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    のびたん

    スパンダム受けメモ置き場📝
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    のびたん

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    ルチスパ・カクスパ・ジャブスパ・ネロスパ・モブスパ・匂わせ程度のクザスパ・CP9♂全員が1話
    表記無しはほぼルチスパ、多分
    表記無くてもルチスパが混ざっている事があります
    スパンダム♀もある
    裏雰囲気要素有り

    #スパンダム受
    spandumReceiving

    〔21〕スパンダム受けメモまとめ【2022年8月31日~9月5日】スパンダム受けメモまとめ【2022年8月31日~9月5日】

    ルチスパ・カクスパ・ジャブスパ・ネロスパ・モブスパ・匂わせ程度のクザスパ・CP9♂全員が1話
    表記無しはほぼルチスパ、多分
    表記無くてもルチスパが混ざっている事があります
    スパンダム♀もある
    裏雰囲気要素有り


    *******************



    2022年8月31日

    CP-0時代
    ルチスパ


    「ルッチの弱みって何だと思う?」
    ファンクフリードに問い掛ければいつものように頭をもすもすされた。
    「ファンクにもわからないか」
    ファンクフリードの鼻を撫でる


    ある日おれは捕虜にされた。
    バカかこいつら、おれにそんな価値はねぇってのに
    何と交渉するつもりなんだか
    ファンクフリードを逃がせただけで十分だ
    「ロブ・ルッチの弱点だ」
    気になる言葉が聞こえて来た。

    「お前ら、ロブ・ルッチの弱点を知っているのか?冥土の土産に教えてくれ」
    もし万が一助けが来た時、その弱点を活用してやる
    「お前だろうが、元上司なんだろう。今は部下にしてそばに置いて護ってるらしいじゃねぇーか」
    馬鹿馬鹿しい答えが返って来た。
    「は、おれはロブ・ルッチに恨まれはすれど、あいつの弱点なんかじゃねぇ。自分の手で嬲り殺せなかったのは残念に思ってるだろうけどな」

    パオーンとファンクフリードの鳴き声が聴こえた。
    結構近くで聴こえた。
    「ファンク来るんじゃない!!」
    矢張り助けに来たと賊たちがぞろぞろと外に出て行った。

    その隙に近くにパカっと扉が開いた。
    よく知っているドアドアの実の能力だ
    「ブルーノ⋯⋯」
    ブルーノがドアから出て来て鎖でぐるぐる巻きにされて床に転がるおれを見下ろした。
    始末するなら今の内だな
    好きにしろと顔を背けた。
    が、
    「ファンクを回収してちゃんと次の持ち主に渡せ!ファンクをちゃんと扱わねぇー奴のところにやったら呪ってやるからな!!」と捨て台詞だけは吐いた。

    ブルーノに肩に担がれてドアを潜った。

    ファンクフリードの鳴き声は囮だった。
    出て行った賊たちは次々に捕らえられ、首謀者の首が取られて事は終わりを迎えた。

    ファンクフリードはおれの元に戻って来た。
    鎖はロブ・ルッチの手で引き千切られた。
    おれはギロリと睨まれた。
    ファンクフリードがおれの元に寄って来て頭をもすもすした。





    「結局ロブ・ルッチの弱点は分からずじまいじゃねぇーか」



    ファンクフリードがまた頭をもすもすした。
    ロブ・ルッチの弱点を鼻で指し示してもすもす教えているけれど飼い主のスパンダムには伝わらなかった。



    備考
    ファンクはスパンダムに象の姿にして逃がされた
    ファンクはスパンダムの捕まっている場所を教える為に戻って来た
    ルッチは匂いで居場所が分かるけど
    ファンクとスパンダムはズッ友でお互いが大切な存在⸜( ◜࿁◝ )⸝︎︎𓃰



    *******************



    2022年9月1日

    ルチスパ


    「スパンダムの奴、近頃よぉ怪我しちょるのぉ」
    CP-0諜報員のカクが告げた言葉
    それはCP-0総監であるロブ・ルッチも気になっているところだった。目の届く範囲に置き、前線に立つ時には策源地に置いて来ていた。何かあれば陰ながら助けていた。それなのに当の本人のスパンダムは負傷して手当てを受けている。ドジでやらかした怪我では無く、戦地で敵から攻撃を受けて負傷している
    「何故お前は負傷している?策源地で補給物資の見張りをさせているだけだが」
    「えぇ、ダンナ、おれだって戦争に参加してるんですから負傷ぐらいしますよ」
    スパンダムは負傷して包帯の巻かれた腕を見せて来る


    *********

    【スパンダム】

    補給物資の見張りだと?確かに此処なら安全だが、昇進は見込めない。ルッチの奴、おれが昇進出来ないようにおれの動きを見張っているのか制限ばかりしやがる。おれだって戦争で少しは役に立つってところを見せねぇーとな、ただでさえCP-0諜報員内でも居場所がねぇーってのに。こんな補給係と同じ場所でCP-0のおれが働いてるなんてCP-0の名が泣くぜ
    そこにちょうど補給物資を狙った奴らがやって来て、補給係は戦闘向きじゃ無い奴らも居たから「此処は任せろ」と象剣を取り出してちょっとファンクの技を出したら存外簡単に倒せる奴らだったからおれは此処で戦ったという証を残す為に敵の攻撃を態と腕に受けた。痛ぇと思ったが堪えてファンクの技で倒した。補給係が呼んで来た兵士に残りの奴らを任せた。補給係が傷の手当てをしてくれておれは名誉の負傷を得た。何度かそんな事を繰り返せば補給物資で一緒に働いていた奴らからの信頼が厚くなった。CP-0総監のロブ・ルッチに指摘されておれはやっと名誉の負傷を見せる事が出来た。おれだってちゃんと仕事してんだぞってところを見ろ

