〔41〕スパンダム受けまとめ【2022年10月12日~10月16日】スパンダム受けまとめ【2022年10月12日~10月16日】
ルチスパ・カクスパ・カリファ♂×スパンダム♀・親子・モブスパ
スパンダム♀(先天性♀)
スパンダム♂→♀(後天性♀)
裏雰囲気要素有り
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2022年10月12日
身体の弱いスパンダム
代理出産して貰う
ルチスパ
スパンダム♀(先天性♀)
スパンダムに妹がいる
地雷注意回
スパンダムは身体が弱く、出産には耐えられそうに無いと診断された。
ロブ・ルッチとそういった関係にあったが二人の間に子供を設ける事が叶わないと判るとスパンダムはロブ・ルッチに申し訳無く感じた。
嘸かし利口で強い子供が産まれるだろうと期待していた。
医師が代理出産という方法もあると語り、検討する事にした。
スパンダムには歳の離れた妹が居た。
自分よりもロブ・ルッチと歳が近かった。
妹が代理出産をしても構わないと言ったので、スパンダムとロブ・ルッチは卵子と精子を採取し、シャーレの中で体外受精して育ったそれは妹の子宮に移された。
妹の子宮の中で成長する二人の子供
誰かがあの腹の中の子供はロブ・ルッチの子供だと囁き、訂正する事もなかったので放っておいた。
妹が姉のスパンダムの代わりにスパンダムとロブ・ルッチの子供を出産し、その産まれた赤ん坊を二人で育て幸せになろうとしたら、スパンダムは妹に男を取られ、妹が産んだ子供と男を取り上げた女にされていた。
ロブ・ルッチが妹と子供を作り、その子供を取り上げ、ロブ・ルッチも取り上げた酷い姉、酷い女にされていた。
そんな後ろ指を指されている事を知り、スパンダムはその子供を愛せなくなった。
ロブ・ルッチと妹の愛の結晶だと思われているそんな子供を愛してやれなくなったし愛したくなくなった。
ロブ・ルッチの事も、ロブ・ルッチは妹の方を愛しているのに傲慢で権力を笠に着た姉のスパンダムに取り上げられてしまったと言われていると知り、耐えられなくなった。
スパンダムは全部要らなくなった。
妹とロブ・ルッチの子供だと思われている子供も要らない
妹とロブ・ルッチは愛し合っているのにと思われているロブ・ルッチも要らない
どちらも要らなくなったスパンダムはどちらも捨てた。
籍はまだ入れていなくて良かったとスパンダムは思った。
子供はロブ・ルッチの戸籍に入っていた。
スパンダムが突然子供もロブ・ルッチも要らないと言い始めてロブ・ルッチは戸惑った。
スパンダムは恋愛ごとに現を抜かしていたが目が覚めたと言い始めた。
スパンダムはロブ・ルッチを恋愛的な目で見るのをやめた、元の評価のまま殺戮兵器として見る事にした。
「スパンダムさん!!?」
「ロブ・ルッチ、あの子供はおれは要らない。親父と話して誰が引き取るか勝手に決めろ。お前の事も今後は政府の殺戮兵器という目でしか見ない。恋愛ごとに現を抜かしたバカなおれはもう居ない」
スパンダムは子供と恋愛的思考を切り捨て権力・出世を求めるようになった。
世間は姉が子供と男を解放しただの言っているがスパンダムは気にも止めなかった。
CP5の主管を経てCP9司令長官に出世した。
父親の部下だったロブ・ルッチを直属の部下としてそばに置く事になった。
スパンダムが会おうとしないのでロブ・ルッチはスパンダムに会う機会があまり無かった。
「スパンダムさん、おれたちの子供は二歳になりました。写真を見ますか?」
「必要無い。それと、長官と呼べロブ・ルッチ」
子供はロブ・ルッチとスパンダインの間を行き来して世話をされていた。
スパンダムには関心の無い事だった。
強いて言えば、父親の愛情がそちらに注がれる事で自分への愛情が減っているのだとしたら腹立たしくは感じるところだったが、父親からの愛情が減る事も無かったので気に止めなかった。
ロブ・ルッチが子供の話をスパンダムに話しているので、当時の噂話を思い出したCP9の諜報部員たちは「そう言えばそんな話があったのぉ」「何でも妹が産んだ子供を取り上げて育てようとしてたらしいじゃねぇーか」「彼の事も妹から取り上げたと聞いているわ」「妹から子供とロブ・ルッチを取り上げてた姉だと噂になってたチャパパ」「それを直ぐに返したって、あ、きぃぃている」「⋯⋯何処までが真実かは分からないが」と雑談していた。
スパンダムが来たのでCP9諜報部員のカクが真相を尋ねてみた。
他人のプライベートを根掘り葉掘り聞く気は無いが、はっきりさせて関心を頭から消し去りたいと思ったからだった。
「長官、ロブ・ルッチの子供、あれは本当は誰の子なんじゃ?ロブ・ルッチはちゃんと答えてくれんのじゃ。ワシら古い馴染みじゃし、ロブ・ルッチの子なら、子供の誕生日にはそれなりに贈り物とかしてやりたいと思うんじゃが、状況が分からんもんでな、触れて良い事かいかん事なのか判断出来んのじゃ」
就任して早々、部下からの初めての質問なので遇らうか考えそれもやめた。
「あれは、身体の弱いおれの代わりに妹に代理出産させたおれとロブ・ルッチの子供だった。だが世間の見方は違った。腹の膨れた妹を見て来た目は産まれた子供を当然妹の子供と受け取り、父親がロブ・ルッチだったから妹とロブ・ルッチが子供を作るような間柄だと認識した。それをおれが子供も男も取り上げたと言われて、おれは耐えられなくてどっちも捨てた。これが真相だ。誕生日?勝手に祝ってやってくれ、おれはもうそんな日覚えちゃいねぇ」
世間の噂話と真相は全く違っていた。
「そうか、わかった⋯⋯」
この長官は、代理出産に希望を託し、それによって子供も夫になる筈だった男も失った女だった。
ロブ・ルッチへの対応を見て、もう子供へもロブ・ルッチへも愛情が残っていない事が感じ取れる
ロブ・ルッチはまだこの長官を愛しているし、子供にも愛情を注いでいる
殺戮兵器と呼ばれるロブ・ルッチの方がまだ人間らしい感情があると思えた。
「あんな子供はこの世から消えてくれればこちらとしては気が楽だが、それだと親父が悲しむかもしれないし、もしロブ・ルッチのような殺戮兵器に成長するなら失うと政府の損失になるからな、まだ生きている」
愛情など微塵も感じられない返答が追加された。
備考
潜入当初の年齢をスパンダム34、ルッチ23、カク18、ジャブラ30、カリファ20、ブルーノ25、クマドリ29、フクロウ24と考えて、それより前から子供が居るので、ロブ・ルッチが二十歳ごろに子作りしようとしたルチスパ か、もっと手前か
ロブ・ルッチが他の女と噂のある地雷注意回でした( ˘ω˘ )
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2022年10月12日
グアンハオに居る時から豹になれたら
ルチスパ ?
