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    のびたん

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    のびたん

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    ルチスパ・CP-0諜報員×スパンダム・モブスパ・イッショウスパ・サカスパ
    (僅かでも要素が含まれているものは記載)
    表記無しはほぼルチスパ、多分
    表記無くてもルチスパが混ざっている事があります
    スパンダム♀もある(多め)
    裏雰囲気要素有り

    ※ ※ ※ ルッチとモブ♀の要素がある話が1話あるので地雷注意 ※ ※ ※
    ※本誌ネタバレ含む話有り
    ※GOLDの内容含む話有り

    #スパンダム受
    spandumReceiving

    〔23〕スパンダム受けメモまとめ【2022年9月6日~9月9日】スパンダム受けメモまとめ【2022年9月6日~9月9日】

    ルチスパ・CP-0諜報員×スパンダム・モブスパ・イッショウスパ・サカスパ
    (僅かでも要素が含まれているものは記載)
    表記無しはほぼルチスパ、多分
    表記無くてもルチスパが混ざっている事があります
    スパンダム♀もある(多め)
    裏雰囲気要素有り

    ※ ※ ※ ルッチとモブ♀の要素がある話が1話あるので地雷注意 ※ ※ ※
    ※本誌ネタバレ含む話有り
    ※GOLDの内容含む話有り



    *******************



    2022年9月6日8日

    カラダを安売りするスパンダム

    CP-0時代
    ルチスパ・CP-0諜報員×スパンダム・モブスパ・イッショウスパ・サカスパ(僅かでも要素が含まれているものは記載)
    裏雰囲気要素有り
    スパンダム♀



    【スパンダム】



    セカンドバージンを総監に奪われた。
    初めては元婚約者
    矯正器具を付け始めて直ぐに婚約は取り消された。
    それから長い年月、そんな縁には恵まれなかった。
    「ダンナ、責任取ってくれるんですか?」
    事後に尋ねると鼻で笑われた。
    責任を取るつもりは無いらしい
    ただ、セカンドバージンを散らされただけだった。
    おれのカラダには価値なんて無かった。


    元から居たCP-0諜報員に誘われてカラダだけの関係を持ち始めた。
    少しは待遇が良くなれば良いと思って⋯⋯
    娼婦を買うよりも手間が省けると言ってカラダに触れて来る
    中に出され、避妊の薬だけいつも用意されていた。
    素顔を見せない
    いつも仮面越しに行為をしていた。


    部屋から出ると総監と出くわした。
    「股を開いての奉仕か?精が出る。いや、出された方か」
    「⋯⋯問題があるのならやめますが⋯⋯」
    「勝手にやってろ」
    総監はゴミを見るような目でおれを見て横切っていった。
    総監の許可が出たのならこれからは堂々としていられる
    今までこそこそと肩身の狭い思いで、呼ばれて通っていたから⋯⋯



    地位も落ちた事だし、また上の奴らに媚を売って失ったコネ作りを再開した。
    これからはカラダだって使っていける、望まれればの話だが⋯⋯

    男とは簡単なもので、少し晩酌をしてやれば直ぐに誘って来た。
    それを態々総監が邪魔をした。
    「何です?勝手にやれって仰ったじゃないですか」
    「チッ」
    総監は舌打ちしておれを蔑む目で見た。




    *********


    【ロブ・ルッチ】



    政府高官・上官だったスパンダムとの立場が逆転した。
    おれの部下になったスパンダムを部屋に呼び付け抱いてやった。
    おれの支配下に置いてやった。
    処女みたいなカラダをしていた。
    責任を取ってくれるのかと言って来たので鼻で笑ってやった。
    そうやっておれにまで媚を売ろうとしているのか?と


    奴は直ぐに他のCP-0諜報員にカラダを売っていた。
    娼婦紛いの事をするバカな女だった。
    おれだけの女としてカラダだけは使ってやるつもりだった。
    こんな女の元でずっと働いていたのかと思うと⋯⋯
    いや、五年は一緒には居なかったが⋯⋯
    問題があるならやめると言ったバカに勝手にしろと告げた。


    酒の席でスパンダムが席から居なくなっていた。
    晩酌をして媚を売って回っていた。
    あのバカは男の事を知らない
    簡単に持ち帰られそうになっているところを呼び止めてやれば男は逃げるように離れて行った。
    バカヤロウと忠告してやろうと思ったが、このバカは元々そのつもりで男に着いて行こうとしていたようだった。
    舌打ちした。
    おれが最初に抱いた時は処女みたいな反応しやがって、そうやって誰にでも処女喪失させた気分を味合わせているのか?


