〔27〕スパンダム受け【2022年9月16日】2022年9月16日
年齢的にカクとカリファをCP9に連れて来たのはスパンダムだった場合
ルチスパ前提?カクスパ
スパンダム♀
カクとカリファをCP9に連れて来たのはスパンダムだった。
ロブ・ルッチと同じく、非加盟国で拾って来た親無しの子供、カクをグアンハオに連れて行き世界政府直下暗躍諜報機関サイファーポールの諜報部員に成るよう訓練させた。
「飯は食えるし強くなれる。職にも付けて金も手に入る」
スパンダムは、天上金を払えない非加盟国の、政府や軍から守られないその日暮らしのような国の子供の中から才能のありそうな子供を選び連れ帰った。勿論、金目になりそうな物を持っていそうな身なりの整った人間はこういった地では獲物にされるが、手持ちの銃で一人撃てば蜘蛛の子を散らすように居なくなる
「汚れているから、先ずは風呂に入れてやろう」
船の中にある貯水の水をシャワーヘッドから出して身体を洗ってやる
頭を洗い身体を洗い、小綺麗になると、グアンハオ行きの子供を見付けた時用に用意している子供服を着せた。
口の中も清潔にさせ、食事を摂らせて、健康診断などのチェックをした。
合格が出れば無事にグアンハオ入りに出来る。不合格ならば⋯⋯
「名前はカクだったよな?」
「そうじゃ」
「強くなって政府の諜報部員になるんだぞ?」
「ワシなれるかのぉ?」
「おれの見込み違いじゃなけりゃあ、強くなれるだろう。おれが前に見付けて来た子供も、まだ10歳だが既に諜報部員の仕事をして活躍している。お前も強くなれるとおれは期待している」
「それなら、頑張ってみるかのぉ。あんたも政府の諜報部員なんじゃろう?」
「そうだ」
「ワシが諜報部員になる頃には偉くなっとるか?」
「5年から10年後ぐらいの事か?主管にぐらいはなってるだろう」
「そしたら、その10歳で強いっていう奴はあんたの部下になるのか?」
「あいつはもっと上に行くだろう。上ってのはおれの上官になるって意味じゃなくて、上の部署に配属されるだろうって意味だ。長官の部下とかな」
「なら、ワシがその席まであんたを連れて行ってやる。あんたが長官になってワシはその強い奴の同僚になってやる。ワシが諜報部員になったらあんたのところに置いてくれ。他の大人は嫌じゃ」
「分かった。偶に視察に行くから、毎回おれを驚かせるほど強くなっていてくれよ?」
「約束じゃ」
と、スパンダムに少し懐いていた時期があったというのがカクの黒歴史であった。
「スパンダムさんが主管や長官では頼りないので私が秘書としてそばで支えてあげます」
「えぇ、お前、グアンハオに訓練に行くのか?政府の諜報部員は男ばかりなんだぞ?」
「セクハラです」
「セクハラどころじゃなくなるぞ?よくラスキーさんが許可したな?」
「スパンダムさんが長官になりたがっているのに頼りないので、私が支えてあげる為に六式を身につけたいのでグアンハオに行きたいと言ったからです。一式も覚えずに政府の諜報部員を勤めているのなんてスパンダムさんだけなんですよ?」
「耳が痛い事言うじゃねぇーか」
「それに諜報部員は男ばかりと言う割には貴女はどうなのですか?身を守る術も無いか弱い女性じゃないですか」
「おれは、あれだ、親父保険があるし、ルッチ保険もある、それにおれなんて誰も興味もたねぇーよ」
「そのルッチ保険というもの、既に貴女に関心のある男が居るという事ではないですか?」
「ルッチはただちょっと懐いてるだけだ。おれが非加盟国から飯の食える所に連れ出してやったからなだけで、少しばかり過剰に恩を感じてるんだよ。まぁ、おれには都合が良いがな」
「私が強くなって貴女を悪い虫からも守ってあげます」
「そうか、まぁ、お前は元々何かしら政府の仕事に就くとは思っていたからな、頑張れよ」
スパンダムはカクとカリファを連れてCP5主管を務めていたが、カクとカリファに指令を下し、自分は他のCP5諜報部員を連れて別件の任務に就いた際に顔に大怪我を負わされた。
「鉄塊を修得しとったら、こんな事にはならずに済んだのにのぉ」
「彼女には無理よ」
