二宮隊の訓練室にはB級以上のシューター、総勢七名がが勢揃いしていた。A級一位の部隊に所属する出水から、A級を目指し破竹の勢いでB級ランク戦を破竹の勢いで勝ち上がっている今注目されている部隊の三雲まで、見る人が見たら目を丸くするような錚々たる顔ぶれだ。
出水と二宮、加古と二宮、蔵内と水上、といったように師弟関係や同年代という、シューター同士ということ以外にも関係がある人たちは、個人と個人では顔を何度も合わせている。しかしこうして全員が一堂に介するということは、これまで一度も無かったと言えるかもしれない。
七人が集まって訓練をしているかというと、そういうわけでも無かった。何をしているかと言うと、言い争いをしている加古と二宮を、他の四人が傍観していた。那須は加古に連れられここに来た時から、加古に腕を組まれていて、なす術なく二人の論争に巻き込まれている。
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