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    はるもん🌸

    @bldaisukiya1

    BL小説だけを書く成人です。

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    はるもん🌸

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    結丹できた魏嬰。藍湛を泣かす。

    #忘羨
    WangXian

    剣のお稽古「結丹できたら次は何をするべきだと思う?」
    「剣の鍛錬」
    「正解だ。さっそくお前が相手になってくれるか?」

    藍忘機は渋る様子を見せた。魏無羨は気にせず人差し指と中指を合わせ、随便の剣先を藍忘機に向ける。魏無羨と手合わせをする事になってしまい、藍忘機は早々に決断した。

    「あ!」

    随便が避塵に負け、遠くへ飛ばされてしまった。魏無羨は戻ってくるように指示を出す。
    チャン、と随便は鞘に収まった。

    「こら藍湛。ちゃんと相手をしてくれよ。あんな一瞬じゃ鍛錬にならない…藍湛?」
    「君に」
    「ん?」
    「二度と君に剣は向けたくない」

    藍忘機の心中を聞いた魏無羨は己はなんと惨い事をしたのだと、たった今察した。

    「悪かったよ、藍湛。もう剣の相手はしなくていいから」
    「うん」

    心なしか顔色の悪い夫の頭を引き寄せ、自分の胸に収まるように抱え込む。

    「沢蕪君、元気になったかな?あの人に稽古を頼んでみようか」

    「それがいい」
    「よしよし藍湛。泣くなよ」
    「泣いてない」

    子どもをあやすように頭を撫でられ、揶揄われたと感じた藍忘機はむっとした顔をする。
    思ったことをすぐに実行してしまうクセを、ほんのちょっとは直した方がいいかなと反省した魏無羨だった。



    fin.
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    はるもん🌸

    MOURNINGまだ魏無羨は弟子たちを引きつれたまま帰ってこない。泊まり込みになると聞いてはいた。魏無羨が不在になってから二日目の午後、気づけば魏無羨の事ばかり考えている。なかなか家業に集中できずにいる自分に気づき、冷泉で少し頭を冷やそうと考えた。冷泉に体を落とし、心が落ち着いてもやはり頭に魏無羨がよぎる。あの笑顔を思いだすと、自然と胸がじんわりとあたたまる。愛しい。そう思った時、一つの旋律が藍忘機に流れた―――
    藍忘機の鼻歌「…~♪」
    魏無羨は耳を疑った。
    (まさか藍湛の…鼻歌?!)
    いてもたってもいられなくなった。彼は急いで服を脱ぎ、ザブンと冷泉に入る。

    * * *

    今回の夜狩りの監督は大変だった。新参者の姑蘇の弟子が複数いて、それぞれ腰を抜かしそうになったり手が震えるものがいたりしたのだ。
    「俺が14歳だったころはもっと男らしかったぞ」などとぼやきながら静室に戻ろうとしていたその時、
    曲がり角でばったりと藍思追と遭遇した。

    「魏先輩」
    「思追、どこにいくんだ?さっき帰ってきたばっかなんだからヘトヘトだろう。なんだその本の量」
    「夜狩りでの魏先輩を見ていたら、まだまだだなと思いまして」
    「それで、その量の本を今から読むのか?やめろやめろ。勉強なんて寝てからやれ」
    1843