はぴして展示物のtipsまず、今回のオンリーでご来訪くださったことと、作品を閲覧してくださったことに厚く厚くお礼申し上げます。新作の他、旧作もせっかくなので一ヶ所で読めるといいかな~と思って置いたのですが、pixivですでにご覧になってくださったという方がいらして驚くと同時に大変嬉しかったです。本当にありがとうございます。
前置きが長くなってしまいましたが、今回は蛇足のさらに蛇足というか、【愛の才能】の文末にあとがき…っぽいものを置いておいたのですが、もう少し隠しておいたことがあるので、これもせっかくなので置いておこうと思い書き残しておくことにしました。
今回展示していた【ミルク色の夜】および【愛の才能】に登場した揺り椅子についての話です。
この揺り椅子はひとつのキーワードというかキーアイテムになっていて、最初は双子の、後々にフィガロが加わって三人、そして最終的にはオズが加わった四人の生活や出来事を見つめているのですが、その揺り椅子自体も長い年月の間に補修を繰り返していて、出来上がったときとは違うものになっているかもしれない……という(ような文章があったし書いた気でいたらなかったのでおそらくカットしました) ふんわりですが、北師弟四人の関係とリンクさせたところがあります。
あの四人も出会ったときと、ホワイトの生前と死後と、そして魔法舎で一緒に暮らすようになってからでは同じ四人のようでいて少しずつ違っているし、この先もまだ変わっていくかもしれないよね という…
あと、ゆりかごのメタファーでもあります。メタファー…?ここまでくると直喩では?
でも、気がついたら二人(とお人形)だったっていう双子にゆりかごの記憶はあるのか?フィガロはいつから神様だったのか?オズの出自も不明……
これはカットした部分なのですが、現在軸オズ視点で「あの揺り椅子は、見も知らぬゆりかごのようであった」っていう文が、まあカットしたのですが……オズ視点でそうには違いないんですが、オズが座っていた揺り椅子を揺らしてやっていたホワイトにとっても見も知らぬもので、なんというか、ものすごく透明な……現実感のない情だったのかなと、今回書き込みボードに頂戴した感想を読んでいて、自分が考えていたことの解像度をあげて、ふやふやっとして曖昧だったことをこうして言語として解答にできたような気がします。
自分で書いたことの補足を別個にしてまでやるっていうのは本当に情けないというか無様なことだなと思ってはいます
でも、話は話として書いてあることがすべてだし、あの形で終わりには違いないんですが、私は自分で書いたことなのでわかっていても、読んだ人がわかるとは限らず、そして、なんならこの解答(みたいなやつ)は知っても知らなくてもどちらでも構わないことなのですが、【愛の才能】の文末について書き込みボードでコメントくださった方がいらして、せっかくだから置いておくか…と思い至った次第です。
知っても知らなくてもどちらでもいいことではあるのですが、知って読むと違うものが見えたりするかもしれないし、気づかない が 分かる に変わって別のものが見えてくればきっとその方が面白い気がするし、そのためなら、私が情けなかろうが無様だろうがこの際構わないので……
何にせよ、あのつよーーーい幻覚を楽しんで頂けまして光栄の至りです。ありがとうございました!
<余談>
ミルク色~ にミルクのスタンプをくれた方、愛情の~ にクッキーのスタンプをくれた方、ありがとうございます!かわいくてにっこりしてしまいました。オズはきっとたくさん飲んで強くなったと思います。
四人の好きなもの嫌いなもの関係はもう少し書いてみたい気がします。ポトフとか。栗とか。