〔46〕スパンダム受けメモまとめ【2022年11月20日~11月30日】スパンダム受けメモまとめ【2022年11月20日~11月30日】
ルチスパ・フースパ・クザスパ・CP9諜報部員→スパンダム・スパンダイン×スパンダム・天竜人×スパンダム・モブスパ・他スパ
スパンダム♀有
一時的にスパンダム♀有
カプ表記無くてもルチスパが混入している場合があります!
カプ無し話有
裏雰囲気要素有り
死ネタ有り
原作の内容含みます
匂わせ程度しかないものでもカプ表記しています!!
全部メモと思ってください⸜( ◜࿁◝ )⸝︎︎
*******************
2022年11月20日
給仕に料理を習うスパンダム
ルチスパ
フー←スパ
公式給仕周辺カプ要素有
フーズ・フーがCP諜報部員として残っている
スパンダム♀
スパンダムには想う人が居て、その人を振り向かせる為に画策する事にした。
先ずは給仕に料理を習う事にした。
司法の島から自由に出られないスパンダムは料理を習うには給仕の元に通うのが一番早かった。
給仕は紅一点と囃し立てられ男の諜報部員から人気を博しているが、この給仕にも想う男が居る
なので、その恋を応援しながら、自分の恋の手助けをして貰う
何なら、スパンダムが恋した相手がこの給仕に熱を上げているので、是非とも給仕の恋が叶うか、別の男性陣に給仕の心を射止めて欲しいとスパンダムは願っていた。
給仕と一緒にお菓子を作った。
材料を混ぜて型を取って焼いた物
結構簡単に出来る物だなとスパンダムは思った。
そして出来たそれをラッピングした。
「ルッチ、お菓子を作ってみたんだ。食べてみるか?」
ラッピングしたそれを部下のロブ・ルッチに差し出した。
ロブ・ルッチは驚いた様子で一応受け取り、目の前で開けて食べてみせた。
「可もなく不可もなく普通の味ですね」
「不味くなければそれで良いんだよ。取り敢えずは、食べたな?それ、給仕からだから、ちゃんと礼をしておけよ」
「は?長官が作った物ではないのですか?」
「おれが作ったのはこっちだ。親父に食べて貰って、もっと上手く作れるようになったら本命に贈るんだ」
給仕の恋を少し手助けしてやったスパンダム
給仕の恋の相手はCP9諜報部員のロブ・ルッチ
更に言えば、そのロブ・ルッチが密かに想いを寄せているのがCP9司令長官のスパンダム
そして、そのスパンダムが想いを寄せているのがフーズ・フー
そのフーズ・フーが想いを寄せているのが給仕という事になる
スパンダムはフーズ・フーの給仕への想いを断ち切らせたくて、給仕のロブ・ルッチへの恋と、その他の男達と給仕の恋を応援していた。
そしてCP9諜報部員のジャブラもこの給仕に恋をしているとかで、スパンダムはフーズ・フー以外の恋を応援していた。
「ジャブラ、給仕と一緒にお菓子を作ったんだが要るか?」
CP9諜報部員で同僚のジャブラが、スパンダムが作ったラッピング袋の中からお菓子を受け取っていたのでロブ・ルッチは嫉妬した。
「長官、おれもそっちが欲しいです」
「お前は給仕が用意してくれたのがあるだろうが」
「何!?羨ましい」
「ジャブラも貰えるように頑張れよ。おれが応援してやるからな」
「長官、あんた、意外に良い人だったんだな」
「おれはお前たちの恋が成就するよういつも願っているぞ」
「長官、それは、おれの恋が成就するよう願ってくれているという事ですね?」
「え?お前、好きな女いるの?此処の給仕?」
「いえ、違います」
「えぇ?此処の給仕の娘で良くない?良い子だぞ?なぁ、ジャブラ」
「良い娘だが、ルッチに勧めないでくれ長官!!」
紅一点の給仕の元に近頃長官が通っていると噂がたった。
そもそもが、スパンダムが女性だと認識されていない事が問題だった。
部下のカリファがスパンダムと同性なのに過度に『セクハラです』と人前で言って回るのが原因でもある
そんなある日、スパンダム宛に見合い写真が風呂敷に包まれて沢山送られて来た。
意中の者と上手くいかなかった場合の保険を父親に沢山用意されていた。
「長官、何じゃ、この風呂敷は?」
「お偉いさんとこの坊ちゃん方の顔写真だ」
「なんかの依頼か?」
「見合い写真だ」
「カリファ宛てか?またセクハラじゃと言われるんじゃないのか?」
「おれ宛だよ」
「⋯⋯わからん、どういう意味じゃ?」
「お前もか?おれの性別を知らないのか?」
「いや、聞いてもわからん。長官が女じゃと言うんじゃろう?理解し難いのぉ」
見合い相手の候補者の男が態々尋ねて来る事になりスパンダムはいつものパンツスーツから女性だと一目で分かるようなスカートタイプの清楚な服を着用し、矯正器具も一時的に取り外し横髪の部分ウィッグをつけて顔の傷を隠し接客した。
服も化粧も髪型も靴も装飾品も、上から下まで女性だと判断出来る出立ち
品良く立ち居振る舞い、耳に聞き心地の良い言葉を並べ、いつものドジで騒がしい様は何処かに鳴りを潜めていた。
そばに控えていたロブ・ルッチは気に入らないが勿論顔には出さない
船着場まで男を見送るスパンダムに同行するロブ・ルッチ
船が遠く見えなくなるまで見送るとスパンダムに覆われていた清楚な雰囲気は消え去り態度は急に崩れ、大股で歩き建物内に向かい、そして自室に向かい、次に顔を合わせた時には接客用の化粧も落としていつもの薄いメイクになり、服装もパンツスーツに戻り、顔には矯正器具が取り付けられていた。
「先程の長官も素敵でしたが、今の、いつものありのままの長官もおれは好きです」
「そうかよ」
スパンダムにはロブ・ルッチの言葉は心に響かない
「なんだ、もう元に戻ってるのかよ。長官殿が実は女性で今清楚な姿で接客してるって噂になってたから見に来たんだが」
「⋯⋯さっき着替えた。これから仕事だからな。もっと早く来れば良かったのに」
スパンダムがフーズ・フーを前にすると突然恋する乙女になるのでロブ・ルッチは気に入らなかった。
自分が言っても受け流される言葉でもフーズ・フーが言うと突然顔を綻ばせる
【早く失恋すればいいのに】
ロブ・ルッチもスパンダムも心の内でそう思っていた。
*******************
2022年11月21日
CP9時代とCP-0時代の間
ルチスパ
おれの罪は何かと問われると、【エニエス・ロビー崩壊の原因】と【責任を部下に擦り付けた事】は二の次で【政府最高傑作の殺戮兵器を政府の所有物では無くした事】だった。
上はカンカンだと
その上の五老星ならおれを許してくれたかもしれないのにな
そして公開処刑と来たもので、おれの落ちぶれた姿見たさに政府の重鎮はこぞって処刑場にやって来たし、おれの処遇を聞いた親父は倒れて寝込んでいるところだ
断頭台では無く、足場を無くして死ぬまで苦しむ縛り首だった。
許せないのはその足場
闘牛で闘牛士と闘い死んだ牛を他の闘牛が綱で括り付けられ引いて運ばされる演出の様に、誰が考えたのか、おれの足場を崩す役目をファンクフリードにさせようとしていやがる
当然ファンクフリードは動かない
そうするとファンクフリードを鞭打つ奴が出て来る
耐え続けるファンクフリード
悲しそうな声を上げる
ファンクフリードは一応は象だ
その光景に目を覆いたくなる者も出て来る
この場に居る人間が全て死を見慣れた役人ばかりでは無いのだから苦情があがる
足場が本来の物に変えられてファンクフリードは海楼石を嵌められて元の剣に戻された。
足場を外され首に来る衝撃に覚悟をする
足場が崩れて身体が落下し、グッと上に引っ張られ縄が首に食い込み気道を塞いでじわじわと締め殺される覚悟
しかし縄が首に食い込む事も無くそのまま落下した。
縄が切れている
ボロかったのか
地面に落ちる衝撃に備えたが痛みはやって来なかった。
「戻って来ましたよ」
**********
「貴方の罪が【政府最高傑作の殺戮兵器を政府の所有物で無くした事】だと言うのなら、おれが戻って来れば問題はありませんよね?」
「⋯⋯そんなもん、今のおれに判決が下せる訳ないだろが。上の奴らに聞け」
「そうします」
「あんたらの言う【政府最高傑作の殺戮兵器】が政府に戻って来ればこの男の罪は取り消されるのか?」
「取り消されはせんだろう」
「取り消されはしない様ですが、どうすれば?」
「お前の疑問に対して、おれのただ思った事を口にするだけだが、ただ思った事を口にしているだけでどうこうしろという意図はねぇが『話のわかる奴と頭を挿げ替えれば良いんじゃねぇーのか。ちょうど此処にはお偉いさんが全員揃ってる。条件を飲む奴が出て来るまで順番に、偉い奴から順に質問して回れば良いんじゃねぇーのか?』ってのがおれの中での感想だ」
「順番に教えて下さい」
「今の順位はわからねぇーが、おれが知っている順番なら、お前が今質問した奴が一番目だろうな。一番目だから流石に力には屈しないだろうから、数人は犠牲になるかもしれないな。これは独り言だが」
