首輪「うーん」
「クゥン?」
オッチンをブラッシングしていて、ふとあることを思った。
「どうした?」
「えっと、俺とオッチンは相棒なので、なにかおそろいの物が欲しいなって思って」
「ふむ、私からも何かを贈ってやりたいと思っていたが……何にしようか」
オッチンは既に首輪を着けてるし、それと干渉しない何かが良いかもしれない。うーん、服は隊服着てるときはおそろいじゃなくなっちゃうしなあ……。
「そうだ、首輪はどうだ!」
「首輪」
「うむ!確かそういうファッションがあると聞いたことがあってな」
「ありますね。…………良いと思います!あ、せっかくなら隊のエンブレムのプレート?もつけたいです」
「それは良いな!」
人に首輪はどうかと思ったけど、ちょっとパンクな人はそういう格好してるし、オッチンとおそろいだし、隊長からのプレゼントだしいっか!
◆
「ふふ、ついに届いたぞアンシー!」
「!」
「そこのソファーに座ってくれ、私が着けてやろう」
「はい」
「……よし、バッチリだ!青色が似合うな!」
「えへへ、ありがとうございます。おそろいだねぇ、オッチン……!」
「ワン!」
「あれって……」
「流石に我も少しどうかと……」
「隊長からのプレゼントは羨ましいが……あれはダメじゃないか?」
「うふふ、隊長ったらやり手だねえ」
「Oh、悩んでる間に先を越されてしまいましター」
「ム、抜け駆けはさせんぞ」
「ボクも何かプレゼントしよーっと」
「あっ、ズリぃぞお前ら!」
「流石に変なものは止めてくださいね……?(僕も選んでおかないと……)」