ゲドウ⑧reメドーの調整は滞りなく上手くいっていた。
神獣が発掘されて数ヶ月。ハイラル王家の主導で行われたその事業をどこか他人事のように遠巻きに見ていた。
でも、こんなことならば早く出会うべきだった。へブラ山に巣食う魔物の拠点を試し打ちとばかりに撃破すると、リーバルは物言わぬメドーに語りかけた。
「君はどうして僕を選んでくれたんだ?」
部外者を排除するメドーのバリア機能。それはリーバルに対して発揮されることはなかった。
誰も入ることが出来なかった機体は、リーバルのことを待っていたかのように迎え入れた。
急停止して、180度旋回するよう念じると、その大きな機体は意図も容易く指示に従った。
「君も僕が好きなんだな。そうだろ」
6058