「分かりました。おい、もう一度問うが【おれ】が政府に戻って来ればこの男の罪は取り消せるか?おれの力が欲しいんだろう?おれはこの男が居なければ此処に戻る意味は無い。おれは【政府】ではなくて【この男の所有物】だ。おれを所有しているのは【政府】では無く【この男】だ。昔からそうだった。だから今もおれの所有者の命を救いに来ている。おれはこの男の命以外はどうなろうと構わない」
「⋯⋯良いだろう。条件を飲もう。よく手懐けたものだな」
「話が早くて助かりましたね」
「いずれ誰かが頭を縦に振るんだ。最初から承諾していた方が利口だ。体裁は悪いがな」
「さて、おれの処刑が取り消されたわけだが、どうして戻って来たんだ、ロブ・ルッチ?お前はおれに抹殺命令を出されておれを恨みこそすれ助ける義理は無い筈だ」
「貴方は愚かな人だが、此処でおれを一番上手く使えるのは貴方ですから。そして、この世で最もおれを理解しているのも貴方だ」
「そりゃあ、お前が施設に来た時から知ってたからな」
「今までの上官はおれが手元に居るだけで満足していた。しかし、貴方は違った。何処までも貪欲で色々な物を欲しがった。おれの事も持ってれば嬉しいお飾りで無く、ちゃんと活用してくれる。肌身離さず護衛としてそばに置くわけでも無く、適材適所におれを派遣する。貴方が上官になった時には死ぬまで護衛の任務しか来ないと思っていた。おれを部下に置いて5年もの間手放したのは貴方だけです」
「使わなきゃ宝の持ち腐れだろうが。で、政府に戻ったロブ・ルッチの地位はどうなるんだ?おれの地位はどうなるんだ?」
「追って連絡をする」
「役職が決まるまで肌身離れず貴方を護ります」
上の奴らは嫌がらせでか、ロブ・ルッチをおれの上官にした。
そしておれがヘマでもして勝手に処分されろという意図も込めてCP-0に配属させた。
天竜人に殺されて来いと言いたいらしい
ドジは踏まない様に気を付けるさ
上司になったロブ・ルッチにも天竜人を相手にドジをしない様にと再三注意を受けた。
あの後、ファンクフリードはロブ・ルッチが取り返してくれた。
傷は付いていなかったが象の姿にしたファンクフリードを沢山撫でて慰めた。
天竜人に目を付けられない様にファンクフリードを象の姿で外に出さない様に忠告も受けた。
配属先が決まる前、おれはボロボロだった身体をやっと本格的に治療された。
おれが回復するまでは病室でルッチが護衛として見張りをしていた。
古傷どころか全身がずっと痛かった。
痛い時は忘れる為に寝るに限る
おれはずっとずっとずーっと寝続けた。
ふと真夜中に目が覚める時があった。
外は見慣れない暗闇で不安になって眠れなくなる
暗闇の中にルッチが佇んでいるのが分かる
氷嚢の中で金魚が泳いでいるのはどういう趣向なのか⋯⋯
兎に角また目を閉じて眠る事に専念した。
「⋯⋯酷い顔じゃのぉ」
「セクハラね」
「一発殴ってやろうと思ったが、正に完膚無きまでにやられてるじゃねぇーか」
「背骨も骨折しているらしい」
「その状態で、あ、処刑が執行されていたなんて」
「少しは心を入れ替えたかのぉ?」
「彼には無理よ」
「長官は上辺だけなら入れ替えたふりをするチャパパ」
*******************
2022年11月21日
ルチスパ
スパンダム♀
【13歳頃のルッチ】
「ルッチ、ルッチ」
「何ですか?」
「ルッチが自分の中で今一番最強だ、一番強くなってる、ピークだって感じた時に教えて」
「わかりました。まだ伸び代があります」
「もっともっと強くなれよ」
「何をするんですか?」
「策があるんだ」
「もっと強くなる為のですか?」
「違うけど、まぁ、忘れるなよ?」
【CP-0総監のロブ・ルッチ】
「まだ伸び代があるかもしれねぇーが今が一番強くなったと思うが」
「えぇ?いきなり何の話ですか、ダンナぁ?」
「お前が昔言っていただろう。一番強くなったと感じたら教えろと」
「⋯⋯⋯⋯あぁ、あれですか。もう遅いですよ。あの策は無しです」
「何の策だったんだ?」
「ダンナが、⋯⋯ルッチが一番強くなった時の子供が欲しかったから、その時に性交して子供を作ろうと思ってたんですよ。あの当時のダンナなら言う事聞いてくれたでしょう?だから子供が欲しいから性交しようって言ってもしてくれた筈です。でも、いつまでも強くなるからその機会も来なくて、わたしの方がもう産めない身体になりましたよ。年で妊娠する確率も低くなってましたし、それ以前に、ほら、背骨折られたでしょう?あの時にもう子供産めない身体になったって医師に言われましたよ。これならあの時に作っとけば良かったなって思いましたよ。13と24なんて犯罪ですけどね、生まれても相手が誰だか言わなきゃ分からないですからね。そん時産んでりゃ16ぐらいの子が今居る事になるんですよ」
「⋯⋯おれと子供を作る気があったのか?」
「強い遺伝子を手元に置いておきたかったからな。それに子供がいれば誰の部下になろうと、ルッチはわたしから離れていかないと思っていたから」
「子供が産めない身体なのか?」
「無駄にあと数年は続いた月経が来なくなって楽になりましたけどね。どうせ産まないんですから」
子供を作る為の最高潮の時を知りたかったのならば、スパンダムの身体が成熟した時、責めて自身がCP9に入った時に子供を成せば良かったとロブ・ルッチは思った。
子供を作る事など叶わない相手だと思っていた。
手の届かない願望だと思っていた。
知っていれば、策を聞いていれば、その場で子種を残したか、自身が強くなったと感じる度に子を孕ませる行為をしに行っただろう
ただ、年齢が理由で妊娠しづらいと言うのなら、構わず毎日種付けを今すぐ始めただろうに
妊娠出来ない身体だと言われればそれすら出来ない
それをすれば、今手を出してしまえば、ただ、子供の出来ない身体だと聞いて都合良く抱いているだけになってしまう
好意もあった、子供も欲しかった、互いに一生を繋ぎ止める枷も欲しかった。
「最終手段は一応残してあるんですよ。子供を産めない身体だって言われた時に、最後の手段としてその時に腹の中にあった卵子を採取させたんです。それで有力者の精子と体外受精させて代理出産させて、子供が出来たって言って、向こう側が検査して潔白を晴らそうとしてもそいつの子供だと証明されるだけで、仕込みとしては一晩酔わせて精子を搾取しておくとか、本当にやって上手く精子を搾取するとかいう手があるんですがね。今のところ良い有力者なんてやっぱりダンナか赤犬ぐらいしか思い浮かびませんね。ですが、コング世界政府全軍総帥とか赤犬元帥とか攻略するの無理ですよね。ダンナは論外ですし」
「論外?何故だ?」
「えぇ?精子搾取して体外受精させて代理出産させてまでわたしと子供作る必要あります?そもそも、もうわたしと一緒に居る必要もありませんよね?そりゃあ、そばに置いて貰えて生かして貰えて有難いですが、ダンナには何の得も無い。わたしが以前ダンナをそばに置いていたのは得しかないからですが、ダンナがわたしをそばに置く理由は何もありませんよね。別段、仲良しこよししてる訳でもありませんし」
スパンダムと仲良しこよししたいと思うロブ・ルッチだった。
*******************
2022年11月21日
結婚詐欺に遭うスパンダム
モブスパ
ルチスパ
スパンダム♀
知識は豊富だが恋愛ごとに関しては無頓着だったスパンダム
仕事上での相手の好意に付け込む駆け引きは出来たが、自分の本当の恋愛ごととなると何故か全くのズブの素人に成り下がる
それが側から見ていると不思議で堪らなかった。
スパンダムの奥手な様に何か策があるのだと早々に逃げ出す者もいた。
恋愛には向かないのだと思い仕事に精を出していた。そんな時にスパンダムは雷に打たれた様な恋をした。
また下手くそな恋が始まった。
駆け引きの時には上手く出来ていた化粧も、本命を相手に気張って化粧を塗りたくり厚ぼったい化粧になり、完璧な筈のTPOも臨機応変さもしっちゃかめっちゃかになってしまう
そうして想いを寄せていた相手に逃げられてしまうのが常だったが、今回は違い、相手はスパンダムの全てを受け入れてくれた。
スパンダムに似合う物を贈り、化粧も服も全てスパンダムに自然に似合う様に仕上げていった。
服装規程で入店不可だと言われる事も無くなった。
スパンダムに想いを寄せていた小さな子供は、またスパンダムが振られて帰って来れば良いと思っていた。
いつもケバゲバしくなって出掛けて行くスパンダムを見ると、また本命が出来たのかと不快だった。
そしてその化粧と服装が相手の男に染められて行くのが不快だった。
スパンダムが血の臭いをさせて帰って来た時、不快が不安に変わりとても心配した。
何処か怪我をしたのかと尋ねてもスパンダムは少し考え気不味そうに怪我はしていないと子供に告げた。
臭覚の優れた鼻は血以外の別の生臭いニオイを嗅ぎ取り、不快な気持ちにさせた。
スパンダムの恋は実り深い仲になっていった。
