Recent Search
    You can send more Emoji when you create an account.
    Sign Up, Sign In

    のびたん

    スパンダム受けメモ置き場📝
    メモの概念→完成していなくても載せて良い⸜( ◜࿁◝ )⸝︎︎

    自分の性壁にしか配慮しておりません(ヨシ!)

    ☆quiet follow Send AirSkeb request Yell with Emoji 💜 🐾 💒 🌠
    POIPOI 87

    のびたん

    ☆quiet follow

    スパンダム受けメモまとめ【2022年11月16日・12月1日~12月6日】

    ルチスパ・クザスパ・サカスパ・アラスパ・フースパ・モブスパ

    スパンダム♀有
    スパンダム♀(先天性♂→後天性♀)有
    カプ表記無くてもルチスパが混入している場合があります!
    カプ無し話有
    裏雰囲気要素有り
    死ネタ有り
    転生有り
    匂わせ程度しかないものでもカプ表記しています!!
    途中までしかない話があります。全部メモと思っ

    #スパンダム受け
    spandumReceiving

    〔48〕スパンダム受けメモまとめ【2022年11月16日・12月1日~12月6日】スパンダム受けメモまとめ【2022年11月16日・12月1日~12月6日】

    ルチスパ・クザスパ・サカスパ・アラスパ・フースパ・モブスパ

    スパンダム♀有
    スパンダム♀(先天性♂→後天性♀)有
    カプ表記無くてもルチスパが混入している場合があります!
    カプ無し話有
    裏雰囲気要素有り
    死ネタ有り
    転生有り
    匂わせ程度しかないものでもカプ表記しています!!
    途中までしかない話があります。全部メモと思ってください⸜( ◜࿁◝ )⸝︎︎



    *******************



    2022年11月16日

    CP-0時代
    戦場で負傷して植物人間になった寝たきりのスパンダム
    倫理観は無い
    ルチスパ
    裏雰囲気要素有り



    戦場で負傷して植物人間になった寝たきりのスパンダム
    スパンダインが療養中なのでその身柄をロブ・ルッチが引き取り世話をした。
    生きてはいるが動かないその身体をロブ・ルッチは抱いた。
    屍姦の様な行為を繰り返していた。
    スパンダムの様子を偶に見に来た仲間はロブ・ルッチがそういった事をしている事に勘付いたが触れなかった。


    植物人間として生かされているが、外部との意思の疎通が出来ないだけでスパンダムの脳は動いていた。
    ロブ・ルッチにいつもされている事を把握出来ていた。



    スパンダムが昏睡状態から目覚め、動けるようになった時、ロブ・ルッチはスパンダムから距離を置いた。
    スパンダムはリハビリを受けて車椅子での生活を始めた。

    ロブ・ルッチがいつも手入れをしていたので痩せ衰えはしていても肌はそれなりに綺麗なものだった。

    ルッチはもうおれには、動くおれには関心無いんだな。屍姦がしたかったのか?生きているおれではいけないんだな⋯⋯とスパンダムは感じた。
    そんなに動かないおれの身体が欲しいなら、遺書に死後この身体はロブ・ルッチに献上すると書いておこう



    備考
    スパンダムが植物人間になったら抱いてそうなルッチ



    *******************



    2022年12月1日

    DQ5のお嫁さんネタ
    ルッチの嫁選び
    ルチスパ
    スパンダム♀



    スパンダインに呼び出されたロブ・ルッチ
    13歳の頃から既に将来の嫁を決めておきなさいとスパンダインが用意した女性を紹介された。
    全員がロブ・ルッチの好みのタイプを聞いて用意された娘だった。
    『紫色の髪の人』
    用意されたのは全員がスパンダインの親族で、姪や親類の女性だった。
    自分の手元からロブ・ルッチを手放さないと言う執念が見え隠れしている(隠れてない)

    娘たちが自己紹介をしていった。
    自分をお淑やかでは無いが構わないか?と言う活発そうな娘
    自分は守って貰う事しか出来ないが構わないのか?と言うか弱そうな娘
    自分を選びなさいよ!と言う傲慢そうな娘
    後ろに控えるスパンダイン

    ロブ・ルッチはスパンダインに声をかけた。
    「スパンダインさん」
    「お、おれか!?他の娘にしなさい」
    「この屋敷に居る他の方でも構いませんか?」
    「他⋯⋯他は彼女らの母親になるが」




    「ルッチ、結婚相手決めてるんだってな。お前もおれの親族になるのか」
    大声で笑いながら入室して来たスパンダム

    「あの人が良いです」
    「ス、スパンダムか!!?」
    娘をやる気はないので他の娘を用意していたスパンダイン

    「あの子はうちの跡取り娘だから駄目だ。良い家柄の男性を婿養子に取る予定だから、スパンダムの事は諦めなさい」

    「冗談はよせ」と言うスパンダムにロブ・ルッチは膝を突いてプロポーズした。

    「最初から決めてました」
    「最初っていつだよ」
    「あなたがタラップから落ちた時から」
    「本当に最初じゃねぇーか!」



    おわりだよ⸜( ◜࿁◝ )⸝︎︎

    備考
    グアンハオに初めて視察に行った時にタラップから落ちたスパンダム

    消しゴムのアプリで見た三択の台詞、全部スパンダムみがあるし、おじさんはスパンダインみがある⸜(ᐢ⓿ᴥ⓿ᐢ)⸝︎︎



    *******************



    2022年12月3日

    CP-0時代
    モブスパ
    ルチスパ (微妙)
    アラマキが出て来るけれどアラスパかは微妙
    スパンダムが酷い目に遭ってるよ( ꒦ຶД꒦ຶ )
    死と生存版の二種類ある
    スパンダム♀(後天性♀)
    裏雰囲気要素有り



    CP9司令長官の座から降格されたスパンダムは誰彼構わず媚を売った。
    望まれれば足も開いた。
    権力者は金があり、悪魔の実の能力者に金銭を払いスパンダムの身体を改造させた。
    少しずつ若返らせ、性別を変えたりもして楽しみ、最終的に元の年齢に戻した。
    性別を変えたまま元の年齢に戻すと、まさに熟女で、パトロンのおじさんたちに好評だった。
    薄化粧をさせ、服を贈り好みに仕上げていく
    例え40間近のおばさんでもエニエス・ロビーは女旱なので一部の者からスパンダムは紅一点の給仕の様に扱われ始めた。

    パトロンのおじさんたちだけでなく、CP諜報部員の若い男から定年前のおじさんまで「おばさんだから頼めばさせてくれる」と噂が出回っていた。
    司法の塔常駐の海兵も同じく
    スパンダムは保身の為に求められれば相手を務めた。
    少し前まで男だったと知っているのによく抱けるものだと思いながらも身体を開いた。
    特にスパンダムとスパンダインの指令で元CP9諜報部員の抹殺に向かい負傷して戻って来た連中からの当たりが強く、スパンダムは特に気を使って奉仕した。
    父親が病に伏せてからは特にだった。

    元CP9諜報部員のロブ・ルッチがスパンダムの部屋に約束を果たすべく戻って来た。
    スパンダムは体内時計の真夜中に訪れた訪問者に寝ぼけ眼で布団を捲り、寝具のボタンを外して服を脱ぎ股を開いた。
    ベッドボードには潤滑液と避妊具が置かれている

    スパンダムは此処でCP9司令長官の座に上り詰め、CPの性奴隷にでも転落したのかと
    そして男だった筈の元上官が女の姿にされていた。
    どれほど性奴隷の扱いを受けたのか?

    「⋯⋯⋯⋯ルッチ?」

    スパンダムの頭は覚醒してロブ・ルッチの姿を捉えた。

    「ご無沙汰しています、元上官。随分と身分がお下がりになったようで」

    スパンダムは脱いでいた服を急いで着直した。
    年貢の納め時だと

    「上の命令であんたの命は取れないが、好きにして良いとは言われている。おれたちと一緒にCP-0に所属して貰う。何、放っておけば勝手にお前は死ぬだろう」

    スパンダムはロブ・ルッチに連行されてCP-0の諜報員になった。
    CP9よりも上の部署
    以前は父親のスパンダインが総監を務めていたナンバーだった。
    そこの総監としてロブ・ルッチが就任したようだった。
    父親はもう戻らない、戻る場所が無い
    スパンダムはロブ・ルッチに従った。
    戦場を連れ回され、確かに放っておけば手を下さずとも勝手に死にそうだった。
    ファンクフリードが頑張って守ってくれていた。
    死なずに戻ると驚かれていた。
    捨てて来ると思われていたのだろうか
    書類仕事も山程用意されていた。
    このぐらいの事、降格した後エニエス・ロビーでもされていたのでなんという事はなかった。
    出来た書類にコーヒーを溢されて書き直す。
    昔自分が部下の提出物にそうした事があった。コーヒーを溢したのは態とではなかったのだが
    スパンダムは書類を書き直しに戻る
    ギャンギャン喚く牙など疾うに抜かれていた。

    元部下にいびられる元総監の息子基娘
    元CP9諜報部員以外の役員から見ると目に余る物だった。
    手が空いたのでスパンダムの仕事を手伝ってやると感謝され、その夜、お礼をされた。
    スパンダムは女の身体で奉仕する事に慣れていた。
    書類仕事をする仲間内では上手くやれるようになっていた。

    戦場に連れ出されるといつもボロボロになっていた。
    ロブ・ルッチ総監はおれが死ねば気が済むのか?とスパンダムは考えていた。
    ずっと書類仕事をしていたいのに戦場に連れ出されるメリットなんて手柄を上げて出世する機会を得るぐらいしか無いが、スパンダム自身それは無理だと思っている
    だからただの【放っておけば勝手に死ぬ】を実行中なんだろう
    スパンダムのヘルメットのような帽子に鉛玉が当たり帽子は弾け飛んだ
    帽子が無ければ頭を撃たれてやられていた。
    帽子を拾い、被り直して頭の守りを固めた。
    肩を撃たれて唸り、足も撃たれた。
    しかし敵前逃亡は出来ない
    スパンダムの武器は遠距離の相手には不利だった。
    遠くて届きもしない
    近距離で象剣を振るう方がまだ戦えた。
    脂汗が流れる中、剣先がファンクの鼻に変わり撃たれた部分を心配そうに伺っていた。
    「大丈夫だ、ファンク。お前の新しい持ち主を見つけてやるまでは死なねぇーよ」


    何とか生きて戻れたスパンダムは撃たれた肩と足の治療を受けて書類仕事の日々を送れた。
    居残り組の元部下の嫌がらせを受けながらふと思った事は、こいつらは公私混同している。グアンハオで訓練を受けた割りには忍耐力が鍛えられていないと考えた。いつかそれで足元を掬われるかもしれないなと思った。自分には関係のない事だがと
    嫌がらせを受けながらも自分の仕事は熟していた。態と傷口にぶつかられるような事をされても痛みを堪えるだけだった。
    スパンダムの元に世界政府総帥の使者が訪ねて来てスパンダムに聴き取りをしていった。スパンダムのいびられ具合を上に投書した者が何人か居たようだった。スパンダムは事実だが自分が原因なので致し方ない事だと聴き取りに答えて大事にしないで欲しいと伝えた。余りに酷いようなら希望する部署への異動も可能だと伝えられた。スパンダムは礼を言い異動の検討も視野に入れた。

    総監に呼び出され何かと御用を聞きに伺えばコーヒーを持って来いとの事だった。この肩を撃たれてアームスリングで腕を吊り、片足撃たれて松葉杖で歩いているこの身でコーヒーを持って来いだと?とスパンダムは呆れていた。
    コーヒーなんてコーヒーなんてどうやって持ってくればと考えて、保温性の高い水筒にお湯を入れてコーヒーを総監のところで作れば良いという考えに至った。
    ガチャガチャと音を立てながら水筒とコーヒーの粉とカップを入れた袋を手に運んでいた。総監の部屋を再度訪れると総監の机の上でコーヒーを作り始めた。自分で作る事にはもう慣れていた。コーヒーの粉は自分の物を持って来た。
    よくもまぁ、こんな恨まれているだろう相手に飲食を持って来させれるものだと思いながらも、自分も昔はそうしていた事を思い出し、一服盛られずよく無事だったなとも思った。どうぞとソーサーにコーヒーカップを乗せて差し出した。そして退室しようとすると「世界政府総帥の遣いが来ていたようだが何の要件だったんだ?」と訪ねて来た。
    「異動の希望があれば聞くと」
    「そうか」

