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    tks55kk

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    うちよそ作品(現在はMHR:SB)は縦書き
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    🔞よそ×うち(NL)

    小説書いたら!絵を描いてくれるって!!言ったからァァ!!!

    どり(@postpone_one)さんちのタイラーさんとうちのイブキのとある一晩のお話、倫欠×倫欠が織り成す虚無をご覧ください

    【終わりの始まりは平行線】◆◆◆◆

     たまにショウとつるんでいる、緑の短髪の女ハンター。俺も何度か食事場で居合わせて、適当に挨拶のようなものを交わしたことはある。名前は一度ショウから聞かされたけれど、忘れた。
     そいつは、女と呼ぶにはあまりにガキ臭かった。ショウよりも歳上ではあるらしいが、飲んでいる時などの姦しさは幼稚そのもの。精神年齢はショウとそう変わらないか、下手をすればショウ以下かもしれない。
     ただ、何かそこらの凡庸なハンターと違う気配を纏っているような気はしていた。強烈な存在感をもって確かにそこに居るのに、時々ふいと質量のない風にでもなって、どこへなりとも飛んでいってしまいそうな。なのにそれはガキにありがちな危うさとも、不安定さとも違う。不思議な気配だ。
     もちろん根拠はない。名前を聞いても忘れる程度の関心に根拠もクソもありはしないし、ガキとの戯れはショウの子守りで間に合っているから、関わることもないだろう。

     ――と、今日までは、そんな風に思っていたのだが。

    「いいよ!」
    「……あ、そう」

     一人での狩猟帰り。自分でもどういう風の吹き回しだか分からない、心境の変化とすら呼べぬほどの気まぐれ。
     拠点で偶然あの妙なハンターと鉢合わせたので夜の宿に誘ってみたら、二つ返事でそう返ってきたのだ。

     おや、そう来るか。これは少々意外な反応だった。色気のある話とは縁遠そうだから、こういう話題には疎いだろうと踏んでいたのに。まあ、そもそも面倒な駆け引きに興じるほどの熱量はなく、せいぜいショウの代わりの捌け口になれば良いという程度だったから、好都合ではあるのだが。

    「随分と決断が早いね」
    「うん。ちょうど明日ヒマだし」
    「ふぅん。そうなんだ」

     ちっとも怖じ気づく様子なく、使える場所へ案内すると告げれば、警戒心の欠片も見せずに俺の後をついて来る。これから自分が目の前の男と何をするのかを、正しく理解した上で。
     どうやら、第一印象に少々修正が必要なようだ。彼女のおつむの軽さは、外見から受ける印象を遥かに上回っているらしい。

     じゃあ、これなら?
     宿に着き、部屋に入るなり壁に押し付けて、防具を引き剥がしてみた。
     腕。肩。胸。彼女の身体を危険から守る防具は呆気なくその役割を放棄し、まさにその危険たる俺の手によって、無造作に床へ投げ捨てられていく。

    「ちょっ、先にお風呂入ろうよぉ、汗かいてるし」
    「いらない」

     腰。脚。そこに装着された苦無やナイフも全て。
     ハンター用の装備を一つ残らず剥ぎ取られ、無防備な「ただの女」となった彼女は、それでもその幼い双眸をくりくりと丸くするばかりで、抵抗する素振りなど一度も見せない。

    「えー、なんかすごいがっつくじゃん。意外……んむっ」

     顎を掴んで、べらべらとよく喋る唇を塞いだ。
     ようやく黙ったかと思えば、不躾に押し入る俺の舌をあっさりと受け入れ、自分のそれを器用に絡ませてくる。

    「……そんな風に見えなかった?」
    「全然見えなかったよ」
    「そう。だとしたら君の見当違いだね」
    「むぅー……まぁそりゃそうかー。こういう事あんまりしないし、場数が足りないってやつ? ちぇっ」
    「……」

     俺は拍子抜けし、既に飽きを覚え始めていた。「見当違い」はこちらの方だ。
     もはや試すまでもない。こいつはガキだが、それなりに男を知っているメスガキらしい。だから怯まない、拒まない。容易く捕えることができ、簡単に転がせる――そんな女なら、そこらに掃いて捨てるほどいる。

    「……んっ」
    「?」

     投げやりに頭を掴んでそこらを嬲っていたら、細い肩がぴくんと震え、僅かながらメスらしい溜息が漏れた。
     今触れていた場所。どこだ。首か? それとも鎖骨?