父親のスパンダインが相手の男の詳細を調べて、身辺調査も行わせていた。
やっとコレでスパンダムが男の毒牙から解放されると考えていた子供だったが、男には欠点が無いようだった。
スパンダムは本当に男と恋愛をしていた。
男は本当にスパンダムを想っていると知った子供は突然焦りを覚えた。
スパンダムが騙されているだけだと考えていたから嫉妬だけで済んでいた。
それが互いに本気の恋愛などと言われるとスパンダムに恋をしている子供には耐えられない衝撃の事実だった。
『スパンダインさん、生涯スパンダムさんの為に身を粉にし、命をかけて働きます。護ります。スパンダムさんをおれにください。スパンダムさんといずれ結婚させてくれるのならば、上下関係がどうなろうとも、スパンダムさんがどんな環境に陥ろうとも一生護ります。あの男にではなく、おれにスパンダムさんの生涯を託して下さい』
子供はスパンダムの父親に懇願した。
スパンダインは側近と顔を見合わせ簡単な会話を済ませて、子供の要望を飲み、スパンダムの相手を権力を使い遠い土地に異動させた。
婚約も秒読みの予感がしていたスパンダムは男から何も知らされない状態で音信不通になった。
男はスパンダムにきちんと遠い地に異動になった事を告げたが、それのやり取りをしたのはスパンダムを装った諜報部員だった。
スパンダムの長持ちした恋もまた終わりを迎えた。
『スパンダムさん、おれがいますよ。おれが大人になるまで待ってて下さい。貴女を貰いに行きますから』
「ルッチが貰いに来てくれる頃には、もうおばさんだよ。ルッチはもう見向きもしなくなってるだろ」
『そんな事ありません。いくつになっても貴女の事を大切に想います』
(何が『大人になるまで待ってて下さい。貴女を貰いに行きます』『いくつになっても貴女の事を大切に想います』だ。結局嘘だったじゃねぇー。守れもしねぇー事言うんじゃねぇーよ。あー、見合いでも何でもして結婚しとけば良かった⋯⋯)
スパンダムはCP9司令長官の座から降ろされCP-0で一諜報員として仕事をしていた。
あの後、子供の頃の間はルッチ、ロブ・ルッチもスパンダムに愛を囁く様な言葉を何度か伝えて来たが、その頻度も段々と少なくなり、CP9でそばに置いた頃にはその想いを一度も伝えられる事は無かった。
矢張り興味を無くしたのか、時効なのか、昔の言葉を覚えているのが自分だけだと癪なのでスパンダムはロブ・ルッチにあの言葉の確認をしなかった。
そしてCP-0諜報員になり、益々その要素も無くなった。
あんな言葉を真に受けず見合いでもしておけば良かったと後悔していた。
「見合いがしたいんですけど、手頃な相手いませんかね?」
スパンダムが電伝虫で誰かと会話をしていた。
「あんな話、所詮は子供の戯言でしたよ。今の現状を見ればわかるでしょう?いつまでも未婚で居たくないので誰か居たらわたしの事紹介して下さい」
スパンダムは父親の元部下の訳知りの男に手頃な相手を紹介して貰おうという考えに至った。
その会話を耳にしたロブ・ルッチはスパンダムが見合いを考えていると知り、スパンダインが契約を違えた事を知った。
長年スパンダムの事を護って来たが、一度護る事に失敗したので結婚の契約は破棄されたのだと察した。
契約を破棄されたロブ・ルッチはスパンダムと結婚出来なくなり、一度は護る事に失敗したが、これからまた生涯をかけて護り抜くつもりでそばに置いたのに、そのスパンダムが他の男と結婚を考えている
互いに
『結婚詐欺にあった』
と思っている
*******************
2022年11月21日
長官の事を昔から知っているCP9諜報部員
好かれてるスパンダム
ばら撒き用の菓子を持って行ってやるとグアンハオのガキどもは喜ぶ
成長して来たガキには装飾品や化粧品、外の情報の載っていない写真だけの本を与えてやるとそれなりに喜んだ
任務を与えられ外に出られる様になったガキには、外で軽く遊べるぐらいの小銭を与えてやれば喜んだ
ガキ共に簡単な投資をして、生き残って強くなった奴が手駒になれば良いなと思ったが、成果の出た奴は居なくて無駄な投資だったかと残念に思った。
グアンハオへ足を運ぶのもやめた。
最後に『おれは此処に来る担当を外れるからもう来られないけど、元気でやれよ』と余分に菓子を多く持って行った。
そもそもがコイツら用に購入していた菓子だからおれが食べる事も無かったものだから余らせても意味は無い
小さなガキ共に菓子の詰まった箱を渡し、女のガキ共には箱いっぱいに装飾品と化粧品を詰めて渡し、男のガキ共にはそういった写真集を何冊か箱に入れて渡した。
ガキ共にやる為に集めた物だったからな
ガキ共が箱の中身に夢中になっている内に帰りの船に乗り込んだ
「あの」
「なんだ?」
「おれも欲しいものがあります」
「何だよ?これが最後の視察なんだぞ?次はもう無いって言っただろ?」
「名前を教えて欲しいです」
「名前⋯⋯そうか、教えてなかったな⋯⋯だからか」
だから成果が出なかったのかもしれない
このガキ共はおれが誰だか知らないのか
「おれはスパンダム。いずれ世界政府のトップに立つ男だ」
「スパンダムさん⋯⋯」
「そうだ」
「おれが貴方を世界政府のトップに連れて行きます。そうしたら、おれの事褒めてくれますか?」
「おぉ、褒めてやるぞ。偉い偉いって頭を撫でてやるし、勲章もやろう」
「おれをそばに置いてくれますか?」
「強くなっておれの右腕、腹心になれたらな」
居るに越した事は無いがやけに張り切ってるガキが居たな
名前は⋯⋯そういえば聞きそびれたな
まぁ、いいか
そして月日は流れ、おれは親父の後を継いでCP9の司令長官になった。
元から居たCP9諜報部員は個性豊かな奴らだった。
グアンハオ出身者が殆どで、知ってる奴なんて昔馴染みの女諜報部員のカリファと言う名の女だけだった。
他は親父から聞いた話でしか知らない
世界政府直下暗躍諜報機関サイファーポール最強と謳われたロブ・ルッチ
親父もよくこんな優秀な奴を此処に置いて行ったなと思う
おれなら一緒に連れて行ってたな
まぁ、此処に来る時に一緒に連れて来た部下なんておれもいやしないけどな
CP9司令長官に就任しCP9諜報部員の前で形だけの挨拶をした時、こいつらはムスッとした顔をしていたので第一印象はあまり良くなかった。
まぁ、馴れ合うつもりはないから別に構わないが
上から来る任務を振り分けて指令を出した。
優秀な奴から順に困難な任務を与えた。
まずは様子を見て、適材適所に任務を振り分けられる様学んでいこう
傍にはひとりずつ残して護衛としての相性を探った。
クマドリという大きな男は人は悪くないが喋りが一々まどろっこしい
フクロウという男は情報漏洩が激しく、何故此処にいられるのか謎だった。
ブルーノは普通にまともだった。
ジャブラは粗暴な面もあるが護衛としてはぼちぼちだった。
カリファは何を言ってもセクハラに繋げられた。昔馴染みでなければ絶対そばには置きたくないと感じた。
カクは無駄の無いガキだった。悪くはなかった。
ロブ・ルッチは完璧なんだろうが、そばに立たせてるだけでなんだか恐ろしい気がした。護られているという安心感が無かった。
結局信頼を置ける部下は居なかったが、まだ昔馴染みのカリファだけは命を取られないと安心は出来た。
他はまだ信用も信頼も出来なかった。
「長官」
「どうしたカリファ?」
「これを覚えていますか?」
「何だ?安物のアクセサリーだな、お前にそんなもん渡す男と付き合ってんのか?吊り合ってないんじゃねぇーの?」
「セクハラです」
「そりゃあ、悪かったな」
「これは子供の頃に貰った物です」
「へぇ、後生大事に持ってんだな」
「セクハラです」
「何が?」
意味がわからねぇーがカリファは不機嫌そうに部屋を出て行った。
次にカクが任務帰りに報告と一緒に土産だと言って小さな菓子を沢山置いて行った。
個包装に入った菓子
おれはこんな物食べないんだがな⋯⋯
任務帰りの連中に『カクには内緒だぞ』と言って個包装の菓子を少しずつ与えて処分した。
受け取った奴らは大人の癖に菓子を貰って嬉しそうだった。
菓子なんて自分で買えるだろうに⋯⋯
同じようにフクロウにやったのがまずかった。
おれが菓子を配った事をフクロウがカクに話し、それがカクがおれに寄越した物だと知られた。
始めは『わしは貰っておらん』と話していたようだが、その個包装を見てカクは不機嫌になったそうだ
全て情報漏洩のフクロウ談だ
フクロウが言うには子供の頃に食べた好きなお菓子だからまた貰えて嬉しかったと言っていた。
そう言えば、見覚えのある包装袋かもしれない
「長官」
「なんだ?」
「今日の任務、護衛の任務、無事に長官を護り抜きました」
「そうだな」
「⋯⋯褒めてくれるのでは?」
「はぁ?褒められたいのか?」
「はい」
「⋯⋯そうか。よくやった。これで良いか?」
「頭を撫でてください」
「⋯⋯」
どういう性癖だ!?