威嚇する小さな豹を後ろから抱き上げて「よしよし、どうしたヒョウ太?ママが来たぞ」横抱きにして腹を撫でる
「あいつらがおれを化け物だと⋯⋯」
人間の姿に戻りスパンダムの首に腕を回して抱き付くロブ・ルッチ
「化け物なんて言葉は、強くて恐ろしい、とても敵わない相手への比喩だ。言わせておけ。ルッチが強いって意味だから」
「貴方もおれを化け物だと思いますか?」
「お前は正義の化身だ。その強さは世界平和の為にある、その強さで悪を葬れ、お前はおれの大切なヒーローだ。ダークヒーローでも構わない」
備考
子ルッチの子豹姿をヒョウ太 𓃠 と呼ぶ若スパンダム ⸜( ◜࿁◝ )⸝︎︎
バブちゃん扱いしてるから自分がママさんなのでぃす( ˘ω˘ )
懐かせようと洗脳中⸜( ◜࿁◝ )⸝︎︎
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2022年10月11日12日
ルチスパ
人肉食べるシーンあり
死ネタ
スパンダムは父親の見舞いに行きました。
スパンダムの父親は政府の機関に勤め、功績を上げ高官にもなり権力を手にしていました。
しかし、身体を壊し入院し、その権力も失われていきました。
スパンダムは権力が好きでした。
権力を持った父親の事が大好きでしたが、権力を失っても父親の事は大切で大好きでした。
スパンダムが父親の病室を訪れると父親の姿はありませんでした。
検査をしている時間なのかとスパンダムは父親が戻るのを待ちました。
途中で父親の警護をしている護衛と思わしき黒服の男が病室に来て、父親を待つ間にと食事を置いていきました。
疑っていると護衛と思わしき黒服の男が、出した食事を半分食べて毒味をして見せました。
新しいフォークとグラスを置いて護衛は病室を出て行きました。
スパンダムは出された肉をフォークで刺して匂いを嗅いでみましたが、美味しそうな匂いしかしなかったので口に入れました。
肉は柔らかく、スパンダムの顎でも苦労せずに食べられました。
スパンダムは顔の右側面を猟銃で物理的に打たれて骨格が歪み、今も後遺症に苦しんでいました。
護衛が毒味で半分食べたので残りの半分を直ぐに食べ終わったスパンダムは、用意された飲み物をボトルの中からグラスに注ぎました。
赤い色をしているので、赤ワインか葡萄酒かと口にして吹き出しました。
口の中に広がるその味は血の味でした。
飲んだ事は無くても自分の血を舐めたり、口の中に溜まった血の味を味合った事はあります。
打たれた時に口の中が切れた時や、歯が抜けた時などがあります。
ボトルの中に入った液体が血だと言うのなら、先程食べた肉は⋯⋯
この血は誰の血で、あの肉は何の肉、誰の肉⋯⋯と考えて病室に居ない父親が思い浮かびました。
考えただけで胃の中の物が迫り上がり、スパンダムは病室の床に胃の中に収めた物を撒き散らしました。
「貴方は顎が弱いので頰の肉を用意しました」
背後から聞き慣れた死神の声がしました。
先程、食事を半分毒味した護衛の姿が在りました。
自分が殺されると思ったスパンダムが父親に縋り、海軍や政府の人間を刺客として送り込み始末しようと躍起になっていた、その対象人物でした。
ロブ・ルッチ
顔と声を変えて近付かれれば誰かもわからなくなるような変装も出来るのかと実体験で知る事になりました。
「お前を守るものはもうおれしか居なくなったぞ?おれに着いて来るか?スパンダム」
頭を振るスパンダムの頭に指を突き付け
「着いて来てくれるよな?」
底冷えするような声を出すもスパンダムの返答は変わりませんでした。
父親を失ったスパンダムには、これ以上の絶望は存在しないのですから⋯⋯
ロブ・ルッチはスパンダムの身体を掴んで起こし、人獣型の姿で頬肉を抉り取るように、頬に犬歯を押し付けました。
頰の肉に歯を立てて脅して従わせたいと思っただけでした。
着いて行くとただ言わせたいだけでした。
スパンダムは顔を反らして喉元を見せ付けて来ました。
一思いに喉を噛み切ってくれという意思の表れでした。
生き汚いスパンダムでも父親を失うと生きる気力を失うようでした。
ロブ・ルッチはそんな事は望んでいませんでした。
形跡を消しスパンダムを連れて帰りました。
スパンダムに刺客を送り込まれて命を狙われた者達はスパンダムの事を許すつもりはありませんでした。
しかし、そのリーダーに位置するロブ・ルッチが、スパンダムの父親を始末し血肉をスパンダムに食わせて制裁を与えたと言うと押し黙ってしまいました。
ロブ・ルッチに連れ帰られたスパンダム
ロブ・ルッチは今所属している部署にスパンダムを引き入れ、働かせ、そばに居させるつもりでいました。
しかし、父親を失ったスパンダムは職務を全う出来るような気力を持っていませんでした。
政府の為、世界の為、正義の為などという意欲も何も残っていませんでした。
食事も口に出来ませんでした。
固形物を出せば父親の肉を思い出し嘔吐し、液体を出せば父親の血の味を思い出し嘔吐しました。
スパンダムはロブ・ルッチにより点滴から栄養を摂らされました。
しかし、水分を摂取すれば2〜3週間生存可能なところを、水分を摂取出来ないスパンダムは3〜4日の余命宣告をされてしまいました。
経管栄養で、胃まで管を通し栄養を摂らせようとしましたが、管を通そうとすると直ぐ嘔吐するので、それも出来ませんでした。
ロブ・ルッチは気が気でなくなりました。
任務に出ている猶予も無くなりました。
どうにかならないかと医師に助言を求めロブ・ルッチが病室を出ると、スパンダムは点滴の針を引き抜き窓まで歩きました。
窓から飛び降りて父親の元に行こうと思いましたが、そこは一階で高さが足りませんでした。
身体が動かなくなる前に自分で早く死んでしまおうと考えました。
病室を出ようとしましたが、外から鍵がかけられていました。
窓も開けられないように鍵がかけられていました。
空調設備だけが整っていました。
スパンダムは結局ベッドの上に戻り、点滴を外したまま眠る事にしました。
