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    うおだのにこごり

    @langnosis
    字書き。たぶんゆうぎおう。

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    たぶんパロディで、ちいさいころからずっとヨハンが見えてる十代くん、みたいな暗い話を書こうとしていた残骸を見つけたので…解釈が違うのでもう書けない
    意味のあるところまで書けてないのでアップするほどのものかわからないんですけどすみません

    GX/暗い十代くんの話未完 今日は一段と寒い日だ。もうすぐ春だっていうのに、朝から指先がかじかむほどに冷え切っていた。「冬が戻ってきたみたいだな」十代の隣でヨハンが呟いた。「いっそ雪が降ったらいいのに。なあ。春の雪っていうのも、素敵だろ」
     目を細めて笑う。碧色の目。その宝石のようなきれいな碧は十代のお気に入りだったので、笑うとまぶたに隠れてしまうのはすこし勿体ない気もした。それでも、その笑顔の暖かさと、指ごとてのひらを包んでくる手の暖かさに、どうでもよくなる。
    「本当に雪が降んなら、雪だるまを作りたい」
    「いくつでも作ろう」
    「けど本当には降らないじゃん。だって春だ」
    「十代がそうしたいんなら、カキ氷器を出して来よう。三年くらい前だったか、おばあちゃんからもらったのが、戸棚にあったろ。そいつで雪を作ればいい」
     確かにカキ氷器はあった。自動じゃない、ハンドルを回してガリガリ削る手合いの物だ。削るほどにふさりふさりと小気味よい音で薄氷が積もっていくのは気持ちよかった。薄氷だ。だけど雪だと言われれば、そうとも見れる。いいアイディアだった。
    「ないなら作ればいい。なあ、そうだろ」
     碧が細まった。棒切れのようにこわばっていた十代の指は、今や温もりと同じ温度に解けていた。

     ヨハンは、十代が子供のころからそばにいる。ずっと一緒だ。仕事で忙しいという両親が家に戻ることは、十代の覚えている限りではめったになかったけれど、別にそれでも構わなかった。どうせヨハンがいるからだ。
     十代は、ほとんど毎日ヨハンと一緒に遊んで、暮らして、そうして育った。二階建ての、こじんまりとまとまった家の中、欠けた空間すべてをヨハンが埋めていた。
     ヨハンの容姿は説明しがたい。漠然と、きれいなものだ。目は碧、髪は青々として、白い手足がすらりと長い。まるで理想のつくりものの形をしていた。十代の身長は当初ヨハンの腰にも満たないほどだったが、すくすくと成長したおかげで今や並べば彼の胸に頭が付けられる。しかし、本当に最初の最初からその背丈だったかと問われれば、よくわからなくなる。けれどたとえきちんと説明できたとしても、十代は誰にもヨハンのことを言わなかっただろう。言いたくなかった。
     夜の闇がそっくり空を覆うころ、ベッドに入ればヨハンが本を読んでくれる。どんな本でも構わない。マンガでも図鑑でも教科書でも、なんなら辞典や専門書でも。十代が興味のない、意味の不明な本だとしても、ヨハンは面白おかしく丁寧に解説を交えて、十代が理解できるように言葉を砕いてくれた。十代はヨハンの使う言葉たちが好きだった。世の中でこれほど美しく優しく耳に届くものはないと思っていた。
     夜中の読書の中で、特にお気に入りなのは絵本だ。
     それらは母親の蔵書だった。十代は特に好きとかいうわけでもなかったが、絵本を読むときのヨハンの声色がいっとう好きだったので、大人しく聞いていた。どんな退屈な絵本でも、ヨハンが読み上げれば人や動物がまるでいきいきとして、本当にあるかの話のようで、何度聞いてもいつだってワクワクできた。






    シャドー / my best friend(未完)
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    うおだのにこごり

    MAIKINGこのまま書くとあるていどのR展開になってしまうじゃん……わたし、GXの高校生でさえ、性行為をさせることがかなりきつかったのに、よりいっそう年齢の下がったジャンルにはまってしまって、いったい腐女子としてどうするんだ???一線を超えたくない……と思って筆が止まりました
    誤魔化して途中でやめるかRに続けるかすごくまよっている でもいずれ書くなら別に今書いてもいいような気もする…、、、、、、、、、、、、、
    7s/キスマークをつける遊ロア遊 ロード研究所にはよくふらりと誰かが訪れる。その日のロアもそうだった。何か用事のあとに寄ったのか、ロアはアコースティックギターを持ってきていて、そのへんの金属の箱へ腰かけて、気の向くままに鳴らしていた。遊我はいつものようにデスクへ向かい、なにかの機械からねじやらビスやら外したり、フェイスシールドをかけてパーツの接合面の研磨をしたりしている。
     ギターの音と機械の音が混じる好き勝手な空間の中、何の気なしに遊我へ視線を向けたロアが、手を止めた。パーカーから覗く、遊我の首元へ、ちいさな痕があったのだった。
    「なにそれ遊我ちゃん」
     ギターを置き、立ち上がって、覗き込んでみる。うなじよりも少し下のあたりが、親指の爪先ほどのおおきさで、痣になっていた。
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    うおだのにこごり

    CAN’T MAKEワンシーンだけ書いたけど前後が思いつかない
    そのうちどっかのシーンに入れるかもしれないです
    7s/月太ちゃんから見た遊我くん うしろから覗き込む。いつもどおりめちゃくちゃだ。めちゃくちゃっていうのは、書き方だけじゃなく、言語のことで……いや、プログラムはぜんぶ言語だけど……ソースコードのベースが英語だけじゃなく、ラテン語、イタリア語、フランス語、スペイン語、ドイツ語、ロシア語、スウェーデン語、ヘブライ語、アラビア語、日本語や、韓国語に、北京語、果ては絵文字まで使ってるってこと。遊我のPCは小指、中指、親指の位置にちいさな操作盤が取り付けてあって、たぶん、そこを使って、使いたい言語にすぐ切り替えられるようになっている。
     ネイルのところで、はじめて遊我のコードを見せられたときには度肝を抜かれた。本人に聞いたら「だって、英語がベースって、誰が決めたの? つまんないよね」なんて言う「でも、まだまだこれからだよ」とも言っていた。だからきっとまだ言語を拡張してるだろう。というか、既存の言語をつかっているかもあやしいけど。今だって、個人ブログやソーシャルネットワークなんかのサービスから日常言語や私的言語から単語と思わしきものを抽出し、辞書に載ってないものがあれば『新しい辞書』に登録して、なにやら参考にしているらしい。それだけの処理をできるパワーがこの研究所にあると思えない、たぶん、どっかのコンピューターで勝手にジョブをやらせてる。自作のマシン、QWERTYでもDVORAKでもないオリジナルのキー配列、原形を留めていないマウス。ユークリッドの平面幾何に依存した『文字』を使うことすら、キュークツと言い始めるのだって、もしかしたら、そう遠くない。連続性を守ったり守らなかったりしながら変形する3Dが並ぶコード画面なんかを想像すると、気持ちが悪くなってくる。
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