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    だみぃにゃん

    @pumpkincat02

    陳情令で沼に足を滑らせました。
    ここにないものはぴくしぶに収納済。

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    だみぃにゃん

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    兎さんのかわいいイラストにタグが付いていたのでうっかり...(以下略

    #魔道祖師
    GrandmasterOfDemonicCultivation
    #忘羨
    WangXian

    雲深不知処の冬の朝


    藍忘機の朝はいつも決まっている。
    卯の刻ぴったりに目を覚ます。
    傍らで眠る魏嬰の温もりをほんの少し抱きしめ、幸せを噛みしめる。
    柔らかな温もりを起こさぬよう、慎重に褥を抜け出す。
    身支度をさっと整え、いまだ夢の住人である道侶の柔らかな髪に口づけを落とす。
    後ろ髪をひかれるように、勤めへと向かう。


    その日の朝も静かに身支度を済ませ、道侶を振り返...

    ずぼっ!!

    ...ろうとしたところで、足元に冷たいなにかが突っ込んできた。
    「っ!!!!」さすがの含光君も驚いて肌が泡立つ。

    足元を見れば黒い尻尾が裾から生えている。
    「うぇいいん」
    正体はがたがたと震え、温もりを求める魏嬰だった。
    「さむ~い」とかすれた声が聞こえる。
    そういえば朝方、急に冷え込んだ。
    室の外からはしんしんと雪が降る音が聞こえてきていた。

    「魏嬰出てきて。これでは動けない。」
    魏嬰は寝ぼけているのか、動こうとした含光君の脚に抱きつき頬を摺り寄せてくる。
    何とか動こうと藻掻くが、魏嬰の腕がますます絡み、含光君はついに動けなくなった。
    「うぇいいぃんん...」
    まるで迷子のような情けないか細い声が静室に響く。
    必死に藻掻いた結果、魏嬰はその内腿へ頬を寄せていた。
    魏嬰はまだ夢の中。すりすりすりすり...



    なかなか姿を見せない含光君を心配した思追と景儀が、耳を真っ赤に染め微かに震え脂汗を滲ませた師を見つけるのはもう少し後のこと。
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    sgm

    DONE現代AU
    ツイスターゲームをしようとする付き合い立て曦澄。
     確かに、藍曦臣があげた項目の中に「これ」はあった。そして自分もしたことがないと確かに頷いた。
     ただ、あまりその時は話を聞けていなかったのだ。仕方がないだろう?
     付き合い始めて一か月と少し。手は握るが、キスは付き合う前に事故でしたきりでそれ以上のことはしていない。そんな状態で、泊まりで家に誘われたのだ。色々と意識がとんでも仕方がないではないか。もしもきちんと理解していれば、あの時断ったはずだ。十日前の自分を殴りたい。
     江澄は目の前に広がる光景に対して、胸中で自分自身に言い訳をする。
     いっそ手の込んだ、藍曦臣によるからかいだと思いたい。
     なんならドッキリと称して隣の部屋から恥知らず共が躍り出てきてもいい。むしろその方が怒りを奴らに向けられる。期待を込めて閉まった扉を睨みつけた。
     だが、藍曦臣が江澄を揶揄することもないし、隣の部屋に人が隠れている気配だってない。いたって本気なのだ、この人は。
     江澄は深いため息とともに額に手を当てる。
     「馬鹿なのか?」と怒鳴ればいいのだろうが、準備をしている藍曦臣があまりにも楽しそうで、金凌の幼い頃を思い出してしまうし、なんなら金凌の愛犬が、 4757