    *********

    策源地にも迂闊に配属出来ないとなると、いよいよ何処に置いておけばこいつは安全なんだ?とロブ・ルッチは頭を悩ませていた。誰もロブ・ルッチの葛藤を知らない。ロブ・ルッチはスパンダムを護りたいのだという事を
    みんながみんな、ロブ・ルッチの事を、元上官のスパンダムを好きに連れ回しいつでも好きなように嬲り殺せる等という間違った認識でいる。何故今まで命を懸けて守り通して来た者をこの手で摘み取らなければならないのか?勘違いして自分がやってあげますよと言って来た奴はその場で始末した。そんな思考の奴らばかりだった。なんなら同じCP9諜報部員だったカクやブルーノやカリファ、ジャブラやフクロウやクマドリですらロブ・ルッチの事をそう思っているかもしれない。そんな気は無いとはっきりと意思を示した事はなかったが、スパンダムを言葉でぞんざいに扱う事はあれど傷付けた事など無かった。それなのに周りは誰も気付かない
    ロブ・ルッチにとってスパンダムは守るべき対象だ



    *******************



    2022年9月1日

    自傷するスパンダム
    諸説ありという事にしておく
    一応ルチスパ?


    また自傷行為をしていやがる。前の傷も治らねぇー上から

    元上官、スパンダムが自傷行為を始めたのは二年前、おれたちが元上官の元に戻ってからだった。CP-0の総監に就任し、その権限でエニエス・ロビー勤めだった元上官を呼び寄せてCP-0諜報員に就かせた。元上官はおれたちがそばに居る事に怯え、初めての自傷行為をした。初めての時は本気だったようで傷は深かった。元上官の血の匂いに気付いて部屋に行けば手首から血を流す元上官の姿があった。おれの姿を見ると元上官は怯えて心拍数が上がり血は余計に流れ始めた。傷口を掴み医療班の元に連れて行き直ぐに縫合させた。
    その傷は大きく跡を残した。元上官は偶にその傷痕を見る。そしてその膨らみを撫でる。程無くして元上官はまた手首を切った。今度は致命傷になりそうなものではなく、小さな切り傷程度のものだった。それが何本か引かれて傷を作り、その傷から血がじわりと表面に出て来る程度で、流れるほどのものではなかった。元上官はその傷に満足している様子だった。縫合するほどの傷ではなく、医療班に見せるほどのものでもない
    傷を作り手首を眺める元上官の邪魔をして手首を拭いて消毒し包帯を巻いた。
    そんな事が何度も続いた。傷を眺め、傷口が塞がり傷痕が薄れていくと新しく傷を作った。注意した時に傷口を見ていると安心すると言われてからは無理にやめさせる事を諦めた。

    「のぉ、ルッチ、スパンダムの奴自傷しとるじゃろ」
    「あぁ、何度言ってもやめねぇーからもう放っている」
    「傷口を見ると安心するって言うとったが」
    「あぁ」
    「何に安心してるのか知っておるのか?」
    「⋯⋯知らん」
    「【いつでも死ねる。いつでもこの嫌な現実から逃げ出せる】からじゃぞ」
    「なんだと?」

    また元上官の血の匂いがして、今度は剃を使い駆け付けてナイフを取り上げてこっ酷く叱って抱き締めた。



    備考
    カクの喋り方わからんマン⸜( ◜࿁◝ )⸝︎︎𓃱



    *******************



    2022年9月1日

    CP-0時代

    モブスパ


    ハニートラップを仕掛ける事になりカリファが任務に就いた。
    商談役のスパンダムとの任務なのでカリファはスパンダムがドジを踏まないかだけを心配していた。
    話は進み先方がハニートラップに乗り、商談先が用意した女を持ち帰るかと思われたが、相手は男色家だったようでスパンダムの皮の手袋を撫でて来た。
    スパンダムはそういう趣味かと判断してハニートラップを仕掛ける役目を自分に切り替えた。

    カリファにとっては予想外の事だった。
    スパンダムは相手の誘いに乗りカリファを帰らせて一緒に一夜を過ごし任務を全うした。
    男色相手のハニートラップなどスパンダムは昔体験済みだった。
    「ハニートラップなんて久し振りだったんですけど、ちゃんと熟せましたよ」
    と調査内容を報告した。
    誰もスパンダムの過去の、長官より前の仕事内容を知らなかった。


    備考
    カリファは情報だけ聞き出してやり過ごす
    スパンダムは情報を聞き出しながらの情交



    *******************



    2022年9月2日

    CP9♂全員に嬲られたスパンダム

    裏雰囲気要素有り
    スパンダム♀



    CP9内で権力を振るい偉そうにするスパンダムを力で解らせる為にカリファを除いた男性陣で嬲った事があった。
    全く敵わない力に怯えながら男たちに嬲られたスパンダム
    それでも翌日にはまた司令長官という名を振るい部下の諜報部員に偉そうに指令を下した。
    そばから離したかったのか各自長期の任務が言い渡された。
    司令長官のそばに残ったのはカリファだけだった。
    CP9諜報部員の6人が任務を終えエニエス・ロビーに戻った時には、CP9に臨時の助っ人として四式使いが2人ほど居た。
    スパンダムがCP9司令長官になる前に主管をしていた部署の部下らしい
    「長官、お身体ご自愛下さい」
    CP9諜報部員が戻った事で臨時の助っ人は本来の自分の部署に戻るらしい
    スパンダムの手を取り敬愛の口付けを落とす。
    スパンダムが飼い慣らした部下だった。