ロブ・ルッチは点滴が抜けているのを発見すると看護師を呼び、直ぐに腕に針を刺し直して貰いました。
スパンダムは寝て起きて、目を覚ます度に点滴の針を腕から引き抜いていました。
ロブ・ルッチは寝ずにスパンダムを見張る事になりました。
スパンダムは目を覚まして、そばにロブ・ルッチが居るとまた直ぐに目を閉じてしまいました。
余命宣告通りスパンダムの命は尽きてしまいました。
ロブ・ルッチはスパンダムが埋葬される前に頬に齧り付き頬肉を食べました。
人間の一番美味しい部分だと言われていた頬肉でしたが、ロブ・ルッチは美味しいと思えませんでした。
スパンダムを手に入れたこの四日間、ずっとスパンダムとは一緒にいられましたが、それを、幸せな時を過ごせたとは思えませんでした。
スパンダムの大切なものから、スパンダムを奪ったら、スパンダムは失われてしまいました。
ロブ・ルッチは自分がそれに成り代わる事は出来ませんでした。
備考
題材は赤ずきん
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2022年10月13日
ルチスパ
スパンダム♀(先天性♀)
ロブ・ルッチはスパンダムのふわふわとした長い髪が好きだった。
13歳の頃、一躍有名となったロブ・ルッチ
ロブ・ルッチに対し政府、海軍の誰もが恐ろしさ、末恐ろしさを感じていた。
そんな中で、父親にロブ・ルッチの活躍を告げられたスパンダムはロブ・ルッチの成長と活躍を喜び、ロブ・ルッチの現状の写真を入手して「髪切ったんだ」という感想を持った。
スパンダムもロブ・ルッチを真似て長い髪を切った。
CP9司令長官に就任し、ロブ・ルッチと再会したスパンダムは髪の長さを切った当初のように維持していた。
ロブ・ルッチはあの後、ずっと髪を伸ばしていた。
スパンダムの父親から、ロブ・ルッチが髪を短く切った事をスパンダムが惜しんでいたと耳にしたからだ
ロブ・ルッチは髪を切ていたスパンダムを見て、記憶の中のスパンダムと比べてみた。
髪を伸ばした自分を見ても何も言ってくれないスパンダムに失恋したような気がした。
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2022年10月14日
医療班のスパンダム
ルチスパ
武力が劣り、知力が優ったスパンダムは父親と同じ道を進む事を断念し、その職を支えられよう世界政府直下暗躍諜報機関サイファーポールの医療機関で働く事にした。
スパンダムが立ち会った大仕事のひとつに、ロブ・ルッチの背中の治療が含まれていた。
本人は意識もあり会話も正常に熟せているが負傷した背中の症状は酷かった。
CP諜報部員としてまだ鉄塊を完璧には体得出来ていなかったのだろう
医師の治療の元最善を尽くされ、ロブ・ルッチは病室で入院という形で謹慎処分を受けていた。
スパンダムは患者のロブ・ルッチに毎日食事を運び、鎮痛剤を投与し、背中の容態を観察し、身体を清潔にし、薬を塗り新しく包帯を巻き直した。
背中の傷口表面の皮膚が再生され、リハビリも始まった。
ロブ・ルッチとしてはリハビリなど不要で早く実戦に復帰したいところだったが医師からも上層部からも許可が下りなかった。
スパンダムがロブ・ルッチをリハビリルームへと連れて行き身体能力の回復訓練をいくつかさせた。
スパンダムは指令としてロブ・ルッチの担当を指示されていた。
もし万が一にでもロブ・ルッチが看護師などと恋でもして現を抜かすような腑抜けになったりしないようにスパンダムに担当を一任していた。
息のかかった部下よりもスパンダインの肉親に任せた方が安心出来ると、スパンダムが任された。
父親の期待を故意に裏切るような真似は決してしない息子だったので
ロブ・ルッチが退院を迎える日、スパンダムは姿を見せなかった。
退院前日にロブ・ルッチの担当を終え、普段業務に戻ったからだ
個人的な見送りにも来なかった。
ロブ・ルッチはスパンダムと容態以外の会話もほんの僅かではあるが、した事はあった。
ロブ・ルッチからすれば非凡な事であったが、スパンダムからすれば大した事ではなかったようだった。
世界政府直下暗躍諜報機関専属の医療機関に勤めるスパンダム
経験を積み重ね執刀医になれるぐらいには腕を上げていた。
医療班として諜報部員に同行したり、戦地に駆り出される事もあった。
戦地で負傷した政府役人を治療するべく野戦病院の救護テントを拵え、待機していた際に医療道具一式と一緒に敵勢力に連れ去られた事もあった。
医療道具一式を渡され負傷している仲間の治療を強要された。
スパンダムは政府を裏切るような行為は出来なかった。
また政府に刃向かう、また戦地に向かう予定のある軽傷者の治療を断った。
再び戦地に向かう事は絶対に叶わないだろう、助かる見込みの無い重症者には治療を施した。
重症者の命を優先した訳では無く、再び戦地に向かう事も無い、政府の敵にすらならない者を時間をかけて治療し、時間を浪費させたい目的があった。
ともあれ重症者の苦痛を一時的にでも和らげる事にはなり、そんな魂胆で重症者を治療しているとは一見判断し辛かった。
重症者、痛みに苦しむ重症者、欠損の激しい重症者、助かる見込みの無い重症者 へ強力な鎮痛剤を投与し、一時的にでも苦痛を無くし、穏やかに息を引き取らせた。
負傷した者を治療せず、重症者の命を救わない医師に敵勢力の戦士は怒りを覚えスパンダムを始末しようと、用意した救護テントを訪れ、血塗れの重症者、四肢の無い重症者、呻き苦しむ仲間に鎮痛剤を投与する医師の姿を見た。
苦しんでいた仲間は「先生、楽になった。ありがとうありがとう」と言いながら死んでいった。
医師と言えどもこの重症者の山、死んでいく者たちへの対応、生から死へと変わる瞬間に何度も立ち会い顔色を悪くしていた。
スパンダムを始末しようと武器を手に持って来た敵勢力の戦士は重症者と医師の現状を把握しておとなしく引き返した。
救護テントの周りが騒がしくなりスパンダムは治療の手を止めた。
患者は「痛い痛い先生助けてくれ」と呻き喚いていた。