    「偶にはおれにも媚を売ってみればどうだ?」
    見下しながら言ってやれば
    「⋯⋯それはまたいずれ⋯⋯。折角の機会なので今日はこの中から探しますんで」
    バカはおれの脇をすり抜けて他の席へと行った。

    あのバカは性懲りも無く海軍大将の席に近付いて行った。




    *********


    【スパンダム】



    邪魔をした総監が偶には自分にも媚を売ってはどうかと言って来た。
    巫山戯るな
    お前に股を開いたからって何が変わる
    何の得もしない
    無駄でしかない
    それに今日、此処には政府と海軍の面々が揃っている
    コネを作らない手はない
    総監から離れて海軍の席に酒を注ぎに行った。

    おれの事をあまり知らなそうな面子を探した。
    海軍本部大将藤虎ことイッショウの周りが空いていた。
    サカズキさんが海軍元帥になり、クザンさんが海軍を辞めて、新しく海軍大将になったひとりだ
    もう片方は来ていないようだ

    「あの、手酌させていただいても宜しいですか?」
    「聞かねぇ、声で。どちらさんでやすか?」
    「政府の人間ですが構いませんか?」
    大将藤虎の持っていた盃に徳利に入った酒を注いだ

    「政府の人間があっしにどのようなご用件で?」
    「用件と言いますか、こんな席滅多にありませんので、折角なのでお近付きになっておきたいなと⋯⋯」
    「あっしとお近付きになりたいとは物好きなお方で」
    盃に注いだ酒を呑んでくれたので一応安心した。

    「何故政府の方がこちらの席に?」
    海軍本部大佐兼『SWORD』隊員のコビーだったか何とかって名前の海軍のガキが寄って来た。
    「いちゃ悪いんですか?おれは不思議に思うんですけど、何で海軍と政府は仲が悪いんです?おれが、あぁ⋯⋯(政府高官だった頃とは言えないな)おれはクザンさんによくして貰ってましたよ。おれの親父も政府高官の職についていた頃にクザンさんに世話になったみたいだし、サカズキさんと一緒に仕事してましたよ。おれがこうして酒を注ぐ事で迷惑をかける事があるんですか?」
    「それは⋯⋯ありません。どうもすみません」
    おれは小声で
    「それにですね、あっちに居るよりも知らない人の多いこっちに居る方がおれは楽なんですよ」
    ガキに告げた。
    総監の視界に入る場所に居るとまた何を言われるかわかったものじゃない

    「失礼、おれと仰いますが、声は女性のものかと思うのですが」
    「女ですよ。おれというのはもう昔からの癖なので直せません。部下に舐められないように使ってたんです。もうその部下もいませんが」
    「それは辛い事を思い出させてしまいやしたね。勘弁して下せぇ」
    大将藤虎は部下がいないという意味を殉職したもんだと受け取った。
    まぁ、訂正せずそのままにしておこう

    大将藤虎は無駄な事は話さない
    盃が空けば酒を注いだ

    「こんなところで何しちょる」
    海軍元帥の声が後ろから聞こえた。
    目立たないようにひっそりとしていたかったが他の海軍たちから注目を浴びてしまった。
    口読みされないように口元を隠して
    「総監から逃げて来ました」
    とだけ伝えれば
    「ほぅか」
    と終わらされた。
    「注目させてすまんかったのう。ワシのところに来ればいいが、それじゃあまた注目させてしまうからのう」
    そう言って海軍元帥ことサカズキさんは自分の席に戻っていった。

    「お前さんはどんな人だい?髪の色は?
    目の形は?どんな顔してんだい?」
    そう言われて言葉に詰まった。
    容姿の話は出来れば避けたかった。
    「⋯⋯髪は藤色で天然でウェーブがかかっていて⋯⋯それで」
    あとは言葉に詰まる
    目は何だ?
    生まれつきパンダみたいに目の周りに黒アザがあるとか、鼻が赤いとか、顔の骨を折られて矯正器具をつけているとか、性格は良くない方だとかマイナスな事を自己紹介するのか?
    冗談じゃない

