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    maple

    趣味100%のらくがき垢。小説もかけたらいいな。色々なCPぽいぽいする予定なので注意して見てください!特別表記しない限りCPごとに世界線が違います。

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    maple

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    ルクフロ。生まれ変わり。捏造設定。なんでも許せる人向け。噛めば噛むほど味の出るスルメみたいな物を作りたかった。

    ##ツイステ
    #ルクフロ
    luxflo

    Catch you『早くおいで。オレのところに。』

    暗闇の中、声が聞こえた。甘くて穏やかな口調のそれ。懐かしい。懐かしい?どうして?

    『なんで来てくれねぇの』

    急に空気がピリッとした。また怒らせちゃったみたいだ。……また?頭の中がぐちゃぐちゃだ。声の主に話しかけようとしたが、何故か声が出ない。

    『…会いたい。…っ!会いたいよ!_____!』

    泣きながら訴える誰か。知っているようで知らない誰か。行かなきゃ。会いに行かなきゃ!
    無我夢中で暗闇の中を走り出した。わずかに差し込んでいる光を見つけて、手を伸ばす。

    ○●○●○●



    どすん!
    「−−−−−−−−−−ぅえっ!」
    少年はベッドから落ちて目が覚めた。
    「さっきのは夢だったんだ。」
    夢は儚い。起きた瞬間まではよく覚えているのにも関わらず、しばらくするとおぼろげになって、そして、忘れてしまう。少年が見た今回の夢もそれに当てはまる。エレメンタリースクールが休みなので探検に出かけようと、自分の肩まである金色の髪を整えているうちに、夢のことをすっかり忘れてしまった。少年は探検が大好きだった。
    「うーん。昨日は近くの山だったから、今日は海に行ってみよう!」
    友達とワイワイ遊ぶより、一人行動が多い彼は、母親に探検は危ないからやめなさいとよく言われる。だから自分なりに、日暮れまでに帰る事と知らない人にはついていかないというルールを決めて楽しむ。彼に、探検に行かないという選択肢はない。

    海についたところで、不思議と足が岩場の方へと進んでいく。何かに引かれるように。
    しばらく歩き、大きな岩の影に、鮮やかなターコイズブルーの髪色の男が倒れていた。
    「わっ!人が倒れてる!大丈夫ですか!?」
    声をかけると、その男は目をゆっくり開けて、こちらを見て優しく微笑んだ。
    「_____ 」
    「?」
    何かを話したみたいだったがうまく聞き取れなかった。
    「……大丈夫だよ〜。寝てただけ。」
    「こんなところで!?」
    「うん。だって人魚だもん。ウツボの♪」
    すると耳や手が変化していき、みるみるうちに少年の目の前に長い尾の人魚が現れた。
    「ニンギョ?人魚!すごい!初めてみたよ!」
    少年はキラキラとした表情で人魚に詰め寄った。
    反対に人魚は、表情を一瞬強張らせ、そして無表情になった。どす黒いものが二人の足元に広がり、人魚の長い尾が少年に巻き付き、締め上げた。
    「がっ、うっ…、痛っ!」
    「いたい?」
    締め上げられながら少年は人魚の方を見たが、逆光ではっきりとは見えなかった。
    「苦しい?タスケテほしい?」
    「僕が…っ、怒らせちゃったの?嫌なっこと、…しちゃった?……っ、なら、僕は謝らなくちゃ……っ」
    その言葉を聞いた人魚は目を見開き、力を弱めて少年を解放した。すると今度は優しく少年を抱きしめ治癒魔法をかけた。
    人魚は少年の肩に顔を埋め、小さく呟いた。
    「ごめんね。ごめんねぇ。嫌いにならないで。」
    「嫌いになんてならないよ。顔を上げて!」
    人魚は素直に顔を上げた。泣きそうな顔で少年と見つめ合う。
    「ほらっ!傷も何もない!君が治してくれたんでしょ?ありがとう!」
    人魚は少年の身体を離し、海へ飛び込んだ。
    「あっ!待って!人魚さん!」
    「もしまた、会ってくれるなら、明日もここに来て」
    人魚は不安そうに少年を海から見上げて問う。
    「もちろん!必ず来るから!」
    それを聞いて満足そうに人魚は海へと帰っていった。