テントの出入り口が捲られ世界政府直下暗躍諜報機関サイファーポールの諜報部員がひとり入って来た。
スパンダムはドキリと緊張した。
その諜報部員に覚えがあった。
国を守れず捕虜になった兵士を全員殺したと言われていた少年が成長して青年になっていた。
世界政府直下暗躍諜報機関の医療班の医師が敵勢力の人員の治療をしているなど粛清に値する
スパンダムは息を呑んだ
「先生先生!助けてくれ!!」
患者は痛みに錯乱しスパンダムに掻き付き助けを求めているが、スパンダムは今自分事で忙しく、他人事にまで気が回らなかった。
スパンダムが以前担当した患者のロブ・ルッチは優秀で有能で、世界政府直下暗躍諜報機関サイファーポールで今も尚不動のCP最強の呼称を手に活躍を続けている
そんなロブ・ルッチが此処に姿を現したのだから、当然処分されると覚悟を決めた。
この患者に打とうとしていた鎮痛剤を自分に打って痛みを和らげながら死を迎えるか、本気で考えていた。
「おれが助けてやろう」
ロブ・ルッチは患者の心臓を背中から指で突き刺した。
「死んで楽になれた筈だ」
血濡れた指、ニヤリと笑うロブ・ルッチにスパンダムは次は自分の番だとゾッとした。
「貴方を救出に来ました」
スパンダムはロブ・ルッチに敵勢力の陣地から助け出された。
空を歩くロブ・ルッチの肩に担がれ運ばれるスパンダム
空の散歩など父親に子供の頃にして貰って以来だった。
信頼の置けないロブ・ルッチ相手なのでスパンダムは身を硬くしてスーツの上着を握り締めていた。
拉致された医師のスパンダムが、敵勢力の治療に当たったとして咎める裁判を行うか否かが議題に上っていたが
「鎮痛剤の投与と偽り、まだ助かる道のあった重症者に致死量の鎮痛剤を投与し、敵に知られずに暗殺を行なっていました。よって彼が敵勢力の治療に当たった件に関しては不問にするべきだと考えます」
ロブ・ルッチの主張により却下され、スパンダムは無罪放免となった。
スパンダムはまたロブ・ルッチに救われた。
スパンダムの父親もロブ・ルッチに感謝した。
「先におれを助けたのは貴方です。恩を返したまでですよ」
ロブ・ルッチは言葉少なでそういった面では不器用そうな男だった。
スパンダムはロブ・ルッチに紫色の造花のコサージュを贈った。
父親に贈ろうと思っていた自分を想わせる色をした花のコサージュ
父親の胸元に飾り自分を思い出して貰おうと、そう考えて贈ろうと用意した物をロブ・ルッチに贈った。
ロブ・ルッチは暫くそのコサージュを仕舞い込んでいたが、CP-0総監になった時にそのコサージュを胸に飾った。
遠く離れてしまった人を想って胸に飾っている
備考
ほんのりともルチスパみがあるか分からないやつだ⸜( ◜࿁◝ )⸝︎︎
医療班のスパンダムなので誰にも恨まれないのです( ◜𖥦◝ )
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2022年10月15日
CP-0時代辺り
ルチスパ
カクスパ
カク視点
裏雰囲気要素有り
ルッチはCP最強の自分が長官に捨てられたと思うとるようじゃが、捨てられたのはワシらも同じじゃからのぉ。まぁ、ワシは負けたあの時に殺し屋は潰しがきかんと、長官に捨てられる事を覚悟しておったから、ルッチとは違うのかもしれんがのぉ⋯⋯
なんでこうもあっさりと捨ててしまうんじゃろうか。使い道ならまだまだ沢山あったし、誤魔化しようも他にあった筈じゃ。本当にワシらの事は要らんかったのじゃろうか?ワシらがそばにおらん間にワシらの価値を忘れてしまったんじゃろうな。それなら、そばから離さずワシらの存在価値を思い出させてやるしかないな。
長官、元長官、元上官を此処に連れて来る事は出来るじゃろうか?後ろ盾も弱まったあいつには自分の力で来るのはもう無理じゃろうな。色んなコネは今はどうなってるんじゃろうか?健在か?自分で直接作ったコネじゃろうか?それとも親父さんを通してのコネじゃろうか?親父さんの権力と同等に失うものなら、後ろ盾なんてもう無いに等しいのぉ。親父さんも青キジもCP最強も、頼みの綱は全て手を離れてしまっている。あの象がおらんかったら本当に元上官はひとりぼっちじゃったのぉ
「ほら、言うんじゃ」
「そばに置いて下さいと」
「そう言うだけで、上に連れて行ってやると言うとるんじゃ」
「手間をかけさせんでくれ」
「手足がもげたら上に推薦するのは難しくなるじゃろうから、四肢がくっついておる内に早く良い返事をくれんかのぉ」
「ワシに、上に連れて行ってくれと言うだけでいいんじゃぞ?」
「ワシはルッチよりも話がしやすいじゃろう?」
「ルッチよりも話が通りやすいじゃろう?」
「ルッチは総監になって、もう元長官より上の立場になってしもうた。CP-0諜報員になればワシとは同僚じゃ」
「ルッチは元長官よりも守らなければならんもんがおるが、ワシならお前のそばに居て守ってやる事が出来るぞ?今度はルッチじゃのうてワシのそばを選ぶんじゃ」
「ほら、ワシは優しいじゃろう?ルッチみたいに無理はせん。お前の事をこんなに優しく抱く事も出来るんじゃ。優しい言葉もかけてやれる。充分に慣らしてやったから気持ち良くなれるじゃろう?ちゃんと避妊具も付けておるし、合意で無い日には無理矢理したりせん」
「やっとわしの手を取る気になったか」
備考
♂♀不明だけれど恐らく♂で、もしスパンダム♀(先天性♀)だった場合は「やっとわしの手を取る気になったか。しかし、腹が膨れて来てしもうたからCP-0に来るのは産前産後休業の後じゃのぉ」と腹を撫でられる⸜( ◜࿁◝ )⸝︎︎
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2022年10月15日
パトロン生成中
幼少時代
モブスパ
親子
裏雰囲気要素有り
ぱぱ、ここのおへやにはいればいいの?
ぼくひとりではいるの?
ぱぱはいっしょじゃいけないの?
よくいうことをきけばいいんだね?
ぱぱぁ!ぱぱぁ!!たすけて!!!
いだい"よ"ぉ"!!!
ぱぱぁぁぁぁ!!!