    お身体ご自愛下さいとは、少し膨らんだ腹を持つスパンダムに対しての言葉だった。
    CP9司令長官の執務室に戻った6人は椅子から立ち上がったスパンダムの姿を見てギョッとした。
    「見ての通り、おれは今身重の身だ。だが今まで通り職務は遂行する。おれは頭さえ使えれば良い、司令長官だからな」
    CP9諜報部員カリファを含めて一同に告げた。

    「未婚の母だと体裁は悪いが仕方無い。相手が誰かも分からない上におれには結婚する気なんて更々無い。結婚願望の無いおれに子供なんて出来ないと思ってたんだが、折角出来たんだから産んでやろうと思った。父親に似れば強い子供が生まれて来る事は間違いない、おれに似ればそれはそれで親父も可愛がってくれる事だろう。どちみちグアンハオ送りにしておれに忠実な兵器にはしてやるがな」
    スパンダムはそう言って各自の調査報告を求めた。
    そしてまた新たな仕事を割り振った。
    スパンダムがいつものごとく転びそうになるとカリファが身体を支えた。
    ずっとこんな調子だったのだろう
    ではカリファがいない時はあの部下たちがずっとそばにいたのか?
    否、ずっとそばにいたのはファンクフリードで、スパンダムが転ぶ度にその鼻でスパンダムの身体を抱きとめていた。
    なんならスパンダムが席から立つと服の背中を鼻先でギュッと握っている
    スパンダムが飲むコーヒーも火傷をしないようにホットからアイスに変わっていた。

    スパンダムはこれでもまだ暴行を加えられたらどうしようかと考えていたがそれは杞憂だった。
    あの殺戮兵器どもはファンクフリードやスパンダムを敬愛する部下やカリファのようにスパンダムの身体を気遣って来た。
    誰が父親かも分からないこの身体を
    スパンダムは子供を産んでも子供の顔をこの部下たちに見せてやるつもりはなかった。
    誰に似ていると教えてやるつもりもなかった。
    自分を嬲った男たちが延々と悶々し続ければ良いと思っていた。
    最悪力づくで流産させられるかと思っていたがそんな事も無かったのでスパンダムは堂々と身重の身体で司令長官の仕事を続けられた。
    任務を与えられ戻る度にスパンダムの腹は大きくなっていった。

    有給休暇を使いスパンダムは出産した。
    スパンダムが妊娠している事を知っているのは一部の人間だけだったので態々他に知らしめるような産休など取らなかった。
    極秘出産とでもいうのか
    スパンダムはその日の内に子供を産んだ
    丈夫な赤ん坊は出産に協力的で直ぐに産道から出て来てくれた。
    そうでなければスパンダムの体力は保たなかった。

    産声が上がり母子共に健康だという知らせを受けてスパンダインは安堵した。
    この出産でスパンダムを失えば後悔してもしきれなかった。
    突然妊娠した娘は相手が誰なのか教えなかったが強い子供が生まれるから産んでグアンハオに入れると言った。
    その時点で相手がロブ・ルッチなのだと判断し、堕胎させるわけにもいかなくなったスパンダインはスパンダムの妊娠を見守って来た。
    赤ん坊は乳母に面倒を見させて偶にスパンダムもスパンダインも様子を見に家に戻った。
    スパンダムは家に戻ると少し育った子供に子供向けの世界の法の本を読んで聞かせた。
    そしてグアンハオに送った。
    「強くなったら迎えに来てやる」と



    「長官、長官のお子さんはお元気ですか?」
    カリファが尋ねた言葉にみんなが耳を傾けた。
    「さぁな、別におれの子供だと言ってグアンハオに入れた訳じゃないからな。平等に鍛えられてるんじゃないのか?」
    カリファは自分もグアンハオで訓練した時期があった。
    しかし日頃から親からの愛情を受けCP9諜報部員だった父親から訓練を受け、そして一時期グアンハオで訓練を受け六式を覚えた。
    スパンダムの子供もそう育てられると思っていた。
    スパンダムが出来ずとも祖父のスパンダインから訓練を受け愛情を育みながらグアンハオに送られて成長して行くと思っていたが、スパンダムはグアンハオに送られる子供たちと同じように、親無しの子供たちと同じように年端のいかない実の子供をグアンハオ送りにしていた。
    「世界の法は教えてある。後は強くなっておれの元に戻って来ればいい。その為に命懸けて産んだんだ」
    スパンダムは別に子供に愛情はわかなかった。
    顔が父親に似ていたので愛してやる気も失せたのだ

    五年の任務から帰還したカリファが訪ねた言葉だった。

    それから二年後
    スパンダムの子供は暗躍していた。
    CP9司令長官では無くなった、エニエス・ロビーを崩壊させたスパンダムの子供だと知れると実力以下の評価をされてしまうからと、スパンダムは有りっ丈のコネで上にそれを隠して貰っている