    「おい、帰るぞ」
    腕を強く引っ張られた。
    総監が自分が帰るからとおれを呼びに来た。
    痛いだろうがと思いながらも助かったとも思った。
    「これで失礼します」
    総監に腕を掴まれ席を立たされ、急いで大将藤虎に挨拶を済ませた。

    名前も告げられなかった。




    ********


    【ロブ・ルッチ】



    バカがしどろもどろになっていたので連れ出してやった。
    今度は偉そうな態度を取らなかった。
    「上手く誘えなかったようだな」
    鼻で笑ってやる
    「あの人はそんな部類の人じゃありませんよ。媚を売っても結果は帰ってこないでしょうね。でも、嫌いではないです」
    バカのくせに生意気な事を言うな

    「おれは媚びを売るなら、おれの容姿に関心を持たない人の方が良いです。女のカラダだけが目当ての男を相手する方が楽です」
    「お前のカラダにそんな価値があるのか?」
    「無いから簡単に股を開いてるんでしょう。おれのカラダに価値が無いと教えてくれたのはダンナじゃないですか」

    なんだと?

    「おれのセカンドバージンを奪っておいて鼻で笑っておれを捨てたじゃないですか。まぁ、今更どうでもいい事ですけど」

    ⋯⋯⋯⋯

    「今夜は相手が見つかりませんでしたから、御奉仕しましょうか?ダンナさま(おれにとってもお前のカラダは価値なんてねぇーんだよ。ただ、お前はあいつと穴兄弟だって笑ってやれる)」




    ********


    【スパンダム】



    お前のカラダにそんな価値があるのか?と言って来た総監
    腹立たしいがその通りだ

    「無いから簡単に股を開いてるんでしょう。おれのカラダに価値が無いと教えてくれたのはダンナじゃないですか。おれのセカンドバージンを奪っておいて鼻で笑っておれを捨てたじゃないですか。まぁ、今更どうでもいい事ですけど。今夜は相手が見つかりませんでしたから、御奉仕しましょうか?ダンナさま」

    一気に言ってやった。

    なんの媚も売れない総監との性交なんて、おれにとっても何の価値は無いんだよ

    ただ、おれを抱いて来た奴らと総監も同類の穴兄弟だって笑ってやる事は出来る


    「抱きますか?」

    総監は結局おれを抱いた。
    見下したおれを相手に腰を振る
    滑稽なのはどっちだかな



    おしまい


    備考
    少なからず最初は気持ちルチ→→スパだった。

    藤虎の喋り方わからない𓃭⸜( ◜࿁◝ )⸝︎︎𓃬



    *******************



    2022年9月7日

    結婚がダメになったスパンダイン

    サカスパ・ルチスパ
    ※本誌ネタバレ有り
    スパンダム♀



    この歳で結婚が駄目になるとか⋯⋯

    スパンダムは結婚の約束までしていた海軍元帥サカズキから結婚の話を取り止める連絡を受けた。
    サカズキとの付き合いは長かった。
    スパンダムの父親のスパンダインがCP9長官をしていた頃から存在を知っていた。
    厳格な男で小さな悪も見逃さない
    スパンダムはその姿勢に憧れを抱いた。
    年端のいかない頃からスパンダムはサカズキを見ていた。
    そして大人になって気持ちを伝えたのだった。

    「まだワシのことを好いちょったのか⋯⋯。ほんなら、応えんわけにはいかん」
    サカズキは、スパンダムに子供の頃から熱い視線を送られていたのは知っていた。

    気持ちを受け入れて貰えてスパンダムはサカズキと遠距離ながらも長年愛を育んだ

    自ら招いた失態で世界政府直下暗躍諜報機関サイファーポールNo.9司令長官の地位から失脚したスパンダム
    片や海軍大将から海軍元帥の地位に出世したサカズキ
    CP-0諜報員などという、以前の部下が総監に就任した部署に入れられたスパンダムを守る為にもサカズキはスパンダムの後ろ盾になる為に結婚の話をした。
    スパンダムから良い返事を貰ったが、今度はサカズキ自身が海賊どもから懸賞金をかけられる立場になってしまい、スパンダムを巻き込まない為に結婚の話を急遽取り止めた。
    結婚して海軍元帥サカズキの妻だからとスパンダムが狙われるような事があってはならないと思っての事だが、スパンダムはクロスギルドが出した海軍たちに懸けられた懸賞金の事を知る前にサカズキから結婚取り止めの連絡を受けたので凄く落ち込んだ
    嫌だとも言えずに結婚の取り止めを承諾し、落ち込んでいる