    ○●○●

    数日後、少年はまた海へ来た。
    「こんにちは、人魚さん!」
    「あ〜来てくれたぁ〜♪」
    「もちろん。約束したからね!」
    人魚は海から岩へと腰掛け、少年もその隣に座った。
    「人魚さんはいつもここに来るの?」
    「ううん。最近かなぁ。また会いたい人が来てくれるなら、これからもここに来るよ。」
    「会いたい人ってだれ?」
    「……大好きな人。オレの事、忘れちゃってるけど。」
    「そうなんだ。」
    その時、海風が少年の金の髪を優しくなでた。人魚は目を細めてその髪に手を伸ばしかけ、やめた。少年はそれに気づかず言葉を続ける。
    「人魚さんのこと、思い出してくれるといいね!」
    「……うん。」
    人魚は少年にそっと優しく寄りかかった。




    そろそろ日が暮れるからと帰った少年の後ろ姿を見送ったあと、人魚は自身の左手の親指につけている指輪に口づけた。

    「…あはっ。やっと見つけたぁ。
     やっと、オレのところに来てくれた。
     やっと………オレを見てくれた。」

    長い間、それはもう果てしなく長い間、探し、求めた、番の魂。

    「必ず捕まえてあげるねぇ


      ウミネコくん♡」

    この愛は
    純愛で
    狂愛で
    “一途”

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    maple

    DONEルクフロ。生まれ変わり。捏造設定。なんでも許せる人向け。噛めば噛むほど味の出るスルメみたいな物を作りたかった。
    Catch you『早くおいで。オレのところに。』

    暗闇の中、声が聞こえた。甘くて穏やかな口調のそれ。懐かしい。懐かしい?どうして?

    『なんで来てくれねぇの』

    急に空気がピリッとした。また怒らせちゃったみたいだ。……また?頭の中がぐちゃぐちゃだ。声の主に話しかけようとしたが、何故か声が出ない。

    『…会いたい。…っ!会いたいよ!_____!』

    泣きながら訴える誰か。知っているようで知らない誰か。行かなきゃ。会いに行かなきゃ!
    無我夢中で暗闇の中を走り出した。わずかに差し込んでいる光を見つけて、手を伸ばす。

    ○●○●○●



    どすん!
    「−−−−−−−−−−ぅえっ!」
    少年はベッドから落ちて目が覚めた。
    「さっきのは夢だったんだ。」
    夢は儚い。起きた瞬間まではよく覚えているのにも関わらず、しばらくするとおぼろげになって、そして、忘れてしまう。少年が見た今回の夢もそれに当てはまる。エレメンタリースクールが休みなので探検に出かけようと、自分の肩まである金色の髪を整えているうちに、夢のことをすっかり忘れてしまった。少年は探検が大好きだった。
    1926

    maple

    DONEエース→監督生からのエー監。ユウ呼び。
    帰る表現あります。捏造設定あり。エースは関係性的に第三者から見れば親友であるけど自分では親友って呼ばず友達あるいはダチって言うかな?ハロウィンのパソストで「エースゥゥゥーー(泣)」ってなったのは私だけですか。監督生に対して“好きな人”でも“大事なダチ”でも、帰るってなったらめちゃくちゃ悲しむんじゃないかな。エースゥゥゥ😭
    夢物語のその先へ「エース。話があるの。」
    オンボロ寮の談話室。神妙な顔をしているユウに、オレは胸がざわついた。
    「なになにー?この前のテスト赤点だったとか?しょうがねーなぁ。このエース様が教えてやるよ。」
    不安を押し殺して笑って答える。
    だが無言でユウは首を横に振った。
    「元の世界に帰る方法が見つかったの。」
    やっぱり嫌な予感は当たった。“嫌な”なんて…。ユウに悪いよな。こいつが元の世界に帰る方法を一生懸命探しているのを知っている。オレを含めた他の奴が家族の話をしているとき、ふと羨ましそうな顔をするのも。家族に会いたいのだ。ならオレは友達として笑顔で送り出さなきゃいけない。いい友達、として。欲を言えばずっと一緒にいたかった。ずっと一緒にいて、あわよくば恋人になってそして、ユウが求めていた“家族”になりたかった。だけどそれは夢物語に終わった。
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