    スパンダムの子供はグアンハオを出て総帥の元で働いていた。

    スパンダムの子供は父親に似ていた。
    「お前は父親に似ている」と言われて育ったが、それが本当の父親の事なのか、スパンダムの父親のスパンダインの事なのか定かではなかった。

    「お母様」
    スパンダムにかけられたその声にCP-0諜報員一同が振り返った。
    黒髪の子供がそこにはいた。
    ロブ・ルッチは息を飲んだ
    「元気にやっているか?秘密なんだからな、お母様って呼ぶんじゃないぞ?」
    「はい、元気にやっています。今は総帥の元で働いています」
    「そうか」
    「お母様、あの中にぼくのお父様はいますか?」
    「さぁ、どうだろうな。お前は父親似だがな」
    「それはぼくのお父様の事ですか?お母様のお父様の事ですか?」
    「さぁ、どうだろうな。まぁ、確かにおれの親父には似ているから、少し父親候補の面影があったとしてもそれはおれの親父に似た部分が出てるだけなのかもしれないな。黒髪だからって当てにもならないな」
    「ぼくのお父様が誰だか調べないのですか?」
    「必要ない。お前はおれの子供で、親父の孫なだけだ。父親は必要無い。今までも必要無かっただろう?」
    「はい。知らないお父様よりも、教官や総帥たちの方が父代わりの様に良くしてくれました」
    スパンダムの子供は息子だった。
    その事自体元CP9メンバーは今初めて知った。
    そしてその子供はCP-0よりも上の世界政府全軍総帥の元に仕えていた。
    スパンダムはCP-0総監でも手を出せない総帥の元に息子がいると知り一安心した。

    「お母様に迎えに来ていただけるように強くなります」
    スパンダムの息子はスパンダムの仮面で隠れていない方の頰に唇を寄せた。
    スパンダムも同じ事を返してやった。

    スパンダムはグアンハオに息子を迎えに行かなかった。
    迎えに行く前に父親の血を継いだ息子は優秀に育ち、世界政府全軍総帥の元で働いていた。



    備考
    「祖父に似ている」と訳知り政府関係者には言われているけれど、父親似なのかもしれない
    ルッチの子かな⸜( ◜࿁◝ )⸝︎︎?



    *******************



    2022年9月2日

    心が読める能力者モブ

    ※オリジナルモブが出ます⸜( ◜࿁◝ )⸝︎︎
    モブ視点?
    ルチスパ



    おれは人の心が読める能力者モブだ
    政府の役人内にスパイが紛れ込んでいないかチェックして回るのがおれに与えられている極秘の任務だ


    【ルッチの野郎、総監になったからってデカイ顔しやがって】

    ん?チェック対象か?

    【天上金の警護ぐらいしか上手く行ってねぇーじゃねぇーか】

    どいつだ?

    【革命軍や海賊の上層部と当たれば引き分けて帰って来る事ばかりだ】

    この辺だな

    【おれが与えた任務やってた時は最後の以外は成功率100%だった。良い功績を残せたのはおれの采配のお陰じゃねぇーかよ】

    凄い事言ってるな、いや考えてるな

    【ルッチの野郎、本当気にいらねぇーな】




    「何をしている」
    「あ、ダンナ、おれちゃんと働いてますよ」
    【くそっ、ルッチの野郎戻って来やがった】

    心を読んでいた奴の上司が戻って来たようだな


    「お前は何だ」
    「自分は総帥の直属の部下でして任務の内容はお伝えしかねます」

    【へぇ、世界政府全軍総帥の部下なのか。ルッチも偉そうな態度取れないよな、ざまぁみろ】

    この人本当にこの人の事嫌ってるんだ





    「お前の能力なら知っている。で、あの馬鹿に注目していたようだが、あいつに何か隠し事でもあるのか?」
    知られてるのかよ?
    「いえ、政府を裏切るような内容ではありません。ただ、あなたの事を考えているようです」
    「ほぉ」
    「⋯⋯」
    なんだよ⋯⋯
    「で」
    知りたいのか?

    「あまり好かれていないようで」
    「⋯⋯」



    「何ですかダンナ」
    【ぎゃっ!!?突然なに近くにいるんだよ!驚くだろうが!!】
    「おれの事を随分と嫌っているようだな」
    【そんなの当たり前だろうが!だが態々おれは口には出してないぞ!おれを陥れようとしてる奴がいやがるんだな!どいつの仕業だ!】
    「そんな事ないですよぉ〜ダンナぁ」
    「心を読める能力者がいてな、そいつが言っていた」
    【なんだとぉ!!?】
    「なんだとぉ!くそっ!!そんなの態々確認しなくても当たり前の事でしょうが!!おれが今の状況でダンナの事を好きでいられる要素なんてないじゃないですか!!」
    「⋯⋯はぁ?」
    「ひっ!!つい言っちまった!!!」
    【ぎゃあ!つい口走っちまった!指銃で刺されるか嵐脚で蹴られちまう!!】
    「⋯⋯はぁ」
    【⋯⋯辛い⋯⋯こっちはドジで何をしでかすかわからないあなたを直属の部下にしてまでそばに置いて守っているというのに⋯⋯⋯⋯今のを読んでいたなら忘れろ!!!】


    CP-0総監と諜報員の拗れた関係を知ってしまった。
    これは総監が独断で実力以下の者をCP-0諜報員に就かせた事になるが、まぁ許容範囲内だろう
    おれは政府に逆らう思想やスパイを探し出すのが任務だからな
    グッドラックだ