    「(何を落ち込んでいる)鬱陶しい」

    CP-0総監のロブ・ルッチに本当に鬱陶しいと言うような物言いで言われてスパンダムは余計に気分が重くなった。

    「(この歳で婚約破棄されたんだ、落ち込むに決まってるだろう!婚約破棄=付き合ってるのも無しになったって事か?)うっとうしくてすみません⋯⋯」

    待機室の椅子に座っていたスパンダムの元にロブ・ルッチがやって来た。
    カクたちからスパンダムの様子がおかしい、とても気掛かりな事があるようで落ち込んでいると知らされた。
    CP-0諜報員に内部伝達もあったので待機室に行った際についでというように声をかけるつもりだったが上手くいかなかった。

    ロブ・ルッチは待機室にCP-0諜報員を集めクロスギルドのチラシを中央のテーブルに乗せた。
    そして懸賞金のポスターをずらりと並べた。
    スパンダムは、元王下七武海の海賊サー・クロコダイルとジュラキュール・ミホークと今や四皇のバギーが組んだクロスギルドが、海軍たちに懸けた懸賞金の存在を今初めて知った。
    懸賞金ポスターの中にサカズキの物を見つけた。
    海軍元帥なので高額の懸賞金が懸けられていた。
    スパンダムはサカズキに婚約破棄された事について合点がいった。
    落ち込んでいた気持ちが払拭されていった。
    CP-0総監ロブ・ルッチの説明を受けた後、スパンダムは直ぐにサカズキに電伝虫で連絡をとった。


    「クロスギルドの件、聞きました。あなたなら全員捕らえてインペルダウン送りに出来るでしょう。それまで待ちます。破棄ではなくて延期に訂正して下さい」

    「わかった。婚約破棄は取り消しじゃ。奴らはワシが返り討ちにしちゃるけぇ、暫く待っちょってくれ」
    「はい。御武運を」

    スパンダムは電伝虫の通話を終えた。
    ほんの短い時間の、必要な会話しかしなかった通話だった。
    だが、スパンダムの置かれていた状況は一転した。
    スパンダムは小躍りしたい気持ちだった。



    スパンダムの電伝虫での会話を黒電伝虫で盗聴したロブ・ルッチは頭を悩ませた。
    一緒に盗聴したカクたちも気不味い雰囲気を醸し出していた。
    声質、口調から会話の相手が海軍元帥サカズキだという事が絞られ、会話から婚約破棄していた関係が修復されたという内容だと理解出来た。

    ロブ・ルッチは頭を抱えた。
    伊達に長年スパンダムを想って来たわけでは無かった。
    手中に収めたものの上手く気持ちを伝えられない日々を送っていた。
    それでも日々前進して行こうという姿勢は見せていた。
    そんな最中、エニエス・ロビーに居た時には男の陰など1ミリも見せなかった癖にしっかりと婚約者が存在していた。
    それも簡単にこの世から存在を消してしまえるような相手ではなかった。
    スパンダムはサカズキと連絡を取る時には必ずみんなが出払った時に、盗聴防止用の白電伝虫を使って電伝虫で連絡をしていた。
    白電伝虫は希少だがCP9司令長官の時には勿論所有していたし、それも紛失させてしまったが、今はサカズキから送られた白電伝虫を使用している
    しかし、今回は急いで連絡を取りたかったので白電伝虫を電伝虫に繋ぎ忘れてしまい、総監たちに会話を盗聴されてしまった。


    スパンダムの心が弾む中、ロブ・ルッチの心は沈んでいた。



    備考
    年端のいかない頃にサカズキに片想いしたスパンダムと、スパンダムに片想いしたルッチです。
    黒電伝虫は盗聴用、白電伝虫は盗聴妨害用の電伝虫です



    *******************



    2022年9月7日

    結婚していたスパンダム

    ルチスパ・モブスパ(結婚相手)
    スパンダム♀



    16の頃に結婚していて片や政府の役人、片や世界を転々と移動する人になり別居夫婦生活になった。
    夫婦生活や愛に執着のないスパンダムはそれで構わないと思い、その生活が二十数年間続いた。
    今更その生活を改める気も無く、偶に電伝虫で連絡を取り互いに近況報告をして連絡を終える
    そんな形の夫婦生活だった。
    楽なのでこのままで良いと思っていた。
    何故結婚しているのかも分からない、何故別れないのかも分からないそんな関係のままで良いと互いに思っていた。