    スパンダムは松葉杖でひょこひょこ歩きながら目当ての人物の元に向かっていた。それは聖地マリージョアに常駐している海軍大将の緑牛ことアラマキだった。親しいわけでは無いが、海軍なので聞いてみたい事があった。
    「世界政府総帥の元でお勤めするのは難しいでしょうか?事務の仕事ですが」
    「おれは事務とかわからねぇーよ。人事異動でもすんのか?」
    「事務だけやっていたいんです。戦場に連れ出されても怪我するだけですし。適材適所の仕事がしたいんですよ」
    「CPで事務仕事は出来ないのか?」
    「今の現状が既に無理なので無理なんじゃないですかね?だから世界政府総帥の元に置いて貰えたらと」
    「おれの世話してくれる役職とかあったら良いのによ」
    「大将には補佐官とかいるんじゃないんですか?」
    「おねーちゃんが良いんだよ」
    スパンダムはアラマキを見て、赤犬に憧れている割には青キジに似ているよなぁと感じていた。



    **********


    【分岐点・死の方】



    腹に膨らみを感じ始めたスパンダム
    こんな身体に生命が根付いてしまったと思うも身に覚えのある同僚の文官たちはその身をより気にかけてくれたので嬉しいと思う気持ちはあった。
    妊婦の状態で戦地に連れて行くと多方面から批判の声が上がり出した。
    負傷した頃と同じように事務仕事が回って来た。
    流石に妊婦を突き飛ばしたりするような事はされなかった。
    もうじき子供の生まれる臨月の頃、元部下たちにされていた嫌がらせも無くなり、父親候補からは甲斐甲斐しく世話を焼かれ近年で一番幸福だった時期だと感じた。
    そしてこの腹の中のものが生まれて来たらまたあの嫌な日々に戻るのかと思うとスパンダムは憂鬱になっていた。
    人口のお森を横切り緑の空気を吸い心を落ち着かせて今後の方針を考えていた。
    あの日々には戻りたくない
    今のままでいたい

    いつも司法の塔から眺めていた海を眺め、視線を下に向けると遠い位置に地面が見える
    ポツリと小さくこの聖地マリージョアへと天竜人や衛兵やその他を運ぶゴンドラが見える
    あの乗り物の上に落ちると迷惑を掛けるから風にでも煽られて地面に落ちたら迷惑も少なく済むだろう
    飛び散った肉片を少し片付けるだけで済めば良いがと思いながらスパンダムはこの世を去る心算をしていた。
    別にずっと考えていた訳ではなかった。
    ふっと今思いついたのだった。
    またあの嫌な日々が再開されるのなら終わりにしてしまおうと
    突発的な事なのでまだ終わらせていない仕事も残っているし遺書なんて物は何も無い
    終活もしていないので荷物も全てそのままだ
    何の痕跡も無く突然自死する訳だった。
    腹の中の子供に申し訳無いとは思わない
    こんな腹に根付いたのが運命だ
    不幸な親の子供は矢張り不幸だったなとスパンダムは思いながらも独りじゃないから怖くない
    腹にもうひとり居るからまだ怖くない
    最期くらいは思いっ切り飛び出してみようと助走をつけて空中に身を投げた。

    空中で身体が止まり落下を妨げられた。腕を掴まれていた。ロブ・ルッチにだった。
    スパンダムは象剣のファンクフリードも道連れにしていた。
    片手で象剣を握りファンクフリードと意思を疎通させて掴まれた腕を身体から切り離した。

    スパンダムはぐしゃりと潰れてしまった。

    スパンダムが飛び降りたところを見た目撃者は沢山居た。
    仕事場の窓から見えていた。
    臨月の腹を抱えてお森の空気を吸いに行ったと思っていた。
    下界との出入り口に近付いていたので落ちやしないかと心配する声が上がり始めた。
    戻って来ていたので安心したら突然踵を翻して走って空中に飛び出して、それを総監が助けているように見えたが、結局はスパンダムは落ちて死んでしまったと言う
    スパンダムの飛び散った肉片は処分され、形の残った腕だけが埋葬された。
    スパンダムが突然踵を翻して走り出したのは目の前に突然総監が現れて混乱したからだと、総監への恐怖心でスパンダムはその気も無かったのに落下して命を落としてしまったんだとも囁かれた。
    総監が腕を掴んだ拍子にスパンダムの腕が千切れてしまったんだ、痛かっただろうに、可哀想にと言われた。
    元CP9諜報部員にとって針の筵のような場所になっていた。


    おしまい



    **********


    【分岐点・生存の方】



    腹に膨らみを感じ始めたスパンダム
    こんな身体に生命が根付いてしまったと思うも身に覚えのある同僚の文官たちはその身をより気にかけてくれたので嬉しいと思う気持ちはあった。
    妊婦の状態で戦地に連れて行くと多方面から批判の声が上がり出した。
    負傷した頃と同じように事務仕事が回って来た。
    流石に妊婦を突き飛ばしたりするような事はされなかった。
    もうじき子供の生まれる臨月の頃、元部下たちにされていた嫌がらせも無くなり、父親候補からは甲斐甲斐しく世話を焼かれ近年で一番幸福だった時期だと感じた。
    そしてこの腹の中のものが生まれて来たらまたあの嫌な日々に戻るのかと思うとスパンダムは憂鬱になっていた。
    人工のお森を横切り緑の空気を吸い心を落ち着かせて今後の方針を考えていた。
    あの日々には戻りたくない
    今のままでいたい

    いつも司法の塔から眺めていた海を眺め、視線を下に向けると遠い位置に地面が見える
    ポツリと小さくこの聖地マリージョアへと天竜人や衛兵やその他を運ぶゴンドラが見える
    あの乗り物の上に落ちると迷惑を掛けるから風にでも煽られて地面に落ちたら迷惑も少なく済むだろう
    飛び散った肉片を少し片付けるだけで済めば良いがと思いながらスパンダムはこの世を去る心算をしていた。
    別にずっと考えていた訳ではなかった。
    ふっと今思いついたのだった。
    またあの嫌な日々が再開されるのなら終わりにしてしまおうと
    突発的な事なのでまだ終わらせていない仕事も残っているし遺書なんて物は何も無い
    終活もしていないので荷物も全てそのままだ
    何の痕跡も無く突然自死する訳だった。
    腹の中の子供に申し訳無いとは思わない
    こんな腹に根付いたのが運命だ
    不幸な親の子供は矢張り不幸だったなとスパンダムは思いながらも独りじゃないから怖くない
    腹にもうひとり居るからまだ怖くない
    最期くらいは思いっ切り飛び出してみようと助走をつけて空中に身を投げた。

    空中で身体が止まり落下を妨げられた。腕を掴まれていた。ロブ・ルッチにだった。
    スパンダムは象剣のファンクフリードも道連れにしていた。
    片手で象剣を握りファンクフリードと意思を疎通させて掴まれた腕を身体から切り離した。


    腕を切り離したスパンダムの身体を追おうとするロブ・ルッチだったが新世界に入り込んだ途端に突風を受けてスパンダムの身体は風に攫われ陸地から少し離れた海の中に飲み込まれた。
    海の中など絶望的だったが、地面に降り立ち海の中のスパンダムの行方を探るロブ・ルッチの元に能力者ではないフクロウとクマドリが駆け付けて来て海の中に飛び込んだ

    スパンダムの身体は突風に攫われて海の中に叩き付けられた。
    腕を切り離したスパンダムの身体からは血の臭いが漂い海の捕食者たちを呼び寄せた。
    口の中に沢山の歯を持つ魚に咀嚼されて胃袋に収められた。
    その腹を裂かれて海中から掬い出されたスパンダムは身体中に魚の歯を立てられ傷だらけだった。
    腹も何度も歯を立てられていた。
    腹の中の子供は助かる見込みは無いとして、スパンダムの命を救わせる為に医師に見せた。
    天竜人御用達の医師に見せた。



    「⋯⋯⋯⋯なんで、いきてるんだ⋯⋯⋯⋯⋯ふぁんくは⋯⋯⋯⋯」

    スパンダムは意識を取り戻した。傷跡が癒える程長い時を意識を失っていた。
    片腕が無い事と腹の膨らみが無い事と産んだ覚えもない事は理解出来た。
    象剣のファンクフリードの行方が気になった。

    ファンクフリードが居ないなら矢張り死ぬしか無いと頭を過る

    ファンクフリードは、象剣は発見されず、海を漂い魚人や人魚の手に渡った時に陸に出た際にファンクフリードは象の姿になって逃亡し、転々と渡り歩いて自力で戻って来たらしくスパンダムが目覚めるのを病室でずっと待っていた。
    スパンダムが目を覚ますとスパンダムの事を鼻で撫でてナースコールのボタンを押した。
    病室でスパンダムのお世話をするのはこれが初めてでは無いのでナースコールを押す事をファンクフリードは知っている

    医師が来てスパンダムに問診をした後に検査をして、リハビリに移った。
    ファンクフリードが遥々自分の元に戻って来た話を聞くとまた軽々と自死する訳にはいかないなと思ったスパンダムだった。

    何故まだ此処に居るのかとスパンダムは普通に疑問に思った。
    聖地マリージョアで治療する必要も療養する必要も無い筈だと
    スパンダムはファンクフリードに心身共に支えられてリハビリを受けた。

    「ファンク、おれが動けるようになったら別の仕事に就くから落ち着いた暮らしをしよう。この身体だ。男と結婚して身を落ち着かせるのも良いかもしれない。象が好きな丈夫な家を持つ男を見付けないといけないな」





    スパンダムが目を覚ましたと医師から伝えられた。思考に異常はみられないとの事だった。

    あの日、スパンダムが飛び降りたところを見た目撃者は沢山居た。
    仕事場の窓から見えていた。
    臨月の腹を抱えてお森の空気を吸いに行ったと思っていた。
    下界との出入り口に近付いていたので落ちやしないかと心配する声が上がり始めた。
    戻って来ていたので安心したら突然踵を翻して走って空中に飛び出して、それを総監が助けているように見えたが、結局はスパンダムは突風に煽られて海の中に落ちたと言う
    大型の魚に食べられ腹の中から助け出されたと聞く
    魚の歯で噛み潰されて腹の中の子供は失われて母体を助ける為に総監により天竜人お抱えの医師が呼び出され治療に当たらせたらしい
    命は取り留めたが昏睡状態のまま長い時が流れ、その間に行方不明になっていたスパンダムの所有する象剣が自力で政府の元に戻り、スパンダムの元に戻って来たという事もあった。

    CP-0に所属する文官たちや、元CP9以外の諜報部員の間では、スパンダムが突然踵を翻して走り出したのは目の前に突然総監が現れて混乱したからだと、総監への恐怖心でスパンダムはその気も無かったのに落下して命を落としかけて今こんな容態になってしまったと囁かれていた。
    総監が腕を掴んだ拍子にスパンダムの腕が千切れてしまったんだ、痛かっただろうに、可哀想にと言われた。
    元CP9諜報部員にとって針の筵のような場所になっていた。


    スパンダムは世界政府全軍総帥に、随分前に異動の話を頂いていたが療養とリハビリが終われば退職すると言う旨を伝えた。
    世界政府全軍総帥は承諾しスパンダムに最大限の補償給付金を支払うよう考慮した。
    スパンダムの経歴を調べれば良く無い事も出て来るがそれは全て政府の為に行って来た物で結果としては私利私欲による物では無かった。
    CP9司令長官から降格した後の経歴、内情を捜査させるとそれは酷い物だった。教育のし直しが必要な程に
    スパンダムに支払われる給付金が上乗せされた。

    「あんたの事ちゃんと見てやってなかったからあの人に叱られたんだよ。責任取って結婚してやれとまで言われたんだが」
    「えぇ、あなたの責任ではありませんよ。それに政府関係者との縁は遠慮しておきます」
    「らははは、それは助かる。まぁ、困った事があれば相談して来なよ」
    スパンダムは少しだけ仲良くした海軍大将の緑牛ことアラマキに別れの挨拶をしていた。
    お森で散歩をする度に会って話をした仲だった。

    世話になった同僚の文官たちにも挨拶は済ませている

    態々自分の為にゴンドラを動かして貰うのも悪いのでスパンダムは最後に緑牛にお願いをして下まで運んで貰った。
    新世界とは反対側の旧海軍本部の在る場所に降ろして貰い今日来る定期船に予定通り乗り込んだ


    「あのおねーちゃんならもう行ったぞ?最後のお願いって言うから抱っこして下まで降ろしてやったからな」

    道行くロブ・ルッチにアラマキは声を掛けた。
    ゴンドラが動くまではまだスパンダムは聖地マリージョアに留まっていると思っていた。
    それどころか、つい先程世界政府全軍総帥から電伝虫でスパンダムの辞職の知らせを受けたばかりだった。
    スパンダムが船に乗り聖地マリージョアを離れるまでは知らせない方が良いと総帥が判断しての事だった。
    緑牛から元帥に連絡が行き、元帥から総帥に連絡が行き、スパンダムの出港を確認した後にCP-0総監に連絡を入れた。
    スパンダムの身を護ってやる為だった。