    *******************



    2022年9月3日5日

    学園ネタ

    ルチスパ・カクスパ・ジャブスパ・ネロスパ?
    空白部分(縦スクロールちょっと多めのところ)は日時が空いたって事で⸜( ◜࿁◝ )⸝︎︎
    ルッチ視点



    生徒会室でスパンダム先生が語り始める
    誰もスパンダム先生の話を聞かない
    無論おれもだが

    帰り道、スパンダム先生を送って行く

    「ルッチ、ここだけの話だがな」
    「なんですか?」
    「おれ好きな人が出来た」
    「は?」
    「街で声を掛けて来た人で誰にでも声を掛けているチャラそうな奴なのかなって思ったけど、おれその時ひとり⋯⋯暇だったから相手したんだよ。一緒に遊んだだけなんだけどな、ナンパみたいな事してるからチャラそうな奴かと思ったけど優しい奴で親切だったし、格好も小綺麗な奴だった。また会いたいなって思うけど連絡先とか聞いてないからそれっきりなんだ。でもおれはきっとそいつに恋をしてるんだ。ルッチなら見付けられないかと思うけど、これは職権乱用になっちまうよな、忘れてくれ」
    「⋯⋯⋯⋯外見を詳しく教えていただけたら探してみますが」
    「本当か!?その時の服装は⋯⋯あ、一緒に写真を撮ったんだ。自撮りだから全身は映ってないんだけどな」

    矢張り
    ぼっちだったスパンダム先生で遊んでやろうと変装してナンパした時のおれだ

    「相手が遊びだった場合は?」
    「ナンパしてるんだから遊びに決まってんだろ。大体本当にただ遊んだだけだったしな。おれはまたそいつに会えて告ってフラれたら気が済むだけだ」
    「フラれる前提なんですか?」
    「そりゃそうだ。相手は今も別の人をナンパしてるんだろうからな」
    「では探してみます」

    スパンダム先生が変装したおれに片想いしている
    気分がいい






    「おい化け猫、お前が変装したらスパンダム先生が惚れて来たって言うからおれとカクもやってみたらスパンダム先生簡単に引っ掛かって来たぞ」
    「ルッチの時みたいに逃さんように連絡先を聞かれたんで生徒会で持たされとる携帯で新しいグループライン作ってそれを連絡先に教えてやった。今もやり取りしておるぞ」
    「スパンダム先生は惚れやすい人だよい」
    「チャパパパパパ、ルッチとカクとジャブラがスパンダム先生をナンパした事話しちゃいそう」

    何だと?







    「あ、ルッチ、この間の件なんだがな」
    「はい」
    「人を探して欲しいって件、あれ、クザン先生にも相談したら、チャラ男なんて病気持ってるかもしれないからやめときなって言われたから、無かった事にしてくれ」
    「あの、その人物とは別に、スパンダム先生がナンパされてその男にほいほいついて行って遊んでいたという話を聞いたのですが、事実ですか?」
    「⋯⋯あぁ、まぁ、事実だな。街で声を掛けられて一緒に遊んだ」
    「いくら友人がいないからといって教師なのですから軽率な行動は控えて下さい。あなたは生徒会の顧問なのですよ?」
    「あぁ、そうだな、反省する」
    「それと、あなたをナンパして遊んだのはおれとカクとジャブラです」
    「なにー!!?」
    「おれたちの変装です」
    「そうだったのか⋯⋯じゃーあの羽帽子被ったやつも誰かの変装か?折角連絡先交換してまた今度会う約束もしてたのになぁ」
    「カクやジャブラの変装姿までは知りませんよ」

    この件は終わらせてやった。
    またほいほい他の男と遊びに行かれたんじゃあ堪らない





    「おい、ネロって名前を使ってスパンダム先生と遊んだのか?」
    「そんな名前は使っとらん」
    「おれも使ってねぇ」
    「スパンダム先生はワシら以外にもナンパされたという事か」

    「おぉ、みんな揃っているな。生徒会に新人を連れて来たぞ。おれの推薦だ」

    スパンダム先生が生徒会に新人を連れて来た。
    ネロという名だった⋯⋯

    「スパンダム先生、公私混合するのはやめていただきたい。その前に生徒にナンパされて遊んだという事実をどうするつもりですか?」
    「ネロの場合はナンパじゃないから良いんだよ。ネロは初めからおれがここの教師だと知っていて声をかけて来たらしい。おれに生徒会に推薦して欲しかったらしくてな、まぁ、ネロは見習いとして置いてやってくれ。面倒はおれが見る」

    ネロという名の男はここの生徒だった。
    スパンダム先生に近付いて生徒会に入ろうと目論んだらしい
    そして見習いで生徒会に入り込みスパンダム先生に世話をされている
    スパンダム先生を家まで送り届けるおれの役目(自主的)まで盗られてしまった。
    スパンダム先生はそう見えてもおれの者だぞ!!(※独断)

    そしておれはネロを追い出す為の計画を立て始めた⋯⋯
    荒っぽいので行こうと思う!