    ロブ・ルッチはCP-0総監になり、スパンダムを手元に置いた時、資料を見てスパンダムが既婚者である事を初めて知った。密かに想いを寄せていた。何年も何十年も前から⋯⋯

    「⋯⋯結婚していたのか?」
    ロブ・ルッチの質問に元CP9諜報部員が振り返った。

    「あぁ、えぇ、してます」
    「聞いていない」
    「⋯⋯そりゃあ、ダンナと出会う前の事ですから」
    「なに?」
    「結婚は16の時にしました」

    スパンダムと出会ったのはグアンハオでの事だったが、その時既にスパンダムは結婚していた事を今知った。

    「16だと?よくあの父親が許したもんだな」
    ロブ・ルッチが意地悪く言うと
    「まぁ、紙出しちまえば終わりなので」
    と父親の反対を押し切ってまで結婚したと受け取れる返答がされた。

    「今も」生きているのか?と、聞かずとも、スパンダムが既婚者のままなので生きているだろう事は知れる

    「夫婦っていっても偶に電伝虫で連絡取り合うだけで、何で結婚してんのかも分からない状態なんですけどね」
    スパンダムの言葉にふたりの間にもう愛情が無いのだと察したロブ・ルッチはなら別れろと告げようとした。
    「お互いに楽なんで今のままで良いってずっとそのままで、まぁ、いずれ退職したら家構えて一緒に暮らす感じです」
    はぁ?とロブ・ルッチは思った。
    「老後独りは嫌じゃないですか。おれには心の支えが親父しか居ないから、親父が居なくなったら独りになっちまうんで、保険で結婚したままにしておいてよかったなって思ってます。あ、ファンクも居ますけどね。老後はふたりと一頭で暮らしていきますよ」
    スパンダムは老後の予定を立てていた。

    ロブ・ルッチの予定、ロブ・ルッチの今後の予定は、スパンダムを自分のものにして、無理矢理にでも婚約して、結婚して、結婚生活を送るつもりだった。しかし、その当人のスパンダムは既婚者だった。



    *******************



    2022年9月7日9日

    CP-0時代
    スパンダムと戯れようとしたら要らない事を暴露されるルッチ

    ルチスパ・モブスパ
    裏雰囲気要素有り
    ※GOLDの内容含む
    スパンダム♀♂不明



    何か面白い話でもしてみろとルッチに無茶振りをされた。
    「⋯⋯そうですねぇ、おれの顔、矯正器具で固定してるでしょう。その下は治療の時に切開した跡が肥厚性瘢痕になって残っていて、それで中身は顎顔面再建用圧迫プレートで何箇所も繋ぎ合わせてるんです。それからこの間グランテゾーロで顎をやられて下顎骨用の顎顔面再建用圧迫プレートを入れてるんです」
    「それの何処が面白い話だ?」
    「ダンナにとってはおれの不幸話なんて面白いネタじゃないんですか?」
    「くだらねぇ、そんな話元から知っている」

    「じゃあ、⋯⋯これは誰にも言ってない話ですけどね、ガキの頃から法律家になる為に勉強していて、それでいつも上位を争い合ってたライバルみたいなやつがいたんですよ。そいつに告られて真に受けたおれは初めての事で舞い上がって、それで勉強も疎かになっちまって、試験の前日に初めてして、すっごく抱き潰されて動けなくて、試験を受けに行けなかったんですよ。それがそいつの作戦で、おれは試験を受けてないから零点でそいつは1番だった。その後、全部嘘だってバラして来て、おれは自分がバカな事をしたと反省したんですよ。まぁ、その試験は模試で本番じゃなかったんですけどね。本番には巻き返しておれが1番の成績をとって奴の鼻を明かしてやりましたよ。これは誰にも話してない話だから知らないでしょう?おれの滑稽な話はダンナには面白いネタになりましたか?」
    「⋯⋯知らない話だが、面白い話じゃねぇ」
    「えぇ、じゃあ、ダンナにとっての面白い話ってどんなのですか?例えを教えて貰えたら考えます」

