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    ドラウズ

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    ピクミン4自機受け小説/ボルドルド隊夢小説
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    ドラウズ

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    ピクミン4自機小説番外編です
    ハッピーバレンタイン!!!間に合って良かったぜ……
    不穏モグラ叩き
    これ(ハロウィン小説)【https://poipiku.com/434424/10624231.html】とこれ(クリスマス小説)【https://poipiku.com/434424/10624251.html】を読むといいかもしれない

    #ピ4自機小説_アンシー

    ウキウキバレンタイン「うーん、バレンタインかぁ」

    隊舎のダイニングで、チラシを見ながらつぶやく。

    「……アンシーさんは誰かにあげたことあるんですか?」
    「発掘作業とか解読とかするときに、仲間に糖分補給も兼ねてちょっと良いチョコを箱で適当に配ったくらいですね」

    色恋とは縁がなかったので、そういうイベントともほとんど縁がなかった。

    「こ、今年は予定とかはあるのか?」
    「残念ながら、毎年特には……あ、でも皆さんになんか良い感じのをあげたいな、とは思ってます」

    最近は友チョコだってあるし、カップルじゃなかったり同性にあげても変じゃないのはやりやすくて助かる。まぁ前から仲間にあげてたりしたけど。

    「ふむ、それはなかなかに楽しみだな!」
    「うふふ、みんなもらえるならケンカも無いねえ」
    「俺もなんか用意しねぇとなぁ」

    みんなも色々用意してくれるのかなぁ。個人宛で貰うの初めてだからワクワクするなぁ!


    バレンタイン当日、ご飯を食べたあとに皆に渡すチョコを持ってくる。

    「おっ、来たぜ来たぜ」
    「アンシーさんのチョコ楽しみですね!」
    「ちょっと、緊張しますね……」

    そうして1人ずつチョコレートを渡していく。
    隊長には宇宙犬モチーフの、コリーさんにはもちもちしてるおもちみたいなの、ラッセルさんには工具形の、ディンゴ先輩にはダンベル形の、パピヨンさんには本の形の、バーナードさんには宇宙船形のチョコレートを渡した。次回は好みを聞いて味がそれぞれ違うやつにしてもいいかもしれない。それかチョコを使った別のお菓子とか。
    皆に喜んでもらえたし、俺も皆からいっぱいチョコをもらって食べるのが楽しみだった。

    けど、その嬉しさを吹き飛ばす程に衝撃的なことがあった。


    「えっ、えっ、これ、全部俺宛……?」
    「……ああ。ちなみに右が市販品で左が手作りのものだ」

    リビングを出てすぐの廊下に、段ボール二箱いっぱいのチョコがリビングに鎮座していた。
    コリーさんと事務の人が仕分けしてくれたらしい。

    「デカいこと成し遂げるとこうなるぜ。慣れだ慣れ」
    「アンシーさんの初任務で僕らも遭難してしまいましたし、遭難者もたくさんいましたからね」
    「まだ声をかけられるくらいに人気デース!」

    な、なるほど……。確かに、この前も声をかけられたしなぁ。

    「あ、そうだ、注意事項なんだけどお……」
    「……注意事項?」
    「手作りのチョコは、ボクとラッセルで検査して大丈夫なヤツだけ食べてねえ」
    「そ、そこまでするんですか……?」
    「残念なことだが、実は色々仕込む輩がおってな……」

    なんでも過去に『良くないもの』をチョコに仕込まれることがあってからは、手作りのチョコは食べないようにしてたのだとか。しかも今の代だけの話ではないらしい……。
    近年はラッセルさんとパピヨンさんのおかげで、検査する体制が整って手作りも食べられるようになったらしい。
    ……多分コリーさんがなんか言ったんだろうな。

    というか『良くないもの』っていったい何なんだろう。誰も教えてくれなかったなぁ。調べるのもオススメしないって言ってたし。
    まぁそれはそれとして、さっそくおやつに……先に隊の皆からもらったチョコを食べていこう。コーヒーもちょっと良いやつ淹れちゃおうかな!



    「……まだアンシーにはそういう闇は知ってほしくないからな」
    「純粋というわけでもないだろうが、知らぬならばそのままが良かろう」

    どうしてそんな物を……というようなものが入っていたことがあったからな。衛生的に良くない以前に、とてつもなく気持ち悪かったぞ……。
    ネットで検索すれば知ってしまうだろうから、単なる先送りではあるけれども。

    「ところで隊長、『例のチョコ』はやっぱり危ないモノだったよお」
    「前とはやや反応は違ったが、オッチンが真っ先に反応したからな。『込められている力やモノ』も危険であるゆえ、真っ先に処分させてもらったぞ」
    「やはりまたあちらの私たちか……」

    クリスマスのときもそうだが、よく懲りないな……。

    「それがねえ……『ボク』と『ラッセル』だけみたいなんだよお」
    「ご丁寧にも手紙に名前が書かれていてな。どうも二人で勝手にやったことらしいぞ」
    「二人でも危ないものを送ってこれるんですね……今後も気をつけませんと」

    こちらの二人がとても優秀なように、向こうの二人もやはり優れた技術力を持っているのだろう。前の『手紙』はおそらく皆が関わっていそうだが……危険なことには変わりない。

    「……パピは無理やりなんてしねぇよな?」
    「…………うふふ、どうだろうねえ〜」
    「おいなんだその間」
    「我なら無理矢理なんぞつまらぬことはせんよ。ククク、それにじっくりと落としがいがありそうであるしな!」
    「Ohアンシーちゃんと……、ベストフレンドになるのはミーが先デース!」
    「ふふふ……(アンシーさんは腹ペコですし、オヤツで親睦を深められる僕が有利ですね……!)」

    ふん、皆頑張っているようだが……私がアンシーを先に『見つけた』んだ。一番は私だからな!



    「して、ラッセル、パピヨン、『アレ』はどういったつもりだ?」

    なんとラッセルとパピヨンが共謀して、二人だけでアンシーに『チョコ』を送っていたのだ!

    「ちゃんと理由はあるってえ」
    「なに、皆と共同で事を起こすと、どうしても隊長優先になってしまうだろう?」
    「ボクらだって優位に立ちたいもん!アンシーくんが欲しいのは皆だって変わらないでしょ?」

    なんてことだ!前は大人しく協力してたと思ったが、私より先に行くつもりだったとは!

    「……確かに、隊長を尊敬してるのは確かだけど、アンシーに関しては俺も欲しいな。共同なんかじゃ物足りねぇ!」
    「他のことなら妥協出来そうですが……やっぱり好きなものは独り占めしたいですね!」
    「HAHAHAミーにもアンシーちゃんを譲る理由なんてナッシングデース!」
    「むむむ……!!」

    先にアンシーを手に入れるのは私だからな!!
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