職場体験で、ある財団の私立図書館に行く事になった中学生いん。
書架の整理と分類に呑込が早く気配を消すのが上手なので
「あなたなら大丈夫かも」
専門書の上階へ。
返本作業していると 奥で大きなものがゆっくり動いている。
杖をついている。
目当の本を見つけると暫く動かない。
彫像みたいに綺麗なのに右目に大きな瑕がある。
右側なら邪魔にならないかな…。
見つからないようにそうっと作業するいん。
司書「前の仕事柄 音に敏感な方なのよ」
前に水族館で見た大きな鮫みたいだなぁ。
司書「良かったらまた来てほしいそうなのだけど」
K「え」
で始まる中学生いんの夏休み。