    スパンダムは父親の入院する病院に行き久し振りに姿を見せた。スパンダインは以前見た時よりも大分痩せ衰えていた。スパンダムの方も以前見た時よりも身体があちこち傷跡だらけだった。

    スパンダムは簡単な事務職に就いた。
    世話焼きなおばさんたちから傷跡除去クリームを勧められて塗っている内にそれなりになり、世話焼きなおばさんたちからそれなりの男性を勧められて会ってみたりと、庶民の暮らしに馴染むようにしていた。
    勧められた男性と会って食事をして出掛けて友人が居たらこんな感じなのかと思っていた矢先にプロポーズをされてスパンダムは受け入れた。
    愛してはいないが好意的ではあり嫌いではなかった。矢張り元同性を愛する気持ちをスパンダムは持てなかった。同居という気持ちで結婚生活を送ろうと思い承諾した。結婚式が済んだら籍を入れる予定だった。戸籍は性別を女性にしていた。悪魔の実で性別を変えられた場合等が考慮され、その被害により性別を変えられた場合のみ元々その性別だったという形に戸籍が作り直されているのでスパンダムの性別が元は男だったという事は知られる事が無かった。スパンダムは結婚式の後に二人で記入した婚姻届を役所に提出する予定だった。
    結婚式の当日にはスパンダインも介護士をつけて出席していた。車椅子に乗りスパンダムを花婿のところまで連れて行く役目があった。スパンダムが産まれた時にはこんな役目が回って来るとは思ってもみなかったが
    しかし、待てど暮らせどスパンダムは来なかった。スパンダムに着付けをした者は確かに花嫁の衣装を着せてメイクもして送り出したと言っていた。スパンダムが突然結婚が嫌になって逃げ出したのか、または
    「おれの娘が攫われた。犯人はアイツだ!スパンダムが幸せになる事が気に食わないんだ!!」
    スパンダインは弱々しくではあるが怒りに震えていた。
    スパンダムはスパンダインの言うように攫われていた。


    「これ以上、あなたが誰かのものになるのは気に入らない」

    空中で花嫁衣装を身に纏ったスパンダムを腕に抱くロブ・ルッチ

    「結婚するならおれとですよね?スパンダムさん?おれが政府関係者で無くなれば結婚してくれますか?」

    耳元で囁かれる
    耳が食い千切られそうな近さで
    スパンダムは気を失っているので答えなかった。

    「二人でひっそりと暮らしましょう。寂しいならファンクフリードを連れて来てやりますよ。自分で来られたらおれも誉めてやりますよ」



    おしまい



    *******************



    2022年12月3日

    ルッチと出会ったばかりの頃に戻るスパンダム
    タイムリープもの
    ルチスパ
    モブスパ
    サカスパ
    クザスパ(名前が出る程度)
    スパンダム♀



    CP-0で諜報員として元部下のCP-0総監ロブ・ルッチの部下になってしまったスパンダム
    いつか返り咲いてやると虎視眈々と総監の座を狙っていたが望みが無いと気付いた時に絶望して落ち込み、ふと気がつくと父親と一緒に船に乗っていた。
    父親は随分と若く、髪も黒かった。
    そして自分も若かった。
    まだ学生といったところだ
    父親と一緒にグアンハオに向かう船に乗っているようだった。

    父親とグアンハオに降り立ち訓練生を視察したスパンダム
    スパンダインの思考内で、CP9司令長官を継ぐ予定のスパンダムにも訓練生の視察をさせ、御眼鏡に適う訓練生が居ないか早めにお気に入りに目を付けておくようにさせようとした。

    「アイツらは強くなりそう」
    「ほぉ、スパンダムがCP9司令長官になった頃にはCP9諜報部員になれるよう育っていると良いな」
    「⋯⋯そうだね」

    スパンダムは知った顔を数名見付けた。
    もう一度与えられたチャンスなのかは分からないが、このやり直しの人生ではもう彼等とは関わりたくないがCPに入る以上はそうもいかない

    5歳程の子供のロブ・ルッチを横目に、関わりたくないが部下としては必要不可欠だった。
    何を思ってか、少し先に父親によってロブ・ルッチと婚約関係になるのだ
    強い男、強い部下との固い契約だと思い喜んで承諾の返事をしたが、婚約しただけで結婚なんてものはせずにずっとそばに置いていた。
    そして上下関係も入れ替わり、婚約の話は有耶無耶になった。
    婚約なんてしなくても部下なんだから元々命令すれば何でも従っていたから、婚約も結婚もしなくて良いじゃないかとスパンダムは思った。
    婚約の話が出たら断ろうと思った。

    13歳で事件を起こしたロブ・ルッチをスパンダインが引き取りCP9諜報部員になった。
    表舞台から消えたロブ・ルッチはCP9で闇の正義の力を振るい暗躍していた。
    CPに勤めているスパンダムは父親に呼び出されロブ・ルッチと引き合わされた。
    スパンダインはスパンダムとロブ・ルッチに婚約を勧め、ロブ・ルッチは上官からの指令と見做し即決で了承した。
    スパンダムは「嫌です」と断った。
    スパンダインは驚いた様子で理由を尋ねた。
    「歳の差がある」「好みじゃない」「心に決めた人がいる」と伝えて退室した。
    ロブ・ルッチとの馬鹿みたいな婚約関係は無くなった。

    心に決めた人が誰なのか何度も尋ねられ、海軍大将青キジになる予定のクザンと言っておく方が無難だと思うが、いずれ海軍から居なくなるので、海軍元帥・海軍大将赤犬になる予定のサカズキだという事にしようと考えたスパンダムは父親に「サカズキさんです」と伝えた。
    【ロブ・ルッチが、スパンダムの心に決めた人が誰なのか知りたがっている】とはスパンダインはスパンダムに伝えなかった。

    スパンダムは父親と会う時にいつもロブ・ルッチが居るので苛々とした。
    CP9司令長官になるまではロブ・ルッチとの関わりは必要無いと思うのにいつも父親の傍に居るので嫌でも遭遇してしまう
    スパンダインによく「サカズキさんと調子はどうだ?」と問われるが、調子も何も、付き合ってすらいないし、ただの心に決めたと憧れを抱いているだけの設定なので接点も無かった。
    「変わりありません」とだけ伝えていた。
    ロブ・ルッチはスパンダインがスパンダムと会う際に自ら進んで同行していた。

    ロブ・ルッチと婚約しなかった事で変わった事はCP内の男が言い寄って来る事だった。
    女旱の此処では女の存在は貴重なので婚約していないスパンダムは男に蝶よ花よと持て囃された。
    婚約しているよりもこちらの方が余程良いと感じた。

    スパンダインがサカズキと会った際に「うちの娘が世話になってます」的な挨拶をして、全く世話になっていない現状を知ったスパンダインはスパンダムを呼び出した。
    「心に決めた人が居るとは言いましたが、気持ちを伝えているとは言っていません」
    スパンダムがそう弁解すると、スパンダインによってサカズキと会食の場を設けられた。
    護衛としてかロブ・ルッチを置いていかれてスパンダムは面倒な事になったと思った。
    娘がサカズキに関心があると伝えられている前提での会食の席だった。
    「だりぃな。早く終われば良いのに」
    「頑張って下さい。終わったら迎えに来ます」
    我儘を言えば何でも言う事を聞いてくれるのでよく連れている便利な男がスパンダムを送って来た。

    会食だが話題が無いので専ら食べ物を口に運ぶばかりだった。
    ふと思い出した案件
    政府と海軍の仕事内容についての質問だった。
    「そうだ、海軍にも力を貸して頂ければと思う事があるんですが」
    「そういう話は此処でするもんじゃない。この食事を賄賂だと扱われる」
    「そうですね」
    「また時間を取っちゃる」
    スパンダムは例の件を海軍の耳にも入れて大々的に設計図を世界の為に入手しようと考えた。
    手を出さずに保留にするか強行突破してみるか考えていた。
    仕事の話が出来ない以上、お見合いのように趣味や生活の様子を尋ねるしかする事が無かった。
    また今度時間を取って貰う約束だけして建物を出た。
    送って行くと言うサカズキに護衛が居るので大丈夫だと告げて別れ、側に立つ護衛のロブ・ルッチに「迎えが来るからお前はひとりで帰れよ」と遇らった。
    スパンダムがいつもそばに連れている便利な男、スパンダムの何でも屋が待機していたので行きと同様に帰って行った。
    御褒美を欲しがる男に、襟元を捲り唇を寄せて吸って跡を残してやった。
    経験は無くてもこのぐらいなら出来ると、スパンダムは男が喜ぶので御褒美はこういう事をしてやった。
    スパンダムが男に微笑むと男は頬を染めて照れている
    実に単純で扱い易くて便利な男だった。


    後にこの男の粘着具合や執着具合に引き剥がすのに苦労したり、CP9司令長官になった際に部下のロブ・ルッチが指令は結果的にはきちんと熟すが、任務外の指示は聞かないので他のCP9諜報部員もロブ・ルッチを真似て任務以外は言う事を聞かず手を焼く事になった。
    「なんだよコイツら面倒臭い」
    これならまだ婚約して手懐けておけば良かったと後悔した。



    後悔して机に突っ伏し、少しして身体を起こすと目の前の光景が変わっていた。
    自分のデスクではあるが、それはCP-0諜報員の頃の、やり直し人生の前の記憶のデスクだった。
    長い夢でも見ていたのかとスパンダムは首を傾げた。
    総監の座を虎視眈々と狙い、諦めて絶望したら過去に戻っていた。
    過去に戻ったなどという出来事、それは全て夢だったのか?と長い眠りから覚めたのかもしれないスパンダムは考えていた。
    デスクの上にある出来上がった書類を手に総監の元に向かう
    相変わらずなのか、可愛くない反応をする。だが、指令以外は全く言う事を聞かないCP9諜報部員のロブ・ルッチでは無いのだから、あれがそのまま総監になっていたよりはまだマシなのかもしれないと思い直した。
    「総監」
    ロブ・ルッチが顔を上げてスパンダムを見た。
    ダンナとしか呼ばれていなかったので珍しいのかもしれないが、スパンダムはスパンダムでダンナという呼び方を忘れてしまっているのかもしれない
    「婚約の件はどうなったんですか?破棄なら破棄で、他を探すのではっきりして貰いたいのですが」
    この際はっきりさせておこうと思ったスパンダム
    破棄されているのならばパトロンを探して行く行くは嫁に貰ってもらえればと考えた。

    ロブ・ルッチはズンと立ち上がりスパンダムは突然の事で怯えた。
    「それをアンタが言うんですか?」
    「破棄ですか?破棄ですね。はい、分かりました」
    「誰が破棄だと言った?アンタらが婚約だけさせておいていつまでも結婚の話を出さなかっただけだろうが?」
    「じゃあ、結婚するんですか?総監はわたしと結婚する気があるんですか?権力を得て選り取り見取りなんですよ?」
    「アンタが喜んでおれを婚約者に選んだんだろうが?責任は取って貰う。選り取り見取りだろうがアンタを選ぶ」
    「はぁ、そうですか」

    ロブ・ルッチは婚約指輪を用意してスパンダムの指に嵌めて契約をより強く結んだ
    スパンダムがロブ・ルッチに婚約の関係を確認した日を契約締結日(記念日)にされた。

    「わたしは妻に乱暴な旦那はお断りですからね?パパを見てわかるように、パパは家族を大切にしてくれた。わたしの中での旦那像はパパなので、パパみたいに優しくしてくれないなら初めから結婚なんてお断りですからね?」
    「優しくする」

    スパンダムはロブ・ルッチと婚約していたので形勢逆転出来た。
    婚約の話を出した父親に感謝していた。
    好きなわけでは無いが現状打開出来るなら結婚してやらん事もないと思っていた。

    婚約を仕切り直してからはロブ・ルッチはスパンダムに優しく接した。
    既視感があると思ったら、あの粘着具合と執着具合が凄くなり引き離すのに苦労した都合の良い男・何でも屋だった。
    このロブ・ルッチがあんな風になるのかと思うと薄ら寒いものを感じるが前よりはマシだと思い割り切った。

    CP-0諜報員のスパンダムはCP-0総監のロブ・ルッチと約束通り結婚する事になった。



    おしまい

    備考
    行き詰まったので元の時代に戻したのだった𓃠⸜(ᐢ⓿ᴥ⓿ᐢ)⸝︎︎𓃠



    *******************



    2022年12月4日

    ルッチと知り合うのが遅かった場合
    フーズ・フーがCP-0諜報員として居る世界線
    フースパ
    ルチスパ



    CP9司令長官になってロブ・ルッチと顔合わせをしたスパンダム
    ナンバー9は世間には隠された存在
    知られていない存在
    その諜報部員の姿を目にする事は滅多に無くスパンダムは初めてロブ・ルッチを見た。