    「……」

     違う。じゃあ、ここか。

    「ひゃうっ」

     ――当たり。

    「耳、ダメなんだ」
    「……うぅー」

     軽く息を吹き掛けるだけで子猫のようにぶるると身震いし、溌剌とした気配も身体の力もみるみるうちに抜けていく。いまや手中の獲物は俺の思うがまま、「さあ食べてくれ」と言わんばかりに潤んだ瞳をこちらへ差し出し、持て余した体温で頬を紅潮させている。
     初心を惑わす白々しい甘言も、隠された弱点を暴き出して無力化する手間すらも必要なかった。あまりに容易く、あまりに敢え無い。草木の採取クエストの方がまだ歯応えがあるんじゃないか。

     これ以上、こいつから目新しい物は出てこないだろう。
     俺は興醒めし、彼女へのあらゆる期待を捨てた。ここからは、すっかり見飽きたいつもの光景が続くだけだ。

     腰が砕けて半身を俺に預けていた彼女を担ぎ上げ、ベッドへ放り投げる。すかさず覆い被さって耳輪を軽く齧ってやれば、突然宙を舞った驚きも乱暴な取り扱いへの非難も、たちまち甘みを帯びて鼻を抜ける吐息に吸い込まれていく。

    「あう……う、ん……んぇ?」

     力の抜け切った両の手首を束ね、ベルトで後ろに括り上げたところで、ようやく我に返ったらしい。彼女はまた大きな目をくりんと丸くして、背中で固定された己の手首と俺の顔を不思議そうに見比べた。

    「? こんな事しなくてもわたし、逃げたりしないのに」
    「知ってる。君は何もしなくていいよ、ってこと」
    「えぇー? それじゃわたし暇じゃん」
    「自由にしておいたら何かしてくれるの?」
    「いや、そう言われてみたらまぁ、何するでもないんだけど」
    「そうだろ」
    「でもさぁー」

     ああ、五月蝿い。何もしなくていいと言っているのに。これだからガキは面倒なんだ。
     そう思った瞬間にはもう、側にあったタオルをその五月蝿い口へ乱暴に突っ込んでいた。

    「」

     ぐい、ぐいと狭い口内へ布地を押し込む度に、また目が丸くなる。でも、それだけ。

    「むー! うーっ?」
    「黙ってろ」

     詰め込めるだけ詰め込んで、薄っぺらな藍のシャツを捲り上げ、素肌の脇腹を一撫で。健康的な筋肉を惜しげなく晒す身体がひくんと一度だけ反って、それきり大人しくなった。
     制圧完了。難なく、造作もなく。

    「ただそうやってトルソーみたいに転がってるだけで気持ち良くなれるんだ。文句ないだろ」
    「……むぅ」

     不満そうに眉根を寄せはしたが、どうせどれだけ文句があったところで、それを俺に表明する術はないのだ。その現実は存外よく理解できているようで、闇雲に騒ぎ立てようとする様子は見られなかった。こういう無駄の無さは嫌いじゃない。さっさとブチ込んで処理すること
    しか考えていない今みたいな時には、特に。

     きょろきょろと忙しなくしていた栗色の瞳が、やがて俺を興味深げに見つめて、静かに動きを止めた。はてさて、何を考えているのやら。

    「暇だったら明日の予定でも考えてなよ」

     知ったこっちゃない。
     俺は仄かな熱を孕んだその視線を「俺の行為に対する全面的な同意」と勝手に解釈し、言葉と自由を奪われた哀れな獣の首筋へ、遠慮なくかぶりついた。

