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    碧マル

    @riana4125

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    碧マル

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    間に合わなかった上に中途半端~
    途中のため、ほんのり🎈🌟

    誕生日のお祝いと…今日はいつもより早くに目が覚めた。
    というか、夢見心地がかなり悪く1時間に1回、起きては寝てを繰り返していて気づいたらこの時間だった。

    少しだるい身体を起こし、カーテンを開けを外を見る。
    外は夜が明けたばかりでまだ薄暗い。
    これから日が登ってくるのだろう、すこし明るくなってきていた。
    時刻は4時前。
    さすがに早すぎた為、再度布団に潜るも中々、寝付けなかった。
    今日は午前授業の為、弁当は作らなくていいしいつも通り登校するだけだ。

    ただ時間が過ぎるのを待つため温い布団に身を預けた。


    次に起きた時にはもう7時だった。
    まだ少し重たい身体を無理に起こし、身支度を済ませ部屋を後にした。
    下にはもう誰もおらず、テーブルに咲希が作ってくれたと思われる朝食が置いてあった。

    【お兄ちゃんへ
    あたし、今日は用事があって先に学校へ行ってるね!朝食作ってあるから食べてね!後、学校終わったら○○スタジオに来て欲しいなっ!】

    と手紙が置いてあった。

    確か宮女も今日は午前授業だったと咲希が言っていたな。そんな事を考えながら我が妹お手製の朝食を口に運ぶ。とても美味しくて何故か涙が出そうになった。

    そろそろ出ないと不味いと思い、学校へと向かった。

    何事もなく午前授業が終わり、咲希に言われ○○スタジオへと歩いていた。
    なぜだかわからんが学校で類に会わなかった事が気になった。別に寂しかったなんて思ってない…ぞ??

    いつもなら登校した直後に会い、授業終了後にはオレのいる教室にすっ飛んでくるのに、今日はそれがなかった。もちろん呼び出しもなかった。

    指定されたスタジオに着いたものの、誰もおらず時間を間違えたのかと思い、咲希に連絡を入れた。そしたら暗号のような物が送られてきた。



    【笑顔が咲いたあの場所に光差す 】


    「笑顔が咲いたあの場所に光差す?どういうことだ?…」

    笑顔が咲く?あの場所??
    光差す?ふと思い浮かんだ。
    …オレに関わることで笑顔が咲くと言ったら
    あそこだろうと。

    「.....とりあえずワンダーステージに行ってみるか!」

    恐らくまだ時間はあると思うが、何故かオレは走り、ワンダーステージへと向かった。



    平日だが、相変わらず賑わっていたランド内を余所にワンダーステージを目指す。
    すると、ワンダーステージには冬弥と彰人の2人がそこに立っていた。
    冬弥はともかく、彰人がここにいるのがなんだか嬉しくて少し笑ってしまった。
    それに気づいたのか、2人はこちらへと歩み寄ってきた。

    「司センパイ、案外早かったっすね。まだかかると思いましたよ。」

    「こら、彰人!....すみません…司先輩」

    「いや、大丈夫だ!それより何故2人でここに??」

    単刀直入に疑問に思ったことをぶつけると
    冬弥が1枚の紙を渡してきた。

    「これを渡してくれと草薙に言われたもんで」

    「む?寧々から?」

    「そうっす。じゃあ俺らはこれで。」

    「司先輩、頑張ってください。俺らは先に行ってますね。」

    そう言って2人はワンダーステージを後にした。ポツーンと1人で残されたオレはとりあえず
    冬弥から渡された紙とにらめっこをする。


    【大きな箱の中にある 衣の家でふたつのピンクが貴方を飾る】


    「なんだこれは…全くわからん!」

    大きな箱ってなんだろうか。
    ふたつのピンクってなんだ??
    というか、さっきからなんなんだ??

    とりあえず、ここを出ないと始まらないと思い、フェニランを後にした。



    しばらく歩いていると、突然一つだけ問題の謎が解けた。
    自然と足はショッピングモールへと向かっていた。

    「むむ…わからんな……あ、そうか!
    衣の家って服屋のことか!
    だとしたら、大きな箱はショッピングモールだな!」

    ショッピングモールへと着き、いつもお世話になっている服屋に向かうと、店の入口にピンク色の髪をした人が2人こちらをみて駆け寄ってきた。
    さすがにまだ距離があったため誰だか分からなかったが、色素の薄めなピンク髪と濃いピンク髪の人物などオレが知っている限りでは3人しか居ない。

