〔77〕スパンダム受け【2023年4月25日】2023年4月25日
変身王子ケエルってのを思い出したから
豹にされたルッチが人間の姿に戻る為に少年スパンダムにキスして貰いたがる話
ルチスパ
豹がスパンダム少年にキスしろキスしろとせがんで来た。人の言葉を話す不気味な豹にスパンダムは怯えて逃げ出すけれど、何処まで行っても追い掛けて来るし、人気が無くなるとスパンダムの前に現れて付き纏うのでスパンダムは逃げる事を諦めた。でも唇を守る事は諦めなかった。チュウした瞬間口を開けて食べられるかも知れないとも思った。
豹は呪いにかかっていた。好みのタイプの少年とキスすると元の姿に戻れると言われたので、取り敢えず実行しようとしていた。好みのタイプの少年は既に目星をつけているが向こうからしてくれないといけないので豹は辛抱強く待っているつもりだった。
スパンダムは父親がかなりの権力者でスパンダムが誘拐されそうになる事など今まで何度も体験して来た。誘拐された事だってあった。その度に父親や父親の部下が助けに来てくれた。そしてスパンダム少年はまた誘拐されそうになっていた。今度は父親と知り合いで、スパンダムも面識があったので油断していたが、それは父親の政敵であった。気付かずにほいほいと着いて行ったスパンダムは帰りは送ってあげると言われて乗り物に乗り、そのまま誘拐されそうになっていた。帰る方向が違うと指摘すると相手は化けの皮を剥がしてスパンダムを縛り上げた。
愛息子を無事に返して欲しければ今の地位から退くようスパンダムの父親のスパンダインに連絡を入れた。勿論誰からの連絡かはわからないように逆探知など出来ないようにしていた。
スパンダムは相手が父親と同じ職業ならいつものように必ず助けが来る望みは少し薄いかも知れないと不安に思った。
スパンダムは逃げ出す方法を考えた。
「ルッチ、ルッチ、今ならキスしてやるから、おれを助けろ」
ずっと跡をつけて来ているであろう豹を呼び寄せた。名前はルッチと名乗っていたから知っていた。
豹が顔を寄せるとスパンダムは豹の口に唇を合わせた。動物とのキスなどばい菌、汚い、不衛生などを考えなければどうという事はない、キスの数にも入れない行為だった。後、顔を噛まれなければ良いと思いながら獣の口に唇を合わせた。
すると豹は人間の姿になった。縄で縛られたスパンダムの身体を抱き上げ、ガラス窓を突き破り外に飛び出した。スパンダムは悲鳴をあげた。そこは一階でも二階でもなかったからだ
高い所から落下して死んでしまうとスパンダムは目を閉じたがその衝撃はいつまでも来ずに、目を開ければ人間になった豹のルッチが空を歩いていた。
スパンダムはルッチに救われ、家まで連れて帰って貰えた。ルッチも元の姿に戻れたのでスパンダムの元を去ろうとするとまた豹の姿に戻ってしまった。
「⋯⋯キスしろ」
「⋯⋯いやだ、お前、さっきのが本当の姿なんだろう?なら嫌だ」
人間とのキスはしたくないのでスパンダムは拒絶した。ルッチは豹の姿でスパンダムに伸し掛かり唇に口を付けたりベロベロ舐めたりしたが人間の姿にはならなかった。スパンダムの顔は豹の唾液でベタベタになっていた。
「パパーーー!!!」
スパンダムが叫ぶとスパンダインが家の中から直ぐに飛び出して来た。目の前の豹に銃を構えるとルッチは一応退散した。
スパンダインはスパンダムが無事に戻って来た事を喜び、自分で逃げ出して来たのか?誰かが助けてくれたのか?と問いスパンダムはさっきの豹に助けられたと答えた。
スパンダインは今度その豹が現れたらペットとして飼っても構わないとスパンダムに言った。スパンダムは豹のペットなんて要らないと告げ、象のペットなら欲しいと言うと子象を貰った。そんな規格外の権力とお金を持つお屋敷暮らしのお坊ちゃまのスパンダムだった。
スパンダムはちゃんと犯人を告げ、スパンダインの政敵は葬り去られた。
スパンダムは要らないと言ったのに豹のルッチはスパンダインの前に出て来て、スパンダムに擦り寄り喉をゴロゴロ鳴らしてペットにしろアピールをしてスパンダインにスパンダムのペット認定させた。開き直ったスパンダムは何かある度にルッチに助けを求めたのでルッチは頻繁に人間の姿に戻れていた。スパンダムの要件を終え少しするとまた豹の姿に戻ってしまうが、その少しの間に何をやりたいか考えておくようにもなった。
暫く経つと、スパンダムに要件を頼まれる、スパンダムにキスして貰う、豹の姿から人間の姿に戻る、スパンダムの要件を熟す、ルッチのやりたい事をする=スパンダムにキスしたりハグしたりするような関係になる
おしまい
備考
変身王者ケエルって本を一冊持ってて最終的にどうなったのかは知らない、覚えていないけれど、子供とチュウして人型に戻って、また蛙かなんかに戻ってたと思うので、そんな感じの話𓆏
スパンダムはフィギュア(グランドランチルドレンっていうのかな?)の外見ぐらいの子パンダ(ᐢ⓿ᴥ⓿ᐢ)
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