ガキの頃は何をされているのか解らなかったが、あれはパトロンの作り方だった。乱暴にされて泣いて帰った時には上書きするように親父が優しく抱いてくれた。そうさ、おれは親子でもやっていた。物心つく前から教えられて来た事だからな、それが普通だと思っていた。殺戮兵器のお前よりも全く普通では無かったな。
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2022年10月15日
特殊設定
13〜23歳ルッチ
ルチスパ
先に言っておくならば、ロブ・ルッチはスパンダムの事が好きだ
「ルッチ、ルッチ、お前にだけ、お前とおれの秘密を教えてやる」
「なんですか?」
「おれは本当はお前と同じ、グアンハオで訓練を受けていた孤児だったんだ。才能が無くて処分されるところを、大人に媚びる才能だけはあったみたいで、親父に気に入って貰えていて、養子として引き取って貰えた。おれと親父は名前以外似てるところなんて無いだろう?性格はそりゃあ、親父を見習って成長したから親父譲りかもしれないがな。どうだ、驚いたか?」
「グアンハオ出身者という事には⋯⋯本当に才能が無かったんですね」
「ほっとけ、それでな、次はお前とおれの秘密の方だが、お前を孤児院から引き取る時に、おれの養子という形で引き取ったから、書類上では、お前はおれの息子で、おれたちは親子という事になっているんだ。これは知らなかっただろう?」
「えぇ⋯⋯知りませんでした」
「親子は愛し合っちゃいけないんだ。わかるな?」
「書類上の話ですよね?」
「歳の30も40も離れた男女が世間体を考えて養子という形で親子になって同居して、実質結婚生活している、なんて事をおれはするつもりもねぇし望んでもいねぇ。いいか、ルッチ?おれたち親子なんだ。おれに手を出すな?分かったな?」
お、おわりだよ⸜( ◜࿁◝ )⸝︎︎
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2022年10月13日14日15日16日
当時エニエス・ロビーで紅一点だった女性がスパンダムの母親で、よく似たスパンダムは上官に媚が売りやすくコネが沢山ある
モブスパ
ルチスパ
カリ♂スパ♀
スパンダム(後天性♀)
カリファ(先天性♂)
裏雰囲気要素有り⋯⋯裏かも
スパンダムが任務先で革命軍のイワンコフと接触し、エンポリオ・女ホルモンで性別を女性にされてしまった。
いつも以上によく転び弱々しく、泣きながら転がり込むように本陣に戻って来たスパンダムに総監のロブ・ルッチは片眉を上げた。
情報収集と報告を担当していたカリファはスパンダムを一目見て状況を察した。
伊達に家族ぐるみで長年付き合ってきた訳では無い
「少し連れて行く」
カリファはスパンダムを連れて本陣の奥の部屋へと移動した。
物資を保管している部屋で、そこから備品として置かれていた衣類を手にした。
「泣いてばかりいないで早く着替えて」
一番小さなサイズのスーツをスパンダムに差し出した。
メソメソ泣いてばかりのスパンダムに業を煮やして「早く戻らないと貴方がルッチに叱られるのですよ?」とぶかぶかになった衣類に手を掛けて脱がせていった。
矢張り男の身体は女性の身体になっていた。
革手袋を取り外し、羽織っていたコートとベストを脱がせ、シャツの袖口を折り長さを調節し、スーツの上着を着せた。
ぶかぶかな服に着られていた姿が少しはマシに見えて来た。
スラックスは立たせている内にサイズが合わずに勝手に下にずり落ちて脱げた。
下着はなんとかまだ腰に引っ掛かっている
一番サイズの小さなスラックスを穿かせ、ベルトの穴を増やし締め付けた。
「矯正器具は早めにサイズを測り直して拵えさせた方が良いですよ。顔が痛むでしょうから」
スパンダムはサイズの合わなくなった矯正器具を取り外した。
父親のラスキーから聞いていたが、スパンダムの髪色は母親譲り、そしてスパンダムの母親でスパンダインの妻は寿退職するまではエニエス・ロビーで紅一点の人気の女性だった。
スパンダムが幼い頃に亡くなってしまって既に故人ではあるが⋯⋯
スパンダムが母親似の女の子として生まれて来ていたなら、またエニエス・ロビーで紅一点になっていただろうと聞かされていた。
そのスパンダムが今は性別が女性になっている
顔につけていた矯正器具を外すと、愛らしくなった顔がよく見えるようになり、女性にされたと分かりやすくなった。
頰の傷跡を手で押さえて隠すスパンダムにケロイドテープを手渡した。
スパンダムは横髪を掻き上げて、見えないし不器用だから貼って欲しいと告げて来た。
CP-0諜報員になってから以前のように物事を頼まれる事は無くなったし、以前のように会話する回数も減っていた。
必要事項を伝える時も気不味そうに話し掛けて来ていた。
そんなスパンダムから久し振りにお願い事をされたのでカリファはスパンダムの顔の傷が隠れるぐらいのサイズにテープを切り取り、スパンダムの頰にそれを貼り付けた。
ぱっと見で顔の傷は見えなくなった。
諜報部員の観察力や視力からすれば直ぐに分かる事だが
スパンダムは女の身体にされてしまったので、もしかしてこの身体を使って諜報員の仕事をさせられるかもしれないと戦々恐々していた。
総監にそう命じられたら従うしかない
カリファに連れられて奥の部屋に行っていたスパンダムが戻って来た。
矯正器具をつけていない
衣類も白から他の諜報部員と同じ黒いスーツに着替えて来ていた。
「⋯⋯報告します。革命軍のイワンコフの能力によって性別を女にされました」
声帯も女性になっているので顔と違和感の無い声が耳に入って来た。
エニエス・ロビーに戻ったスパンダムを見た周りの男たちは、給仕と同じ紅一点のような扱いをし始めた。
スパンダムは尽くして来る男たちに悪くないと思った。
特に悪くなかったのが、父親の後ろ盾もコネも少なくなっていたスパンダムに、母親を慕っていた者たちがパトロンとして声を掛けて来た事だった。
未だに残っているという事は、上層部の幹部しかいないという事だった。
スパンダムの部屋には男からのプレゼントが贈られて来る
スパンダムはこの転機に気分が良くなった。
まさか女にされただけでこの二年間がひっくり返る程の扱いを受け始めるとは思いも寄らなかった。
「調子に乗っていると痛い目を見ますよ?」
カリファが警告して来た。
「痛い目って何だ?食われるって事か?おれの後ろ盾になるならそのぐらい相手してやるよ」
スパンダムはまた傲慢な態度を見せていた。
「上層部を手球に取って楽しんでいると聞くが、勿論仕事の方はちゃんと熟せているんだろうなぁ?」
「えぇ、それはもう、不備無くさせて頂いております」
「ふん、なら、おれの部屋にも来い」
「それは奉仕にという事ですか?」
「他にあるか?」
「いえ、勘違いだといけないので、では後ほど伺います」