この図体のデカさで良い歳して褒めて頭を撫でられたいだと?
撫でた手を掴んでへし折られそうだが?
⋯⋯⋯⋯仕方無しに頭を撫でた。
報告も終わったんだからさっさと出て行って欲しい
よくわからん連中ばかりだ
*******************
2022年11月22日
ルチスパ
他スパ
スパンダム♀
こいつも大概失礼だなと思ったのは『長官は結婚されないのですか?』という言葉
は?してるが?とっくの昔に
結婚出来る年になって速攻でな
癪に触ったので『わたしの事を嫁に欲しがる人間なんていると思うのか?』と返しておいた。
その内突然旦那でも見せて驚かせてやろう
そう思って直ぐにそんな事も忘れていた。
「帰ったら長官にプロポーズしようと思う」などと無礼な質問をして来た、今は潜入捜査中のロブ・ルッチが同じく潜入捜査中の仲間に心の内を話し「そうか、長官を嫁に貰うなんて大変そうじゃが、幸せになれると良いのぉ」と背中を押され、その気になり、同じく潜入捜査中の仲間から祝いの酒が入ったグラスを席に運んでこられて更にその気になった。
その話を同じく潜入捜査中で市長の秘書をしている仲間が耳にすると「何を言っているの?長官はとっくの昔に結婚しているわよ?」とロブ・ルッチの質の悪い冗談を叩き落とした。
電伝虫でロブ・ルッチから連絡が来て『お前から直接連絡が来るなんて珍しいな。何か進展でもあったか?それか、まさか不味い事になったとか言う報告じゃないだろうな?』と通信に応じ『長官、貴女は結婚していないとおれに言いませんでしたか?』『はぁ?何の話だ?いつの事言ってる?わたしはとっくの昔に結婚しているぞ』『何故ですか?』『何故?⋯⋯結婚してたらハニートラップの仕事とかやらなくて良いってその時は唆されたけどよ、実質結婚してたからそんな仕事回ってこなかったし、結婚した相手が権力あったから牽制してくれたのかもな』『相手は誰ですか?』『そんなもん海軍大将の青キジに決まってるだろが。そうでなきゃ、わたしにあれこれ情報くれやしないだろ?』『貴女はおれが、結婚されないのですかと尋ねた時に貰い手が居ないと嘘をついた事を覚えていない様ですね』『⋯⋯⋯⋯覚えてない。そんな事言ったのか?へぇ、まぁ、結婚はしている。⋯⋯まさかこれだけの為に連絡を寄越したのか?』『⋯⋯そうです』『連絡係はカリファだろが、余計な連絡を取るんじゃねぇーよ』スパンダムはガチャっと電伝虫の通話口を電伝虫の上に被せた。
話をそばで聞いていたエニエス・ロビーに残っているCP9諜報部員も珍しそうに見ていた。
「長官、結婚してたのか!?」
「まぁな」
「チャパパパパ、ビッグニュースなのだ」
「ビッグってほどでもないだろ。古参は知ってるだろうが、そうだな、今の奴らは知らないかもな」
本島で話題になったらしい
*******************
2022年11月24日
スパンダムとロブ・ルッチが天竜人は見捨てるに値すると答えを出した時、世界は変わりそう
ルッチとスパンダム、カプでは無いけど一緒にいる
CP-0に所属したスパンダムとロブ・ルッチが天竜人を自分の目で見て、その言動全てに置いてこの世に必要は無い、他を犠牲にしてまで護られる存在価値のある者では無いと判断した時、世界は変わった。
この二人が天竜人は見捨てるに値すると答えを出した時、世界は変革を起こした。
スパンダムの演説により、ロブ・ルッチの力により、政府の考えは変わって行き、政府と海軍に亀裂が入り世界政府全軍総帥は決断を迫られた。
政府を抜きに天竜人を守り抜く事は海軍だけでは難しく、他の軍を加えたとしても政府を敵に回してまで天竜人を守る価値があるのかと、海軍ですら自問し始める
革命軍はその隙をついて畳み掛けて来る
革命軍の敵は政府では無く、絶対的な支配を続ける天竜人
天竜人全ての名前がリストアップされた用紙を手に【天竜人の血を絶やしてはならないと言うのならば、一族の中から一人まだマシな後継者を選出し、後は愚かな天竜人を間引き、世界を正常に正して行くまでだ】と力により世界を正そうとするロブ・ルッチが案を出し、演説で人の思考を変えさせたスパンダムに却下される
まず【この世に必要の無い天竜人】をリストアップし、まだ【マシな天竜人】を分別し、【知恵だけはある天竜人】を分別し、【知恵はあるが質の悪い天竜人】をこの世に必要の無い天竜人のリストに移動させ、【排除すべき天竜人】と【残すか検討する天竜人】に分けられたリストがスパンダムの手により新たに作成され、革命軍の手に渡らせた。
「おれたちは世界を正常に保ち、人々を守る事に忙しくて、他の事には手が回らない。天竜人の処理は革命軍にやって貰いましょう。世間がそれは良い行いだったと言っても、それが罪ならば断罪を受けるんですよ。首を吊られ、首を刎ねられ、命を落とすんですよ。その役目を態々おれたちが負う必要は無いでしょう。やりたい奴らにやらせて処刑されて貰いましょう。残った清浄化された世界をより清浄して行きましょう」
革命軍により多くの天竜人が断罪され、天竜人の数は大きく減り、蛮行は鳴りを潜めた。
世界は新たな世界政府と改められた法を作り天竜人の制度は廃止され、天竜人は皆、天竜人の言う下々民に戻され、その後の処遇は人々の手により勝手に処刑やら何やらされたが政府は管轄外だと素知らぬ顔をした。
おわり
*******************
2022年11月25日
CP-0時代
総監の子供を生んで状況打開しようと企むスパンダムの話
ルチスパ
スパンダム♀
裏雰囲気要素有り
ロブ・ルッチの子供を孕ればこの現状も打開出来るかもしれない
その為には一発で子供を作る事が重要だ
妊活して身体作りをしてロブ・ルッチの子種を何とかして植えさせるんだ
そこはまた後で考えるとして、妊娠しやすい為の身体作りだ
妊活の方法を調べるぞ
「スパンダムの奴が妊活とかいう本を読んでおったが、遂にそういう関係になったのか?」
「おれは知らねぇーぞ」
「そうか、聞かなかった事にしてくれ」
「いや、無理だ。あの馬鹿は誰とガキをこさえようとしていやがる。何処かの権力者に取り入ろうとしてやがるんだろうな」
精子が活動しやすいとかいう潤滑液も手に入れたし、妊活用のサプリも飲んでるし、コーヒーを飲むのもやめたし、タバコを吸う奴には近寄らないようにした。
ルッチの食事には亜鉛・アルギニン・オメガ3脂肪酸の成分が入った物を用意して密かに摂取させている
禁欲されると精子に悪いみたいだから適度にぬいていて欲しいが、避妊に失敗されると子供が出来やすくなってるからその点は心配だ
さて、どうやって事に運ぶか
妊活の為にルッチの酒の量を密かにセーブして来たんだから酔った勢いや、酒で失敗したなんてのは無しだからな
女なら誰でも良かった。的な感じで誘って来ないかな
「おい、何してる」
「えーと、その、何もしていません⋯⋯」
「白状しろ」
「えと、そのですね、ちょっとムラってして来たんで男でも引っ掛けに行こうかと⋯⋯」
「なに?」
「ほら、わたし、未婚だから慰めてくれる夫もいないわけで、なのでその辺で男を引っ掛けてホテルでも行こうかと思いまして」
「⋯⋯誰でも構わないというわけか?」
「えぇ、誰でも構いません」
「おれでもか?」
「総監が相手してくれるんですか?総監が構わないんでしたら、探す手間も省けてわたしは願ったり叶ったりですが」
「⋯⋯こい」
「総監の部屋でですか?汚すと悪いのでわたしの部屋で構いませんよ」
その方がアイテムも揃ってるし
「総監、律儀ですね。ゴムなんてつけるんですか?わたしはもう年なので付けなくても大丈夫ですよ」
「チッ、いつも避妊具もつけずにやってるのか」
そんな邪魔な避妊具つけられちゃあ困るのよ
しっかりと育てた精子を中に注いで貰わなくちゃあ
妊活用の潤滑液で中を潤わせて精子の通りを良くして⋯⋯
「総監、どっちが動きます?」
ルッチに中に出させる事には成功したが、いったい何度人の中に出せば気が済むのか
あんなに回数多かったら他所の女も妊娠させかねないな
これは一回勝負で、ルッチの妊活は終わらせよう
これで妊娠しなかったら⋯⋯もう他の奴に的を変えるしかないか
生理は来てるからまだチャンスはあるからな
閉経するまでに子供を作って、そいつに責任を取らせてわたしを守らせてやる
妊娠検査薬で陽性の妊娠反応が出た。
遂にやったぞと思ったが油断は出来ない
安静に保ちながら簡単に堕胎しろなんて言われない程腹の中で育ててからルッチに報告して責任取らせてやる
「総監、やっちゃいました」
「チッ、また何をやらかしたんだ」
「実はですねぇ、腹の中に総監の子供が出来ちゃってましてね、気付くのに遅くてもう堕ろせないって医師に言われたんですが、どうすれば良いですかね?」
責任取れよ?
