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    しゃけ

    適当に書いたり描いたりする(と思う)

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    しゃけ

    DONE※ここからは呪鬼本編後の話になります。先に呪鬼を閲覧する事を強く推奨します。
    見たと言う方はどうぞ。
    第一章 第五話「終点」あぁ。何で?どうして逃してしまったんだろう?何で妨害出来なかったんだろう?何で、殺せなかったんだろう?
    "館から無条件に解放できるのは50人まで。それ以上解放すると徐々に力が弱まって、果てには何も残さず消滅する。"
    微かに残る爺やの言葉を思い出す。噂を広める為に何十人も解放した。流石にもう無理だった。消滅は免れない。せめて、外に出てみたかったな。彼らは仲間の一人を犠牲にして脱出した。彼らにとってはGame clear。僕にとってはGame Over。何だろう。何だか心が楽になったようだ。これで殺さなくても良い。楽になれる。そんな感情が少しだけある。消えてしまうなら、最後ぐらい我儘言っても許されるよね。生贄になったあの人に外の世界の話をしてもらおう。話してくれなくてもいい。ただそばにいてほしい。あっ!だったら早く治療しないと。せっかくの最後の人間に死なれたら困るんだよ。でも僕はどんな姿だっけ?あの刑事と看守に撃たれた時に、ちょっと身体が邪魔だと感じたから館に同化していた。その時に自分の姿を覚えていれば元に戻れる魔術をかけたんだけど、まぁ良いか。この人の姿を借りよう。そして、この人の服装は来た時に戻そう。
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    しゃけ

    DONE彼らが来ます。ここから先軍パロです。
    シックザール
    第一章 第四話「平常」今日はいつもと違う事をしたいから僕の一日を書いていこうと思う。まず大体日の出と共に起床。そして紅茶を入れる。今日はアールグレイにしよう。そうして朝のルーティーンを終わらせたら来客が来るまで図書室に入り浸る。ここにある本は読みきれない。だってこの館で死んでいった人間の記憶が本としてここに存在しているから。だから読み終えれない。僕が人を殺し続ける限り、本も棚も図書室の面積も増え続ける。だから僕の知識欲はこれだけで満たされる。ここの本を有効活用して色々な事を知った。
    国名、建造物、畜産、農業、漁業、政治、法律。あとは様々な学問、食事、衣料、機械、医療。でもそれは僕には無縁で無価値なもの。僕の興味が惹かれたのは宗教、人身売買、戦争、武器、飢饉、災害、身分格差、強姦及び性行為。そういう汚くて醜くてドロドロしている方が僕の好みだった。その情報を元に二桁程度人間を生かしてデスゲームを開催した。全員殺すけど。男女の割合が非対称だったら館中に人間にしか効果がない媚薬を撒いたりして、欲望に抗えない人間達を観察した。たまに様々な蟲の毒を抽出したり、薬品の化合物を使って遊んだりもした。
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    しゃけ

    DONE道化、又は道化師とは滑稽な格好や言動などをして他人を楽しませる者の総称。
    舞台の裏側エリトラで逃げる三人を、遂に殺す事が出来なかった。やっとだ。やっと、死ぬ建前が出来た。これで良い。これで良かったんだ。数十年間この身体を蝕み続けた仮面を剥がし、床に落とす。そして、渾身の一撃で割る。これでこの呪いを受ける奴も未来永劫いなくなった。やっと《俺様》は〈俺〉になったんだ。自分の身体が思い通りに動かせるのは久しぶりだな。
    思えばくだらない人生だった。産まれてから一度も愛を与えられずに売られ、身を粉にして働いても主人に慰みものにされ、挙げ句の果てには骨董品の呪いに取り憑かれ、今の今まで〈俺〉として生きていなかった。
    だがその人生にも幕が降りる。飛行船の高度が着々と低くなっている。〈俺〉が何もしなくても瓦礫に埋もれて窒息死するか、もしくは運良く生き残るか。いや、確実に死のう。もう充分じゃないか。兄を殺した時点で分かっているじゃないか。〈俺〉があの時、スナイパーで心臓を撃ち抜いて殺した〈俺〉の唯一の家族。〈俺〉の大切な、大切だった兄。そう、リアムだ。お前らには信じられないだろうけどな。血の繋がった家族を殺す。それが呪いの唯一の解呪方法だった。ただ、それだけだ。恨むなら恨め。憎むなら憎め。呪いたければ、呪ってしまえ。〈俺〉は全て受け入れる。そうでもしなければ、《俺様》が殺した人間の怨みが晴らせないからな。
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    しゃけ

    DONEまぁ………多方面から怒られる小説、はっじまーるよー

    注意!!!
    これは作者の妄想・幻覚・捏造・性癖が大量に詰まった二次創作小説です!色んなところの方々のシリーズや設定を使い、自分勝手に捏造し、語彙力が無いアホが描いた幼稚な小説です!
    忠告はしましたからね?それではいってらっしゃい。
    シックザール 第一章 第一話「日常」「あ。」
    読んでいるミステリー小説の展開にも飽きてふと窓の方を見ると、毛並みの綺麗な黒目の狼が野うさぎを捕らえていた。急所の首を捕らえられたのか、野うさぎはぴくりとも動かなかった。狼は僕の視線に気が付いたのか此方を見た。目が合うと黒曜石のような瞳を少し見開き、そのまま走り去っていった。良いな。僕にはあんな風に走ってみたい。それが出来ないこの体を何度も恨んで憎んで、、、もう今では諦めた。
    「坊っちゃん。紅茶です。、、、何か見えましたか?」
    「狼が、うさぎを捕まえてた。」
    「左様ですか。」
    僕の執事である爺やはそれ以上何も言わずに退出した。そして僕は窓から視線を離して手元にある本にまた集中を始める。一応僕の事を言っておこう。僕の名前は桃瀬××。父さんが軍の最高位に属する人だから結構凄い家柄の一人息子。そんな凄い父さんを持つ僕だけど僕は父さんどころか母さんの姿すら一度も見た事が無い。一番幼い記憶がある時にはもう既にベッドの上だった。爺やは二人とも忙しいからって言ってるけど本当かどうか確かめる事も出来ない。
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