「総監がおれの身体をお求めだ。女になると媚の売り方も変わるもんだなぁ、え、カリファ?あの冷たかった総監が少しは優しくなるかもしれない」
「不器用だから冷たく感じたかもしれないけれど、ルッチは元々貴方に優しくして来た。本来なら消されていてもおかしくないところを、彼が貴方を庇って許された。彼は今でも貴方の言った【何をおいてもまずおれの命を守れ!!】という命令を心に刻んでいる」
「そうかよ」
スパンダムはCP-0総監のロブ・ルッチに身体を差し出した。
ロブ・ルッチは上層部の手垢の既に付いたスパンダムを抱いたつもりでいる
上層部も歳はスパンダムの父親と同じく六十代後半、昔の記憶を懐かしみ面影を愛でたいだけでスパンダムに手を出すような真似はしていなかった。
ただ互いに牽制しているだけの段階なのかもしれないが
それなので、スパンダムの身体が女性になってから、初めて破瓜させたのはロブ・ルッチだった。
「カリファ、お前にも抱かせてやっても良いんだぜ?其れ相応の見返りがあるならな」
「結構です。情報収集の際に飽きるほど女性の相手をして来ましたので」
「へぇ。そうかよ」
スパンダムはカリファの元から踵を翻して去った。
男がちやほやしてくれるのでスパンダムは女性諜報員と同じようにスカートを穿くようになった。
母親の昔着ていた思い出の服装をイメージして用意された服がパトロンから贈られて来る
スパンダムは自分で用意しなくても贈られて来た服を着る事で勝手に自分に似合うコーデが完成していた。
スパンダムがCP-0で苦労していると知っているので装飾品や化粧品も贈ってくれた。
スパンダムはそれを着飾るだけでパトロンのご機嫌をとる事が出来た。
化粧はCP-0諜報員のステューシーから手解きを受けた。
イワンコフからエンポリオ・女ホルモンという技で女ホルモンを沢山注入されたスパンダムは、肌が若返り、肌艶が良く化粧のノリも良かった。
傷跡はケロイドテープを貼り付け、その上から化粧を施し、肌の色と馴染ませた。
エニエス・ロビーに滞在する時にはパトロンが喜ぶような清楚なワンピースを着ていた。
任務でCP-0諜報員として出掛ける時にはマイクロミニの丈のスカートを穿いた。
動き易いと思ったからだった。
女ホルモンでスタイルも良く、似合っていないという事もなかった。
象剣を背負う為のベルトだけ以前と同じ物を使用していた。
象剣を鞘に入れずに背負う事で、背後から襲って来た敵をファンクが撃退してくれる
マイクロミニのスーツにハイヒールサンダルという転べば脚がボロボロになりそうな服装をして来るスパンダム
よろけても直ぐにCP諜報部員が支えに来てくれるのでヒールが高いなどという事は気にも止めなくて良くなったのだった。
支えられてスパンダムが熱っぽく礼を言うと男の諜報部員はコロッとスパンダムに魅了された。
これも母親似のスパンダムの顔立ちと、エンポリオ・女ホルモンのスタイルの良さと、恥などという感情をかなぐり捨て女を武器にしたスパンダムの狡猾さの成せる技だろう
勿論、ロブ・ルッチもカリファも良い顔はしなかったが
カリファに咎められ「持てる技を使って何が悪い」とスパンダムが言い返しているのを聞いてロブ・ルッチは注意するのをやめた。
街中での任務の場合はミニのフレアスカートを穿いてセクシーから可愛いに切り替えても来る
エニエス・ロビー内部でだけで無く、任務先でも諜報部員の気持ちを掌の上で転がそうとしていた。
海の上での移動途中、スパンダムを呼び付け、船内でスパンダムを抱き潰し、部屋から出られなくする総監ロブ・ルッチの姿が見られたりもした。
知っているのは一部のCP-0諜報員だけだったが
抱き潰して服を取り上げて総監の部屋として用意された部屋のベッドに放置し、外から施錠して置いて来たロブ・ルッチ
明らかに嫉妬の表れでもあるが
「あいつはどうしたんじゃ?」
「風紀が乱れるので謹慎させている」
「元に戻す方向で話を進めてみては?革命軍ならいずれ捕まえられるかもしれないし、消せば解けるかもしれない」
「戻りたいか?元の姿に?」
ロブ・ルッチはスパンダムに聞いてやった。
スパンダムが答えれないでいるので別の場所でカリファに同じ質問をさせた。
「今更男に戻れるか!女のままの方がエニエス・ロビーでも外でも諜報部員たちはちやほやして優しくしてくれるし、上層部の親父たちだって優しくしてくれる!総監に乱暴に抱かれる事以外は女の身体にされて不満に思う事は何も無い。上手くやれてる。女の身体のままで良い」
「⋯⋯そう。ルッチはそんなに乱暴にするのか?」
「いつも乱暴だ。無理矢理服を脱がせてベッドに投げ飛ばして適当に慣らして長時間抱いて来る。それも激しくて痛いやつだ。性交痛っていうらしいな。エニエス・ロビーの医師に相談したら潤滑が足りないらしい」
「嫌なら嫌と言えば良い」
「おれはお前らとは違うんだ。逆らえば物理的に首が飛ぶし殺される。総監に無理矢理される事以外は女にされて不便に思う事は何も無いし、男に戻りたいとも思わない。それに、この姿で親父の見舞いに行けばお母様と思って喜んでくれる。親父はもう復帰出来ないなって残念には思うけど、残された時間をお母様と過ごさせてあげられる」
スパンダムは男に戻る事を一切望んでいない事がカリファからロブ・ルッチに報告され、そして、ロブ・ルッチのスパンダムに対する粗暴な扱いに苦言が呈された。
「貴方との性交を苦痛に感じている。分泌液が足りないらしい。するならするできちんと慣らしてやって。あと、あの人を抱いているのは貴方だけという事、理解している?そのお陰であの子は性行為を痛くて苦手な物だと身体が覚え込んでいる。間違ってもあの人に性交させるような任務を与えたりしないで下さい」
カリファにそう告げられてスパンダムの身体を抱いているのが自分だけだと知ったロブ・ルッチ
スパンダムが男の匂いを付けている時があるが、それは表面だけの触れ合いだったのかと改めて考え直した。
ロブ・ルッチはスパンダムを自分の与えられた部屋に呼び付けた。
ドロドロに慣らすだけで手は出さなかった。
呼び出す度に、それを何度も繰り返した。
スパンダムが自ら求めるまでずっとずっと愛撫だけを繰り返し、自然と肉体的調教が施されていった。
スパンダムが求めて来た時、ロブ・ルッチは至極優しくスパンダムの身体を抱いた。
手懐けるように、また求められるように、好かれるようにと⋯⋯
スパンダムは初めて性交で気持ちが良いと思う事が出来た。
「性交痛がなくなった。この調子なら他の諜報部員に身体を差し出しても問題なさそうだな」
そう報告して来たスパンダムにカリファは顔色を青褪めた。
「仮にも元長官だった者がみっともない真似をしない方が良いのでは?」
「おれは使える物なら何でも使う。相手の用意する対価次第だ」
スパンダムはロブ・ルッチによって、【CP男性諜報部員を守る為】【風紀の乱れを事前に塞ぐ為】という名目で女性用貞操帯を取り付けられた。