    野良猫を慣れさせる方法
    目を合わせない
    慣れない内は知らんぷり
    餌を与える(趣向品・服や手に匂いがつかない煙草・口紅が付着しにくいフィルターを使用した煙草・酒)
    遠慮無く餌を持って行くようになったら声を掛ける

    スパンダムはCP9諜報部員と馴れ合う事はせず淡々と指令を出していた。
    任務を終えた報告をするCP9諜報部員に労いの言葉を掛け、次の任務まで休んでおくように言うだけだった。

    そして長官の部屋に置かれているテーブルの上に並べられた趣向品を好きに持って帰るように事前に告げているので欲しいと思う物があればそれを持ち帰る者も居た。
    ジャブラとフクロウは直ぐに遠慮無く持ち帰った。
    クマドリは長い口上を述べて礼を言い持ち帰った。
    他は数回任務を熟し、趣向品を視界に入れ、ひとつふたつ手に取り持ち帰った。

    スパンダムが伸びをして簡易休憩でソファーに上半身だけ横たえて目を閉じるとスパンダムのいつも持っている剣が象の姿になり、長官の部屋をウロウロした後、何処かからブランケットを持って来てスパンダムの身体の上にかけて頭をモスモス撫で、趣向品の中に並ぶバナナを鼻で取り食べた後、スパンダムの近くで剣に戻っていた。
    スパンダムはいつもバナナが無くなっているのでバナナ人気なんだな、バナナ好きな奴が居るんだなと思っていた。


    CP-0総監のスパンダインの部下が入り用でエニエス・ロビーを訪れた際にCP9司令長官のスパンダムに会っていった。
    「調子はどうだ?」
    「順調にやってるよ」
    「ロブ・ルッチは手懐けれたか?」
    「懐柔出来るなんて思ってないよ」
    「おれの事は出来ただろう?」
    「それは、ふふ、猫の手懐け方の本を読んで試したら親しくなれただけだ」
    いやに親しげに距離も近く話をしている自分たちの上官と元同僚の姿を見せられているCP9諜報部員

    CP-0総監の遣いでエニエス・ロビーを訪れたCP-0諜報員のフーズ・フーはCP9司令長官のスパンダムと少し話してエニエス・ロビーを後にした。

    「長官はフーズ・フーと親しいようですね?」
    「あぁ、フーズ・フーはおれが此処に勤め始めたばかりの頃から既に居たからな。グアンハオ出身の優秀な男だと期待されて目立っていた。そんな奴を手懐けてやろうと画策した頃があったんだ」
    「成功したようで」
    「まぁ、そうだな。成功したと言えばしたになる。失敗はしたと言えば、こっちも絆されたってところだろうな」

    スパンダムは突然声を掛けて来たCP9諜報部員のロブ・ルッチに驚いたが顔は合わせないようにした。
    ロブ・ルッチもネコネコの実を食べているようなのでフーズ・フーと同じように猫の手懐け方を実践中だった。
    駄目元だったが
    ロブ・ルッチは酒の瓶の中からブランデーを持ち帰った事を知っている
    酒に合うつまみセットを人数分用意しておいたら全員が酒と一緒に持ち帰った。
    それで各自の酒の好みを知った。

    「バナナが好きな奴誰だ?」

    生物なので一度聞いてみた事があった。
    その時に一番若い青年が自分だと言ったので、スパンダムはカクが滞在中だけバナナを用意する事にした。
    食べているのはファンクフリードなのだがカクと思われている

    不必要な馴れ合いは控えようとしているが野良猫の場合でも遠慮無く餌を持って行くようになったら声を掛けてみようとあったので少しの会話はし始めた。


    「長官は猫を飼い慣らすのが得意なようで」
    「それは自分が懐いた自覚があるという意味か?ロブ・ルッチ」

    おれが懐かせた猫はまだひとりだけだよ。とスパンダムは思った。

    「いえ、クマドリが大層長官の事を気に掛けているようですので」
    「クマドリか。初めから話し掛けて来たからな。クマドリはよく喋るだろう?フクロウとは別の意味で。クマドリの話す和の国の言い回し、言葉の意味を解説させている内に他のメンバーよりは話すようになったな。一人芝居を観せてくれた時もあった。瞼のおっかさんってやつだ。生き別れの母親を探してる話で、瞼を合わせていれば母親の面影が浮かんでくるって締めで、クマドリがちょいちょい自分から母親の話をするから聞いてやってはいる。母親を亡くした時期が似てるんだろうなぁ、おれもガキの頃は母親に甘えていたが学校に入る前には死んじまってたからな。身体が弱くて病死したと親父から聞かされたが、あれは報復で殺されたんだと今なら分かる。⋯⋯話過ぎたな。クマドリは話し方がまどろっこしいが頼もしい奴だよ」
    「本人に言ってやれば喜ぶのでは?」
    「そこまで馴れ合う必要は無いだろう」
    「⋯⋯そうですね」

    ロブ・ルッチは手懐けられそうには無いなとスパンダムは思っているが、目を合わせないので気が付いていないだけで、その視線はガッツリとスパンダムに向けられていた。



    おしまいだよ⸜( ◜࿁◝ )⸝︎︎

    備考
    終わらないので終わらせた⸜(ᐢ⓿ᴥ⓿ᐢ)⸝︎︎𓃠



    *******************



    2022年12月4日

    現パロ?
    ルチスパ未満
    年齢操作・スパンダムは幼児



    スパンダムちゃんの身の回りは象のグッズが多い
    理由はスパンダムちゃんが象が好きだから
    それでも象だらけが過ぎた。
    そこまで象の物を買い与えなくてもと思われもした。
    スパンダムちゃんの父親に聞いてみるとスパンダムちゃんは少しおっちょこちょいなので、直ぐに忘れ物とか落とし物とかして、物を紛失させてしまうみたいで、スパンダムちゃんの大好きな象のグッズを持たせたら大切にして落とし物も忘れ物もしなくなったと言う
    それでも失くしてしまった時には大騒ぎになって新しい物を見付かったと言って与えて騒ぎは収まったようだった。
    スパンダムちゃんの父親は過保護だった。

    スパンダムちゃんは雨の日に象の傘を差して嬉しそうに回りながら登園して足を捻って転んで水溜りの中に倒れて、傘の持ち手が削れてギャーギャー言い始めた。
    スパンダムちゃんを水溜りから抱き起こせば傘を差した上で着ていた雨合羽は所々破れ、掌からは血が出ていた。

    「手は痛くないので?」

    気付くと痛い痛いと喚き始めた。
    抱き上げて傘を拾い学園の医務室まで連れて行く

    登降園でSP付けてるのなんてあなただけですよ、スパンダムちゃん



    「お父上の命で本日よりあなたのSP・護衛につきますロブ・ルッチです、スパンダム様」

    「スパンダムさまなんてよばないで、スパンダムちゃんってよんで。そのほうがかわいいでしょ」



    おしまいだよ⸜(ᐢ⓿ᴥ⓿ᐢ)⸝︎︎𓃰

    備考
    学パロ→学園パロ
    スパンダムちゃんは5歳児かなんか𓃰⸜(ᐢ⓿ᴥ⓿ᐢ)⸝︎︎𓃰
    ロブ・ルッチは13歳か28歳 𓃠
    13歳だと謎時空⸜( ◜࿁◝ )⸝︎︎
    パンダグッズよりも象さんグッズ沢山持ってるスパンダムちゃん♂⸜(ᐢ⓿ᴥ⓿ᐢ)⸝︎︎𓃰



    *******************


    
    2022年12月5日

    双子の妹が居る
    ルチスパ
    スパンダム♀



    一卵性双生児で双子の姉妹
    そっくりに生まれ一緒に育ったが性格は全くの別物に育った。
    姉のスパンダムは父親の後を継ぐ為に勉学に励み、妹はその枷が無く育った。
    お淑やかで清楚、おしゃれや可愛い物を好み淑女に育った妹
    狡猾で出世欲の強い欲望と野心だらけの仕事人間で、洒落っ気は二の次に育った姉
    強欲の姉は昔々にふたりに贈られた象を自分だけの物にした。
    他にも贈られていた服や装飾品を指差して「他はあげるからこの象はわたしに頂戴」と妹を納得させた。
    グアンハオに父親に連れて行かれた時、優秀な子供を紹介され、ロブ・ルッチを紹介された時に「CPに入ったらいずれは傍に置きたいから、この子はわたしのモノ。わたしが先に目を付けたんだからね?」と妹を牽制し、姉がロブ・ルッチの所有権を主張した。

    年月が経ちスパンダムはCPに就職し、父の後を継げるように立ち居振る舞った。
    親の七光りで出世を後押しされていると陰口を囁かれる日々
    妹と性格と容姿を比べられる日々
    妹の方が此処に居れば良かったと言われる日々

    CPで唯一女性扱いを受けていた給仕がロブ・ルッチの事を好いていると知り、ロブ・ルッチはモテるのだと知った。
    妹に婚約の話が浮上して、その相手がロブ・ルッチだと知ってスパンダムの足場が崩れて来た。
    その話を給仕から聞かされたのもショックだった。

    CPに勤め始めたばかりの頃、エニエス・ロビーでロブ・ルッチの姿を目にして、捕まえると「今度ハニートラップの任務をする事になった。わたしの初めての相手になってくれないか?」と処女を散らせた。
    少しは意識して貰えたかと思っていた。



    「ロブ・ルッチはわたしのモノにすると言っておいたのに何故婚約なんてした?」

    ロブ・ルッチに問うと『子供が出来たと言われたので』と言われてスパンダムはショックを受けた。
    そんな腹、掻っ捌いてしまえ!
    子供が出来なかったからわたしは選ばれなかった。と⋯⋯

    「おれは過ちを犯したようで。あなたと思っていたのです。ハニートラップの任務を与えられたのでおれに処女を貰って欲しいなんて誘って来たので。おれはあなたの物になると昔から言われて来たので、それに従いましたが、おれが相手したのは妹君の方だったようで」
    「ははは、陰で随分とやりやがるな」

    おれを謀ろうとした訳か⋯⋯とスパンダムの妹に対する嫉妬心は敵意に変わった。

    「本当に腹にガキがいるか調べてみろ」








    
    スパンダムは父親のスパンダインに呼び出されCP9司令長官の執務室に来ていた。
    妹の姿もあり、父と娘二人の親子三人が揃っていた。
    CP9諜報部員も揃っていた。

    「お前には他の者をあげるからロブ・ルッチの事は諦めなさい」と言われてスパンダムはカチンと来た。
    カチンと来たのは傍に控えている他のCP9の面子も同じだった。
    妹はロブ・ルッチを我が物顔で従え御満悦といった表情をしている

    「お父様、わたし、あの象も欲しいの。昔、お姉様が独り占めしていた象、今度はわたしの物にしたいの」と言ったところでスパンダムの堪忍袋の尾は切れた。

    ファンクで妹を切っていた。
    「良い子だファンク。ファンクもお前のものにはなりたくないってさ」
    ファンクの鼻が伸び妹の腹を突き刺して終わっていた。

    驚く父親の前で倒れた妹の顔を切り付け
    「お前は反逆者だ。おれよりも欲深い。次女として生まれたお前は、おれよりも上に立つには男になる事だと考え、革命軍のイワンコフと接触し性転換を試みようとし、その際に革命軍の考えに感化され、親父の元に通う娘を装いスパイ活動をしているだろう?証拠は上がっている。おれのルッチが調べ上げたからな」
    象剣の先についた血を振り払った。

    「顔色が悪いようだが大丈夫か?腹なんて抑えなくてもそこは空っぽだろ?調べはついてる。額縁に入れるみたいに大切に持ってるそのエコー写真はこれのコピーだろう。ロブ・ルッチにエコー写真を求められ急遽似た年頃の女のエコー写真をお抱えの医師に用意させたんだろう?お前がエコー写真を用意して欲しがったらこの写真を渡すようにあの医師に指示しておいた。お前の腹の中に子供なんていやしない。ロブ・ルッチを手に入れたくて謀ろうとしたんだろう?おれとロブ・ルッチの事を知ったお前は、おれのふりをして関係を持ったがあれは実は自分だったと言ってその際に子供が出来た謀りロブ・ルッチを手に入れようとした。残念だったな。ロブ・ルッチはおれに付いてくれた。お前と比べればおれの方が政府への忠誠心が強いからだ。兎にも角にも、そのエコー写真はお前の腹の中の写真では無い、証明したいなら写真を撮れ、親父の目の前でだ。まぁ、その腹では無理か?」

    スパンダムは硬い床に倒れたままの妹を見下ろし
    「お前の持ってるその写真は、このおれの腹の写真のコピーだ。おれはロブ・ルッチを繋ぎ止めたくて一度だけ契りを交わした。性教育の乏しいおれには子供が出来てしまったが、最強のロブ・ルッチに弱点なんて出来ちゃあいけねぇーからな、ちゃんと消したさ」
    此処に居るロブ・ルッチは自分のものである事を知らしめた。