顎顔面再建用圧迫プレートで頭蓋骨を繋ぎ合わせるような手術を受けたスパンダム
その痛々しい術後の姿に、そばで守れなかった事をカクもカリファも嘆いていた。
「スパンダムの事は、もう司令だけ出させて閉じ込めておいた方がいいかもしれん。外に出て怪我をされては敵わん」
「そうね、閉じ込めておきましょう」
「早く昇進させてやらんとロブ・ルッチにも合流出来ん。あいつがおればスパンダムの守りも硬くなるんじゃろう?」
「今の長官が怪我を負わされたなんて話は聞かないからそうでしょうね」
「その長官、どうすれば引き摺り下ろせるかのぉ?ロブ・ルッチの守りがあるんじゃったら、その長官を消して消去法で繰り上げさせるのも難しいんじゃろう?」
「やめてちょうだい、今の長官は彼女の父親よ。彼女が早く長官に成りたがっていると辞任を促すだけでいいのよ」
「危うく消すところじゃった」
「貴方がロブ・ルッチに消されていたわよ」
「ワシが死んだらスパンダムが悲しむからワシは死なん」
スパンダムの見舞いに来たスパンダインは危うく命を狙われるところだった⋯⋯と病室の廊下で冷や汗をかいていた。
スパンダインの護衛という名目でスパンダムの見舞いに着いて来たロブ・ルッチは、スパンダムが相当手懐けている部下の存在を知った。知ってはいたが思いの外懐いていると知った。直ぐ近くに同僚になるだろうとも思った。
「長官、辞任の準備はいつしますか?」
「え!!?いや、スパンダムの体調が良くなって、もう少し成長してからかな⋯⋯」
「早めにお願いします」
「⋯⋯」
ロブ・ルッチもCP9でスパンダムが長官として上がって来るのを待っていた。
「貴方、CP5時代、長官の事大好きだったわよね」
「黙ってくれ、あれは黒歴史じゃ」
「そうか、カク、今は興味ねぇーんだな?ならおれの一人勝ちか。ゆっくりと落とさせて貰う」
「⋯⋯⋯⋯興味が無いとは言っとらん」
「お前ら揃ってるな、ブルーノが来たら改めて説明するが、お前たち4人には長期の潜伏任務に出て貰う」
「長期ってどのぐらいじゃ」
「ご」
カク「5日か?」
「違う、その場合5日(いつか)って言うだろうが」
ルッチ「では、5週間ですか?」
「違う」
カリファ「五ヶ月?長い任務ね」
「違う、五年だ」
ルッチ「⋯⋯⋯⋯」
カク「⋯⋯⋯⋯」
カリファ「長いですね」
「お前たちの腕次第だ。最長五年の猶予があるってだけだ。それまでに任務を達成出来ればいつでも戻って来て構わねぇ。ある物を見付けておれの元まで持って来い」
ルッチ「五年の間、此処に戻る事は?」
「許されねぇ。向こうで職について住人として潜伏するんだ」
カク「離れている間に長官が結婚してるなんて事は無いか?」
ルッチ「何だと!!?長官、そんな事があればおれはその男を殺しに行きます」
「おぉ、そんな予定ねぇーよ」
ルッチ「戻って来たら結婚してくれますか?」
「何でだよ、唐突だな」
カク「ならワシと結婚するか?行き遅れたらワシが貰ってやるぞ?」
ルッチ「長官はおれと結婚する事が決まっているから行き遅れても結婚出来ない事は無い。長官、おれは単身赴任設定で行きます。結婚して下さい」
カク「ワシもそれがいいのぉ」
カリファ「何が『誰も興味を持たない』ですか。既に同じ諜報機関内で揉めてるじゃないですか」
「長官、怪我しとらんか心配じゃのぉ」
「おれは、長官が新しい男をCP9諜報部員に入れていないかが心配だ」
ロブ・ルッチの心配通り、スパンダムは四式使いのウミイタチのネロを新しくCP9に迎えていた。
嫉妬したので会って早々始末した。
備考
ルッチは兎も角、カクにも好かれているスパンダムでした⸜( ◜࿁◝ )⸝︎︎
カクスパが捗る設定⸜( ◜࿁◝ )⸝︎︎
カクが凄くスパンダムの事好きな設定になっている(*ˊᵕˋ*)੭ ੈ❤︎
スタート地点
ロブ・ルッチ10歳
カク5歳
カリファ7歳
スパンダム21歳
顔負傷時
ロブ・ルッチ20歳
カク15歳
カリファ17歳
スパンダム31歳
↑わからない?
CP9・長期任務前
ロブ・ルッチ23歳
カク18歳
カリファ20歳
スパンダム34歳
*******************