腹ごと掻っ捌いて取り出して堕胎させるとかだけはやめてくれよ?
守らせる為にお前の子供を孕ったんだからな
「⋯⋯本当におれのガキか?」
「総監の子供ですよ」
「他所で引っ掛けた男のガキじゃないのか?」
「総監としかしてませんよ」
「本当におれの子供なんだな?」
「本当に総監の子供ですよ」
「わかった。子供は産め。責任を取って引き取ってやる」
「⋯⋯」
わお、母体は引き取って貰えないとは計算外だった。
どうする⋯⋯
「ちょっと、幾ら何でも酷いわよ」
「流石に引くのぉ」
「責任取るってんなら籍入れるのが筋だ狼牙」
「屑男発言で噂になるレベルなのだ」
「不憫で泣けてくるよよい」
「⋯⋯結婚してやれ」
お、良いぞ
もっと言ってやれ
「そんな事、こいつは望んじゃいねぇーだろが。堕ろせないほど腹の中で育ったと言っただろう」
「いえいえ、総監に母胎共々引き取って頂ければ、そんな安心出来る出産準備期間はありませんよ」
承諾しろ!!!
「⋯⋯籍を入れたら、結婚したら、ムラっとしても他所の男を引っ掛けに行く事は許さねぇーが、それでも良いんだな?」
「他所になんて行きませんよ。総監の子供産んで子育てしますよ」
「⋯⋯結婚してやる」
よし
一先ずは総監保険を手に入れたぞ
高齢出産に耐えて無事に子供を産んで永久保証を手に入れてやる
ルッチの用意した用紙に必要事項を記入した。
やり取りを聞いていた諜報部員の中でルッチの男としての株が下がったらしい
その場で腹から子供を取り出し堕胎させられないように保険として人前でルッチに妊娠の報告をしたからだ
自分が蒔いた種を本当に自分の種か?他所の種では無いか?と孕ませた相手に尋ねたり、結婚せずに生まれた子供だけ引き取ろうとしたりした態度が不評を呼んだらしい
男を引っ掛けに行くと言った言葉を信じたルッチが確認の為にした質問だがそうとは知らない連中にとっては、ルッチ自体が質の悪い男に成り下がってしまっていた。
そんな悪評も、ルッチの母胎を労わる献身的な態度を見て薄まって消えていったが
ルッチに守らせる為とはいえ、どんどんと膨れる腹に不安になって来た。
出産時に本当に命を落としかねないと
「総監、不安なので帝王切開にしても構いませんか?出産に耐えられる自信が全くありません。途中で死んでしまう気しかしない」
「帝王切開しろ」
「良かった」
子供は腹を切って取り出した。
出産の痛みに耐えられる自信が無かったから帝王切開を選んだが、こっちはこっちで腹を掻っ捌いたんだから痛みが無い事なんて無かった。
痛い、辛い、動けない
もう重病人の術後ぐらいの気持ちで手厚く扱ってくれ
生まれた赤ん坊を腕に抱く気力も無い
隣に寝かされた赤ん坊を眺めてそんな触れ合いをするだけだった。
総監は忙しい身なのでいつもそばに居てくれる訳ではなかったが、総監の妻子という身分なので護衛は付けられていた。
対面時間が終わると赤ん坊は世話をして貰う為に看護師に連れて行かれる
ひとりの時間は寂しくなった。
腹も痛くて涙も出て来て、そして寝落ちする
ルッチが赤ん坊に面会し、寝た切りのまだ身体が本調子では無い妻の様子を見に来て、涙の跡のある頬を撫でて行く
やっと腹の抜糸をした。これもまた痛い
腹に肥厚性瘢痕を残して退院した。
実に長い産前産後期間だった。
赤ん坊を腕に抱き、その身体をルッチに抱かれて運ばれた。
歩きたくなかったから良かったけど
「総監、わかってるでしょうが、二人目は無理ですよ?次こそ死んでしまう自信があります」
「あぁ、こんな気分はもう懲り懲りだ」
産前産後休業期間中なのでまだ身体を休める期間はあった。
早期に歩かされるとか辛くて無理だったから抜糸して退院したんだ
子供が一歳になるまでは育児休業が取れているからゆっくりと子育てに専念出来る
産休・育休のデメリットは内容を見る限り自分にとってはほぼ無効に等しかったから気にする事もなかった。
人間関係が気不味くなる事なんて今更の事だ
元々下っ端で雑用ばかりさせられていたから役職が変わる事もない
それに総監が育児休業を取らない事を条件にたっぷりと休業期間を貰ってるのだから
総監に休業なんてされてもこっちが困るしな
親子共々守って貰う為にしっかりと地位を維持して貰わないと
ルッチは母子に構って貰いたがり、混ぜて貰いたがるのでワンオペなんて事にはならなかった。
妻の妊娠期間中、育児期間中にルッチに女が寄って来たようだが『幸せ絶頂のおれが何故お前と不倫なんぞしなけりゃならねぇーんだ?お前はおれが相手をすると本気で考えていたのか?』と追い払っていたとCP-0諜報員に聞かされた。
『デキ婚で責任を取らされたらしいな。相手は年増の女だと聞くじゃないか。母体に無理が生じてでも堕ろさせれば良かったんじゃないのか?』とルッチに言った権力者のおっさんは半殺しにされたと聞かされた。
産前産後休業・育児休業期間はまだ続いた。
*******************
2022年11月25日
スパンダムに対して酷い扱いをするロブ・ルッチにファンクフリードが歯向い蹴り飛ばされて「しつけの悪いペットだ」と言われた後の話
ルチスパ
ファンクフリードがおれを守る為にロブ・ルッチに立ち向かい蹴り飛ばされた。
ファンクフリードは気絶という形で剣の姿に戻った。
それから⋯⋯
象剣にヒビが入っていた。何度声を掛けても象の姿に、ファンクフリードの姿には成らなかった。
ファンクフリードは、象剣は死亡判定を受けたのか⋯⋯
おれはゾウゾウの実を探してまたファンクフリードを手元に置こうと思った。
金がいる
こんなところで下っ端として働いて悪魔の実を買えるぐらいの金が手に入るのか?
それと、悪魔の実を先に食われないように購入する意思がある事を宣伝しておく必要もある
コツコツ働いても金はあまり貯まらないが、天上金を徴収する際に賄賂を渡して来る奴がいるから、矢張りまだ此処に居るとするか
天上金の徴収の担当から外されたら、また身の振り方を考えるとしよう
「スパンダム、お前をCP-0雑務係・天上金の徴収担当からCP-0諜報員として本格的に使ってやる」
「昇格か、良かったのぉ」
「やっと諜報員になれるのか、ギャハハハ」
「チャパパパ」
「努力が実を結んで、良かったよよい」
「足を引っ張らないで下さいね」
「必要なら手は貸す」
好き勝手言ってんな、こいつら
天上金徴収の担当から外されたら賄賂も手に入らなくなるからな、此処が引き際か
「親父、おれはゾウゾウの実を探しに行く。CPは辞める事になるが構わないか?」
病床についた親父は、残されたおれの人生はおれの好きにして良いと言った。
その言葉が聞けておれは安堵した。
世界政府直下暗躍諜報機関サイファーポールに辞職届を出し、ロブ・ルッチを通さずに受理させた。
おれの荷物なんて元々そんなに置いていなかった。
小さなトランクに荷物を詰めて、鞘に収めたヒビ割れた象剣を背負い世界政府を後にした。
ファンクフリードの新しい器は別に剣で無くてはいけない訳ではない
また考えてから決めよう
悪魔の実の情報屋にゾウゾウの実が見付かれば売ってくれと連絡しておいた。
おれが自分でゾウゾウの実を探し出せる筈が無いからな、連絡が来るまでの間にまた一稼ぎしておかないといけない
おれも顔と名前を隠して情報屋を商いにした。世界政府の機密事項に触れない程度の情報だが、一般には知られていない情報なら沢山持っているからな。欲しい奴に高値で売ってやる。おれの人生で得た知識を売ってやる
情報は金になった。世界政府や海軍が不利益を被るような情報は売らなかったし、賊にも情報は売らなかった。あくまでも表社会の情報屋だった。
一億ベリーまで後少しで手が届きそうだったある日、ゾウゾウの実のバイヤーが現れたと連絡が入ったが、既に買い手が見つかり、それも一億ベリー以上の価値を付けて買い取ると言って来たようで、おれは、足元を見られて購入価値を上げようとされているのか、もしくは本当の事を言っているだけなのかと疑心暗鬼にかられた。
購入希望者よりも高い言い値で買い取る、足りない分は必ず支払うから他所に売らずに譲ってくれと懇願したが即金で売却済みだった。おれと競い相手は二倍の金額を出して現金で即支払って行ったらしい
何処の誰かも情報は教えて貰えなかった。おれの人生をかけての計画はおじゃんだった。ファンクフリードさえ手元に戻って来てくれれば気力で何でも立ち直れると考えていた。それなのに、悲しいかな、ファンクフリードはおれの手元に戻って来ない事が決定した。
意気消沈するおれの元に情報を求めて連絡が入った。人探しの連絡らしい。元政府役人を探していると
逃げ出した政府役人を追って始末でもするつもりかと、政府役人には詳しかったので話を聞いてみた。話を聞いた以上は依頼を受けたも同然だった。探したい人物は元政府役人のスパンダムという男だと盗聴防止用の電伝虫をつけた電伝虫の受話器から言われて噎せるかと思った。
誰が探していやがる⋯⋯政府の人間か⋯⋯?おれは始末しておかなくてはいけないような情報は沢山頭に入っているが、それを良しとして辞職届を受理した筈だぞ
世界政府全軍総帥に何とか連絡を取り、自分の身が探されている訳を尋ねたが、総帥はその件に関しては政府は関わっていない、個人的な人探しだろうと告げて来た。
本当かどうか、判断は出来なかった。そもそも誰がおれを探していやがる?誰がおれを探し出して消そうとしていやがる?