    父親のスパンダインがスパンダムに詰られる娘に助けの手を差し伸べられないのは革命軍のスパイ疑惑が浮上し、その証拠を既にロブ・ルッチが掴んでいるという事実があるからだった。
    政府の役人である以上、賊と同様にドラゴンが率いる革命軍も根絶やしにしなくてはならない


    「子供が出来ていたのですか?」
    「そんな事はどうでも良いんだよ。今はこの女が革命軍のスパイだって事が重要なんだ。処刑だ、処分だ、CP9は政府の闇の殺し屋なんだから始末してくれるよなぁ?」
    「長官の指令があれば」
    「革命軍なんだから処分確定だろう。此処は正義を重んじる世界政府直下暗躍諜報機関なんだ。公開処刑は体裁が悪いですよね、長官。CP9に消して貰いましょう」
    正義の為に妹の断罪を希望する娘
    父親に助けを求め命乞いする娘
    スパンダインは娘の望みは何でも叶えてやりたかったが証拠を揃えられている以上、妹の方の望みを叶えてやる事は現状では無理だった。



    「馬鹿だなぁ、おれのものを欲しがるからだ。与えられた物だけで満足してれば良かったんだよ。親父の後継者の座も、ロブ・ルッチの所有権も、ファンクの事も、他のものならくれてやったがこの3つは駄目だ。特にファンクだ!ファンクの名を上げた時点でお前は終わっていた。ロブ・ルッチをくれてやったとしても、ファンクだけは許せない。欲しいと思う事自体が烏滸がましい。ファンク以外の物は全てやっただろう、おれよりも強欲だからなぁ、お前は。チヤホヤされた人生を楽しめて良かったなぁ。お前に墓は用意してやれねぇーよ。家の名が汚れるからな。死体は海にでも撒いてやるよ。灰になった骨をじゃないぞ?切り刻まれた肉片をだ。海の食物連鎖に混ぜてやるよ」


    「長官の娘、中々エグいのう」
    静かに事を見守っていたCP9諜報部員の中で一番若い少年が呟いた。


    「ルッチ、婚約者が居なくなって残念だったな。おれは清々したがな」

    「いえ、おれも清々しました。気に入らない事があるとすれば、貴方がおれの事は妹にくれてやっても良かったと仰った事とおれの子供を身籠もって相談も無く堕胎していた事です」

    「結婚もしていないのに子供が腹にいるなんて聞こえが悪いだろう?おれは良家の生まれだ。政略結婚してうちをもっと大きくする使命がある。そんなおれに腫れた惚れたの話が浮上しちゃあ不味いからな。お前たちも口外するなよ?」

    結果としてスパンダムの望み通り妹は処分された。処分される前に革命軍に関する調査で拷問にもかけられた。

    スパンダムのハニートラップの任務の件は嘘だったと本人から確認出来たのでロブ・ルッチは少し安堵し、スパンダムと関係を持った事があるのは自分だけだと知れた。
    スパンダムが良家の男と政略結婚で見合いでもしようとしたら男の前に現れてスパンダムの処女を奪ったのは自分で子供も出来ていたと言って追い払おうと思っている



    おしまいだよ⸜( ◜࿁◝ )⸝︎︎

    備考
    スパンダムちゃんがCP入ってちょっとしか経ってないかもしれない時間軸なのにカクがいるの困った⸜(ᐢ⓿ᴥ⓿ᐢ)⸝︎︎放置𓃱



    *******************



    2022年12月6日

    やり直しスパンダムちゃん
    タイムリープはもう数回目なので前置きは飛ばします⸜( ◜࿁◝ )⸝︎︎
    ルチスパ
    他キャラクター×スパンダム(名前が上がる程度)
    スパンダム(後天性♀)



    過程はさておき、人生をやり直す事になった。

    ロブ・ルッチがグアンハオで訓練していた子供の頃から、常々『おれがCP9司令長官になってお前を部下にしてやる』と将来CP9諜報部員になるロブ・ルッチに宣っていた。

    人生やり直しがスタートしたばかりのおれはグアンハオ行きの船の上で記憶が覚醒した。

    「今までの事は忘れてくれ。無しだ無し」
    「⋯⋯新しく良い部下を見付けたのですか?」
    「そうだそうだ。だからな、わたしとの約束は全部無しだ。これからも訓練頑張れよ。じゃあな」

    そう言ってグアンハオ視察の担当から外れた。
    ルッチと交わらない人生を送ろう
    CP9司令長官に成らなくても構わないじゃないか
    なんか変だと思ったら女だった。
    ひぃぃぃ
    しかしこれはこれで、玉の輿に乗って親父の元を離れ、ルッチと離れるルートも選べれる訳だ

    念の為にクザンさんとも距離を置こう

    わたしはもう古代兵器ともオハラともロブ・ルッチとも関わらない人生を送るんだ

    CP5主管への昇進の話を断った。
    「わたしは結婚したいので昇進は望みません。夫を支える立場になります」
    その話を耳にした親父、基パパに呼び出され「おれの娘を唆したのはいったい何処のどいつだ!?」と怒っていたパパの元にわたしが行くと「CP5主管の話を断ったそうじゃないか?結婚したい相手がいるとかで」と弱腰で優しく尋ねて来た。
    「結婚したい相手はいませんが、結婚はしたいです」
    「仕事をしながらでも結婚は出来るだろう?いずれはおれの後を継いでCP9司令長官の座に就くんだからな」
    「CP9司令長官にもなりません。わたしはそんな器ではありません。結婚して家庭に入ります」
    「⋯⋯結婚相手が居ないと結婚をする事も家庭に入る事も出来ないんだぞ?当てはあるのか?」
    「無いけど⋯⋯」
    「此処に居る連中の中からはどうだ?顔見知りの奴も居るだろう?」
    「⋯⋯」
    勿論全員知っている
    ラスキーさんにフーズ・フーにジャブラにクマドリにフクロウにブルーノにロブ・ルッチだ
    カクとカリファはまだ入っていない
    「サイファーポール関係者は嫌です。夫の不始末で一緒に消されたくありませんので」
    「此処の連中は不始末なんて起こさないぞ?」
    いや、フーズ・フーはやる
    そして自分も前にやった。

    「それならクザンさんはどうだ?」
    「嫌です」
    「サ、サカズキさんは?」
    「⋯⋯嫌です」
    こっちはこっちで海賊に命を狙われそうだと考えた。

    結局結婚相手の当てが無いわたしは
    「ロブ・ルッチと婚約でもしておくか?」
    と言われて
    「それだけは絶対に嫌だ!!」
    と強い拒絶を示した。
    突然名前を出されてロブ・ルッチが拒絶するなら兎も角、勝手に名前を出されて拒絶された。

    ロブ・ルッチは少なからずショックを受けていた。
    ジャブラとフクロウは笑っていた。

    「自分で見付けます」

    これはあの未来を回避する為のやり直しの人生なのだから、早く結婚相手を見つけてその家に転がり込み政府とはおさらばしないといけない

    婚活の日々が始まった。



    おしまいだよ⸜( ◜࿁◝ )⸝︎︎

    備考
    地の文とスパンダム視点が入り混じっていたのでスパンダム視点に統一したのでお話が変わっちゃう⸜(ᐢ⓿ᴥ⓿ᐢ)⸝︎︎
    これはルチ→スパ
    おれから逃げられると思うなよ?と追われる系ルチ→スパ⸜(ᐢ⓿ᴥ⓿ᐢ)⸝︎︎𓃠



    *******************



    2022年12月6日

    CP-0時代
    寝てる間はCP9司令長官の時間軸を体験出来るスパンダム
    ずっと寝ていたいスパンダム
    ルチスパかな?
    スパンダム視点とルッチ視点交互



    スパンダムは夢を見た。夢の中ではCP9司令長官だった。目が覚めるとCP-0諜報員に戻ってしまう
    寝ていた方が幸せだ。夢の中の方が幸せだと思った。感じた。
    スパンダムは眠った。夢の中では司法の塔の最高責任者だった。偉い身分だった。みんなを従えて良い気分だった。
    目を覚ますとまたCP-0諜報員の立場だった。
    ずっと眠っていたい。ずっと眠りたい



    近頃スパンダムの怠慢が目立つ
    職務の最中に寝ている時がある
    それも一度や二度では無い
    小突いて起こした事もあった。



    常駐している医師に相談した。ずっと同じ夢を見ると
    内容が同じな訳ではなく、環境が同じで、住み心地が良くて、目を覚ますとどちらが本当の世界か分からなくなってくる
    夢の中の世界の方が良い
    あっちの世界にずっと居たいと思っている
    夢の中にずっと居られる方法はあるだろうかと相談した。
    そんな夢は忘れてしまいなさいと言われた。医師に相談する事をやめた。
    有給休暇というものを全て纏めてとった。休暇の間ずっと寝ていようと思った。
    飲食を直ぐ取れるようにパウチ容器の吸引タイプの栄養補助食品を用意してずっと眠る準備をした。
    必要最低限の事以外は時間を睡眠に使うつもりだ
    布団に入って耳栓をして眠った。
    長い時間眠った。
    CP9司令長官の時代の夢を見た。部下が居て、おれがこの島で一番の上官だった。気分が良かった。目覚めたくなかった。夢との境目が無くなって、夢の中を現実と思い込み過ごした。
    偶に目を覚まして栄養補助食品を身体に取り込み眠った。夢から覚めた感覚で向こうの世界で過ごした。




    スパンダムが有給休暇を纏めてとった。何処かへ出掛ける予定があるのだと思ったが何処へも出掛けず部屋に閉じ籠っているらしかった。良からぬ事が起きてないか確かめたが、ただ寝ているだけだった。有給休暇で睡眠不足を解消したかったのかこの後予定があるのか分からないが危険な事をする訳でも無いのなら放っておいても構わないだろう




    偶に目覚める事が煩わしい。飲食や手洗いが煩わしい。入浴も煩わしい。ずっと夢の中に居たい。目覚めなくて良いのに⋯⋯
    事前に取り寄せた一番効果が強いと謳われている睡眠導入剤を適量服用して眠った。随分と長く夢の中にいられた気がした。また適量服用して眠った。夢の中は心地が良かった。
    親父も健康でおれを愛してくれた。ファンクもおれを愛してくれた。おれの部下もおれのいう事を聞いた。
    ファンク、ファンク、かわいいおれのファンクフリード⋯⋯そう言えばこれは夢の中、本当のファンクに食事を与えたのはいつが最後だったか⋯⋯⋯⋯そう考えておれはバッと目を覚ました。ファンクに食事を与えないと!!と⋯⋯
    目を覚ますと腕は点滴に繋がれていた。俺の部屋ではなかった。ファンクを探して腕を彷徨わせた。その腕は人間の手に掴まれた。





    スパンダムの休暇が明けたが出勤していなかった。休暇明けに初日から怠慢な態度を見せるようならまた小突いてやらなくてはいけない
    スパンダムの部屋へ呼びに行ったが返事が無いので扉を蹴破った。後で修理させれば良い
    スパンダムはまだ眠っていた。そばで象剣のファンクフリードがスパンダムの顔を鼻で撫でていた。起こそうとしているのか?
    スパンダムの周りにはPTPシートが沢山散らばっていた。服用していたのは睡眠導入剤のようだが使用したにしては使用量が多過ぎる
    スパンダムの身体を抱き上げ運び出した。医務室に運んだ。胃内容物を吸引し、胃洗浄し、腸内も洗浄していた。
    スパンダムは医務室でも眠り続けた。医師にスパンダムからずっと眠っていたいと相談を受けた事があったと伝えられた。夢の中が幸せだからだと⋯⋯
    あまりに目覚めないようなら経鼻経管栄養で鼻から胃にチューブを通し栄養剤を送る処置をすると医師が話して来た。
    腕に点滴を刺して眠るスパンダムを暫く見守り、スパンダムの部屋から持って来た象剣をスパンダムの寝ているベッドに立て掛けた。象の姿になったファンクフリードがスパンダムを見ている。予定があるので仕事に戻った。
    仕事を終えるとスパンダムの眠る医務室に向かった。譫言でファンクフリードの名を呼んでいた。ファンクフリードがスパンダムの頭を撫でている
    瞼が開かれスパンダムが目を覚ました。彷徨う手を握った。スパンダムと目が合い、俺の顔を見て服を見て目を閉じて顔を逸らしファンクフリードを視界に入れると手を伸ばしてその鼻に縋り付き撫でていた。
    スパンダムは夢の中から帰って来た。医師が検査をして、現実のファンクフリードの事を考えて頭が醒めて来たらしい
    スパンダムは睡眠導入剤を服用する事を止めた。ファンクフリードの世話を怠ってしまうからという理由でだった。スパンダムを此処に繋ぎ止めているのはひとえにファンクフリードの存在だった。



    おわりだよ⸜(ᐢ⓿ᴥ⓿ᐢ)⸝︎︎𓃰



    *******************



    2022年12月6日

    CP-0時代
    毒を盛られたスパンダム



    目を覚ましたら病室のベッドの上だった。
    アイツら遂にやりやがったな
    おれが中々くたばらないものだから
    毒を盛りやがった。


    カク
    「毒を盛られても死なんとは流石にしぶといのう」

    フクロウ
    「チャパパパ、生命力だけは強いのだ」

    ジャブラ
    「元上官、毒を盛られたんだってな、ギャハハハハ」

    ブルーノ
    「よく無事だったもんだ」

    カリファ
    「毒を盛られたそうで」

    クマドリ
    「胃の中も、洗浄したって、聞いて、辛く、苦しかっただろうな」


    ロブ・ルッチ
    「毒を盛られたらしいな。精々気を付ける事だな」


    容疑者元CP9諜報部員



    気を付けるには此処を辞めるしかない
    就職先なんてあるのか?


