遊郭パロ遊郭パロ。
落ち目の男娼やってる霊幻。
全盛期には身請けの話とかでてた。
しかし全て断り娼館に残り続ける。
想い人と約束してて、その人が身請けしてくれるまで待ってる。
しかしその想い人はとっくに死んでおり、霊幻自身それを悟ってる。
その想い人はエクボで悪霊となってさまよってた。金持ちたちに憑依してその娼館に通い続ける。
一人エクボを想って泣く霊幻のそばに霊体で寄り添う。そんな霊幻の元に現れたのは不思議な力を持った少年モブ。
軍に所属してて特殊な部隊にいる。
感情が高ぶると力が暴走するので、極力感情を殺してきた。
ある日、ある偉い人の付き添いで霊幻のいる娼館へ。そこで霊幻と出会う。
そばにいた悪霊エクボに気づく。
しかも気配からして上級悪霊。
モブ、娼館遊びを上司や先輩に誘われるが断る。
連れて行かれても全くの無反応。女がダメならと男娼のいる娼館へ連れて行かれる。
霊幻と一緒にいると気持ちが落ち着く。寝たりせず健全に会話を楽しむ。
霊幻の話術は上手で、それ目当てでかよう人も多い。いつしか霊幻のことが好きになる。
身請け制度を知り、霊幻を買おうとする。
それを霊幻に伝えると、悲しげに笑って断る。
モブ、事情を聞かされ、感情高ぶる。
霊幻の想い人がずっといる悪霊だということも。
モブに脅威を覚えたエクボ、霊幻を洗脳して身請けを受け入れさせる。しかしその前にモブが現れ阻止する。洗脳を解除して、エクボを消しにかかる。エクボを消す直前、霊幻が庇う。
しかし霊幻の目の前でエクボを消し去ったモブ。
その光景みて、力が抜けへたり込む。茫然自失となった霊幻に、愛をささやくモブ。そのまま霊幻を引き取る。何不自由させない豪邸に。
霊幻、本当はエクボの存在を知っていた。霊感はないが、自分の客たちにエクボの癖がでてたり、思い出話がボロボロとでるため。
エクボ自身隠してるつもりだが、霊幻の誘導尋問やら酒であっさりばれる。でも霊幻、知らない振り。しんで霊になっても会いに来てくれたことが嬉しかったため。それだけで幸せだった。
この時間がいつまでも続いてほしいと願いながら日々を送ってた。
モブに身請けされ、月日が流れる。
献身的に自分を愛するモブにいつしか霊幻もモブのこと愛するように。幸せな日々。
ある日モブのお守りを忘れて外出。よそ見してる隙に手を引っ張れ路地裏へ。
そこで意識失う。気づいたら知らない部屋の中。
いたのはエクボだった。実は完全に消滅しておらず、時間かけて復活。
娼館に戻るも霊幻がおらずさがしつづけてた。
しかしモブがかけた強力な結界で居場所がわからず。だがお守り持たないことで、霊幻の気配を察知し見つけだすことに成功する。
愛をささやきながら、霊幻の胸元についた痕をなぞる。目を細め、呟く。
霊幻の職業柄、他の男に抱かれてるのは許す。しかし心まではダメだと。おまえの心には俺様だけで充分だろ?霊幻を探し出したモブ、しかしすでに遅かった。霊幻が生きてるあいだ、モブがいる。
だが霊幻がしんでしまえば手出しはできない。
すでにいき絶えた霊幻。遺書が残っており、自殺と処理される。しかし実際は悪霊が洗脳し、無理心中した。霊幻が死ぬと同時に魂を取り込み、この世から消滅する。モブが手出しできないあの世へと。