ゼロ距離告白 越後少し遅めの昼休憩時。駅構外の蕎麦屋に行った越後と白新はなんとなく公園に寄り道をしていた。芝生の上で大の字になる白新。
「ちょっと、制服汚れるよ」
と注意する越後。そんなこと気にせずに寝転んだままの白新はだって気持ちがいいんだもん。と返した。一向に起きる気配がない白新の真反対に、頭を並べ寝転がる。昼過ぎの柔らかな日差しにそよ風。
「ほんとだ…このまま寝そう…」
だろー?と笑う白新。暫くしてから越後は「実は…」と真剣な声で話し始めた。越後がこんなに真剣になるとは珍しい。その真剣な声に白新は越後の方を向く。越後もこちらを向いていたので目が合う。
「おれ、前に蕎麦は月見派って言ったけど」
越後は続ける。
「本当はてんぷらそばの方が好きなんだっ」
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ポイピク行き⤵︎⤵︎⤵︎⤵︎⤵︎⤵︎⤵︎
「はぁ!?」
いきなりの告白に白新は勢いよく起き上がる。
「なんだよその告白!そんな事あんな真剣な声で話すか普通! 」
「そんな事ってなんだよ!重要な事だぞ!?」
越後の反論に頭を抱える白新。
「本当はたぬき派ってあんなのんびりした状態で、しかも顔がほぼゼロ距離な所で言うか普通!」
「だって…」
「てかおれはお前が何蕎麦派だろーが別になんでもいいから!」