    望み通り目の前から消えてやるよ
    消されてたまるか




    「スパンダムの奴が姿を消したようじゃ」
    「チッ、命を狙われている段に」



    備考
    元部下に命狙われてると思って病室から逃げ出したスパンダム
    辞表総監の机に不在時提出済み
    毒を盛られても助かったのは
    「ルッチが解毒薬を持っていたお陰よ」←使う間が無かった台詞



    *******************



    2022年12月6日
    
    ルッチ、並行世界へ行く
    ルチスパ
    総監の方のロブ・ルッチが現パロのような世界観の並行世界に行くよ𓃠



    「ルッチ、どうした?」
    お前こそどうした?矯正器具をつけていない。顔に傷も無い。それに若返っている
    「その姿は」
    「今日の服か?かわいいだろ?あのブランドのシャツがあったから買ったんだ」
    ファンシーな象の絵柄のシャツを見て答えるスパンダム
    違う、そうじゃない

    スパンダムが手に持っている地図を見て、それを撫でれば地図が動いた。
    小型のモニターか何かか?
    途中、ピロンだのという音もした。
    お前はおれの知らない最新機器を使用しているのか?
    試作品のモニターか?

    「何処へ向かっている」
    「何言ってんだよ。インスタ映えするもんが本当に美味いのかって討論して食べてみる事にしたんじゃねぇーか。そんで、量が多いからお前を連れて行ってるんだろ?」
    「いんすたばえ」
    「振り出しに戻るから今日は討論はしないぞ?食べて結果を調べるだけだ。そんで納得するんだよ」
    「つまり、食事して評価を下すと」
    いう調査という名のデートみたいなものか?

    「少し肉付きが良くなったか?」
    「はぁ?お前?⋯⋯無礼な奴だな、他所では言うなよ?」

    スパンダムは骨格ウェーブでスリムだった。
    このスパンダムはどちらかと言うと骨格ウェーブのカジュアルだ
    少し肉付きが良い気がする


    【いんすたばえ】というものが何かは定かでは無いがそれの調査中らしく道案内はスパンダムに任せた。
    「此処だ。結構並ぶ事になるが、それは大前提だ」

    周りが騒がしくなった。
    女ばかりが並んでいる場に男が紛れ込んだので目立っているんだろう
    素知らぬふりをした。

    「人気のやつにするぞ」
    スパンダムが注文し、渡された品に二人で戸惑った。
    「これを食うのか?」
    「そのようだな。あの辺の娘たちはインスタにあげる写真を撮影した後食べてるからな」

    おれとスパンダムは可愛らしい大熊猫のスイーツを受け取った。

    「折角だから撮ってやるよ」

    スパンダムは先程まで見ていた動く地図の裏側をおれに向けて写真?を撮影していた。
    色々なシステムが搭載されている機器らしい

    「写真も撮ったし食すとするか」
    スパンダムは大熊猫の身体を少し削るようにスプーンを差し込み掬って口に運んでいた。
    「味はぼちぼちだな」
    周りを見れば顔に向けてスプーンを刺して抉り取り、その抉れた状態の大熊猫の形をスパンダムと同じような機器で撮影していた。
    既に浸透している機器だったのか?

    大熊猫のスイーツを食べ終えると
    「どうする?これから」
    「どうするとは、他に予定は無いのか?」
    「これと言って決めてるもんは」
    折角出掛けて来たのならばもっとスパンダムと散策したかった。
    もっとあちこちを見て回ろうと伝えようとすると女が寄って来た。
    「流石モテるな」
    スパンダムは笑っている
    何が面白いものか、邪魔でしかない
    「用件も終わったし好きにデートでもしてこいよ」
    スパンダムはそう言っておれに手を振って去って行こうとする
    ふざけるなと思い手を伸ばすが届かない

    どうにもリーチが分かりづらい
    いつもより手が小さく感じる
    身長もいつもよりは低く感じる
    ガラスに映る自分の姿を見ると顎に髭が生えていなかった。
    体格は大人になっていた。顔立ちももう出来上がっていたがスパンダムの気を引く為にスパンダインのように髪を伸ばし髭を生やす前の頃の姿だった。

    「スパンダムさん!!」
    「なんだよ、ルッチ?」

    これはいつの時代ですか?此処はどこですか?あなたはおれの知っているスパンダムさんじゃないんですか?
    おれは女を振り解いてスパンダムさんの後を追った。

    「スパンダムさん」
    「ん?」
    「おれはこの時空のロブ・ルッチではありません。おれが元の時空に帰れるように協力するか、それか此処の時空に適応する為におれをあなたのそばにいさせてください」
    「⋯⋯本当か?別の時空から来たって?そんな冗談言う奴じゃないもんな。演技なら別だが⋯⋯。それで、それが真実だとしたら、どんな時空から来たんだよ?」
    「おれは政府の役人で、あなたも政府の役人で、海賊や革命軍と戦っていました」
    「戦っていましたって⋯⋯何だよ、海賊もそりゃあ、実際にはいるけどよ、物騒なとこから来たんだな。おれ、まだ学生なんだけど、そっちの時空のおれは大人だったって事か?」
    「41で未婚、独身、子無し、顔に傷有り、全身重傷歴有り、政府の長官から一介の諜報員に降格されています」
    「おぉう、経歴がえげつなさそうだな⋯⋯お前はどうなんだよ?」
    「おれは30で政府の総監を務めていました。政府最強の殺戮兵器と謳われています」
    「物騒なのはお前の方だったんだな。⋯⋯⋯⋯となると、ウチ(こっちの時空)のルッチはそんな物騒な時空に飛ばされちまったかも知れない可能性があるのか!?殺戮兵器だとか思われて戦場に一般人が連れていかれたらどうなると思うんだよ!?ウチのルッチが死んじまう!!早く帰れ!!早く帰る方法を見付けろ!!」
    うちのルッチと言ったか?
    此処の時空のロブ・ルッチは此処の時空のスパンダムとそんなに近しい仲なのか?
    羨ましい⋯⋯
    早く帰れは傷付くだろうが?
    いや、一般人のもうひとりのおれがもしスパンダムと任務に出されでもしたら、おれを頼りにしているスパンダムを守れもせずに共倒れするかもしれん
    「おれだって早く戻って向こうのお前を守らなくちゃならねぇーんだ」
    「守れよ!そんでルッチを返せよ」
    話していても解決しないので平行線だ

    此処は並行世界だ
    世界観は全く違うが人物は同じようなのが居る
    スパンダムの言う学校に行ってみればカクやブルーノやカリファ、ジャブラにクマドリにフクロウも居た。
    スパンダムの後輩にネロというあの新入りと名乗っていた男も居た。
    コイツはきっとこの時空のおれに疎まれている筈だ
    多分



    **********



    一方その頃の別のロブ・ルッチとスパンダムは⋯⋯

    「え?別の時空から来たって?並行世界?そんな言葉があるのか?で、身体がおじさんになってて見覚えのある感じのおれに話しかけて来たと」
    「スパンダムさん、おれは一般市民です。おれの国では一般市民は武力を持ったり戦ったりはしません。おれは戦いたくなんてないんです」
    「分かった。ダンナはお疲れで暫くお休みするって事にするか、はっきりと別の時空から来たルッチだから戦えないと伝えておくかどっちにする?」
    「戦えない方で」
    「よし!その間おれが面倒見て戦地行きを免れてやる!」
    スパンダムは別の時空から来たロブ・ルッチの話を仲間内で説明し、自分にくっ付いているロブ・ルッチを見せて世話係に立候補し、戦地に行かずに済んで結構平和に暮らせていた。

    「え?お前、自分の時空のスパンダムの事が好きなの?なら優しくしてやれよ?此処の時空のロブ・ルッチはおれに全然優しくねぇーんだよ。羨ましいな」
    「こっちの時空のおれもスパンダムさんの事好きだと思いますけど。おれなんですから」
    「絶対それは無い。悲しいがこれは断言出来るぜ」



    「どっかから来たルッチとは仲良くやってるようじゃのう。帰ってこん方が良いと思われてそうじゃな」
    平和にお喋りしているロブ・ルッチとスパンダムの様子を遠目に見て、思った事を口にしたカクだった。



    おしまいだよ⸜( ◜࿁◝ )⸝︎︎

    備考
    体型のお話をしているところで放置していたもので、無礼とか言っているからスパンダム♀として作っていたのかもしれないけれど分からんので不詳、♂のまま⸜(ᐢ⓿ᴥ⓿ᐢ)⸝︎︎



    *******************



    2022年12月6日

    スパンダム、お仕事辞める
    ルチスパ
    モブスパ
    スパンダム♀
    裏雰囲気要素有り、関係があったという要素だけ



    「ダンナ、(最後の思い出に)抱いて下さい」

    やっと自ら求めて来たスパンダムを上司になったロブ・ルッチは抱いた。
    心から求められたのか、媚を売る為に求められたのか、定かではないがロブ・ルッチもスパンダムを求めて抱いた。
    そしてスパンダムはロブ・ルッチの私室を出たのを最後にサイファーポールから姿を消した。
    退職手続きは手順通りきちんと済まされていた。

    「親父、旅をして気に入った場所があったらそこで暮らそうか?」

    スパンダムは父親のスパンダインを車椅子に乗せて船に乗り旅行をした。
    道が整備されている土地を観光した。

    旅先で宿泊し、道が舗装されバリアフリーに特化した観光地に定住しようと職を探し、社宅のある観光案内系の仕事に目をつけた。
    接客なら慣れている
    父親に穏やかな老後を遅らせてやりたくて住むところを変え、此処に越して来た。
    職業斡旋所の紹介で観光案内所に直ぐに雇用された。
    顔の傷も整形して傷跡を消し矯正器具を目立ち難い透明の素材にした。

    顔見知りが観光に来ても素知らぬふりをした。
    CP-0諜報員になったスパンダムが此処で諜報部員としての仕事をしているのだと考えて向こうも素知らぬふりをした。

    外面良く観光案内をして観光客に気に入られ求婚された事もあった。
    その際にどうするか本気で悩み、この土地で暮らすと決めたのだと断った。






    数ヶ月して、以前スパンダムが担当した仕事の引き継ぎで内容説明の為に一時的に司法の島に呼び戻されたスパンダム

    「こんな姿ですみませんねぇ」

    スパンダムはCPらしからぬ服装で現れ、引き継ぎのあれこれを部署が同じだった文官に教えた。

    「他に聞いておきたい事は無いですか?では以上で引き継ぎを終えさせて頂きます」

    スパンダムが来訪する日迄に必ず帰還すると決めていたが予定が遅れ、スパンダムが去るギリギリのところで捕まえられたロブ・ルッチ
    マタニティドレスを着て腹に膨らみを持つスパンダム
    元CP9諜報部員の面子は驚いた。

    「ご無沙汰しています、CP-0総監殿。引き継ぎは終わりましたのでこれから失礼するところです」

    「⋯⋯その腹は?」

    「これですか。わたし、結婚しまして◯ヶ月目です。ちゃんと夫の子です」

    ロブ・ルッチは自分の子供かと期待したが違うようだった。




    「どうしてCPを退職した?」
    「親父をゆっくりさせてやりたかったから」

    「何故おれを誘った?」
    「最後の思い出ですかね」

    「何故おれ以外の男と結婚した?」
    「総監殿と結婚する予定なんてありませんでしたから。わたしはCPとも総監殿とも交わりのないところでゆっくりと余生をおくります」

    スパンダムは出航予定の船に乗り司法の島を離れた。
    もう二度とこの地に足を踏み入れる事は無いだろう
    大犯罪でも引き起こさない限りは
    スパンダムの場合はドジのレベルが激しいので無い事も無いかもしれないが

    スパンダムは父親を残して来た定住地に戻り、結婚した男とファンクフリードと一般庶民としての余生を過ごした。
    ロブ・ルッチがダイレクトアタックしてくればまた違う余生を送る事になるけれど



    おしまいだよ⸜( ◜࿁◝ )⸝︎︎

    備考
    放置してるのをばばばぁと後の方付け足して終えるタイプ⸜( ◜࿁◝ )⸝︎︎
    書いて、行き詰まると放置、また書いて放置の同時進行を何個もやってる
    日付は書き始めのメモなだけ(*ˊᵕˋ*)੭
    思い浮かぶとメモるマン⸜( ◜࿁◝ )⸝︎︎

    総監が不夜島に帰って来るのは気にしてはいけないやつ⸜( ◜࿁◝ )⸝︎︎
    スパンダムが聖地マリージョアに行く方が難しそうだから⸜( ◜࿁◝ )⸝︎︎



    *******************



    2022年12月6日

    CP-0時代
    スパンダムが負傷してる
    ルチスパ



    「また連れて行くのか?自分ごとに集中したいんじゃが?」
    「護衛しながらの戦い方も出来ねぇーのか?」
    「そんなもん出来るに決まっておるじゃろう。どうして態々連れて行くんじゃ、足手纏いにしかならんじゃろう」
    「訓練とでも思え。此処に置いていった方が致死率が高い。散々恨みを買って来た奴だ」



    お前たちの居ない間の数ヶ月間、おれは無事でいられたんだ、態々戦地を連れ回されたくない
    おれは机仕事の方が性に合ってる
    向こうで負傷でもすれば机仕事ばかりになれるのか?