    「おーい!司センパイー!」

    「司くーん、こんにちわんだほーい!」

    やはり。
    この声は確実にあの二人しかいないと確信し、2人の元へ駆け寄る。

    「えむに暁山じゃないか!珍しい組み合わせだな!」

    「えへへ☆そんなことないよ!あたし達1回ここで会ったことあるもん!」

    「そうなのか?」

    「うんうん♪…って言ってもそれ以降会ってなかったんだけど」

    えむは類から2人の衣装を作ってくれてたと前に話を聞いていたから知っていたようだし、暁山も暁山でえむの事を知っていたらしい。
    (どうやら暁山が所属してるサークルのメンバーに宮女の生徒がいるらしい)

    「ところで、司センパイ!ここに来たってことは暗号が解けたのかな?」

    「あぁ、そう言うことになるな!」

    「じゃあ、はい!」

    「む?なんだこれは」

    「これに着替えてきて欲しいんだ~♪司センパイ早く早く!」

    「司くん、早く早くー☆」

    「わかった、わかった!わかったから押すなー!!」

    渡された紙袋と共にオレは2人に押され、試着室へと入った。
    渡された紙袋の中には白を基調としたタキシードのような物が1式入っていた。
    なんだ?結婚式でもするのか?と疑問を感じながらもとりあえずこれに着替えて外へ出た。
    出ると2人が待っていて目を輝かせていた。

    「わ~☆流石、司くん!とっても似合ってるね☆」

    「おぉ…♪司センパイ、写真とらせてもらっていい?」

    「暁山…もう撮っているじゃないか…」

    色んな角度からシャッター音が聞こえているが…なぜこうなったのだろうか。
    しばらくして満足したのか暁山はオレから離れ、話し出した。

    「司センパイ!もう行くよ!」

    「へ?どこにだ?」

    「とびっきりわんだほいなところにだよっ☆」

    「なんだそれは「いいから~、いいから~♪」うおっ!暁山、力強ッ…えむも離せ!」

    暁山とえむに両側から腕を組まれ強制的にショッピングモールから退場させられた。
    外にはえむの迎えでよく見る黒い車が1台、止まっていた。
    中から聞き覚えのあるSPの声が聞こえたが、それは気にしないでおこう。2人に連行されて
    オレを乗せ、車は動き出したのだった。


    車が向かったのは神高だった。
    暁山とえむに校庭のど真ん中へと連れてこられた。
    その後、どこからか大きな音がした。
    直後上から紙吹雪が舞落ちてきた。
    誰がこんなことをなんて言うのは無粋だと思う。やれるようなやつは1人しか居ないからな!
    あいつを呼ぼうしたところ隣にいたえむと暁山が制止した。

    「待って司くん!これを持って屋上へ行ってね☆」

    「センパイ!ほら、行って行って~!
    もう類が待ってるからさ~」

    えむから小さな小箱を受け取る。
    なにが入ってるのか聞こうとしたら暁山に屋上に行くよう促されてしまった。
    えむと暁山と別れ、オレは足早に屋上へと向かった。

    屋上の扉を開けるとクラッカーの音と顔なじみのある面々が揃っていた。
    そして、類の言葉を皮切りに皆、声を揃えてオレに言った。

    「司くん!」

    「お誕生日おめでとう(ございます)!」


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    yuse_koumu

    PROGRESSきつねの神様🎈と人の子🌟の話(🎈🌟)。
    とりあえず途中まで進捗晒します。捏造のミルフィーユ。
    本当にこのまま書き進めていいのかまったくわからん……!って感じなので大丈夫かどうか教えて欲しい……です……。
    タイトル未定(きつねの神様🎈と人の子🌟) ——街外れの、そのまた外れの山の中。
     ぽっかり開けた空間に、人々に忘れ去られた祠が一つ。
     ひとたびうっかり迷い込めば、悪い狐に化かされて、酷い“いたずら”に遭うのだとか。

     行きはよいよい、帰りはこわい。
     鈴の音一つ聞こえたら、振り返らずに帰ること。
     恐ろしい御狐様と、目を合わせることの無いように。


        ✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼




     人による手入れが行き届いていない、街外れの小さな山。その中腹辺りに一箇所だけ、がらんとした空き地があった。そこだけ丸く切り取られたかのように木が生えていないその空き地の奥には、こぢんまりとした祠のような木造の建物が一つ、寂し気に鎮座している。長い間放っておかれているのか、苔むして今にも崩れてしまいそうな屋根の下、縁側で一人の青年が片足をぶらりとさせながら辺りの木々を眺めていた。赤、黄、橙。冬支度を始めた樹木たちが、その葉を色とりどりに染め上げている。
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