獣人パロ第二弾獣人が迫害される世界で出会う師弟。
黒豹の獣人で危険だからと狭い檻の中に監禁され虐待されてきたモブ。
ある日自分を買った大人。
モブに教育を施し、普通の子供として育てる。
自身を師匠と名乗り、モブを可愛がる。
一見すれば普通の人間だが、実は狐の獣人で人の姿に化けていた。
常に香水をつけて、臭いを誤魔化してる。
嗅覚鋭い獣人から獣人と疑われた際は、獣人の毛皮で作った装飾品みせる。
悪趣味なコレクションに獣人からイカレ野郎と嫌われる。
なおこの装飾品は両親の毛皮で作られてる物で大人になって両親の剥製を見つけ出し買い取った。埋葬する際、一部を切り取って加工する。
鼻のいい獣人を欺くための方法であるのと同時に霊幻にとって唯一の遺品で大切なもので肌身離さず持ち歩く。
しかしモブは最初から師匠の正体に気付いていた。
モブが心開くのが早かったのも、同族と知ってたため。
ただ正体隠してるから、師匠のため黙ってた。
変化が抜群で今まで誰にもばれなかったほど。
成長したモブに迫られ、人間だから獣人と付き合えないと断ろうとするも、不思議な顔で
「でも師匠は獣人でしょ?」と言われ固まる。。
黒豹と狐では身体能力が違いすぎて、あっという間に組み伏せられる。
本能では肉食獣のモブが怖かった。でも態度にはおくびにも出さず。
モブのことは本当に好きだし愛してるけど本能は怖がってる。
師匠の機微に聡いモブ、内心師匠が自分を怖がってるのも知ってた。
でもそれにショック受けず、むしろ高揚していた。
自分のこと好きだと愛してるのは本当だから。
師匠が怯える姿、動揺してる姿が性癖になるというSな気質に。
普段は大人しく優しいのに、対師匠だとちょっと塩対応。。
人間は恐ろしい生き物で決して気を許してはいけない。
同胞は過去の獣人狩りで殺され、両親も剥製にされた。
唯一霊幻は変化が上手く、人間の孤児の振りをして生き延びた。
好奇心旺盛で人間の街によく遊びに行ってたおかげで、人間の子供に擬態するのがずば抜けており、誰にもバレずに済んだ。
村を襲撃されたとき、霊幻は一人離れた場所で遊んでいた。
帰ったら火の海で村人達が虐殺されてる。
納屋の奥に隠れてたが見つかった。
そのとき人間の子供の姿で、咄嗟に嘘をついた。
「助けてください……獣人に誘拐されて……」
と泣きながら襲撃者に助けを求めた。
襲撃者と一緒に歩いてるとき、両親と出会う。
両親と再会し思わず声が出そうになった霊幻だが、ここで声かけたら獣人だとバレると口を閉じる。そんな霊幻の様子をみて両親、何か悟った。
このとき両親が霊幻の正体バラせば霊幻も殺される。
しかし両親は何もいわず、そのまま連行された。
保護された霊幻は優しい夫婦に引き取られ、愛情注いでもらった。
人間にもいいやつとわるいやつはいるとわかる。
でも人間を信用できず、表面上は良い子を演じて誰にも心を開かず大人になる。
人間を利用する強かな大人に成長し、舌先三寸で人を騙し金をとる人生。
趣味は獣人のコレクションとなってるが、実際は同胞の遺体を集め埋葬するため。
それからは自身の正体を隠して人間社会に溶け込む。
モブを引き取ったのも、両親殺された昔の自分と重なったため。
普段ならわざわざ危険冒してまで獣人助けない。
自分の命優先で生きてきた。
人間にも獣人にもなれない半端もの。
愛してもらう価値はないと自己愛が低い。
モブが霊幻に心開いたのは優しくしてくれたのと、霊幻がいい人だとわかったから。
というのも霊幻の背後には死んだ両親がいて常に見守っていた。
霊感あるモブ、両親と会話したりして、霊幻の過去を知る。
なおモブの恋は両親公認で応援されてたりする。
罪の意識に苛まれてる自分の息子に心痛めてる両親。
自分たちを見捨てたことを恨んでない。生きて幸せになってくれたらそれで満足だった。
数十年前よりは獣人の立場は向上してきたが、それでも差別対象。
昔は獣人狩りという虐殺が各地で頻発してた。
黒豹は人に懐かないことで有名なので、黒豹のモブを手懐けてる霊幻を称賛する人たち。
常に霊幻の側に控える護衛みたいな関係に。
実際は大事な人[番]を守る黒豹、そんな黒豹の愛に及び腰の狐[逃げたい]という構図。
二人きりになると立場が逆転する主従っていいよね……。