    おわり



    備考
    執着地点が行方不明なのでおわる⸜( ◜࿁◝ )⸝︎︎~



    *******************



    2022年9月4日

    ジュエリーボニーに連れ回される政府役人
    スパンダム♀・年齢操作(20代とか)



    政府の護衛船から逃げ出したジュエリーボニー
    一緒に乗っていた政府役人を連れ去った。
    「こんな事をされては困ります」
    「少しの間抜け出すだけだ」
    「護衛がわたしだけになると心もとないのですが⋯⋯。わたしは戦闘員ではないのです」
    「自分の身は自分で守れるから良いんだよ。お前の身も守ってやる」
    政府役人のスパンダムは船から抜け出そうとするジュエリーボニーを見掛けて連れ戻そうとした時に一緒に連れて行かれてしまった。
    ジュエリーボニーの背丈は高く、スパンダムは細くて体重も軽く、腕を掴めば直ぐに連れ去れるほどだった。
    政府の護衛船では護衛対象のジュエリーボニーが船から姿を消した事に大騒動で、後に政府役員のスパンダムの姿も無い事に気がつく
    スパンダムの身元がはっきりとしているのでスパンダムが連れ去ったという線は初めから消されていた。
    スパンダムに関しては一緒に連れ去られたか、現場に居合わせて始末されたかの線が強かった。
    ジュエリーボニーの事をよく知る者ならば、ボニーが自ら脱走して、偶々居合わせたスパンダムも巻き込んで連れて行ったというところだろう⋯⋯と考えられるだろうが、今回はそんな人員はいなかった。
    ボニーが置いて来たからだ



    ジュエリーボニーは頭からすっぽりと隠れるような頭巾を被り、仮面が目立つスパンダムにも同じような物を着せた。
    「どちらに行かれるのですか?」
    「まずは美味いもんを食う」
    「お食事ならこちらでも用意出来ましたが」
    「好きなもんを好きな時に好きなだけ食いたいんだよ!」
    このジュエリーボニー実に大食らいだった。
    行く店行く店で大胆かつ大量に食べ物を食らい胃袋の中に収めていく
    スパンダムもジュエリーボニーに勧められて食事をとった。
    マナー良くナイフやフォークを使って食べるスパンダムの皿にジュエリーボニーがピザを乗せて来た。
    スパンダムは困った。
    ピザなんて実を言うと食べた事がなかった。
    ジュエリーボニーが手で掴んでピザを口に突っ込む姿を見た。
    スパンダムは皮の手袋を外して、布巾で手を拭きピザを掴み上げようと試みるが具材が生地の上から零れ落ちそうになってしまう
    生地の縁を掴んでコロコロと先に向けて転がし下生地が側面にくるような形で具材を中に巻き込むと、やっと持てるようになったそれを口に含んだ
    チーズとトマトソースと具材の味がピザ生地の味と一緒に口の中に広がった。
    ピザ生地一枚を食べ終え手を拭いて革手袋を身につけた。
    ジュエリーボニーは大量のピザを食べ終えると次の店に向かおうとする
    スパンダムは現金を支払わないジュエリーボニーに代わった代金を支払っていたが、しまいには小切手を降り出して回る事になった。

    直ぐに政府の追手が追い付くかと思ったが全く来なかった。
    「何してるんだ、それでも政府の役人か?大飯食らいか政府役人の使った小切手の跡を辿れ!」
    スパンダムは電伝虫で護衛船に連絡を入れた。
    今は腹が満たされたのかジュエリーボニーはショッピングを始めた。
    化粧品を選び、一緒に居たスパンダムにもタッチアップさせて購入してスパンダムに渡して来た。
    代金はスパンダムの小切手からの支払いなのだが⋯⋯
    スパンダムはジュエリーボニーによって着せ替え人形にされ始めた。
    有名なコスメメーカーの化粧品売り場で店員によって化粧を施され、ブランド服メーカーのショップでジュエリーボニーの選んだ服を店員によって着せられ、矯正器具の仮面越しにヘアメイクまでされ、手も足も弄られて、革手袋は取り上げられ指先も磨かれマニキュアにペディキュア、履き物も取り替えられ、上から下までコーディネートされた。

    顔を隠す為の頭巾とスパンダムが身に着けていた物一式が店の紙袋に丁寧に畳んで入れられて手元に戻って来た。
    もう着せ替えさせる場所も残っていないので満足しただろうと、スパンダムは慣れない格好で思った。
    こんな肌身を出すような格好は社交界に行った時か、潜伏中にパーティにでも行った時だけだった。

    やっと政府役人がジュエリーボニーの居場所を見つけ出したようでそばに駆け付けて来た。
    遅いと怒鳴りたいところだったがこの姿を注目されたくなくてスパンダムはおとなしくしていた。


    「どうしたんですか、その姿?」
    「ぎゃあ!!?ルッチ!?お前、なんで此処に!?」
    「護衛船から護衛対象人物とあなたが行方不明になったと聞きまして、長官が行かせてくれました」
    「いや、お前、親父に無理言ったんだろ」
    「長官もあなたの事が一番大切なので、待機中のおれを行かせたんですよ」
    【も】を主張するロブ・ルッチ
    まだ若く、年齢で言えばまだ少年に収まる歳だがCP最強だと言われている、そのロブ・ルッチが動いたので今回の護衛対象はそれほど重要人物なのだと気を引き締め直した政府役人たちはロブ・ルッチが直ぐに割り出した現場に向かい無事に護衛対象人物のジュエリーボニーを保護した。
    しかしロブ・ルッチは一緒に居なくなった政府役人にばかり構っている
    その政府役人のスパンダム、何故か着飾っていて船上で見かけた時よりは幾分か見れる姿形になっている
    始めに見た時には顔を怪我した哀れな女だという認識でいた。

