くは考えないで下さ〜いね ⸜( ◜࿁◝ )⸝︎︎



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