第一章 第六話「継続」ロボロさんと出会った二日間はとても有意義だった。外にはここの本では分からないような道具や建物があるらしい。ロボロさんの話全てに色がついたみたい。とても楽しい。でもそんな時間も終わりが近づいてきた。少しずつ、けれど確実に体が上手く動かせなくなってきた。それが意味する事は。今日が、消滅する日。
今日もいつも通り外について教えてもらう。ずっとずっと話していたい。でもそれももう終わり。あぁ。綺麗な夕焼けだな。この時間帯を確か黄昏だっけ?逢魔が時とも言うか。この景色を見るのが最後なんて実感湧かないな。
ロボロside
ふと窓から夕焼けを眺めているあいつは清々しそうだった。でも消滅はさせへん。俺の自己満足やけどな。助けるって、救うって決めたんや。だから付き合ってもらうで。
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