    ◆◆◆◆

     初めは少々窮屈ではあったが、問題なかった。俺が叩き付けるリズムに合わせて粗末なベッドが軋んで悲鳴を上げ、手首を拘束しているベルトはガシャガシャと耳障りな音を立て、空気と混じり合って弾けながら溢れる粘液がそこら中に飛び散った。薄い腹の内側から俺の形が浮き上がる度に脚がバタついて鬱陶しいので、その脚を踏んで担いで動きを奪った。こういう時、ハンターは身体が柔軟でいい。どれだけ足腰を捻り上げてもどうということはない。飽きたらひっくり返して腰を掴み上げて、後ろからも突いた。先程まで簡単に突き当たっていた最奥が遠くなり、空虚へ吸い込まれるような錯覚に陥った。この感覚を気に入った俺は少し機嫌を良くして、反り返る背中に向かって「明日の予定は決まった?」などと尋ねてみた。返事は「うーうー」。何がなんだか。まあ、どうでもいい事だ。いつの間にかベソベソ泣き出して、鼻が詰まって酸欠になっている様子だったが、それでも構わず突いた。あれが何の涙なのかは知らない。相変わらず「むー」とか「んー」とか言っていたけれど、塞がった口で何を言っているのかなど分かるはずもないのだから、それも俺の知るところではない。そもそも、何か意味のある事を喋っているつもりだったのかどうかも定かではなかった。ただ悦楽と酸素不足に泣き喚いているだけで、何も言っていなかったような気もする。時折トんで緩むので、痛々しく尖った小さな欲望の粒に垂れてくる粘液を執拗に擦り付け、それでも足りなければ首を絞めた。そうすればまた締まって具合が良くなる。俺に片手で呼吸を塞き止められている間、彼女は健康的な小麦色だった顔を赤黒く鬱血させながら、ただ真っ直ぐに俺の目を見ていた。そう。行為の最中に何度も目が合ったが、その視線は非難がましいでもなく、怯えているでもなく。口や身体はいちいち大袈裟に反応して喧しいくせに、熱と欲に逆上せて潤んだ栗色の瞳だけは妙に静かで、何を考えているのだか、まるで分からなかった。
     最後はその瞳が、ふいと瞼の向こう側へ飛んでいった。俺が腹の上に撒き散らした精を浴びて、陸に打ち上げられた魚のごとく不規則に痙攣する様は、それなりに愉快だった。

     バラバラに乱れていた彼女の呼吸が幼児のようなすうすうという寝息に変わってから、腕の拘束を解いて、完全に脱力した汗みずくの身体に、ブランケットを一枚ぞんざいに被せて。俺はソファに掛けて、部屋に備えられていた安酒をいくらか口に含んで――そのまま、どのくらい微睡んでいただろうか。

     微かな衣擦れの音でふと目を覚ますと、くしゃくしゃになった小さなブランケットの山が、ベッドの上でもぞもぞと蠢いている。続いて、しなやかに引き締まった四肢がピンと張って飛び出してきた。初めは右腕と左足、次は左腕と右足。寝起きのメス猫は全身で存分に伸びを堪能してから、ようやくブランケットの端からひょっこり顔を出した。
     そして、俺の顔を見るなり――あの栗色の目を、これでもかと言わんばかりに真ん丸にした。

    「 ……は?」
    「は?」
    「……あ、そっか。タイラーさんだ。昨日タイラーさんと泊まったんだ、そうそう。あはは、誰かと思った。おはよ!」
    「……おはよう」

     トバしすぎて記憶障害でも残ったのかと思ったら、一応覚えてはいるらしい。いや、あの屈託のなさすぎる爽やかな挨拶を見るに、まだ疑いは晴れないが。
     かと思えば、今度は。

    「もーっ、死ぬかと思ったよ~! タイラーさんちょっと趣味悪くない」
    「……」

     むくれている。まるきり子供のような膨れっ面で。
     口では「死ぬかと思った」なんて抜かしているが、実際には殺されるだなんて微塵も考えず、ただただ俺から叩き付けられる快楽に溺れていたに違いない。彼女は、俺に一目でそう確信させるほどの、甘ったれた表情をしていた。

    「いいじゃないか、結果的に死ななかったんだから。でもまあ、君じゃなきゃ死んでたかもな」
    「やっぱそうでしょー 無茶苦茶すぎるよ、せめて息くらいさせてくんなきゃいくらハンターでも死ぬって! ま、お陰でスッキリはしたけど~」
    「……スッキリ?」
    「あー、なーんかこう、ちょうどムズムズしてたっていうか。これも『溜まってた』とか言うのかな? んーでもこれ女が言うとやっぱ変か。うーん」
    「……」