おれは情報屋を畳み姿を消した。ファンクフリードを探す余裕なんてものも無くなった。
息を潜めるように暮らした。金なら悪魔の実を買う為に溜め込んだ分がある。余生を送るだけの蓄えはある
「スパンダムの奴はまだ見つからんのか?」
「何だ、まだ探してたのか?」
「悪魔の実を探す方が簡単だなんて」
「先に何かに食わせて手懐けておいてはどうじゃ?」
「ファンクフリードと全く性格の違う象が出来たらどうするつもりだ」
「そんなもんスパンダムがやっても同じじゃろう?」
「あいつがやって、あいつが納得してそれをファンクフリードだという事にする過程が必要だ。ただ象を与えてもあいつが戻って来るかわからねぇーだろうが。それこそ執着も失くしてしまうかもしれねぇ」
「そうまでしてアイツをそばに置きたいのか?」
「元々おれのものだった」
「いや、違うと思うがのぉ?」
「なら、おれがアイツのものだった」
「そうか⋯⋯」
*******************
2022年11月27日
異世界トリップして色々経験してステータス最強になって戻って来たけど自分の世界では時間は経ってなくて、自分の世界では一瞬でステータス自分内MAXになってるスパンダム
カプにはなっていない
カプ要素無いけど何処にでもルチスパの気持ちは存在しています⸜( ◜࿁◝ )⸝︎︎
CP-0時代
ロブ・ルッチ視点
スパンダムの様子がおかしい
あの、いつも戦場で逃げ回っていた無様な姿は鳴りを潜め、幾分にも強くなったと見受けられる象剣を使い勇猛果敢に敵に向かい倒している
象剣を持たずしても強くなっている気がする
ドジをする姿を近頃では見る事も無くなった。
そして喧しく騒ぐ事も無く、下の奴らに偉そうにする態度も無くなり、落ち着いている
知力は元々備わっていた。
そこに欠落していた武力と良識が加わり欠点が無くなった。
「突然どうしたんじゃ、スパンダムの奴は?」
「悪魔の実でも食ったのかもしれねぇーな」
「それはあるな」
悪魔の実を食べて強くなり心に余裕が出来た故かもしれないな
しかし、おれの後ろに隠れて守って欲しいと言わんばかりの姿が見られなくなるのは面白くない
おれに頼っていれば良かったものを
「悪魔の実?食べてませんよ。まぁ、一瞬で沢山修行して強くなれたって感じです。ファンクフリードも強くなっているでしょう?同じようにおれ自身も前よりは強くなったんですよ」
スパンダムは今なら習得出来るかもしれないとグアンハオに行き訓練する時間を与えて欲しいと要望して来た。
面白くはないが許可した。
グアンハオから戻ったスパンダムは六式全てを習得していた。
更には六王銃までも使いやがった。
フクロウがスパンダムの道力を計測し数値を聞いた時には流石に驚いた。
何をどうドーピングすればそうなるのかと
**********
グアンハオの教官から聞いた話
六式をひとつも習得していないCP正規諜報部員がグアンハオに来航し、訓練を受け六式全てと六王銃まで習得して行き、まだまだ六式を習得出来ていない子供たちの希望の光になっているらしい
六式をひとつも習得出来ていない子供も、六式全てを習得出来なかった子供も、六式全てを習得出来なかったが訓練を終え島を出てCP諜報部員として任務を与えられる事になる子供にもまだ成長する望みがあると、多くの希望を与えて来たらしい
グアンハオに行って役に立ったようだが癪に触る
あいつはおれの後ろで怯えて震えておれを頼り助けを求めていた方が可愛げがあった。
備考
ルチ→→→スパになってる?⸜( ◜࿁◝ )⸝︎︎
異世界に行って、一瞬で戻って来て、とっても強くなってたスパンダムとファンクフリードのコンビでした⸜(ᐢ⓿ᴥ⓿ᐢ)⸝︎︎𓃰
*******************
2022年11月27日
CP-0で仮面を付けた諜報員の一人がスパンダインだった場合
親子
裏雰囲気要素有り
CP-0で仮面を付けた諜報員の一人がスパンダムの父親のスパンダインだった。
「え⋯⋯」
スパンダム以外はさして驚く事もなかった。
スパンダムの驚きぶりは理解出来たとしてもその時間が長くいつまでも引きずっているので少し鬱陶しくてロブ・ルッチが
「病床に伏せていると聞いていた父親が実際は身内にも現状を知らせずCP-0諜報員をしている事がそんなにおかしな事だったか?」
「違いますよダンナ、そんな事に驚いてるんじゃないんです。だってあの仮面の男、おれと寝た事があるんですよ?それを親父だと言われても、受け入れ兼ねます。だって、親父がおれだと分かっていておれと性行為をした事になるんですよ?」
そう聞いたロブ・ルッチは流石に押し黙った。
*******************
2022年11月27日
魔法少女になったスパンダム
カプ要素無いけど何処にでもルチスパの気持ちは存在しています⸜( ◜࿁◝ )⸝︎︎
スパンダム視点
※【スパンダムは♂】
出来上がった時点ではルチスパ健在( ◜𖥦◝ )
ふんわりと裏に持っていこうとする要素有り
異世界体験して来たおれは力を手に入れた。
姿形はこの際仕方無い
使える物は全て使って伸し上がってやる
「総監、おれの新しい力見て下さい。悪魔の実の能力とは違うんですけどね。魔法が使えるようになったんです」
何を馬鹿な事をと見下すルッチの前でステッキを取り出し『プリティー・ウィッチー・スパンダムっち』と呪文を唱えた。
魔法の渦に包まれておれは魔法少女、所謂魔女っ子(♀)に変身した。
「⋯⋯その姿は」
「姿はこの際問題じゃないんですよ。魔法が使えるって事が利点なんで」
「女になっているのか?」
「まぁ、魔法少女ですからね。女の子になってます」
おれの姿は10歳程の女の子の姿になっていた。
藤色のふわふわした髪、袖口とスカート部分がふわふわした藤色のワンピース、藤色のとんがり帽子に藤色の手袋に藤色の先の尖った靴、そしてカラフルな魔法玉が詰まった藤色のステッキ
魔法を使う時はいつも魔女っ子の服装にもなっていたしな
異世界トリップした先では少女の姿で生活していたからもう慣れたものだったが、矢張り初見で知ってる奴に見られるのは痛く、恥ずかしくもある。
おれはルッチの目の前で箒を出現させて乗って飛んで見せた。
「空も飛べるんで月歩にも着いて行けます。他にも使用回数に上限はありますが魔法も使えます」
「何処でそんな力を手に入れて来た?」
「何か飛ばされた先に魔法が使える生物が居て、そこで魔女見習いして習得しました」
ルッチはおれの腕を掴んで歩き出した。
CP-0の連中に連絡するのか?
この姿を見られるのは恥ずかしいが、向こうにも自分にも慣れさせないとな
よしっ!これからはおれもやれるってところを見せてやる
CP-0諜報員の屯している談話室に行くのかと思っていたら総監の部屋に連れて行かれて服を剥ぎ取られた時点でおれはルッチの目的を知りギャーーーっと叫んだ
流石にCP-0の面子が駆け付けて来てCP-0の総監が子供を襲っている姿に驚き、止めに入り、おれはルッチの下から逃げ出してカリファとステューシーに保護された。
何て事しやがるんだ
初見がこれじゃあ益々、おれが魔法少女になれたとか、この少女の姿をしたのが実はCP-0諜報員スパンダムだと言い出しにくくなっただろうが
ルッチは羽交締めにされている
「女になったから既成事実を作りたかった」
「この少女はスパンダムなのか!?」
何でそれだけでおれがおれだとわかる?
というか、まだおれが此処に居る状態でバラすな
服も着てないんだぞ!!
カリファに少し軽蔑するような目で見られ、ステューシーにマジマジと身体を見られた。
つんつるてんだが一応は女の身体だ
記憶消去の魔法は禁術だから使えない
⋯⋯そもそもが魔法少女だと知られてはいけないというルールだったが、蛙の姿になってないって事はこの世界ではセーフだったのか?
