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    Kana_BoS

    @Kana_BoS

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    Kana_BoS

    DONE奏哉さんと合同誌です。
    わたしは、サッカーファンのモブ女の視界から視るゆっきーについて書きました。

    奏哉さんのサンプル:https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=17413783
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    2022.5.3 SUPER COMIC CITY 29 -day1-
    Out of the Blue
    B6/36P/¥500
    ネット頒布中
    【青監獄】Out of the Blue/Blue sky that lasts Forever【サ 気持ちが弾む。ふわふわと軽やかで身体が宙を漂ってしまいそうでありながら、ぱちぱちと刺激的で体内で小爆発を起こす興奮がある。それでいて、じりじりと炙って内蔵を焦がすような焦燥もかすかに混じっている。いつだってそういうものだった。

    「あれ、今日は早いね」

     無意味だとわかっていても逸る気持ちが抑えきれなくて、エレベーターのボタンを連打していた指が止まる。視界の隅にエレベーターが現在いるフロアが表示される電子モニターを収めて振り返る。ノートパソコンを片腕に抱えた同僚が物珍しそうにわたしを眺めていた。

    「今日は代表戦なんですよ」
    「あー、なるほど」

     いつもであればまだ己の業務と向き合っているけれど、唯一の趣味サッカー観戦は最優先事項で、数日前から業務調整をしてそそくさと退勤したところだ。カバンに入ったユニフォームとマフラータオル、ボーナスを全投資しているカメラを持ってスタジアムへ向かう時間も好きだ。この後の試合に思いを馳せて、お気に入りの選手がスタメンに選ばれたかをそわそわとSNSで度々確認して、頭がサッカー観戦モードに切り替わっていく時間。
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    Kana_BoS

    DONEブラックコーヒー派で倉持クンにキスするのが大好きな御幸と、カフェオレ派の倉持くん。
    御幸が遠征中のお話。ナンバリング26を御倉にしたかっただけのペラペラの本。

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    2022.5.3 SUPER COMIC CITY 29 -day1-/スーパーウイニングショット 2022
    Pavlov's dog
    A6/22P/¥200
    ネット頒布:予定なし
    【御倉】Pavlov's dog【サンプル】 ぷかり。ふわり。のんびりと時間をかけて覚醒していく意識。閉じた瞼をくすぐる白を残した日差しに、ああ、もう朝なのか、と意識ははっきりとしてくる。できるものならもう少し、あと五分でいいから眠っていたい。体温が移って適温のシーツの中を蠢いて枕に顔を埋めた。すん、すん、と鼻を鳴らせば嗅ぎ慣れた匂いに気持ちも身体も脱力していく。そんな鼻腔をやわらかに刺激する香ばしい匂い。

    「くらもちー。あと三十分で家でないと遅刻するけどいいの?」
    「……はあ?」

     間延びした声。かなり暢気なそれに緊急性を察知できず、自身からも間抜けな声が溢れた。

    「今、七時半過ぎたとこ」
    「おま!」

     ゆるやかな覚醒をしていたはずの脳が一気にアクセルを踏み込んだ。腕力に任せて飛び起きた背後で、掛け布団がベッドからずり落ちた気配がしたけれど、そんなことを気にしている場合ではない。二十分以上の寝坊だ。
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    Kana_BoS

    DONEパフューマー倉持とプロ野l球選手御幸の出会いの話。
    原作世界線ではない、パロディーです。倉持くん好みの香りに仕上げられちゃう御幸と、倉持くんが作った香りを独占したい御幸の関係最高だなって。

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    2022.5.3 SUPER COMIC CITY 29 -day1-/スーパーウイニングショット 2022
    M2
    A6/70P/¥700
    ネット頒布中
    【倉御倉】M2【サンプル】< 01 : Top notes >





     新しいシーズンがはじまる前の、ほのかな緊張感とゆらめく高揚感がチーム全体を包み込んでいた。昨シーズンは惜しくもあと一歩のところで逃した優勝を、今年は掴み取ってやると勇み立つ若手をコントロールしながら、周囲と共に御幸一也も今日の練習を終えた。
     高校卒業後にプロ入りをしてから、気づけば十五年が経過しようとしている。あの頃のような伸び代も、吸収力もない。いくら神経質気味に身体を管理してきても、着実に重ねていく年齢には抗いきれないものがある。その積み重ねてきた時間の分、財産として経験があり、忍耐力がある。
     そうは言っても、御幸の周囲はとても御幸が老いているようには然程感じていない者が多かった。誰よりもストイックに自己管理をして余分というものを知らない肉体と、二十代後半で時が止まった風貌とが相まって、ファンからの人気も留まることを知らない。選手だって、コーチ陣だって、まだまだ御幸の活躍に期待をしていた。
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    Kana_BoS

    DONE高2の冬の金東。バレンタインデーに事件が起こる!
    季節外れだけど!新刊が出ることが大事だよね!幼馴染から恋人へのステップアップってむずかしいよなあ。


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    2021.12.18 松方WEBオンリー
    バレンタインデー憂鬱症
    A6/38P/¥400※送料・手数料は除く※
    ネット頒布中
    【金東】バレンタインデー憂鬱症【サンプル】 どことなく浮かれた空気が漂う。朝練終わりにちらりと見かけた三年生の一部は、将来をかけての試験前でピリピリとしていた。この季節の空気のように乾いて冷え切っていて、気がついたらどこか怪我してしまいそうなそんな張り詰めた空気。
     来年は俺もあの一員なのだろうか。それともなんとか推薦を貰えて、後輩の邪魔にならないように野球の練習に励んでいるのだろうか。
     廊下や他所のクラスの教室から感じる空気からどうにか意識を切り離して、後ろで騒がしい奴らも無視を決め込んで自分のクラスへ黙々と足をすすめる。

    「あ、信二」
    「東条、お前先行くなら言えよ」
    「あー……、ごめん。ちょっと、」

     視線を斜め上へと逃して乾いた笑いを浮かべる東条に、眉が寄る。でもすぐにその理由がわかってしまえば、東条なりの気遣いだとわかる。自分の体に隠すようにして持っている紙袋。そこから覗く愛らしいラッピング。
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