同業他社との殺し合いでピンチに陥る🌸🦦どこかの倉庫?にて同業他社との殺し合いに発展する。
危機的状況に陥るカナコと桜井さん。
ひたすら集中して撃ち返しながら無言でカナコをぐいぐい引っ張って全速力で走る桜井さん、容赦なさ過ぎてカナコは転ばないようにするのに必死で、やはり喋る余裕などない。
桜井さんはカナコをもはや突き飛ばして押し倒すくらいの勢いで物陰に押しやり、手榴弾のピンを抜いて敵の方へと放り投げると、カナコへと覆いかぶさる。
手榴弾爆発。
爆風がおさまって、カナコから身を離す桜井さん。視線は物陰の外、敵が居た方を向いていて、敵の気配を感じないことに小さく安堵の溜め息を吐く。
「───...死んだか。...おい、大丈夫か?」
そこで改めて初めてカナコを見遣る桜井さん。カナコは桜井さんの下で身を縮こめて、猛ダッシュした事と桜井さんと密着していたこととで、乱れる息を落ち着かせようとしながら顔を真っ赤にしていた。
「わわわ、わたしは大丈夫です...!すみません...!」
本当に余裕のない時に咄嗟にとった行動が、カナコに何もさせる間もなくただ守るだけのようになってしまったことに気付いて、何となくきまりが悪い桜井さん。眉を顰めてふいっと視線をカナコから逸らして立ち上がる。
「......。じきに警察が来る。さっさと行くぞ」
「は、はい...!」
↓
お前には何も期待してない、お前は何もしなくていいモードを瞬発的に発動した桜井さん。
わかる方にはあれ?ってなったかもですが、某スパイ家族のあの名シーンを見てからわたしの中で脳内再生されていた桜カナのふたりでした。
カナコが仕事に慣れて、もうそれなりにひとりでもちゃんと出来るようになった頃にこんなのがあったらいいなあ〜なんて思っていたのですが...
この前後の状況もストーリーも何にもずっと思い付かないし描写も難しすぎるので、ここで消化しちゃいます...!
ところで、これは根拠もなく本当に何となく思ってたことなんですけど!
アドちゃんが桜井さんの急所を外して撃ったり(ころすと見せかけてとどめはささない)、桜井さんを振り向かせようとして銃弾から庇ったりしたのって、ひょっとして!アドちゃんが過去に桜井さんにやられたことで、吊り橋効果で好きが高まってしまったことなのでは...??
つまりアドちゃんは(無意識のうちに?)、自分が桜井さんのことを好きになったきっかけと同じことを桜井さんに返すことで、桜井さんにもアドちゃんのことを好きになってもらおうとしてたのかなあ、なんて...ふと思ってですね......
ほらよくあるじゃないですか、猫は良かれと思って虫やら小動物やらを捕まえて持ってきてくれるんだけど、こっちの人間としては何でそんなことするんだやめてくれ〜ってなるやつ...!(?)
与える側と受け取る側の価値観の違い...的な......???
もちろん、当時社長のもとで一緒に居たアドちゃんを桜井さんが庇ったことがあったとしても、それは多分"サポートの仕事しただけ"だろうし、アドちゃんが抜ける時のも、あくまで桜井さんは一応本気だったしころしたはずだと思ってた、わけですが...!
なんていうかアドちゃんの、無関心だけは嫌、自分のことをとにかく見ててもらいたいみたいなのって、うまく言えないけれど、良くも悪くもちょっと幼いというか愛情の初歩的?な感情ですよね......小学生みたいと言ってしまったら語弊がありそうですが...尊くも厄介にもなりうるやつ......!
読んでくださってありがとうございました!