「兎に角服を着て下さい」
カリファに言われて脱がされた服を着た。
全部装着してステッキを手にしたおれは『ピリカピリララポポリナペンペルト』的な呪文を唱えた。
仕返しにルッチの服を魔法で消してやった。
「おれは魔法が使えるようになったのでCP-0諜報員として役に立てるよう尽力しますが、女の身体になったといってもこんな子供を相手に性的な目で見るのはやめて下さい」
「後十年程待てば大人の身体になるのか?」
「ヒィィィ!!?」
おれは箒を出して飛び乗り全速力で総監の部屋から逃げ出した。
魔法が使えるようになったから力を公開しようとしたのに初っ端からこれとは⋯⋯
ロブ・ルッチがロリコンだったとは知らなかった⋯⋯
ロリコンで幼女や少女にあんな風に手を出されたらCP-0総監基サイファーポール、世界政府の名折れだ
おれがこの子供の身体を利用して、ルッチの奴を相手して押し止めるしかないのか⋯⋯
「総監、お触りまでなら我慢しますから、他の女の子には手を出したりしないで下さいね?」
ルッチの部屋に戻って来てそう伝えた。
ルッチは新しい服を着ていた。
他のCP-0諜報員はまだ居たようで懇懇とルッチを注意している様子だった。
ルッチが近寄って来て膝を突いて目線を合わせ「お前以外に興味は無い」と告げて来たから「そりゃあ、良かったです」と応えた。
懇懇とルッチを注意していた様子のカクたちは目を覆ったり頭を押さえたりしていたが、相手はルッチだからこうでも言っておかないと他の幼女に手でも出したらどう責任取るつもりだと思い無視した。
「絶対に他の女の子に手を出さないで下さいよ?訴えられでもしたらサイファーポール及び世界政府が責任を問われるんですからね?遡っておれの教育責任を問われるかも知れないし」
ルッチは喉をゴロゴロ鳴らして擦り付いて来た。
本当にロリコンなんだな⋯⋯と、やっと知れた弱点を残念に思った。
おしまい
備考
「スパンダムの奴、ルッチの事をロリコンとか稚児趣味と思って、自分で我慢させようと勘違いしてあんな事言ったんじゃろうな」
総監がスパンダムの事好きなので途中からちゃんとルチスパになったけど、変な方に行っちゃった(。•́︿•̀。)
魔法少女はおジャ魔女どれみ参考⸜( ◜࿁◝ )⸝︎︎
キッズステーションでちょっとしか観た事ないけど⋯⋯⸜( ◜࿁◝ )⸝︎︎
変身シーンとか違う点は受け流すのです!!!⸜(ᐢ⓿ᴥ⓿ᐢ)⸝︎︎
記憶消去は禁術らしいので使えなかった⸜( ◜࿁◝ )⸝︎︎
でも初っ端から人前で変身させたのはもう取り返しがつかなかったので流した⸜( ◜࿁◝ )⸝︎︎
スパンダム蛙になっちゃうとこだったᐢ⓿ᴥ⓿ᐢ→𓆏
*******************
2022年11月27日
CP-0時代
ルチスパ
裏雰囲気要素有り
スパンダム♀
ロブ・ルッチ総監に部屋に来いと呼び出しを受けた。要件を伺いに行けばベッドの上に押し倒された。おれはちゃんと拒絶した。だが、やめないし、当然力では敵わない
おれはロブ・ルッチ総監に無理矢理されたのだ
モラハラ、セクハラ、強制性交等罪だ
総監の癖に立場も考えず人を強姦するなんて何を考えているんだ
取り敢えずは弱みを握ってやったぞ
言い付けてやるぞ、世界政府全軍総帥にな
世界政府全軍総帥に便りを書いた。
世界政府全軍総帥から連絡が来て呼び出され、ロブ・ルッチ総監との件の詳細を問われ、包み隠さず述べた。
世界政府全軍総帥がロブ・ルッチ総監を交えての話し合いの場を設け、おれははっきりと述べてやった。
「ロブ・ルッチ総監に対して愛情など微塵もありません。部屋に呼び出され、要件を伺いに行った際に無理矢理に強姦されました。ちゃんと抵抗しました。嫌だとも言いました。それでもロブ・ルッチ総監はやめなかったので強制性交等罪だと判断します」
「愛情はあります。わたしはこの女性を愛しています」
「はぁ?わたしは愛情はありません。総監の事は一切愛していません。意思の疎通、二人での話し合いの時間を設ける必要も一切ありません。総監の事は一切愛していませんので。ロブ・ルッチ総監が唯一無二の存在で政府に必要であり、強制性交等罪が適用されないのでしたら、わたしをロブ・ルッチ総監の部下から外して別の部署に異動して頂く事を希望します。わたしを強姦したロブ・ルッチ総監と一緒になんて居たくありませんので」
世界政府全軍総帥はおれの訴えを受諾した。
ロブ・ルッチ総監の部下から解放された。
おれは何とそのまま世界政府全軍総帥の元に置いて貰えた。
ロブ・ルッチ総監の手から守る為という主旨もあるようで、何とも有難い
おれは此処で居場所を作る為に力を振るった。
武力に長けた此処で知力を振るった。
偶に親父の事を知っている人から声を掛けられたりもした。
ロブ・ルッチ総監は今日も聖地マリージョアで天竜人のお守りをしているようだ
おれはこっちに来られてまともな仕事が出来て良かったと内心思った。
*******************
2022年11月28日
別時空から来たCP9
ルチスパ
死ネタ有
「何だお前たちは!!?衛兵はどうした」
「衛兵なら来ないぜ。こいつらが倒したからな」
「倒しただと!?サイファーポール最強のロブ・ルッチだぞ!!」
「おれのルッチの方が強いからな」
「何言って⋯⋯」
司法の塔のスパンダムの執務室・長官室に突然やって来た頭からすっぽりと被り物を被った不法侵入者
そんな者の侵入が許される事の無いこの島に、この建物内にその不法侵入者は入り込み、剰えスパンダムの優秀な部下・CP9諜報部員を倒したと言う
被り物を除けたその中から出て来た姿にスパンダムは驚くしかなかった。
自分にそっくりの男と自分の部下がそこに居た。
「お前たち、そいつはおれの偽物だ!直ぐに始末しろ!」
スパンダムは自分の部下にそう命じた。
「勘違いするな。こいつらはおれの部下だ。分からないだろうが、おれは正真正銘スパンダムだ。そしてこいつらはおれの部下のロブ・ルッチにカクにブルーノにカリファ、そしてジャブラにフクロウにクマドリ、それとルッチの連れのハットリだ」
「どういう事だ⋯⋯」
「はっきり言って、おれたちの住んでいた時空が消滅した。そしてそれによく似た時空を見付けてな、成り代わって暮らしていこうと思ったんだ。他のCP9諜報部員は始末した。後はお前だけだよ、この時空でのおれの対、スパンダム。お前の代わりにおれがCP9司令長官としてうまく立ち回ってやるから安心して部下の後を追うと良い」
「ひぃぃぃ!!!?」
「⋯⋯本当におれの対か?てんで弱そうだが⋯⋯」
「どう見ても顔は長官ですが」
「鼻水垂らして泣いてる顔見て言ってんじゃねぇーよ、ルッチ。⋯⋯そうだ、お前、おれの事を好きだの何だの言ってたよな。こいつをやろう。好きにして良いぞ。但し逃すなよ?要らなくなった時は処分しろ」
「有難うございます」
別時空から来たと言う、この時空のCP9諜報部員のロブ・ルッチ、カク、ジャブラ、ブルーノ、クマドリ、フクロウ、カリファよりも格段に強い連中に人知れずCP9を乗っ取られ、この時空のCP9司令長官のスパンダムよりも格段に要領が良く頭の冴えたスパンダムが世界政府直下暗躍諜報機関サイファーポールを乗っ取った。
元からこの時空に居た頭は良いが小狡く、ドジで間抜けで癇癪持ちのスパンダムは優秀な方のスパンダムの部下のロブ・ルッチの所有物として連れて行かれた。
別時空から来たスパンダムとその部下は我が物顔でこの司法の島に住み着いた。
全てを知っている、元からこの時空に在住していたスパンダムはロブ・ルッチに好きにされた。
優秀な上官スパンダムの代用として、この時空のスパンダムを代理で愛でる事にしたロブ・ルッチ
本人では無いので多少乱暴にしても構わないと思い手荒く扱えば、その肌には直ぐに傷が出来、痣が出来、血が出た。
何とも脆い、弱さは罪だ、この弱さは大罪だ
守られるだけの庶民のように弱い
ロブ・ルッチが腕を伸ばせばその身体はビクリと跳ねて震えた。
涙を流して怯えている
何ともか弱い命だ
誰かの庇護が必要だった。
今までこの時空の、あの弱い、自分の対のロブ・ルッチが守って来たのかと思うと、この世界の生き物はどれ程弱い生体をしているのかと疑問に思う
別時空から来たロブ・ルッチはこの弱い生き物を守ってやろうと考え始めた。
か弱い身体を腕の中に抱きしめた。
ペットのように飼い慣らす事にした。
窓際からカーテンやシーツを垂らし脱走を試みるスパンダムを見掛けてはベッドに戻し枷を取り付けた。
手枷、足枷と枷がどんどん増えていった。
「長官」
「どうしたルッチ?そう言えば、お前にやったあの男はまだ生きてるか?お前の事だからもう殺しちまってるか?」
「今から殺します」
「そうか」
「指銃」
「!!?」
「あなたが悪いんですよ?おれにあんな代用品を贈ったから。弱いとは言ってもあなたの対です」
