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    sikulym

    @sikulym
    詞倉の閃いたものぽいぽいしていくばしょです
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    sikulym

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    門弥+南梶で🍄パーティさせたいためだけに描き始めたパート1(まだ🍄パーティしてない)
    門弥は同棲してるし梶と弥はゲーム仲間だし南方は梶溺愛してるから何でも許してくれる人向け

    Let‘s party time①「弥鱈さんって、パーティゲームしたことあります…?」
    突拍子もない質問を投げてしまったな、と少し後悔している。そこは、倶楽部賭郎本部の休憩室で問いかけた相手はコーヒーを啜りながらスマホゲームをしている弥鱈立会人。この人、絶対パーティゲームなんてしないと思うけど…と思いながらも今は縋ってみるしかない。

    梶と弥鱈は、当時のスタイルこそ違えど同じMMORPGを極めた同志ということもあり、ゲームの話で意気投合してから他愛もない会話をするようになった。
    それと同時に互いのパートナー同士が同郷出身で、タイプも似ているため双方の情報共有も兼ねて交流をしている。そんな交流を続けているうちに話題の輪も広がり、平日夜や休日にネットワークを通じたゲームでギルドを組んだり新作ゲームの感想回を互いの家でするほどの仲になっていた。

    「パーティゲームですか…?私はそういったゲームはあまり…、そもそもシナリオ重視ゴリゴリのやり込み系タイトルばっかりやってるのは梶様もご存知でしょう?」
    (テイ〇ズ…ウィ〇チ…ダー〇ソウル…たしかに弥鱈さんにおすすめされたゲームってやり込みアクション系RPGの触りやすいところだよなあ…)
    「そうですよねえ…弥鱈さんのお部屋のゲーム棚、どっちかっていうと頭身高めなリアル系しかないですもんね…、二頭身キャラ滅多にいませんよね…」
    「あれならありますよ、オプ〇ナ」
    「なんでよりにもよって、それなんですか」
    「クソゲーって呼ばれてると気になるじゃないですか、この間買ってクリアしましたが噂通りでした。って、オプー〇のことはどうでもいいんですよ。それで、パーティゲームがどうしたんですか?」

    スマホゲームを閉じて会話に集中し始めてくれているのがわかる。

    「あの、昨日マルコとテレビ見てたらCMでマリオパーティを見かけて、ああいうのって4人いないとできないじゃないですか?俺、昔はゲームなんて論外だったんで、友達とやったことないなーって思って」
    「…なるほど、それなら御屋形様方を誘ったらいかがですか?」
    「確かに、貘さん、マルコ、それに夜行さんあたりを誘えばきっと一緒にやってくれそうですけど、やっぱりゲームを熟知してる弥鱈さんとやりたいし、あと、その、な、なん…ぽうさんとも…やりたくて…」
    「ほーう…私を建前に南方立会人を…つまりあのゴリラをこき使えってことですね」
    「ゴリラって、門倉さんに失礼ですよ」
    「私はゴリラって言っただけで、門倉さんとは言ってませんよぉ〜?」
    「うっ…」
    「まあ、正解なので。別にお誘いするのは構いませんし、一緒にゲームをするのもうちを使ってもらっていいんですけどぉ…」
    「本当ですか!やった!」
    「…あの梶様、ちょっと確認したいんですけどぉ」
    「はい?」
    「南方立会人とお付き合いされてるんですよね…?」
    「えっと、一応、はい…」
    「ですよね。私が心配するのもおかしな話かもしれないですけど、少なくとも、あのゴリラが「南方がの、俺の梶はかわええのよって惚気てくるからワシも惚気ていい?」っていうくらいにはあなた溺愛されてるんですよ?わがまま言ったらどうです?」
    「なんか、今サラッと惚気ました?」
    「気のせいですよ」
    「んー…僕甘えるの苦手っていうかなんていうか…、あと、なんか、ゲームに誘うのってすごい子供っぽくないですか…?弥鱈さんみたいにガチガチにやってる方は別として普通にやってなさそうな…まして南方さんってあんまりそういうのやらなさそうじゃないですか…」
    「言いたいことはわかりますよ」
    「だから、その、ちょっと口実が欲しくて…」

    そう。口実があれば少し迷惑なお誘いをしても大丈夫な気がする。そんな変な自信から弥鱈さんに声をかけた。恋愛経験の乏しい自分が、こんな特殊な恋愛状況で唯一対等に相談できる相手だからこそお願いができることだと念を送る。

    「…しょーがないですねぇ…まあ私も人生の運パラメータ振り切った人たちと運で勝負できるんで。協力しましょう」
    「ありがとうございます!」

    全てを悟ってくれたであろう弥鱈さんに感謝しかない。一緒のゲームをしててもこの人の気配りにはいつも助けられている。他人に無関心に見えて身内にはすごく優しいところは門倉さんとよく似ていてお似合いですねと言いたくなる(言ったら多分文字通り半殺しにされるから言わないけど)

    それから弥鱈さんはスマホを操作しながらパーティの日取りについて詳細の提案をポンポンと出し段取りを決めてくれた。

    「…とまあ、ゲーム機や場所はさっきも言いましたけどうちでいいですか?なんなら100ターン泊まり込みでもいいですよ」
    「それは多分、僕と弥鱈さんしか生き残らないので適度にしましょ…でもお泊まり会楽しそうですね!弥鱈さんのお家でもいいんですか?」
    「まあゴリラ飼ってますけど、ゲームしてたらきっとリビング寝落ちでしょうし、いいですよ」
    「もうそろそろ門倉さんのことゴリラって呼ぶのやめてください!!この後門倉さん立ち会いで一勝負あるんですから!!笑っちゃうじゃないですか!!」
    「あ、これからあのゴリラと一緒なんですね。…ふむ…梶様。梶様が良ければ今夜いかがですか?明日のご予定次第かとは思いますけど」
    「え?そんな急すぎませんか?僕は大丈夫ですけれど…」
    「ソフトは今購入したのであとダウンロードするだけですし、私も本日はほとんど業務が終わってます。そして明日は休日です。ですのであとは、あのゴリラを…」
    「だーれがゴリラよ」
    「ひぃ!」
    弥鱈さんの後ろからぬっとその巨体は現れ、話に割り込んでくる。慣れたと思ったけど、不意打ちに思わず声が漏れる。

    「あっ、いいところに、今夜梶様を立ち会いからそのままうちに拉致してください」
    さすがは飼い主…もとい恋人。臆することもなければ怯まない。その上唾玉すら飛ばして…これが余裕…

    「ん?別にええけど…何するの?またゲーム?」
    「マリオパーティです」
    「マリオパーティ?!」
    「梶様がどうしてもやりたいんですって」
    「ほー、もしかしてわしも頭数に入っとる」
    「ご名答。」
    「あー、じゃあ南方も呼んだらええのね?」
    「話が早くて助かります」
    「りょーかい。さて…では、梶様。今宵のパーティのためにも、本日の一戦勝利を掲げてくださいませ。お時間ですよ」
    「あ、もうそんな時間だったんですね、すみません。…じゃあ弥鱈さん後で!」
    「は〜い」

    一方その頃の南方
    (梶は今頃、門倉立ち会いで勝負中かのぅ…)
    「南方立会人、こちら報告書です」
    「あぁ、ありがとう。今日はこれで終いじゃ」
    「はい!おつかれ様でした!」
    「明日は休みじゃ、ゆっくり休み」
    「はい!南方立会人も!」
             ー南方召集まであと4時間
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