🌸🦦同棲ネタ、家の中で虫と出くわして🌸さんに助けを求める🦦お風呂上がり、ぎゃあ、と悲鳴を上げるカナコ。桜井さんたたた助けてください、とリビングにいる桜井さんを呼ぶ。
カナコの声と、がたんばたん、という慌ただしい物音を聞いた時点で桜井さんはすぐにお風呂場の方へと向かっていて、バスタオルに慌ててくるまりつつ顔色を変えているカナコに、どうした、と険しい顔で尋ねる。
む、虫が...!その、わわわわたしの、着替えのところに...!と、カナコ。チベスナ顔で呆れる桜井さん。
どこだよ?もうどっか行っちまったんじゃねぇの、と言う桜井さんに、何て恐ろしいこと言うんですか!と泣きそうなカナコ。
着替え取ろうとしたら、そこに確かにいたんです...!なんかあれはゴキではない気がしましたけど、でもとにかくでかくて...!と、カナコの言う通りに桜井さんはカナコの服を少し除けて見てみようとして、でも下着とかも見えちゃってて、本当すみませんすみません、と平謝りするカナコに、無表情の桜井さん。
...いた。と、虫を発見した桜井さんは、傍らに置いてあった、カナコにいつも携帯させている銃入りのジップロックを手に取る。気が動転していて、え?!撃つんですか?!とか言うカナコを無視して、銃だけカナコに手渡すと、ジップロックの中へと器用に虫を捕獲する桜井さん。
おい、玄関開けるからお前は下がってろ。と、カナコの姿を外に見せたくなくて言う桜井さん。わ、分かりました!とカナコは、捕まえた虫が家の中に万が一戻ってきてしまった時に備えてだと思って&いつもの仕事の時の癖で、銃を握りしめたまま桜井さんの背後に身を寄せて隠れる。
虫さん無事に外へリリース。安堵の溜め息を吐くカナコ。
あ、ありがとうございました...本当すみません...!いや〜でも、なんかちょっと意外でした!てっきりころすのかと...!
...別にあれくらい、いちいちころさなくたっていいだろ。...そもそもお前、あれカメムシだったろ?下手につぶしたらくせぇだろうが。
と、ジップロックを返しながら若干気まずげに視線を逸らす桜井さん。
あ、そうでしたか?!いやなんかもうびっくりしすぎて、あんまりちゃんと見てなかったです...!はぁ〜ほんと、桜井さんと一緒に住んでてよかったー......、!!あっ、いや、その...!
と、着替えを掻き寄せてにおいとか他にも虫が隠れてないかとか確かめつつ、ほっとして何やらうっかり発言をしてしまって、慌てるカナコ。
......殺し屋がそんなに虫怖がってどうすんだよ。
と、敢えてそこには触れずただそう返した桜井さんの言葉に既視感を覚えて。カナコはいつぞやの夜、家にゴキが出てしまって事務所に避難したら彼に会った時のことを思い出す。
で、ですよねー...って、あれ?そういえば、この家ってゴキは出ませんよね...?
あー?...見たことねぇな、今までは。特に対策はしたことねぇが。
?!し、しておきましょう!やつは出てからでは遅いです!いちおう明日、それ系の何か買って来ますね!
...勝手にしろ。つぅか、お前は早く服を着ろ。
!す、すみません...!!
と、カナコの方をろくに見ずにリビングに戻っていく桜井さん。そして、自分の格好に今更赤面しつつ、いやでも別にそんな前にも裸とか見られたことあるし...!と自分に言い聞かせて落ち着こうとするカナコ。
↓
小さいのならまだしも、それなりの大きさの虫と家の中で出くわしてしまうと本当心臓にわるいですよね......お互い別の場所で生きていけたはずなのにどうしてなの......
いやいやほんと無理!ころす!でも近付きたくない!どうしよう!ってつい脊髄反射しがちなカナコ。と、仕事以外なら尚更無駄に殺生とかしたくないって何となく思っていたことをカナコに言われてあらためて気付かされて、若干ばつがわるい桜井さん。
家の中でそれなりの虫を見つけた時に桜井さんはどうリアクションするか、他のパターンとして、
・躊躇いなく素手で捕まえて外へリリース(猛者)
・そのままティッシュとかに捕まえてゴミ箱とかにポイ(普通にすごい)
・真顔で殺虫剤でプシュ(めちゃ手付き鮮やかそうだし無慈悲そう)
・別にそこに居たって死ぬわけじゃねぇしそのうちどっか行くだろとスルー(まさかの展開)(ゴキじゃないならあり得る...かも...?)
...とかも考えたのですが、今回はいちばん優しい(?)桜井さんにしてみました。
読んでくださってありがとうございました!