    「例えば⋯⋯⋯⋯この間ベンチで鳩に餌をやっていたら他の鳩にハットリが追いやられていて、その時帽子の下にコブが出来ていた」
    「えぇ?全然面白い話じゃないじゃないですか?可哀想な話じゃないですか?ファンクにそんな事されたらおれならそいつを切り刻んでやりますよ!まぁ、相手がファンクと同じ象なら勘弁しますかね。連れ帰ってファンクを慰めて沢山可愛がってやりますね。あぁ、面白い話じゃなくて楽しいと思った話ですか?ハットリを慰めて可愛がってやった事が楽しかったっていう?」
    「まぁ、そうだ⋯⋯」
    「それなら、この間ファンクに林檎を買って帰ったら、気に入ってたんでまたそこの店で買ってやろうと思いました。ファンクが喜んでたんでおれも嬉しいって思ったんです。⋯⋯ってこんなのでも良いんで?」
    「⋯⋯あぁ」
    「面白い話ではないですね。あ、この間の事なんですがね、おれを見下したCPの女がいたんで、そいつが惚れてる男がちょうど欠損趣味だったんで誘ったら乗って来たんで寝取って女の鼻を明かしてやりましたよ。気分がスーッとしました」
    「⋯⋯お前の話はどれも面白くない」
    「ならおれに聞かないでくださいよ」



    *******************



    2022年9月8日

    政府の仕事に就くまでは清楚なお嬢様だったスパンダム

    モブスパ?・いずれルチスパ
    スパンダム♀


    いずれは政府の役人になるからと父親が特権を使い、世間には隠されている政府の秘密の施設グアンハオに特別に連れて来られた事がよくあった。

    新しく入った子供なのか、見慣れない子供が目に止まった。
    シルクハットを被ってキジバトを連れた子供だった。
    親は居ないようで、シルクハットは親の形見、または此処での戦利品か

    スパンダムはお嬢様だと分かるような出で立ちで政府高官の父親のそばに立っている
    ボンネットの帽子を被り、清楚に見えるワンピースを着ている
    あのお嬢様とお近付きになり結婚出来れば逆玉だという話も親の居ない子供たちの間では話題としてちらほらと出ていた。
    ワンピースだから脱がせやすく襲いやすい、既成事実を作り逆玉の座を手に入れれば良いと物騒な笑い話をする年長者も居た。



    「新しく入った子?」
    「はい」
    「お名前は?」
    「ロブ・ルッチ、5歳」
    「どっちか選んで」
    スパンダムは握った手の甲をロブ・ルッチの前に差し出した。
    何かの心理的なテストをされているのかと思いながらも素早く判断した。
    「こちらで」
    「こっちは」
    スパンダムは手の甲を裏向け、手のひらを広げた。
    「子電伝虫、あげるね。わたしが島に来た時お話ししましょう。子電伝虫は大きくなったら電伝虫になるから、遠くの人とも連絡が取れるようになるよ」
    「有難う御座います」
    「こっちは黒電伝虫、盗聴用の電伝虫だよ。これはね、政府の偉い人にパパには内緒で貰ったんだけど、わたしはまだ使い道がないから、こっちを選んでたらあげようと思ったの」
    黒電伝虫は腕時計のような取り付け方が出来るけれど黒電伝虫の貝の形が何とも言えないのでお嬢様のスパンダムは持て余していた。

    スパンダムが黒電伝虫の貝をパカッと開くと黒色の電伝虫の姿が現れた。
    盗み聞きが趣味で仲間との交信を望まない個性を持った盗聴用の黒電伝虫
    その黒電伝虫が電波を拾ったようで喋り始めた。
    【政府高官の娘が来たぞ。今は父親と離れて島を散策しているらしい。既成事実を作るなら今だ】という会話がされていた。
    ロブ・ルッチは既成事実という言葉の意味に頭を傾げていた。
    スパンダムは青褪めていた。
    「早くパパのところに帰らないと⋯⋯」
    早く帰ろうと思うけれど足が竦んで思うように動かせない

    ロブ・ルッチは、スパンダムを抱き上げて運ぶにはまだ身長が足りず、スパンダムの足を地面に擦ってしまうと思った。
    ロブ・ルッチはスパンダムの手を引いてスパンダムの父親の政府高官の元まで連れて行った。
    護衛したに等しい

    スパンダムは父親の姿を見付けると駆け寄ってギュッとくっついた。
    どうしたと娘に優しく尋ねているスパンダインに【政府高官の娘が来たぞ。今は父親と離れて島を散策しているらしい。既成事実を作るなら今だ】と話している者がいた事をロブ・ルッチが報告した。
    スパンダインの怒り触れ、島に滞在する政府役人たちは慌てて犯人探しに取り掛かった。