流石に嫌だったのかスパンダムは五老星に謁見の時間を設けて貰い、事の次第を告げて取り付けられた貞操帯を五老星の目に晒した。
清楚なワンピースのスカートが捲り上げられ、その清楚な服装には似付かわしくない物が下から現れた。
中に何かが仕込まれている事は無く、本当に貞操を守らせる為の女性用貞操帯だったが、スパンダムが恥じらいながらスカートを捲り上げているので、いけない事を強要させているかのような気分になる五老星たちだった。
ロブ・ルッチに外してやるように進言するが、スパンダムを守る為の物だとして意見は却下された。
戦地に赴いた際にマイクロミニのスーツを着ているスパンダム
立ち位置によっては例の貞操帯がちらちらと見えて、見間違いでは無いかと凝視される事もあった。
スパンダムが御手洗いに行きたい時に総監にその都度報告しているので貞操帯の鍵の持ち主は総監で、女にされたスパンダムの貞操管理まで総監がしているのだと認識された。
【スパンダムの身を守る為】か【スパンダムを独占している】というどちらの意味で受け取るかは個人差があるが
海の上で総監に呼び出された性交時、スパンダムは貞操帯を外されるといつものように総監の相手を熟し、乱暴に抱かれる事がなくなったので余力を残しておいた。
カリファから性交に関してスパンダムに優しくするよう苦言を呈されて以降、総監が先にシャワーを浴び、そしてスパンダムの元に戻って来てスパンダムを連れてシャワールームに戻り身体を洗ってやるようになっていた。
その、総監がシャワーを浴びに行っている間にスパンダムは脱いだ服を素早く着て、貞操帯と対の鍵を手に持ち部屋の外に出るとデッキまで走り海に向けて貞操帯と鍵を投げ捨てた。
やってやったぞと肩で息をするスパンダム
デッキに居た船員やCP諜報部員はその姿を見ていた。
ちらちらと見えていた貞操帯が海に投げ捨てられた。
あれは無理矢理総監に着けられていた物だと答えが出た。
いかにも事後で、急いで服を着て来たのかシャツのボタンは止まっておらず、スーツの上着に袖を通しただけで、下はマイクロミニの丈で、貞操帯を海に投げ捨てたのだから今は恐らく、その下には何も穿いていないだろうと想像がつく
カリファが目を吊り上げてスパンダムに近付き回収して行った。
事後を匂わせるスパンダムに、シャワールームでしっかりと身体を洗って来るように告げた。
そして、こんな事もあるかもしれないと、カリファはスパンダムの着替えを一式用意していたので、カバンの中からそれを取り出した。
シャワールームから身体を拭きながら出て来たスパンダム
カリファの目を気にする事はなく、着替えに目を向けた。
「お前はこういうのが好きなのか?」
「そういうわけでは無いです」
身体を拭き終えタオルを床に落とし着替えを手に取る
「普通の下着、久し振りだ」
するりと脚を通してパンツを穿いた。
「後ろ止めてくれ」
ブラのホックを留めさせようとするスパンダム
カリファは言われた通り留めてやった。
ブラウスに袖を通してボタンを留めていく
マーメイドスカートを穿き、パンプスを履いた。
何か言われる度に着替えに手を貸したカリファ
「随分と仲が良さそうだな」
スパンダムは兎も角として、カリファが気付かない内にロブ・ルッチが部屋の中に居た。
此処はカリファに用意された船室だった。
事後に居なくなったスパンダムが別の男の部屋でシャワーを浴びて、その男の前で平気で裸になって着替えている姿にロブ・ルッチは憤りを感じていた。
スパンダムがロブ・ルッチに怯えてカリファの後ろに隠れようとしたのが余計に不味かった。
またスパンダムが乱暴に扱われると危惧してカリファが間に入ろうとした行為も不味かった。
ロブ・ルッチの怒りに触れたようでカリファに摑みかかるロブ・ルッチに怯えてスパンダムは部屋の外へと逃げて行った。
スパンダムに見捨てられたカリファの姿にロブ・ルッチの胸は少しすっとした。
そして再び摑みかかる
カリファとロブ・ルッチでは道力の差が6倍以上もある、情報収集と報告を専門とするカリファと殺しを専門とするロブ・ルッチとの力の差は歴然だった。
服を着替えたスパンダムが走って来た。
「カク、カク、カク!!」
「何じゃ騒々しいのぉ」
「カリファが殺される!」
スパンダムの言わんとする事を瞬時に察し「どこにおるんじゃ」「カリファの船室に」剃で見えないほどの速さでふたりを止めに向かった。といおうか、ロブ・ルッチを止めに、カリファを救いに向かった。
スパンダムがカリファの船室に戻ると争いは仲裁されていた。
「⋯⋯カリファは無事か?」
「拗れるから来んでくれ」
カクが溜息をつく
カリファの端正な顔が少し傷付き、眼鏡はフレームが曲がっていた。
「彼女⋯⋯、いえ、彼と私は昔馴染み、私が生まれた頃から彼は私のそばに居ました。私も彼のそばに居ました。彼はこんな性格なので周りには本当の友達なんて誰も居なかったし、元々必要ともしていなかった。彼の友達は私だけだった。私は彼を支えて守ってあげなくてはいけないと思って育った。それは別に恋愛感情とかそういったものでは無かった。親が子供を見守るような感情だった。今は彼の父親もそばに居ない、益々私が守ってあげないといけないと考えていただけ。そんな時に性別を変えられて、不幸だった彼に転機が訪れた。本来は絶望するところを彼は性別を変えられた環境を幸運だと受け取った。彼が幸せだと思うのならそれで良いと思うけれど、貴方が彼の幸せを邪魔している事には正直腹立たしいものを感じていました。私は彼に対して恋愛感情は無く、例え性別が女性になり、身体が女性の身体になろうとも彼の本質は変わらないのでそばで支えてあげたいと思っていただけです。彼が私に助けを求めるのなら、手を貸して助けてあげたいと考えています。まぁ、私が彼の為に用意した服を着た姿を見て、悪くは無いと思うようにはなりましたが。後、こうして私の身を案じてくれるところも愛おしく思います」
「おい、やめるんじゃカリファ、やっと仲裁したというのに⋯⋯ワシを巻き込まんでくれ」
親が世界政府直下暗躍諜報機関サイファーポール役員で一緒に仕事をしていた、昔馴染み、生まれた時からの知り合い、ずっと一緒に居た、職場の同僚、知り合い以上恋人未満の関係
カリファはスパンダム争奪戦において、総監のロブ・ルッチ並かそれ以上に強い手札だった。
ロブ・ルッチの陰で燻っていたそれをロブ・ルッチが自ら表替えしてしまった。
スパンダムはカリファの顔をチラチラと見て、自分のせいでカリファの端正な顔が傷付けられた事を気にしていた。
カリファは情報収集を専攻とし、その端正な顔を生かし、異性に近付き誘惑し誑し込み情報を収集していた。
ベッドの上で女の気を良くして情報収集する事もカリファには朝飯前の事だった。
そんな、顔が命のカリファの顔が傷付けられた。
「気にしないで、かすり傷だから」
かすり傷で済んだのは鉄塊を使用したからと、カクが直ぐに止めに入ったからだった。
