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    のびたん

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    のびたん

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    ただ、一緒に居たのがあなただったというだけの事

    ルチスパ・クザスパ
    スパンダム♀
    裏雰囲気要素有り
    ※【】は視点切り替わり

    #スパンダム受
    spandumReceiving

    〔25〕スパンダム受け【2022年9月14日】2022年9月14日

    ただ、一緒に居たのがあなただったというだけの事

    ルチスパ・クザスパ
    スパンダム♀
    裏雰囲気要素有り
    ※【】は視点切り替わり




    【スパンダム】


    数年ぶりに司法の島を出て、夜を目にした時、隣に居たのがあなただった。特別な人な気がして想いを寄せ始めた。一緒に夜空を見上げて、その瞬間に恋をしたのだと、ただの思い込みだったけれどそう思い込んだ。不夜島、夜の無い昼の島に戻っても、その夜空を一緒に見た事を忘れられなかった。胸の中であの時芽生えた気持ち、あなたに恋い焦がれる気持ちを持ち帰ってしまった。

    「長官、食事は?」
    「いま、胸がいっぱいで食べ物が喉を通らないからいい」
    「そうですか」

    何を言ってるんだこの上官は⋯⋯といった様子か?お前のような人の心を持たない殺戮兵器にはこの人間の感情は解るまい。おれも、ついこの間知ったばかりの感情だ。おれは家族愛とファンクフリードへの愛情しか愛を知らなかった。恋なんてものはした事なかった。する価値もないと思っていた。損得感情で、利用され、利用する為に使われる感情だと考えていた。それなのに、いざ恋というものをしてみれば、それは無償の愛だった。損得感情無しで尽くしたいと思う感情だった。おれはあの人の為に何が出来るだろう、何をすればあの人が喜んでくれるだろうか、何をすればあの人の為になるだろうかと考えてしまう。損得感情だの利用だの、そんなものは消えて無くなった。おれがあの人の為に出来る事はそう無い。だから、おれは今まで通りこの不夜島、司法の島で然るべき仕事を熟す。悪事を行う奴らを裁く、それがあの人と同じ生き方をする事に繋がる。正義側に身を置くあの人と同じく、おれも司法の力で正義を貫く

    「体調が悪いのでしたら、駐在している医師を呼びますか?」
    「いい、構うな。仕事はちゃんとしている」
    「そうですか」
    「お前には分からねぇーよ、恋煩いなんて」
    「は?」

    愛だの恋だの他人事には関心無いだろうからな、問題ねぇーだろう

    「おれは今、恋をしているんだ。相手は海軍大将。一緒に夜空を見上げた。ただそれだけで、単純におれはその人に恋をしちまっただけだ。だから、その人を想うと胸がいっぱいになって、食欲不振になっているだけだ。病気でもなんでもねぇ」
    「⋯⋯そうですか」

    こんなおれでも恋なんてものをするのかというような目で見ているのか?少し蔑んだ目つきになっている事を気をつけろよ?今回は勘弁しておいてやる




    **********



    【ロブ・ルッチ】


    長官が恋だと?巫山戯ているのか?夜空を一緒に見上げたからだと?本当に巫山戯ている。夜空なら、グアンハオに宿泊した時に一緒に見たじゃねぇーか。おれに星座を教えたじゃねぇーか。海軍大将に恋をしただと?その場におれが居たら、おれに恋でもしてくれたのか?



    **********



    【青キジことクザン】


    「困ったねぇ」

    スパンダインの娘、スパンダムからの熱い視線に、この子がおれに恋をした事を知ってしまった。一緒に夜景を見ただけだってのに、あの時隣に居たのが偶々おれだっただけで、他の奴がその場に居たらそいつに惚れていた筈だ。だからさ、おれに恋した風にされてもあまり納得出来ないんだよね。好かれるのは悪くないけど、条件が良くなかった。覚めたら直ぐに捨てられちゃいそうじゃない。だからおれは気付かないふりをして一緒に仕事だけして別れたわけよ。そしたら手紙が届いたり、おれの電伝虫に連絡寄越して来たりするわけよ

    「これ、仕事用だからね、私用で使うわけにはいかないのよ」

    電伝虫にかかって来た時にそう伝えるとそれ以来、あの子からの連絡は無くなった。届いた手紙は読みはするけど返信をしない内に音沙汰は無くなった。しかし、あの子の父親がおれに、良い人が居るのかと探りを入れて来たから、あの子はまだおれに恋をしているんだろう



    **********



    【ロブ・ルッチ】


    「長官、長官が恋をしている海軍大将とは赤犬ですか?」
    「はぁ?巫山戯てるのかルッチ」

    怒気を含む長官の声に、赤犬を候補から消した。消去法で確率の低い方から消していこう

    「では黄猿ですか?」
    「はぁ?接点がねぇーよ」
    「では、青キジという事でよろしいですね?」
    「⋯⋯⋯⋯⋯⋯」

    実に分かりやすく顔を赤くして押し黙っている

    「青キジとなると、女慣れしていそうですよね?長官のような生娘を相手して貰えますかね?」
    「生娘だと!」
    「違いましたか?長官はまだ穢れを知らないカラダかと思っていたのですが」
    「⋯⋯⋯⋯まだ、そういうのはした事ねぇーよ」
    「おれが教えてあげましょうか?処女は面倒なので、捨てておけば青キジも手を出して来るかもしれませんよ?」
    「⋯⋯身持ちが硬いと面倒なのか?男は嬉しくないのか?」
    「青キジのような女慣れしていそうな軽そうな男には、処女ではなく、簡単に性交させてくれる女性の方が好ましいのでは?」
    「⋯⋯おれは重い女なのか⋯⋯避けられてるからそうなんだろうな⋯⋯⋯⋯だが、だからと言って、お前に頼むわけには⋯⋯」
    「おれは構いませんよ。処女でもきちんと相手出来ます。丁寧に優しく教えて、慣らしてあげますよ。青キジが喜んで抱いてくれるような女のカラダにして差し上げますよ?」

