Recent Search
    You can send more Emoji when you create an account.
    Sign Up, Sign In

    はるもん🌸

    @bldaisukiya1

    BL小説だけを書く成人です。

    ☆quiet follow Yell with Emoji 💖 👍 🎉 😍
    POIPOI 66

    はるもん🌸

    ☆quiet follow

    結丹できた魏嬰。藍湛を泣かす。

    #忘羨
    WangXian

    剣のお稽古「結丹できたら次は何をするべきだと思う?」
    「剣の鍛錬」
    「正解だ。さっそくお前が相手になってくれるか?」

    藍忘機は渋る様子を見せた。魏無羨は気にせず人差し指と中指を合わせ、随便の剣先を藍忘機に向ける。魏無羨と手合わせをする事になってしまい、藍忘機は早々に決断した。

    「あ!」

    随便が避塵に負け、遠くへ飛ばされてしまった。魏無羨は戻ってくるように指示を出す。
    チャン、と随便は鞘に収まった。

    「こら藍湛。ちゃんと相手をしてくれよ。あんな一瞬じゃ鍛錬にならない…藍湛?」
    「君に」
    「ん?」
    「二度と君に剣は向けたくない」

    藍忘機の心中を聞いた魏無羨は己はなんと惨い事をしたのだと、たった今察した。

    「悪かったよ、藍湛。もう剣の相手はしなくていいから」
    「うん」

    心なしか顔色の悪い夫の頭を引き寄せ、自分の胸に収まるように抱え込む。

    「沢蕪君、元気になったかな?あの人に稽古を頼んでみようか」

    「それがいい」
    「よしよし藍湛。泣くなよ」
    「泣いてない」

    子どもをあやすように頭を撫でられ、揶揄われたと感じた藍忘機はむっとした顔をする。
    思ったことをすぐに実行してしまうクセを、ほんのちょっとは直した方がいいかなと反省した魏無羨だった。



    fin.
    Tap to full screen .Repost is prohibited
    Let's send reactions!
    Replies from the creator

    related works

    recommended works

    chunyang_3

    MEMO景儀と思追の出会いの妄想です。思追が温寧と温家の弔いを済ませ雲深不知処に戻った頃に、魏無羨も雲深不知処に留まる様になったという時間軸の設定です。うさぎと一緒に人参を食べていた頃の思追くんと景儀の出会いの話を書いてみたくなって書きました。
    君と兎と しんと静まり返った蘭室を前にして、藍景儀は柄にもなくとても緊張していた。今日は景儀にとって初めての座学だ。随分前に蘭室には遊びで入って良い場所ではないと叱られてからは一度も近寄っていないので、この建物に来ること自体、ちょっと尻込みしてしまう。
     同じ年頃の藍家の子弟が中に入って行くのに続けて景儀もその静かな空間に足を踏み入れた。周囲を見回してみると、どうやら空いている席に座って良さそうだ。
     こっそり息を吐いて、周囲を見回す。近くに誰か景儀が知っている友達がいると安心できるのだけれど来ているだろうか。そう思って既に座っていた隣の席の少年へと視線を向けた景儀は、視界に入ってきた横顔に思わず息を呑んだ。まるでお手本のように姿勢良く座っていた景儀と同じ白い藍氏の校服を身に纏った少年も、隣に誰かが座ったことに気付いたらしい。軽く横へ顔を向けたことで、景儀と顔を互いに合わせることになった。その顔を見て、景儀は思わず叫ばずにはいられなかった。
    6997