    「楽しかったですか?」
    「ばかやろう!大変だったんだぞ!」
    「その靴、足は痛くなりませんか?」
    「さっき履いたばかりだからまだ大丈夫だ」
    「痛くなったらおれが背負いますよ」
    「いや、靴履き替えれば良いだけだろ」
    「髪、いつもよりふわふわですね」
    「そうだな」
    「手綺麗ですね」
    「まぁ、いつも手袋して日に当ててないし、家事はしてないからな。あ、マニキュアの色の事か?どうやりゃ除くんだ?足もな。まぁ、見えないからどうでも良いんだが」
    「そんな姿おれだけにしか見せて欲しくないです」
    「仕方ないだろ、護衛対象のお嬢様の我儘を聞くのもわたしたちの役目なんだから」
    「スパンダムさん」
    「なんだよ?」
    「これだけ言ってもおれの気持ちはあなたに伝わらないんですね」
    「好きってアピールか?伝わらないんじゃなくて受け取らないんだよ。歳の差を考えろ、まず未成年のうちは勘弁してくれ」
    「成人したらめちゃくちゃにしても良いですか?」
    「え!?全然良くないけど?良いわけないだろが?」
    こわっと思いながらスパンダムは一歩踏み出して着地と同時に足を捻って転びそうになるところをロブ・ルッチが支えた。

    「ぎゃあ!足捻った!こんな靴もう履かねぇ!」
    政府役人は護衛対象人物のジュエリーボニーを保護したので船まで護衛した。
    スパンダムは足を捻ったのでロブ・ルッチが抱き上げようとするので背負うように言いつけたが、股下の浅い物を穿いていたので背負って貰うとそれがずり上がり下着が見えてしまう
    という事でスパンダムはロブ・ルッチに横抱きにされて船まで運ばれた。
    恥ずかしくてスパンダムは手で顔を覆っていた。
    桟橋から船に上がる時に船に残っていた政府役人から注目を浴びていた。

    「船に着きましたよ」
    ロブ・ルッチの声に顔を覆っていた手を除ければ船員や政府役人から注目の的だった。
    「ばかやろう、ルッチ!みんな見てるじゃないか!」
    「おれのものだとわかるようにそうしました」
    「ばかやろう!だから未成年の間はそう言う事言うなって言ってるだろう!」
    「成人したらあなたはおれのものになってくれるんですよね」
    「お前が成人してわたしが誰とも縁がなかったらな」
    「誰とも結ばせません。おれが全て消してやりますから」
    ロブ・ルッチは此処で政府役人にスパンダムとの縁は死を意味する事を宣告した。
    スパンダムはそれに気付かず男との縁は全くないままロブ・ルッチが成人を迎える事になる



    備考
    少年・CP最強時代なので13〜14歳のルッチ
    年齢操作でスパンダムが20代ってあるのは何でだったかな⋯⋯?⸜( ◜࿁◝ )⸝︎︎?
    ボニーがそのまま22歳だったって事でだったのかな?
    20代だったけど顔は既に矯正器具付きで、ルッチの予約済みスパンダムです☆



    *******************



    2022年9月5日

    スパンダムを誘って来た男にスパンダムを差し出したルッチ

    CP-0時代
    モブスパ・匂わせ程度の巻き込まれクザスパ・ルチスパ
    裏雰囲気要素有り
    スパンダム♀


    「政府高官でしたので今まで声をかけられませんでした」
    CP-0総監ロブ・ルッチに連れられて社交界の席に連れて来られたスパンダム
    CP-0の女諜報員ならステューシーやカリファも居るのだが、各自別の諜報員とパートナーを組んで客に混ざって警備の仕事を任されている

    スパンダムを以前から知る者がそう声をかけて来た。
    スパンダムに話し掛ける物好きな男にロブ・ルッチは
    「一緒に過ごしてみますか?別にパートナーとして連れて来た訳ではありませんので」
    笑ってスパンダムを差し出した。
    男は喜んでスパンダムの手を取りエスコートして連れて行った。
    「奉仕すれば新しいコネが作れるかもしれませんよ」
    ロブ・ルッチはスパンダムの耳元でそう言ってスパンダムをその男に連れて行かせた。
    会場に入ってしまえば付き添いの女などスパンダムである必要はなかった。
    声なら数多とかけられる

    スパンダムはロブ・ルッチに指令を下されて一緒に社交界へ行く事になった。
    他の諜報員も警備員として参加するようなので少しは安心していた。
    しかし途中でロブ・ルッチに捨てられてしまい何をすれば良いのか分からなくなっていた。
    奉仕すれば良いと言うのが指令なのか、ただ社交界の途中で捨てられただけなのかも判断出来なかった。
    不安に思っていると男はスパンダムに気があるようで優しくして来た。

    男は自分の経歴の話をしてスパンダムに自分を売り込んだ
    高学歴でやり手のエリートで高収入、それでも今までのスパンダムには声も掛けられないほどの格差があった。
    スパンダムが政府高官では無くなったので社交界の席でやっと声を掛けられた。
    男はスパンダムを別のフロアにある部屋に来ないかと誘い始めた。
    スパンダムは辺りを見回しロブ・ルッチが他の女たちに囲まれて談笑しているのを見て、ロブ・ルッチもあの中の誰かを今夜抱くのだろうか?と考えた。
    一般の社交界とはそうやって縁を作って行くものだろうかと考えて男に誘われて会場を出て行った。