    娘を無事に連れて来たロブ・ルッチの事をスパンダインは褒めてやった。
    「黒電伝虫役に立ちましたね」
    ロブ・ルッチがスパンダムにだけ聞こえるようにそっと囁いた。
    スパンダムは頷いた。

    スパンダムは父親に着いてグアンハオを訪れた時には、スパンダインがロブ・ルッチを指名してスパンダムの護衛につかせた。
    まだ幼いロブ・ルッチなら間違いは起きないだろうとそばでスパンダムを守らせた。

    「わたしはね、法律の勉強をしているの。悪い人間を法で裁いて、世の中を安全で平和な世界にしてあげるの」
    「おれはこの力を正義の為に振るいます。悪を倒します。海賊の時代を終わらせます」
    「大海賊時代を終わらせて平和な世界にしましょうね」

    スパンダムは今後の抱負を、ロブ・ルッチは少し先の未来に実現してみせる予定を語った。



    備考
    そしてCP9で再会してお互いの性格に⋯⋯ってなる
    殺すの好きな殺戮兵器と目的の為なら手段を選ばない人間
    「おれの清楚なお嬢様を返して下さい」
    「おれの可愛い夢見る近衛兵を返せ」
    志は変わっていなかったので安心はしたけれど



    *******************



    2022年9月8日

    子供時代ルッチ
    ルチスパ


    「何かして欲しい事はあるか?」
    スパンダムさんにそう言われて子供の特権で、一緒に遊びに行きたいと言った。
    スパンダムさんはチケットの手配だけしてくれた。
    「スパンダムさんも一緒じゃないと嫌です」
    「おれは仕事があるから」
    「スパンダムさんの仕事が無い日で良いので一緒に行きたいんです」
    そう言ったらスパンダムさんの休みの日は全然来なくて、子供の特権が使える歳が終わってしまった。



    *******************



    2022年9月8日

    「おれの子供とは言っていない」

    ※ルッチに子供がいる
    ※スパンダムの子供ではない
    話がぶつ切りです(ᯅ̈ )
    ルチスパ
    スパンダム♀



    【スパンダム】



    ルッチと性的関係を一度だけ持った事がある。子供は出来なかった。
    グアンハオ出身の女から相談を受けた。ルッチの子供を孕ったと。優秀な人員の子供なので自分では判断出来ないと相談して来た。
    ハニートラップの任務の為にグアンハオ出身者同士をペアにして房事の訓練をさせていたらしい。えげつない。
    ルッチの優秀な遺伝子を摘み取る訳にはいかない。女を連れて辺境の地に隠し、極秘で子供を出産させた。女はこの際始末しても良かったが、後々成長した子供に母親の事を尋ねられた時に殺してしまったと知られ、何かあってはたまらない。ルッチの子供を産んだ女に他言無用だという事を念を押して言いつけた。
    出産に立ち会った者は父親が誰かなどは伝えていないので他言無用だという事だけ言いつけておいた。
    女の産んだルッチの子供はおれの養子にした。
    おれの子供だと戸籍に残した。



    「ルッチの子だ。大切に扱えよ」
    エニエス・ロビーにある託児所に赤ん坊を預けると周りがざわついた。そりゃあそうだ。



    **********


    【地の文】



    ルッチはスパンダムとした際にしっかりと避妊、妊娠対策をしたつもりだった。スパンダムが妊娠など望む筈がないと思い。



    スパンダムは確かにルッチの子供を託児所に預けていた。戸籍上自分の子供なのも確かだ。スパンダムが産んだと言ったわけでもないのに、誰もがスパンダムの産んだ子供だと思い込んでいた。妊娠した女の対応をする為、よくエニエス・ロビーから居なくなっていたのでその間に産んだと思われた。





