〔15〕スパンダム受け【2022年8月22日】スパンダム受け【2022年8月22日】

仕事中のパパを見て邪魔してしまうスパンダム


スパンダムは政府の役人じゃない
CPのルッチとはパパが縁で知り合って付き合っている
スパンダムがピュア（？）なお嬢ちゃま（？）で別人風 ⸜( ◜࿁◝ )⸝︎︎
ルッチとスパンダムは年齢が不詳、同い年かもしれない
裏ではないけれどそういう流れの会話やらがある

ルチスパ
スパンダム♀



パパを見掛けた。
若い女と一緒に居た。
嫌な気持ちになった。
イラっとした。
あれはハニートラップの任務中だと言われたけれど、それでも嫌だった。

「わたしというものがありながらこの女は何！！！」

パパに詰め寄った。
パパは突然のわたしの出現に困った様子を見せた。

「あんたこそ何よ！！？」

女のバッグで顔をぶたれて地面に尻餅をついた。
当たり前だけど親にもぶたれた事ないのに物で顔をぶたれた。
痛かったし悔しかったし女が憎くて涙が出て来てうわぁぁぁんと泣いた。

パパは女の肩を抱いてわたしを置いていった。

一緒に居た、あれはハニートラップの任務中だとわたしに教えた彼がそばに来て頬を撫でた。
任務中だから仕方のない事だと彼が耳打ちした。
それでも嫌でわんわん泣いた。
彼に抱き起こされて胸の中で沢山泣いた。

「わたしのパパなのに⋯⋯わたしだけのパパなのに⋯⋯」

情報収集が終われば始末される女だと彼は言うけれど、パパがわたし以外の女と関わる事が嫌なのだからそんな事言われても納得は出来なかった。

彼を連れて女の後を追わせた。
パパとホテルへ入っていった。
もっと嫌な気持ちになった。
ほら、やめておけばよかっただろう？と彼は言った。
女はパパと別れた後に他の男と会っていた。
またホテルへ入っていった。
汚らわしくて気持ち悪いと思った。

「あの女はいつ始末されるの？」

彼に尋ねたら任務が終わったらと言われた。
いつ終わるのかと尋ねたら情報収集しているパパの腕次第だと答えた。

「あなただったら直ぐに情報収集出来たの？」

そう尋ねたらパパよりは早く任務終了出来るだろうと答えたからあなたがすれば良かったのにと言ったらムスッとした顔になった。

わたしからパパを取った事を後悔させてやりたかった。
わたしをバッグでぶった事も含めて




パパのターゲットの名前を調べた。
ターゲットの女はまたパパと会っていた。
今日は彼と一緒じゃないからわたしを止める人は居ない
パパと会った後に会っていた男の事も調べた。
何処に行けば会えるのかもちゃんと調べた。
あの女がパパを取るなら、わたしはあの男を女から取り上げてやろうと思った。

男に声を掛けた。
「あの、一緒に食事に行きませんか？」
逆ナンというものだ
初めて知らない人を食事に誘った。
この男と知り合いになってあの女から遠ざけてやろうと思っただけだった。
男は食事の誘いに乗って来た。
一緒に食事をした。
知らない事を沢山話して聞かせてくれた。
少し楽しかった。

「恋人はいますか？」

そう尋ねたら居ないと答えた。
あの女が居るくせに！と思った。

「わたしはあなたの恋人になれそうですか？」

そう尋ねたら今からでもと答えた。
男と手を繋いで道を歩いた。
彼ともこんな事はした事がなかった。
転びそうになると支えてくれた。
男が、休憩しようと言ってお店に入った。
ホテルの喫茶店に入るのかと思ったら違った。
男はホテルのフロントで部屋をとってルームキーを受け取った。
繋いでいた手は力強く引っ張られ始めた。
急に男が怖く感じ始めた。

