ここはささやかな酒宴の席。テーブルには色とりどりの軽食と、各自の好みのドリンクが用意されている。そして、ルガールが朗らかな調子でギースに祝辞を贈った。
「KOF15へのご出演おめでとうございます」
「ああ、わざわざご丁寧に、ありがとう」
ギースが軽く会釈する。少しだけ戸惑っているらしい。早速、といった体でベガが尋ねる。
「誰と組むのだ?」
「ビリーと山崎竜二」
ギースが宣材写真を見せた。ベガが一瞥するなり言う。
「ヤ○ザチームだ」
「違う。サウスタウンチーム」
「運営が気を遣ったのだろうが、これはヤ○ザチームだぞ」
確かに、だいぶ強面なメンツが揃っていた。
「やってることがね」
「そういうルガールは何故出んのだ」
1892