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    Hannah_u0x0u

    好きなものを好きな時に ‖ 20歳⤴⤴⤴ ‖ 猫ちゃんは余生の伴侶 ‖

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    Hannah_u0x0u

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    意味の無い景丹お風呂ちゅっちゅ。長いお話が書きたいです。。

    ふと、その赤い線に視線を滑らせる。
    それは白い太ももに見慣れたベルトの跡だ。
    陰部をさりげなく隠しながらも大人しく景元に体中をこれでもかと丁寧に洗われている丹恒の太ももには、いつもその装備の跡がついている。情事を済ませた今、その近くには景元が落とした口づけや思い切り掴んで揺さぶった手の平の痕も残っているが、かすかな裂傷を伴ったその赤い線はやはり痛々しく見えて、青年は柳眉を寄せた。
    「私も人の事を言えたものじゃないが……、このベルトは外した方がいいんじゃないか?」
    「ん?」
    暖かい浴場の湯気に疲れた体を揺蕩え、半分夢の世界に旅立っていた丹恒が小首を傾げる。つつ……と太い指で太ももの線をなぞられ、やっと潤んだ翡翠色の瞳をぱっちり開いてくれた。
    「本当に人の事が言えないな」
    彼よりも白い景元の体にも、あちこちに古傷や装備の跡が残っている。
    「私のは置いておいて。でも君の体に傷が残るのは、ちょっとね……」
    丹恒の役目は勿論承知している。いざ戦闘となれば率先して仲間を守り槍を振るう、列車の重要な護衛だ。そんな彼に傷がどうこうなど、今更であるし誇りをもってその役目を全うしている彼にとって侮辱と捉えかねない。
    滑らかな絹玉で先ほどまで丹念に味わっていた肌を丁寧に拭いながら、傷に触らないよう泡を伸ばす。
    今の会話ですっかり目を覚ました丹恒が、体を隠すのを止めて両手で軽減の肩口にあるわずかに抉れた箇所をなぞり出した。
    「俺だって自分の事はどうでも良い。……この傷はいつのだ?」
    「さて、100年はとっくに経っていると思うけれど」
    深爪気味の指がサリサリと傷を軽く撫でていく。擽るような感触に景元は首をすくめた。時々カリッと引っ搔いていく悪戯な手を取って、その指先にちゅっとキスをした。
    「話を逸らすのが上手くなったね」
    「おかげ様でな」
    「私の影響かい?」
    「他に誰が」
    クスクス笑いながらじゃれ合い、体を流して湯に浸かる。広い浴場に二人ぴったり体を寄り添わせて温い湯に力を抜いた。こてりと丹恒の肩に頭を乗せると、濡れてまっすぐになった黒髪が頬に張り付く。3カ月離れていた間に髪が少し伸びたようだ。伸びた髪は普段は同じ列車に乗るヴェルト氏が切ってくれているらしい。日常的に信頼されている氏が羨ましいものだ。水面越しの色の濃くなった乳首に指が悪戯に動くが、性欲はもうすっかり満たされたのでそれ以上はない。暖かい雫が滴る頬にキスをすると、すぐに首筋に仕返しをするように吸いつかれる。それを何度が繰り返しているうちに広い浴場に2人分の掠れた笑い声が少し響いた。
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