    「痛ッッ!!?何だよ?うわっ⋯⋯⋯⋯わぁぁ!!?トラバサミ、トラバサミに挟まれました!!これは、骨まで行ってるかもしれない⋯⋯最悪、切断ですね」
    「⋯⋯いやに冷静じゃのう?痛くはないのか?」
    「さっき局所麻酔を打ったんで」
    「そんなもん持っておるのか」
    「まぁ、やられたら打って医師の元まで辿り着けたら命が助かるってやつです」
    「相当食い込んでおるようじゃ」
    「外して貰えたらそれでいいので、おれの事は置いていって下さい」
    「止血して待っておれ」
    「はい」

    此処まで重傷を負わなくても良かったんだがな
    歩けるのか、これ?
    麻酔が切れたら痛そうだな
    ファンクに策源地まで運んで貰うか?
    でもなぁ、役に立たない部下はただの足枷だって言うんだろう?
    だったら連れて来なければ良いんだ、こんなところに

    血がダラダラ流れてる
    止血するのを忘れていた






    「あ?⋯⋯⋯⋯」

    生きている
    病院の病室か?
    足は、一応くっついてはいるようだ
    役立たずの部下は無事回収されたのか
    これからは机仕事ばかりになると良いんだがな


    「目が覚めたか?お前は役に立たないから首だそうじゃ」
    「首!?せめて事務作業に回すとかそういう人事異動では無く首ですか!?」
    「そうじゃ」
    「⋯⋯⋯⋯」
    「流石にショックを受けてるようじゃのう」

    首か
    首にされるとは思いもよらなかった。
    いびる事にも飽きたのか?
    ごねて無理に残るよりも気が変わって始末されない内にずらかるか

    荷物を纏めて家に送って、親父も実家の近くの病院に転院だな




    「スパンダムの奴を首にして野放しにしておいて無事でいられるんじゃろうか?」
    「首にした後、おれが雇用し直しておれの専属にしてやる」
    「スパンダム君は首にされるの世間体的に恥の上塗りだから自主退職して出て行ったわよ。仕事が早いのね。荷物ももう家に送ってるみたい。父親の転院手続きも終わって一緒に帰るみたいよ」




    おれも車椅子に乗りたいぐらいには足を負傷してるんだが、おれにはファンクが居るからそれも必要無かった。
    象に乗って練り歩くなんて王族かなんかか?

    「ファンク、乗り物扱いして悪いな?感謝してるよ。お前は良い子だ。おれの事をずっと支えてくれて、本当に良い子だ」

    パオーンとファンクが返事した。
    おれはファンクの背に乗っている
    親父は車椅子に乗って、それをファンクが押している
    可愛い介護象さんだよ
    うちに帰ったらずっと象のままでいさせてやるからな


    労災保険で補償給付も振り込まれるし、この足が治って働けるようになるまでは給料の80%分が休業補償で振り込まれる
    貯金には困っていないが、有難いもんだよ


    おれは政府役人の職に就いていたが名誉の負傷で仕事が続けられなくなり自主退職し故郷に戻って来た。という事にした。
    親父も同じくだ
    親父の場合は世の為、善良な庶民の為、長年政府役人として勤めていたが病に倒れてしまい療養中で息子と共に故郷に戻って来た。という事にした。事実だが

    おれは屋敷でファンクと暮らし、馴染みのある使用人数名を雇った。
    ファンクに毎日新鮮な果物を食べさせてやれた。
    CP-0に居た頃はファンクを象の姿にする事もままならなかった。

    足の痛みさえ無ければ不満は無かった。
    本来ずっと入院しておくべき怪我だろうな
    今からでも入院するか?
    足が動かなくなると不味いからな、そうするか
    おれは親父と同じ病院に入院した。



    目を開けるとロブ・ルッチの姿が在り、喉がヒュッとなった。
    おれを脅かすロブ・ルッチ
    またおれの前に現れやがった。


    「お目覚めですか?」
    「⋯⋯」
    何だよ、その白々しい話し方は
    「もう互いに上官でも部下でも無いので普通に接しましょう」
    「何しに来た」
    「何故突然おれの前から姿を消したのですか?おれは貴方を再雇用してそばに置くつもりでしたが?」
    「首だと伝えられたので退職したまで⋯⋯だ。この足は完治しない。ずっと跛行歩行のままだ。足手纏いだろう?おれの事はもう放っておいてくれ。志のある革命軍の奴等は態々落魄れたおれを殺しになんて来やしねぇーよ。ただ恨みのある程度の奴ならファンクが正当防衛で倒してくれる。おれはこの足が適度に治るまでは入院するんだ。後の事は、退院して後遺症の度合いで仕事選んで普通に親父とファンクとふたりと一頭で余生を送るつもりだ。もう政府と関わるつもりはねぇ。親父が回復して復帰出来たら親父は仕事に戻るかもしれねぇー。そん時はおれも考えるかもな」
    「⋯⋯父親の病も、お前の怪我もおれが治せばおれの元に戻ってくるか?」
    「親父の病を直ぐにでも治してくれるんなら何だって言う事聞いてやるよ。そんな能力者が居るんなら直ぐにでも連れて来て治療させてくれ」
    「⋯⋯探しておく」

    ロブ・ルッチは病室から出ていった。
    脅かしやがって
    足の具合が余計に悪くなる
    そんな能力者が居るなら治して貰いたいもんだ
    まぁ、居はするだろうが、その能力者を見付け出し、その効力が能力者の生死に関係無く持続性のある物かってのと、治して貰える交渉が成り立つかだ
    そんな力を持ってる奴を連れて来て、親父の病を治してくれるんなら政府に戻ってやらない事もない
    親父も仕事に復帰しておれの後ろ盾が復活する事になるからな
    そうなると総監の座に居座っているロブ・ルッチの存在が邪魔にはなるんだがな
    虎視眈々と⋯⋯か
    いつか喉元に噛み付いて総監の座から引き摺り下ろしてやる
    またおれの部下にして、今度は扱き使ってやる

    ルッチがそんな能力者を連れてくる事を期待してしまった。
    不覚にも
    連れて来ると来ないじゃ親父が助かるんだから連れて来る方が良いよな
    ルッチが連れて来る方を望んだ


    おしまいだよ⸜( ◜࿁◝ )⸝︎︎

    備考
    なんか小人連れて来たルッチ
    (ᐢ⓿ᴥ⓿ᐢ)。゚゚(*´□`*。)°゚。(ᐢ⓿ᴥ⓿ᐢ)𓃠

    治ったらスパンダインは何処に行くのかな?CP-0諜報員になってスパンダムのサポートしてあげるのかな?CP-0総監になれるのかな?



    *******************



    2022年12月6日

    スパンダムちゃん

    ルチスパ?
    兎に角海賊を殲滅した平和な世界を作りたいスパンダムちゃん
    スパンダムちゃんに捏造兄がいる
    スパンダム♀



    スパンダムちゃんには兄が居た。スパンダインの自慢の息子で、スパンダムちゃんの自慢の兄だった。
    スパンダインの家の跡取り息子として生まれた長男
    幼い頃からスパンダインに六式を教わり、仕上げにグアンハオで訓練を受けた。立派な政府役人になれるように努力を惜しまなかった。
    歳が少し離れて生まれたスパンダムちゃんは幼い頃に父親に、兄に会いにグアンハオに連れて行って貰ったり、世界政府直下暗躍諜報機関サイファーポールに勤めるようになった兄と、政府高官の父親に会いに司法の島に来島した事があった。
    政府高官にして親バカのスパンダインはスパンダムちゃんが兄と父に会いたいと言うと、直ぐに自分の部下を迎えに寄越していた。

    「おにいさま、もうえらくなったの?」

    兄の服装が他の諜報部員と違う事は幼いスパンダムちゃんでもわかった。

    「えらくなったおにいさまに、スパンダムちゃんがくんしょうをあげるね」

    スパンダムちゃんは頭に付けていた紫色のリボンを解いて、リボンを折って薔薇の花を作り上げた。スパンダムちゃんの器用な手捌きに兄は驚き褒めてあげた。兄の胸にその薔薇を押し付けるスパンダムちゃん。留め具など付けていないので止まりはしないが、兄はスパンダムちゃんから紫の薔薇の勲章を貰った。後にコサージュとして胸に飾った。

    スパンダムちゃんも父や兄と同じように政府役人の仕事に就きたくて兄が家に残していた教材で人知れず勉学に励んでいた。グアンハオに視察に行く兄に、一緒にグアンハオに連れて行って貰った際に幼児もグアンハオに居る事を知ったスパンダムちゃんは幼児を見たくて兄の計らいで見せて貰えた。
    2、3歳の幼児の姿に可愛いと思ったスパンダムちゃん

    「わたしも政府役人になりたいの。此処で訓練しても良い?」

    スパンダムちゃんが政府役人の職を目指している事を初めて知った兄は一存では決められないと父親に連絡をした。父親は驚きながらもスパンダムちゃんが政府役人の仕事に就きたがっている事を嬉しく思った。勿論如何わしい仕事はさせはしない

    スパンダムちゃんは少しの間グアンハオに残る事になった。訓練の合間に幼児の元に通い相手をした。スパンダムちゃんのお気に入りは父親と兄の髪質・髪型に似ている子供だった。抱っこしてお話を聞かせて特別に可愛がった。
    スパンダムちゃんは兄と違って武道の才能が無いのか一式も覚えられなかった。幼児のお世話を少ししていっただけだった。
    スパンダムちゃんは文官になって父や兄を支えようと思った。


    スパンダムちゃんの元に兄の遺品が届いた。紫色のリボンで作った薔薇のコサージュだった。
    スパンダムちゃんの世界を形成していた半分が真っ黒に塗り潰された。任務中に海賊に襲撃されて殉職したらしい
    遺体は海に投げ捨てられ見付けられず、その薔薇のコサージュだけが波間を漂っていたらしい

    CP9司令長官を務めているスパンダインも長男の死の知らせに床に伏せたらしい
    スパンダムちゃんは絶望感を経て虚無感に陥っていた。胸にポッカリと大きな穴が空いてしまった。涙は左右の目から一粒ずつ、一筋ずつ流れて終わりだった。

    スパンダムちゃんはスパンダムちゃんである事を捨てた。スパンダインの跡取りとして、兄の代わりを務める為にスパンダムになった。
    兄の代わりを務める為に一人称がおれに変わった。
    スパンダムは兄の代わりを務める為に好きだった人と距離を置き、心でさよならした。





    24歳になったスパンダムは希望通り政府役人の職に就いていた。
    父や兄のような文武両道では無いが文事の方は得意とし、そちらの分野を伸ばす事に重点を置いたので他者よりも知識が豊富で、それにより思考力の視野も広かった。
    参謀として主管の役職についていた。
    13歳の少年の話を聞き衛兵付きで独房を覗きに行った。
    「お前みたいな強い子が欲しい。海賊を根絶やしにして欲しい。誰にも負けない力を持ってるんだろう?」
    少年はスパンダムをジッと見据えていた。
    物心つく前から出逢っている
    物心がつく前なので記憶が定かではないが少年はスパンダムの事を知っている気がした。
    少年は、スパンダムがグアンハオに居た頃に少し相手をして世話をしていた幼児の成長した姿だった。
    髪型が変わりスパンダムは少年があの時の幼児だとは分かっていない
    「海賊を殲滅して庶民が安全に暮らせる平和な世界を作りたい。手を貸して。海賊をやっつけて。海賊なら幾ら殺しても構わない。尻拭いならおれがしてやる。お前をこんな所に容れるような無駄な時間を与えたりしない」
    少年はスパンダムのおれと言う言葉に内心反応した。
    自分に今話し掛けて来ている人間は女の筈だと
    言葉遣いも柔らかさの中に尖ったものがある
    そうならざるを得ない状況に追い込まれ、得てしてこうなったのだろう
    返答の無い少年を観察していたスパンダムは良い手駒には出来そうにないと見切りをつけて離れていこうとした。
    「構いませんよ。あなたがおれの上司になれればの話ですが」
    「なれるさ。おれは、海賊を殲滅して英雄になる(筈だった)男(の妹)だから」
    兄に代わって海賊を殲滅して世界を平和に導く役目をするのだとスパンダムは心に誓っている