「良くやった、ルッチ。褒めてやる。お前たちの事はこの時空に本人として迎え入れてやる。CP9諜報部員として働いてくれればおれは何も言わねぇーよ」
「あなたのように強くなくとも小狡くおれを誑かす。おれはこっちの弱い長官を好きにしながら共に生きます」
「お前の強いルッチ、貰うから」
弱いスパンダムは別時空から来た強いロブ・ルッチを手に入れた。
備考
手懐けられたのは自分なルッチ⸜(ᐢ⓿ᴥ⓿ᐢ)⸝︎︎𓃠
*******************
2022年11月29日
グアンハオから来た若い女たちにモテるロブ・ルッチ
ルチスパ
スパンダム♀
「ロブ・ルッチよ。うちの跡継ぎになるか?」
「結構です」
**********
「元長官殿、ロブ・ルッチさん狙っても良いですか〜?」
「はぁ?勝手にどうぞ。わたしは昔振られてるので」
「そうなんですかぁ?じゃあ、がんばりますね♪」
と言う若い女にウザ絡みされていたスパンダムの会話を聞いたと言うカクとカリファ
「昔振っておったのか?」
「彼女が告白していた事自体が信じられないけれど」
ロブ・ルッチは首を傾げた。そんな事実は無いと
スパンダムは尋ねられると
「親父が昔聞いたんですよ。うちの跡取りになる気は無いかと。その時断られたんで、わたしにも彼は望みが無いので最初から諦めておくように言われたので、その時から興味を持つのは止めました」
と答えたと、またカクやカリファから伝えられてため息をつくロブ・ルッチだった。
備考
グアンハオから来た若い女たちにモテるロブ・ルッチ
降格した一介の諜報部員の元長官に絡む、若さが取り柄と思っているグアンハオ出身のモブ女諜報部員
勝手にして下さいと思うスパンダムと、元上官との結婚を逃した総監
*******************
2022年11月29日
ルチスパ
モブスパ
スパンダム♀
「40迄には結婚したいんだよ」
スパンダムが常々口にしていた言葉だった。
29歳の時にも同じように『30迄には結婚したいんだよ』と言っていた。
CP9司令長官だった時に38歳のスパンダムはよくそう口にしていたらしい
今は41歳になってしまっているなと酒のつまみの話にあげられていた。
「そろそろ結婚したらどうじゃ?」
「29の時もそういう意味でお前に言ってたんだ狼牙」
「ふぅ⋯⋯偶に見るのは構わない、職場でアレとずっと一緒に居て、家に帰ってもアレが居るとか、お前らは耐えられるのか?」
「あら、好きなのかと思っていたけど違ったの?」
「ルッチはスパンダムの事が好きなのだとみんな思ってたのだ」
「向こうは勘違いしてるかもしれないわよ?」
「29の時も38の時も明らかにプロポーズ待ちしとったじゃろう」
ロブ・ルッチはスパンダムの勘違いを正す為に呼び出した。
「何か御用でしょうか?」
「お前は、40迄には結婚したいと言っていたようだな」
「えぇ、言っていました」
「29の時にも30迄には結婚したいと言っていただろう」
「そうですね、言ってましたね」
「今はもう41だろう。次は50迄には結婚したいと言うのか?」
「いえいえ、40迄には結婚したかったんで、相手見つけてしましたよ。こう見えても新婚なんです。えへへ」
スパンダムは革手袋を外して薬指の指輪を見せた。
「落ち目の時に支えてくれたんです」
スパンダムは本当に40迄に結婚したくて、そして結婚していた。
備考
もう人の者だったスパンダム
(っ。• ̫•)੭⸜(ᐢ⓿ᴥ⓿ᐢ)⸝︎︎ ᯤ ♡
*******************
2022年11月29日
子供に好かれやすいという前提のスパンダム
スパンダム、妻になる
天竜人子供×スパンダム(モブスパって事)
ほんのりルチ→スパ
スパンダム♀
死ネタ
子供の世話をしたら「お前を妻にしてやるえ」と言われたスパンダム
子供には好かれやすくグアンハオでもよく訓練生が寄って来ていた。
子供の手懐け方を熟知していたからだ
この天竜人の子供にも気に入られてしまったらしい
「わたしを妻にして頂けるとは光栄です。しかし、わたしなど◯◯聖がお許しになるでしょうか?」
「心配は要らないえ。お父上様とは、初めての妻には口出ししない約束をしているえ」
「初めて、初めてでわたしのような歳のいった女など⋯⋯」
「第一夫人だから大切にしてやるえ」
「⋯⋯有難き幸せです」
スパンダムは天竜人の子供の妻にされてしまった。
召し物は変わった。
しかし、他の天竜人の連れている妻のような露出率の高い姿ではなかった。
天竜人のその子供が理想とした花嫁のような純白のドレスを着た姿をしていた。
ハイ・ローのウェディングドレスのような服を着せられている
見ようによってはCP-0の服装と同じに見える
天竜人の子供は鎖を繋ぐ代わりに手を繋いでいた。
スパンダムは天竜人の子供が飽きるまで付き合う事にした。
天竜人の子供の妻になりスパンダムがする事は手を繋いでお森を散歩し、本を読み聞かせ、食事を食べさせ、寝かしつける、さながら乳母のような役割だった。
子供なのでまだ性の知識も無く、他の天竜人の妻のような役目も無かった。
それにはスパンダムも安堵した。
天竜人が革命軍の襲撃を受けた際に天竜人の子供・夫をスパンダムは身を挺して守った。革命軍はスパンダムの事を知っていた。世界政府のサイファーポールの元長官だと
「こんな小さな子供も手にかけるのか?」
「子供の内から教育のなってない天竜人に制裁を加える」
天竜人の子供はスパンダムの後ろに匿われていたが前に出て来て「妻に手を出すな」とスパンダムを庇った。親子ほどの年の差、孫と若い祖母と言われてもおかしくない年の差
天竜人と護衛だと思っていたが夫婦だった。
スパンダムはこの天竜人の子供が身を挺してまで自分を守ろうと前に出て来た時には驚いた。
「本当にわたしの事を大切に想っていてくれたのですね」と天竜人の子供を抱き締めて腕の中に包み、討たれる覚悟を決めた。
革命軍は襲ってこなかった。
痛みも訪れなかった。
顔を上げるとCP-0のロブ・ルッチが革命軍を倒していた。
スパンダムは安堵した。
腕の中に居た天竜人の子供はロブ・ルッチによくやったと言いスパンダムを連れて安全な場所まで避難した。
天竜人の子供が成長していった。
幼児だった子供は少年になり同い年の女の子が気になるようになって来た。
スパンダムは母親のような気持ちで見守っていた。
「あの子を好きになったえ。遊んで来ても良いかえ?」
そう尋ねる天竜人の少年にスパンダムは「どうぞ。お楽しみ下さい」と送り出した。
数人の女の子と交流し交際し、年月が経ち、天竜人の少年が恥ずかしそうに帰って来た時には性的な関係を持った事を察した。
スパンダムは別に焼き餅などは焼かない。やっと性欲のぶつける先が見付かったのかと安堵した。流石にこの50を過ぎた女の身体など関心も持てないだろうと常々思っていた。
天竜人の少年が青年へと成長し、成人した。
スパンダムはまだ第一夫人のままだった。中々飽きないものだなと。もう情のひとつとして傍に置いているだけかもしれないなと思った。
天竜人の青年は他の天竜人と同じように妻を数人娶った。性欲はその妻たちで解消し、スパンダムとは日常生活を過ごしていた。
スパンダムは天竜人の青年と行動を共にする際に偶にCP-0の姿を見掛ける事があった。
遠出する時には偶に数人が護衛として同行していた。
女諜報員のステューシーの姿を見掛けた時には相変わらずの若さで美貌は衰えていなかった。他のメンバーは年相応に成長し、貫禄のあるおじさんになっていた。
「第二夫人から後の全ての妻と別れたえ」
「⋯⋯そうなのですか?」
スパンダムは自分もそろそろかと思った。
「お前だけを大切にする事にしたんだえ」
「⋯⋯それは⋯⋯何故ですか?わたしは旦那様を満足させられる事は何も出来ていません」
「共に居てくれればいいんだえ」
**********
スパンダムを妻にした天竜人がスパンダム以外の妻と縁を切ったと聞いた。
「ルッチ君ね、この前の戦いで死んでしまったわ。他の子たちも同じよ。貴女と一緒にCP-0に来たカク君、カリファちゃん、ブルーノ君、ジャブラ君、フクロウ君、クマドリ君全員よ。CP-0のメンバーは現場に出た者はほぼ死亡。最後に残ったハットリ君もこの手紙を届け終えると息を引き取ったわ」
と血濡れた用紙をステューシーから渡されたスパンダム
そこにはロブ・ルッチのスパンダムへ向けた想いが綴られていた。
「貴女に向けた遺書なんじゃない?戦闘に向かう度に毎回書き直していたんじゃないかしら?」
天竜人の妻になったスパンダムへずっと伝えられなかった想いが綴られていた。
おしまい
備考
天竜人の子供が意外に一途になったやつ
子供手懐けスパンダムなのでグアンハオで元CP9諜報部員全員手懐けられていた。
ルッチの死を聞いて自死するスパンダム予定だったけど、天竜人の夫が一途なのでそれも無かった⸜(ᐢ⓿ᴥ⓿ᐢ)⸝︎︎
*******************