心配と信頼の間スチュワード「――なのでカーディからはできるだけ目を離さないでください。ちょっと気を抜くとよく分からない機械を適当に操作して壊しかねないので」
テキーラ「なるほどね、了解了解。とりあえず大変な子だってのは何となくわかったよ。……それにしても」
スチュワード「……なんです?」
テキーラ「スチュワードさんは彼女のことが心配でしょうがないんだねぇ」
スチュワード「別にそういう訳では……。作業室に置いてある機械の値段知ってます?暴走して作業が遅れるぐらいならまだいいですけど、万が一壊れでもしたら……」
テキーラ「……ま、そういうことにしとこうか」
スチュワード「目の前でアイツのこと見れば貴方にもよく分かりますよ」
テキーラ「俺も妹がいるからさ、何となく気持ちはわかるつもりだけど……一つだけいい?」
スチュワード「……なんですか」
テキーラ「もうちょっと彼女のこと、信じてあげてもいいんじゃない?」
スチュワード「……別に、信じてないわけではないですよ。ほんとに、見れば分かりますから」
テキーラ「なんかむしろ興味が出て来たかもしれない」
スチュワード「はぁ……。とにかく忠告はしましたからね」
テキーラ「まぁ彼女のことは任せてよ。案外色々上手くいくかもしれないよ?」
【テキーラとスチュワードがそれぞれの作業室に入ってから数分後】
スチュワード(……まぁ確かに少し過保護過ぎたかもしれない……。言われてみれば彼女が何かをする前に止めてばかりだ……)
スチュワード「もう少し信じてみようかn――」
【壁を隔てても尚響く聞いたことの無い警報と謎の金属音】
【スチュワードの作業室に飛び込んでくるテキーラ】
テキーラ「ごめんスチュワードさん!!!俺が間違ってたかもしれない!!!!」
スチュワード「カーーーーーーーーーディーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!」