    ロブ・ルッチはカクたちからスパンダムが男に連れられて出て行った事を知らされたが放っておけと答えた。



    スパンダムは眠りについていて気がつくと朝を迎えていて慌てて起きた。
    シャワーは浴びてバスローブを着て眠ったようだったので着て来た服を身に付けた。
    「送りますよ」
    男も身支度を整えてスパンダムの後を追って来た。
    宿泊していた客たちがぞろぞろと帰って行くところだった。
    諜報員たちにはそのペアもチェック対象に入っているようで、ロビーに姿が見えてスパンダムは安心した。
    「よかった⋯⋯」
    「連れの方も宿泊していたようですね」
    ロブ・ルッチの居場所を知らせてくれた。
    男はスパンダムをロブ・ルッチの元まで送った。
    「よい時を過ごせました」
    スパンダムの手の甲に口付けて別れを惜しむ
    「ではまた」
    スパンダムは別れの挨拶を済ませた。

    「奉仕して来たみたいだな」
    ロブ・ルッチが意地悪く言う
    「あの、ダンナ、それは指令だったのですか?あの男が部屋に誘って来たから社交界ってのはそういうもんなんだと思って着いて行ったんですけどね。こんなにも男女が宿泊してたんならそういうもんなんでしょうね。ダンナも昨日一緒に居た女の誰かと過ごしていたんですか?もしかしてアイツらもペア同士で何かあったりしたんですかね?」
    ロブ・ルッチの事や他の諜報員同士の事を言うので
    「そんな事ある訳ないだろうがバカヤロウ」
    と一喝されたスパンダム
    「えぇ?じゃあ、わたしだけがして来たんですか!?そういうものだと思って受け入れたんですけど⋯⋯」
    「お前がバカなだけだ」
    「えぇ、初めてだったのに。もっと大切にしたかったのに⋯⋯⋯⋯まぁ、吹っ切れてこれからはハニートラップとか何でも出来るようになりますよね」
    しょんぼりしたと思ったらケラケラと笑い出したスパンダム
    その声が諜報員の耳にも届いていた。
    自分たちの事を勘違いされていた時にはイラッと来たが、スパンダムが自分の事を処女だと暴露した時には冷や汗をかき始めた。
    「ねぇ、ダンナ」
    スパンダムがロブ・ルッチの顔を見上げるとロブ・ルッチの無表情が崩れていた。
    スパンダムが処女だと知っていれば、手垢に塗れていないと知っていればそれなりの対応をした。
    スパンダムの身体など媚びを売って使いに使い込まれていると思っていた。
    だから昨日もスパンダムを誘って来た男に酔狂な奴だとスパンダムを充てがってやった。

    「何ですか?わたしが媚び売って男に身体を安売りしていたと思ってたんですか?親父の鉄壁を知らないんですか?権力目当てか財産目当てかなんか知らないですけど、言い寄ってこようとする男は誰も近寄らせなかったんですよ?親父はわたしの結婚相手決めてましたから」
    「何?」
    「今はもう手の届かないところに行ってしまって無理になったんですけどね」
    「⋯⋯⋯⋯」
    ロブ・ルッチは海軍を辞めた青キジことクザンが浮かんだ
    諜報員はロブ・ルッチの事を指しているのではないかと憶測する
    「青キジの事か」
    「⋯⋯そうですね。元帥でなくても、わたしには、あの人が居てくれたら、今でもどんなに心強かったか」
    クザンならば、地位の落ちた自分相手でも前と変わらず接してくれただろうとスパンダムは思いながらも、父親のスパンダインが自分と結婚させようとしていたのはロブ・ルッチなんだけどなと思ったが、ロブ・ルッチにはそのまま思い違いしておいて貰おうと思った。
    「青キジはもう戻らない」
    「そんな事はわかっていますよ」

    一通り宿泊客がチェックアウトしたのを見届けると総監が動き出したのでスパンダムも後に続いた。
    帰りの船で身体は大丈夫かと、ステューシーがスパンダムに避妊薬を勧めているのを見てロブ・ルッチはまた苦々しい気持ちになった。
    「まさか元上官が生娘じゃったとはのぉ」
    そばでカクが言った。
    「確かに親父さんが大切にして来たからその可能性はあったな」
    ブルーノが言った。
    「あの性格だ。身体なんて諜報部員の時に上役に取り入る為に使っていると思うに決まってるだろう」
    ロブ・ルッチは言葉を吐き出した。
    「今回の任務に乗じてルッチが相手してやればよかったのぉ」
    ロブ・ルッチのスパンダムへの捨て切れない複雑な恋慕情を知っているカクは呟いた。
    ロブ・ルッチも、社交界に参加したペアとして自然に見えるように任務を遂行する為だと言って部屋に連れ帰りスパンダムを抱いていれば良かったと思いはした。


    少し気持ちが落ち着いた頃に「あ、ダンナ、わたし妊娠してませんでしたよ。ステューシーさんに避妊薬を貰ったお陰ですかね」と報告して来たのでまた気分が重くなった。



    おしまい



    *******************



    2022年9月5日

    ルチスパ


    今遠距離恋愛中と話すルッチの話を聞いて、え?誰と?詳しく聞いといてくれよと長官が言っていたと言われて怒るロブ・ルッチ
    あなたとですよ!



    *******************





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