    長官はおれの差し出した手を取った。

    「今夜伺います」

    長官の耳元で囁いた。
    長官は頷いて返事をした。
    おれは今夜、長官を手に入れる
    夜の無いこの島で、夜の時間帯にカーテンを閉めて長官と肌を重ね合う






    **********



    【青キジことクザン】


    年貢の納め時か

    「わかったよ、付き合ってあげるよ」

    「本当ですか!!?」

    他の事に関しては手段を選ばないような子なのに、おれに対する恋愛ごとは随分と時間を掛けてくれた事だ

    待たせた時間分沢山相手をしてやった。
    出掛けてデートして食事をして、プレゼントも贈ってあげた。
    遂にふたりで初夜を迎える時に「スパンダムの初めてを貰う事になるなんて、初めて会った時は思いもしなかったよ」そう言ったらスパンダムは固まった。

    「あの、その、まだ心の準備が⋯⋯」

    しどろもどろになるスパンダムに、まだ早かったかと頭を掻いた。

    「大丈夫だよ。おれは待てるからね。スパンダムが大丈夫になってからで良いから」

    スパンダムは困った顔をして頷いた。



    **********



    【スパンダム】


    「おい、ルッチ!クザンさんはおれの処女をご所望していたぞ!!お前にやったからもう無いのに!!どうしてくれるんだよ!!」
    「練習で部下としたのでもうありませんと伝えればよろしいのでは?」
    「ばっか!そんなの伝えられるかよ!!引かれるだろうが!!」
    「では、処女ではないとだけ伝えればよろしいのでは?」
    「くそっ!」
    「まさか、青キジが処女厨だったとは」

    ルッチがニヤニヤと笑っている
    腹が立つ



    **********



    【ロブ・ルッチ】


    「見くびらないでください。おれは処女ではありません!と言って、おれが教えてあげたフェラでも騎乗位でもしてあげたら良かったのでは?」
    「⋯⋯処女厨って何だよ⋯⋯」
    「処女が好きな野郎の事ですね」
    「幻滅されたらどうしよう」
    「知られる前に別れればどうですか?突然見合い話が入って青キジ大将とは付き合えなくなりましたと、そうすれば、あなたが男慣れしたカラダをしているとは知られませんよ」
    「見合い相手なんていねぇーよ!」
    「おれがなってあげましょうか?政府の意思を強く継いだハイブリッドが産まれるかもしれませんよ?」
    「⋯⋯⋯⋯」
    「既に腹の中に居たりするかもしれませんよ?」

    長官は驚いて腹を見た。おれはそんなヘマはしないが、仕込んでおけば良かったとも思った。

    「どうしよう⋯⋯」
    「長官が選べばいい、青キジに処女でないと知られて幻滅されるか、おれを選んで切り抜けるか、どうせ、夜空を一緒に見ただけで恋をしたと長官が思い違いをしているだけなんですから、失っても思い返せばたいした事のなかった恋心だと笑って終われますよ。おれだって、ガキの頃にあなたと夜空を見ましたが、あなたはそんな事一切覚えていないようですからね」
    「⋯⋯そうか⋯⋯思い込みで恋をしていたのかもしれないな⋯⋯」

    長官はまた簡単におれに丸め込まれた。



    **********



    【地の文】


    『父親のスパンダインが、スパンダムとロブ・ルッチを無理矢理にくっ付けた』という設定にしてロブ・ルッチと一緒になる事にしたスパンダム

    スパンダムは既成事実を作る為にロブ・ルッチと子作りに励んだ
    ロブ・ルッチは『馬鹿な人だ』と思いながら子作りに励んだ

    スパンダインが丸投げされてロブ・ルッチとスパンダムが一緒になる事を青キジことクザンに報告する事になった。

    「娘の腹の中にはロブ・ルッチの子供もいます。政府の意思を強く継ぐ子供が産まれてくればと⋯⋯」
    「そうスパンダムに強制したの?」

    青キジことクザンからの怒気にスパンダインはたじろいだ

    「あの子はお前の言う事なら何でも従う子だからね、お前がロブ・ルッチと結婚して子供を作れと言えば、例えおれと付き合っていたとしてもそうするだろうね。で、子供が居るってのは本当の事なの?」
    「はい」
    「なら手を引くしかないか」

    ロブ・ルッチの思惑通りに事は運んだ

    子供が腹の中に出来て、やっとこの人を手に入れる事が出来たとロブ・ルッチは思った。

    「あの時流れ星を見ました。おれの願いは叶いましたよ」



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