アバターバグから閃いたポプダイ💚その1💙
三日月の浮かぶ夜空にきらりと走る一筋の輝き。それは静まり返った湖畔にストンと降り立った。
「ふぅ……」
一人でテランを訪れたダイは一つ息を吐くと、湖の方へとゆっくりと歩を進めていった。
この地へはつい二日前にも訪れていた。但しそれは、今回の様にダイが自らの意思で訪れたのではなく、無意識のうちに為されたことで。
凪いだ湖面を眺めながら、ダイは二日前の出来事を思い出す。
自らに課せられた勇者という重圧に耐えきれず逃げ出した自分。そんな自分を見つけ、「ダイはダイだ」と言葉をくれた相棒のことを。
つきりと胸が痛み、ダイが思わず立ち止まったその時。
「ピピピィーーーッッッ!!」
「えっ!? わっ! ゴメちゃんっっっ!?」
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