     頭の中で辞書でもめくり始めたのだろうか。今の今まで面と向かって会話をしていたのに、いつの間にか俺は彼女の意識から弾き出されている。
     それが癇に触ったというわけでもないが、何故だか少しだけ奇妙な解放感を覚え、昨夜一度は失った彼女への興味が、再び頭を擡げた。

    「だから俺の誘いに乗ったの?」

     早くもそこらに投げ散らかされた衣服を拾い集めてテキパキと身形を整え始めた彼女に、そんな疑問を投げかけてみる。答えを聞いたところで何の意味も成さない、質問の形を取っただけの世間話くらいのつもりで。
     すると彼女は一瞬また目を丸くして、それからその目をくしゃっと細めて。腹を抱えて、豪快にカラカラと笑い出した。

    「当ったり前じゃん! そうじゃなきゃいいよって言わないでしょ、こんな怖い顔の人にいきなり『しよう』って言われてさぁ」
    「……っ、はは」

     どうやら俺は、大きな「見当違い」をしていたらしい。
     こいつは始めから、俺に優しさや労りなんざ期待しちゃいなかった。心を通わすことも、一時の嘘っぱちな愛も求めていなかった。ましてや、自分や俺とショウとの今後の関係に関する懸念など、ハナから頭の端にも無かった。あの何も語らない瞳はただただ無邪気に刺激と快楽だけを求めていて、それを愚直に提供する肉体さえあれば、他はどうでもよかった。
     利用されたのは、俺の方だったのだ。

     昨夜のこの部屋には、ちょっと風が吹いただけ。風を捕まえるなんてことはできやしない。
     それに気付いた瞬間、俺の腹にもくつくつと笑いが込み上げてきた。

    「……楽しかったよ。またやろうか」
    「はぁー? 今この流れでそう来る? えー、どうしよっかなぁ~」

     今なら少しは読める気がする。これは、他のくだらない低能女がよくやるように、わざと勿体つけて俺の反応を窺っているんじゃない。こいつはただ純粋に「アリか? ナシか?」と、自分の好みや都合に照らして考えているだけだ。
     そこには「俺」の存在があるようで無い。こいつの心象世界には「俺」は居ないし、要らないのだ。いや、ともすれば、自由気ままな風だけが吹くその空間には、本人以外は誰も居ないのかもしれない。その新鮮な光景を、俺はそこそこ気に入った。

     幸い、他にも試したいことはある。このやたらと頑強で掴み所のない女の身体と心は、一体どうやれば壊れるのか。「風が綻ぶポイントを探す」なんて遊びはなかなかやれる機会もないし、すぐに壊れてもらっては面白くない。想像していたよりも長く楽しめそうだ。

     ――ああ、そうだ。
     だったら一応、名前くらいは聞いておこうか。
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    💴💴💴💴💴💴💴💴😭😭😭💴💴💴🌋🌋🌋🌋
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    tks55kk

    DONE★よそ+よそ+うち(CPなし)

    りん(@odashi_0820)さん宅のリンカさん・あねにゃ(@aneniwa)さん宅のミドリさん・うち(@tks55kk)のイブキの三人が一緒に狩りに出て、互いの価値観の違いゆえにさながら冷戦のようになってしまう、ハラハラドキドキなお話です
    誰も間違ってないけど誰も100%は正しくない 果たして和解できるのか!?
    【暗雲衝けば蒼天に虹】****

     今回は、なかなか骨が折れそうだ。
     団子を片手に先程受注したクエストの依頼書を眺めながら、リンカは覚悟混じりの深呼吸をした。

     チッチェから『緊急度が高いのに受注できる者がなかなか見つからない』と泣きつかれて二つ返事で引き受けたのは、リオレウスとリオレイアの討伐クエスト。依頼主は王国の辺境に位置する小さな村の青年で、『村が繰り返し襲撃を受けているから助けてほしい』という、至ってシンプルながらも極めて切迫した内容だった。
     ターゲットがどちらも通常種より遥かに高い戦闘力を持つ希少種――銀火竜と金火竜であり、しかも常に行動を共にしている番であることが、適任者がいない理由だ。チッチェ曰く、既に何度か送り込んだハンター達は悉く返り討ちにあったのだそうで、依頼書の隅にはご丁寧に『複数人での受注を希望』との注釈が付いている。
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