野良犬疾走日和 1-4『これよりベイラム専属AC部隊レッドガンによる作戦行動を開始する
突入しろ!役立たずども!!』
聞き慣れたウォルターのものとは毛色の異なるミシガンの号令でACが動き出す。ルビコンに来てからずっと一人で任務に当たってきた621にとって、両隣にキャノンヘッドとヘッドブリンガー二機の味方が居るという状況は不思議な感覚だった。直前の最終ブリーフィングでミシガンが放った『愉快な遠足』を額面通りの意味で受け取り緊張とは別の胸の高鳴りを覚えていた。
今作戦はチーム戦、ヴォルタをリーダー役として進行する。開始の合図と共にガリア多重ダムを臨める山岳地帯から三機は勢いよく滑走し始めた。
「レイヴン、お前と俺で戦線を上げていくぞ!イグアスは周辺の索敵と支援射撃を...」
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