    スパンダムの口添えで少年は父親のスパンダインの部下としてCP9に引き取られた。
    「海賊を沢山やっつけたんだってな?」
    「指令が出ましたので⋯⋯」
    「良い子だ。おれが勲章をやろう」
    「⋯⋯これはただのコサージュではないのですか?」
    「⋯⋯そうだよ⋯⋯」

    スパンダムは少年の胸につけようとした紫色の薔薇のコサージュを見詰め手を引っ込めた。
    コサージュは持ち帰った。
    兄に贈った物と似てはいるがあの頃よりは幾分か手先も器用になり、兄に贈った時の物よりは出来が良かった。
    しかし、勲章では無いと指摘されたスパンダムは手作りのそれを持ち帰った。

    少年は兄のような黒い髪を蓄えていた。13歳の頃に短めだった髪は伸ばされていて、父親や兄のような髪質になり、スパンダムは少年に対して兄を彷彿とさせて特別視していたが、兄はスパンダムの言う事を何でも肯定してくれていた。リボンを薔薇の花にして勲章と言って胸につけた時も、勲章として受け取ってくれた。大切にしてずっと胸に付けていてくれた。スパンダムは改めて少年と兄の相違する点を考え直し、少年の事を兄と重ねて見る事を止め、関心が薄れて距離を置いた。

    少年、ロブ・ルッチは上司のスパンダインの娘から貰える筈だった物を自身の失言により受け取る事が出来なかった。
    紫色の薔薇のコサージュ
    スパンダインの娘が兄に贈った、スパンダインの息子が大切にした想い出深い品らしい
    それと同列の物を受け取れる機会を自ら潰してしまったロブ・ルッチ
    次にもし機会があれば慎んで頂戴しようと思ったが、彼女がロブ・ルッチに会いに来たのはそれが最後だった。

    次に逢えたのは本当に自分の上官になってからだった。
    スパンダインの娘、スパンダムは顔に怪我をして、骨格を支える為に矯正器を頭部を覆うように装着していた。
    柔らかな物言いの中に棘がある話し方をしていたスパンダム、今はもうその言葉に柔らかさは無く棘しか無い物言いになっていた。

    スパンダムは海賊を殲滅させる為の武器として古代兵器の設計図を欲していた。
    本来ならば政府の力により消されてしまうような立案だがスパンダムは世界最高峰の権力と謳われる五老星の承認を得ていた。
    五老星に謁見し意見を通せるほどの力を持っていた。それがスパンダムの才能だった。

    ロブ・ルッチはスパンダムの元で望み通り数多の海賊を消してやろうと、海賊を消してスパンダムを喜ばせ、褒めて貰い、またあの勲章を貰えればと考えていたがスパンダムから出された任務は長期潜入捜査だった。
    スパンダムの元に居られない任務を与えられた。
    任務なので渋々ではあるが従い指令を熟さなければならない
    ロブ・ルッチはスパンダムの望む通りに長期の潜入捜査の任務に就いた。
    この任務が終わればスパンダムの望みに近付く事が出来ると、ロブ・ルッチはその一心で愛着も湧かない街や人々と偽りの生活を長く過ごした。
    任務から戻ると5年という時はスパンダムと居残りの同僚組との馴れ合いで歴然としていた。
    殺しも無しの潜入捜査中に身体が鈍らないように鍛えもしていたロブ・ルッチ
    道力は500あれば充分だと言いながら、格の違う道力を聞いてもスパンダムにくだらない番付だと片付けられた。

    【長期潜入捜査の任務の蹴りがつけばスパンダムの元で本格的に海賊を殲滅する任務が与えられるようになる】というロブ・ルッチの考えは、任務の失敗により潰えてしまった。

    ロブ・ルッチたちはCPからやむを得ず逃走し、CPに返り咲き、CP-0で役職を頂戴し、ロブ・ルッチがCP-0総監でスパンダムがCP-0諜報員という逆転劇が起こった後、ロブ・ルッチはスパンダムを従え彼方此方連れ回した。
    海賊を殲滅する姿を間近で見せてやっていたがスパンダムは喜んでいる様子を見せなかった。
    ロブ・ルッチはスパンダムに薔薇のコサージュを作るよう命令した。
    スパンダムは悲しみも薄れ過去のものに出来ていた兄の死を思い出した。
    思い出させたロブ・ルッチを憎く思った。
    兄に作った物とは別の作り方で薔薇の形を作った。
    ロブ・ルッチに付けている薔薇が兄に贈った薔薇のコサージュを彷彿とさせる事は許せなかったから
    総監の望み通りスパンダムは薔薇のコサージュを作って来た。
    胸に飾れと指示を出すロブ・ルッチを忌々しく思った。
    ロブ・ルッチは満足した。
    スパンダムの心に不満が募っている事に気付かない

    「総監はどうも、おれを不快な気分にさせたいらしいな。充分効果は出ている。何が薔薇のコサージュを作れだ。おれは、アレは認めた人にしかやりたくなかったんだ。おれにとっては大切な勲章の意味を持っていた。それを命令で作らされた。とんだ侮辱だ」
    スパンダムは心の糧のファンクフリードに語り掛けていた。
    ファンクフリードはいつものようにスパンダムの髪を撫でてスパンダムの事を慰め励ました。



    おしまいだよ⸜( ◜࿁◝ )⸝︎︎

    備考
    終わらないから終わらせる( ◜𖥦◝ )
    薔薇のコサージュ持ち帰ったところで止めてたから駆け足で後を追加したら降格した時期になっていった( ˙᷄ỏ˙᷅ )
    ルチ→→→スパなんだろうけどスパンダムはそんな事に現を抜かしている性分では無かったので気付きもしないし、上に就かれた事に苛立ちすら覚えているのにルッチはスパンダムの望みを叶えていると思ってそんな感情には気付いていない感じなのか?(ᐢ⓿ᴥ⓿ᐢ)*𓃠**



    *******************



    Tap to full screen .Repost is prohibited
    💜👏🙏🙏🙏🙏👏👍
    Let's send reactions!
    Replies from the creator

    related works

    のびたん

    MEMOスパンダム受けメモまとめ【2022年12月6日~12月19日】

    ルチスパ・カクスパ・ラススパ・ジャブスパ・サカスパ・モブスパ

    スパンダム♀有
    カプ表記無くてもルチスパが混入している場合があります!
    カプ無し話有
    裏雰囲気要素有り
    死ネタ有り
    匂わせ程度しかないものでもカプ表記しています!!
    途中までしかない話があります。全部メモと思ってください⸜( ◜࿁◝ )⸝︎︎
    〔49〕スパンダム受けメモまとめ【2022年12月6日~12月19日】 スパンダム受けメモまとめ【2022年12月6日~12月19日】

    ルチスパ・カクスパ・ラススパ・ジャブスパ・サカスパ・モブスパ

    スパンダム♀有
    カプ表記無くてもルチスパが混入している場合があります!
    カプ無し話有
    裏雰囲気要素有り
    死ネタ有り
    匂わせ程度しかないものでもカプ表記しています!!
    途中までしかない話があります。全部メモと思ってください⸜( ◜࿁◝ )⸝︎︎



    *******************



    2022年12月7日

    CP入りたてのスパンダム(捏造で16歳ぐらい?)のお仕事
    ルチスパというほどの事もない?
    スパンダム♀かな?♂でも大丈夫
    基礎書いて終わっている感じかな



    サイファーポールに入って初めての任務は、グアンハオの存在・内情を知る者が集められたメンバーでの戦災孤児集めだった。
    31112

    のびたん

    MEMOスパンダム受けメモまとめ【2022年12月16日~12月31日】

    ルチスパ・カクスパ・クザスパ・親子(スパンダイン相手)・モブスパ

    スパンダム♀有
    カプ表記無くてもルチスパが混入している場合があります!
    カプ無し話有
    裏雰囲気要素有り
    本誌ネタバレ有り
    死ネタ有り
    転生有り
    タイムリープ有り
    現パロ有り
    途中までしかない話があります。全部メモと思ってください
    〔53〕スパンダム受けメモまとめ【2022年12月16日~12月31日】スパンダム受けメモまとめ【2022年12月16日~12月31日】

    ルチスパ・カクスパ・クザスパ・サカスパ?・親子(スパンダイン相手)・モブスパ

    スパンダム♀有
    スパンダム♀(先天性♂→後天性♀)有
    スパンダム♀(前世♂→来世♀)有
    カプ表記無くてもルチスパが混入している場合があります!
    カク+スパンダムやカリファ+スパンダムの話なだけのつもりでもカプに見えてしまう場合があるかもしれない(。•́︿•̀。)
    カプ無し話有
    裏雰囲気要素有り(話の流れで行為があったという文面がある時に注意喚起として表記しています)
    本誌ネタバレ有り
    死ネタ有り
    転生有り(自分に生まれ変わるか、来世か)
    タイムリープ有り
    現パロ有り
    匂わせ程度しかないものでもカプ表記しています!!
    22110

    のびたん

    MEMOスパンダム受けメモまとめ【2023年3月16日〜3月23日】

    ルチスパ・ヒョウスパ・クザスパ・サカスパ・ネロスパ・ CP9諜報部員♂・天竜人・モブスパ

    主にルチスパ
    スパンダム♀有り
    裏雰囲気要素有り
    本誌ネタ有り
    映画ネタ有り
    学パロ有り
    捏造たっぷりめ
    匂わせ程度しかないものでもカプ表記しています!!
    全部メモと思ってください⸜( ◜࿁◝ )⸝︎︎
    〔68〕スパンダム受けメモまとめ【2023年3月16日〜3月23日】 スパンダム受けメモまとめ【2023年3月16日〜3月23日】

    ルチスパ・ヒョウスパ・クザスパ・サカスパ・ネロスパ・ CP9諜報部員♂・天竜人・モブスパ

    主にルチスパ
    スパンダム♀有り
    スパンダム♀(後天性♀)有り
    カプ表記無くてもルチスパが混入している場合があります!
    カプ無し話有り
    裏雰囲気要素有り(話の流れで行為があったという文面がある時に注意喚起として表記しています)
    本誌ネタ有り
    映画ネタ有り
    学パロ有り
    捏造たっぷりめ
    匂わせ程度しかないものでもカプ表記しています!!
    全部メモと思ってください⸜( ◜࿁◝ )⸝︎︎

    ルチスパなのに、ロブ・ルッチがルチ→スパ的に報われていない話が多いのは、そういう展開が好きなせいです。性癖です。ごめんなさい(´•ᴗ•;ก)
    16033

    のびたん

    MEMOスパンダム受けメモまとめ【2022年11月16日・12月1日~12月6日】

    ルチスパ・クザスパ・サカスパ・アラスパ・フースパ・モブスパ

    スパンダム♀有
    スパンダム♀(先天性♂→後天性♀)有
    カプ表記無くてもルチスパが混入している場合があります!
    カプ無し話有
    裏雰囲気要素有り
    死ネタ有り
    転生有り
    匂わせ程度しかないものでもカプ表記しています!!
    途中までしかない話があります。全部メモと思っ
    〔48〕スパンダム受けメモまとめ【2022年11月16日・12月1日~12月6日】スパンダム受けメモまとめ【2022年11月16日・12月1日~12月6日】

    ルチスパ・クザスパ・サカスパ・アラスパ・フースパ・モブスパ

    スパンダム♀有
    スパンダム♀(先天性♂→後天性♀)有
    カプ表記無くてもルチスパが混入している場合があります!
    カプ無し話有
    裏雰囲気要素有り
    死ネタ有り
    転生有り
    匂わせ程度しかないものでもカプ表記しています!!
    途中までしかない話があります。全部メモと思ってください⸜( ◜࿁◝ )⸝︎︎



    *******************



    2022年11月16日

    CP-0時代
    戦場で負傷して植物人間になった寝たきりのスパンダム
    倫理観は無い
    ルチスパ
    裏雰囲気要素有り



    戦場で負傷して植物人間になった寝たきりのスパンダム
    37396

    recommended works