愛の人モブが恋愛的に好きだけど徹底的に隠し続けてた霊幻。
モブに彼女できても一切動揺みせず、笑顔でアドバイスおくるほど。
覚悟ガンギマリでモブのためなら何でもできる。
そのためモブのお願いや我が儘を聞いたり、色々面倒みてきた。
ある日モブのやけ酒に付き合う。
彼女に振られてぐちぐち言ってる。
モブの愚痴に、そんな都合のいい彼女いるわけないだろと笑いながらモブの介抱。
自分が弱いの自覚してるので下手に飲んで本音出ないよう立ち回ってる。
自分を甲斐甲斐しく介抱してくれる霊幻をぼーっと眺めてたモブ。
ふと自分の理想の彼女像が師匠と重なることに気付く。
ぽろっと師匠が彼女だったらいいのにと言ってしまう。
それを聞いて動揺した霊幻、すぐさま何いってんだと呆れたように言いつつ、モブに水を渡そうするも、その手を掴まれる。
モブ?と訝しげな霊幻をよそにモブ、じーっと霊幻の顔を凝視する。
師匠の顔ってすごく整ってるなとか思いつつ、キスできそうだなと酔った頭でそんなこと考えたモブ、そのままキスする。
モブにキスされて固まる霊幻。
その隙にはむはむと唇を食み、開いた隙間に舌を突っ込む。
気持ちいいとうっとりしながら舌を絡ませ濃厚なキス。
満足して口を離す。
キスの余韻で蕩けた顔してる霊幻をみて欲情する。
衝動のままに体をまさぐり出す。
突然の行動に訳わからず抵抗すら忘れた霊幻。
我に返って抵抗しようとするも、頭の中で悪魔が囁く。
モブは酒で酔ってるんだ。だったら一回くらい……と。
その誘惑に負けて体を開いた。
一方モブ、酔ってたとはいえ記憶は残ってる。
霊幻の痴態を思い出して赤面したり。
体の相性は最高で今までの彼女たちより気持ちよかった。
精神的にも今まで頼りにしてきた年上の人を押し倒して抱くという行為が背徳感や征服感など色々滾った。
全然知らなかった。師匠がこんなにもエッチな人だったなんて。
とぽーっと情事を思い出し放心状態。
それから霊幻とセックスするようになる。
霊幻とのセックスが凄く気持ちよくてハマった。
自分がセフレになったことに気付いた霊幻、しかしそれでもよかった。
モブの全部がほしいなんて大それたことはできなかったから。
せめてモブが飽きるまで俺を愛してくれたらそれでいいと。
ただしモブは霊幻と付き合ってるという認識。
歴代付き合ってきた彼女たちも、明確な告白せず、なんとなく付き合いだしたこともあるため。
とくに変わらずいつもどおり。
たまにふらっと家きてはセックスする、そんな二人。
そんな関係がだらだらと続き、ある日モブが霊幻を食事に誘う。
普段行くような大衆向けの店じゃなく高級店。
いつも違うテイストの店に驚きつつもモブとの食事を楽しむ霊幻。
食後もいい雰囲気で、そのままホテルへ。
いつもヤるときはどちらかの自宅だったので困惑気味な霊幻。
夜景の奇麗なホテルで落ち着かない霊幻と裏腹にモブは楽しげ。
実は付き合って一周年記念だった。
記念日だからと奮発してプレゼントも用意してた。
いつも霊幻には奢って貰ったりしてるからと言うモブに、霊幻苦笑しながら「俺が好きでやってることだから気にするな」と返す。
でも一方的に貰ってばかりじゃ駄目だなっと思うんです。
僕たち、付き合ってるんですから。
と爆弾発言かますモブにぽかーんな霊幻。
さらに同棲しようと提案したりと怒濤の展開についていけずパニック状態。
俺たちって付き合ってるの?とパニクりながら聞く霊幻にモブも動揺。
セックスまでしてるのに付き合ってないわけないじゃないですか。と至極全うなこというモブ。
霊幻もごもごとてっきりセフレかと……言い訳聞いてぶち切れるモブ。
アンタ大概にしろよ。どこまで自分をないがしろにすれば気が済むんだ。
もっと自分を大切にしてください!とか。説教モード。
それに対し逆ギレかます霊幻。
うるせー、好きなんだから仕方ねーだろ!と。
お前のこと好きで好きで何されてもよかったんだ、体目的でもよかった、都合のいいやつでよかった、お前に何されても殺されても許しちゃえるくらい、愛しちゃってるんだから仕方ねーだろうが!文句あるかー!!
と喚き叫んだ霊幻。
霊幻のぶっ飛んだ告白聞いて、固まるモブ。
ぶっちゃけて我に返った霊幻、お互い沈黙。
結局お互い好きだとわかり、仲直り?する。
あらためて正式に付き合う?ことになった二人。
相変わらずモブに甘い霊幻。でもそれと同じくらい霊幻に甘いモブ。
師匠が僕を甘やかす理由なんとなく理解しましたと。
同じ立場になってようやく霊幻の気持ち悟るモブ。
それまで霊幻が自分に甘すぎることにちょっと気になっていた。
自分を騙してきたことからの負い目だろうか。
全然気にしてないのに。とか、子供みたいに思われてるのかな、もう大人なのに。とか悶々考えてた。
霊幻に対してとにかく優しくしたい、喜ばせたい、甘えさせたい。笑顔がみたいと欲求が溢れ、霊幻の気持ちがわかる。
ただ好きな人に色々してあげたいという単純な理由だったんだと。
理由判明してスッキリなモブ。
一方霊幻、モブに色々してもらうのに慣れず戸惑う。
師弟という間柄もあってか色々甘やかすのはあっても、逆に甘やかされるのは違和感。
モブの恋人発言に、そ、そうか……と引きつつもどこか嬉しそう。
別に見返りを求めたいと思ったことはなかったが、モブが愛を返してくれることに幸せを感じる。
ただ一方的な愛より相互繋がってる愛は素晴らしいとかいうオチ。