    「おかあさん」
    「お母さんと呼ぶな。スパンダムさんと呼べ」
    「スパンダムさん」
    子供はルッチによく似ていた。



    「ルッチの子供だぞ」と言っていたのでルッチとスパンダムの子供だと周りは思っていた。ルッチが検査をして疑惑の子供が正真正銘自分の子供だという事が証明された。





    「結婚しましょう」ルッチが言った。
    「はぁ?何言ってんだ今更」
    「子供もいます」
    「あぁ、お前のな」
    「ならばおれと結婚を」
    「言っておくが、あいつはルッチ、お前の子供ではあるが、おれの産んだ子じゃねぇ。お前とハニートラップの訓練した時のペアの女が産んだ子供だ。妊娠したからと相談を受けて、CP最強になりそうな奴の遺伝子の入った子供を殺す訳にもいかないだろ。産ませておれの養子にしただけだ。だからな、おれとお前が結婚なんてする必要はねぇんだ。あいつにはグアンハオで訓練を受けさせて強くなれば、お前みたいな最強の殺戮兵器に育って、おれの役に立てば良いと思って養子にしただけだ。極一部の上の方は了承済みだ」





    ルッチは自分の子供を他所の女が勝手に産み、それをスパンダムが養子として引き取った事を初めて知った。

    「だからあいつにもいつもお母さんと呼ぶなと言って来た。勿論あいつもおれが本当の母親でない事は知っている」



    備考
    ルッチにスパンダム以外の女がいるの嫌ですが、思いついたのでメモしたもの⋯⋯(ᯅ̈ )



    *******************



    2022年9月9日

    少年ルッチ時代
    ルチ→→→スパ



    ロブ・ルッチとスパンダムの身体がくっ付いてしまった。
    「能力者の仕業ですかね」
    淡々と答えるルッチ
    スパンダムは身に降り掛かった厄介ごとに溜め息をついた。
    「仕方ねぇーな」
    ルッチはまだ10代だがCPで既に頭角を表し始めていた。
    そんなルッチの仕事の足を引っ張る訳にはいかないと、スパンダムは建物内に在る医務室に向かった。
    スパンダムは局所麻酔を打って自分の身の方を切り離す様に指示を出していた。
    「スパンダムさん!?」
    「お前の身を削る訳にはいかないだろ。おれの身体は戦闘向けじゃねぇーから多少の無理はきく」
    事の状況を説明して医師に部分麻酔をスパンダムの腕に打たせ、くっ付いた部分をスパンダムの身の方を出来るだけダメージが軽くなる配慮をしながら切り外すよう注文していた。

    「待ってください」
    「お前には仕事があるんだ。誰にやられたかもわからない、いつ解けるかもわからねぇこんな能力に付き合わせてられねぇーだろ。オレの身を削れば済む事だ。くっついた場所がまだこんな部分だからマシだった。くっついたおれの身は気持ち悪いだろうからな、焼くなり何なりして剥がしておけ」
    ルッチとスパンダムは一の腕の側面がぴったりとくっついていた。
    革手袋をつける前、腕捲りをしていたスパンダムの元にルッチが来て腕が触れたと思ったらピッタリとくっ付いていた。

    直ぐに切り離す決断をしたスパンダム

    医師がスパンダムに言われた通り部分麻酔の注射器と切断の為の道具の準備を始めたのでルッチは焦りを覚えた。

    「待って下さい!これはただの瞬間接着剤です!」あなたとくっついていたかったから

    と言おうとしているルッチの口をくっ付いていない方の手で塞いだ

    「悪いな、解決した」

    手間をかけさせた医師に詫びを言いルッチを連れて医務室を出た。

    「おまえなぁ⋯⋯恥をかかせやがって」
    「痛いのが嫌いなあなたがそんな決断をするとは思わなくて、ただどうすれば外れるのか慌てるだけだと思っていました」
    「お前の仕事は今日もあるんだろ?」
    「はい」
    「ならさっさと外すぞ。どうすりゃいいんだ?」
    「湯の中でゆっくり揉むそうです」
    「⋯⋯」
    スパンダムはルッチと風呂に入る事になった。
    個室でふたりで風呂に入るのも周りに知られると何を言われるか分からないので、建物内にある大浴場に入る事にした。
    スパンダムがロブ・ルッチを風呂に連れて行き、直ぐ隣に座らせ、偶に腕を撫でていたという噂が広まった。
    医師の証言で【何らかの治療の為】だと説明がされて事無きを得たスパンダムだったが、突撃訪問者のルッチには「おれたちは暫く距離をおいた方がいい」と暫く会ってやらなかった。



    備考
    懐いてるっちです⸜( ◜࿁◝ )⸝︎︎
    腕だけお湯に浸けてればいいけど言わないるっちです( ˙᷄ỏ˙᷅ )(◜𖥦◝ )



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