スパンダムがカリファの傷付けられた頰を撫でるのでロブ・ルッチの癇に障った。
また抱き潰して部屋に鍵をかけて閉じ込めて自分だけの目にしか触れないようにしたいと思う独占欲の塊のような感情が沸き起こる
ロブ・ルッチはまたスパンダムを乱暴に抱くようになった。
折角慣れて来た性行為がまた苦手だと感じるようになって来た。
乱雑な慣らしと乱暴な抽送にスパンダムは口を手で押さえ、痛みにより出て来る呻き声を押し殺した。
スパンダムは以前のようにロブ・ルッチに対して怯えを見せ始めた。
言う通りにしなければ殺されてしまうと、言われる事を何でもした。
口淫を強要されて戸惑い嫌々ながらも言う通りにした。
喉を突かれて嘔吐くがロブ・ルッチはやめてくれなかった。
あまりにも手酷い性交にスパンダムが静かに泣き出すと、流石に戸惑い行為を止めた。
結合部からは出血していた。
スパンダムはそれを見て余計に泣いた。
またジクジクと痛みが走る
性行為がまた嫌いになった。
医師に薬を処方して貰った。
薬を塗ってもまたロブ・ルッチに傷付けられるので治る事が無かった。
以前のようにカリファが苦言を呈するとロブ・ルッチの怒りに火がついてか余計に乱暴にされた。
「もういやだ、いたい」
ロブ・ルッチの身体を押し退けようと初めて抵抗した。
身体を捩って逃げようとするが裏返った事によって晒された尻を鷲掴みにされて後ろから腰を打ち付けられた。
ロブ・ルッチから解放されるとスパンダムは事の原因のカリファの元に逃げ込んでいた。
カリファはロブ・ルッチに汚されたまま帰って来たスパンダムの身体を洗ってあげた。
ロブ・ルッチがシャワールームに入るとスパンダムが着て来た服を着て部屋から逃げ出すように出て行くのが習慣になった。
ロブ・ルッチからしたら以前のように先にシャワーを浴びてその後にスパンダムの身体を洗おうと思っているのだが、戻るといつもスパンダムはそのまま居なくなっていた。
カリファは後処理もしてあげないロブ・ルッチに苛立ちを覚えながら、自分を頼って来るスパンダムをシャワールームへと連れて行き身体を洗ってあげた。
スパンダムの裸を見る事にも、身体を洗ってあげる事にももう慣れた。
ロブ・ルッチに傷付けられた箇所にシャワーの水を当てると痛がるので可哀想だと思った。
カリファはスパンダムから与えられた悪魔の実・アワアワの実で手に入れた能力でスパンダムの身体を隅々まで綺麗に洗ってあげていた。
身体を拭き、薬を塗って、寝具を着せてベッドまで運んだ
いつも隣で添い寝をしてあげた。
ベッドの上は情報収集を専攻としたカリファにとっては戦場だった。
相手を甘く蕩けさせて言葉を聞き出す。
それがカリファの仕事の1つだった。
それなので、ベッドの上で異性と何もせずに添い寝だけするのは、後にも先にもスパンダム唯一人だけだった。
「ルッチ、いい加減にするんじゃ。このままでは嫌われる一方じゃぞ?今はカリファというライバルも出来たんじゃ、素直に気持ちを伝えてとことん優しくせんと本当に失ってしまうぞ?いつも泣きながらルッチの部屋から出て来てカリファの部屋に入って行くんじゃ。それを見た他の諜報部員がCP-0はスパンダムの事を性奴隷にしていると噂している。ワシまで後ろ指をさされて⋯⋯本当にワシを巻き込むのはやめてくれ」
カクに窘められてロブ・ルッチは再びスパンダムに優しくしてやろうと努めようとはした。
突然優しくなったロブ・ルッチにスパンダムは不信感と恐怖しか感じていなかった。
優しくする為に沢山愛撫を施してたっぷりと分泌液とローションで滑りを良くしてから抱こうと考え、乱雑にしていた愛撫を丁寧にしようと思ったが、そこが痛々しく傷付いている事にロブ・ルッチは初めて気が付いた。
痛みに身構えるスパンダムの姿を見てロブ・ルッチはスパンダムに愛撫を施す事もやめた。
傷付いた部分が完治するまでは手を出さないでいようと心に決めた。
それ以来、ロブ・ルッチに部屋に呼びつけられる事は無くなった。
スパンダムは安堵したが、用済みで棄てられたような気もした。
ロブ・ルッチに棄てられたという事はCP-0総監に棄てられたという事で、CP-0総監の恩恵でCP-0諜報員として置いて貰えていた自分は行く当ても無くなってしまうと頭を過ぎった。
スパンダムはロブ・ルッチの部屋を自分から訪ねた。
不機嫌そうなロブ・ルッチが部屋から出て来た。
一応部屋に入れて貰えたスパンダムは
「もう嫌がったりしません。言われた通りにします。これからも使って下さい」
スカートを捲り上げた。
ロブ・ルッチは白地のブラウスに淡いラベンダー色のスカートを穿いた姿を見て気に入ってくれた気がした。
ロブ・ルッチが驚いたような顔をしながらもニッと口端を上げたのでスパンダムはこれで良かったのだと、ロブ・ルッチのそばに寄り身を委ねた。
傷口が痛んでももう呻く事はしない、不快にさせるような事はしない、指示された事には従う
スパンダムはロブ・ルッチのお気に入りの性処理の人形になれるよう努めた。
まだ使えると思って貰えるように
口淫も自ら進んでしたし、言われなくても飲み干した。
手間を掛けないように自分で下準備も済ませて来た。
ロブ・ルッチに奉仕する為だけに、ロブ・ルッチに媚を売ってまだ棄てないで貰う為に努めた。
事後にシャワールームに向かうロブ・ルッチの姿を見て服を拾い集めて着て部屋から出て行こうとすると引きとめられシャワールームに一緒に連れて行かれ、身体を洗われた。
スパンダムはロブ・ルッチに手間を掛けている事を申し訳無く思い始めた。
手間のかかる奴は棄てられる
スパンダムはロブ・ルッチが自分の身体を洗う為に手に持ったタオルでロブ・ルッチの身体を洗った。
スパンダムが自分に尽くしてくれるようになり、気持ちが通じ合い始めたと判断したロブ・ルッチはスパンダムに身体を洗って貰った。
カリファはスパンダムがロブ・ルッチの元に行ってしまった事を悲しくは思うが、スパンダムが望むのならそれでも良いとも思った。
ロブ・ルッチとスパンダムの関係に恋愛相関図に全く加わっていないのに巻き込まれて振り回されたカク
「一時はどうなる事かと思うたが上手くやっとるようじゃのぉ」
「はい、上手くやれていると思います」
「お前の事をCP-0の性奴隷とか言ってる奴等がおったのぉ。ワシまで巻き込まれて、全く迷惑な話じゃったわ。ロブ・ルッチ専用なのにのぉ?」
「はい、総監の性奴隷にして貰えて、此処に残して貰えて良かったです」
備考
終わらないので終わりにした( ˘ω˘ )
カリファ♂との進展は入らなかった( ˘ω˘ )
昔マウント取って来るカリファなのでカリファ♂×スパンダム♀になるととても強いライバルになる( ˘ω˘ )
まだ上手く行ってないのぉと恋愛相関図に含まれていないのに一番状況を把握して巻き込まれるカクエンド𓃱⸜( ◜࿁◝ )⸝︎︎𓃱
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