「どこいくの？いやだよ？なんで？こわいよ？」

エレベーターに乗せられて中で、誰も居ない場所で抱き締められた。
怖くて震えた。

いやだ
助けてパパ
助けて⋯⋯⋯⋯

腰を抱かれてもう逃げられなかった。
ルームキーを使って部屋の中に入らされた。

「どうして⋯⋯初めて会ったばかりなのに⋯⋯まだ食事しかした事ないのに⋯⋯」

抱き上げられてベッドの上に降ろされて怖くて泣いた。

このままするかシャワーを浴びるかと尋ねて来たので転びそうになりながらシャワールームまで走って閉じこもった。
壁の隅で縮こまって怯えていたら、一緒にシャワーを浴びようという声がした。

「いやいやいや⋯⋯パパぁ⋯⋯パパぁ⋯⋯たすけて⋯⋯るっち⋯⋯」

シャワールームの扉が開いて足音が近付いて来る
うわぁぁぁんと大声で泣いた。
誰か助けに来てくれるかもしれないと

「もう大丈夫ですよ」

顔を上げたら見慣れた彼の姿があった。
仕事の時の服装だった。

「早く出ますよ」

腰が抜けていた。
彼に担ぐように抱き上げられた。

「見ない方が良いですよ」

そう言われた方を見ればベッドに男と女の姿があった。
男はさっきの男で、女はパパに近付いたあの女だった。
ふたりでベッドで寝ている

「情報収集が終わったのであなたの望み通り始末しましたよ」

彼の指が赤かった。
女は死んでいるし、男は死にたてほやほやだった。

「ルッチルッチルッチ」

ルッチの帽子を除けて頭を抱き締めて顔を擦り付けた。

「助けに来てくれた」
「おれ以外の男に対して迂闊な言動は控えていただきたい」
「うん、ルッチとパパ以外信用しない」

ルッチは人目を避けてホテルからわたしを連れ出した。

「あの女を始末したって事は、パパのハニートラップのお仕事は終わったんだよね？」
「えぇ、あの時あなたを巻き込んでしまったので、今後はあぁいった仕事は回ってこないようにしたそうです。あの女は、あなたの望み通りおれが引き継いで直ぐに情報収集を済ませて始末しました」
「えっ！！？ルッチが！！？ルッチもパパみたいにあの女と会ったの？ホテルに行ったの？⋯⋯⋯⋯いやだいやだ、パパもルッチもわたしのなのに⋯⋯うわぁぁぁん」

ルッチに抱き上げられた状態でバタバタと暴れてわんわん泣いた。

「あのおんな⋯⋯わたしもぶっさせばよかった⋯⋯うわぁぁぁん」

「暴れると落ちますよ」

バタバタ暴れていたけれどよく見れば空の上だった。
ルッチがよくしてくれる空の散歩の月歩の最中だった。
ルッチにぎゅーっと抱き付いた。

「ルッチはホテルなんて行かなくても情報収集できるでしょう？ルッチはホテルに行っちゃダメだからね？」
「あなたが相手してくれるので？」
「ばか！婚前交渉とか無いから！！」
「おれと結婚してくれる気があるのですか？」
「パパがいいよって言ったらね」
「言いますかね？」
「言わなくてもルッチはわたしの者だから、他の女の所に行ったりしたら、殺し屋を雇って女を始末する」
「それがターゲットだった場合、その殺し屋を返り討ちにあわせる事になりますが？」
「ターゲットじゃない時！ターゲットも消えちゃえって思うけど！！」
「ターゲットはいずれおれが消しますよ」
「仕事じゃなくて、ルッチがよその女のところに行ったらわたしはね【パパがルッチをわたしのお婿さんにしてくれなかったから、わたしはひとりさびしく死んでしまいました。パパの事もルッチの事も許しません】って書き置きして死んでやるの。ふたりとも後悔してずっとずっとわたしの事を忘れなければいいの」

「おれもハニートラップの任務が来たら辞退するようにします。自死しかねない愛しい人がいますのでとあなたの父親に伝えればそんな任務回ってこなくなるでしょう」

「うん。そうして」

今日は特別だからねと言ってルッチの頰に唇を触れさせた。
偶に、本当にたまーにルッチのほっぺに触れるだけのキスをする
そうするとルッチは嬉しそうな表情を浮かべるから




備考
手繋いで歩いたりはしないけど抱っこして月歩とかはよくして貰うお嬢ちゃまスパンダム♀



＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