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    ROM

    @94_ROM_12
    稲妻の目金君関連のみ

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    いつもの萌目の大人になった話。短めの会話文が二つ入っています。

    #萌目
    moemoon
    ##目君受け
    ##いつもの萌目

    小ネタまとめ[花見酒 後日談]

    「萌先生ってお酒弱いんですか?」
    「違うんだよ聞いて」
    「ただ体質について尋ねただけなのですが」
    「あの日の僕は疲れていたんだ。絶対に約束した日に目金君と花見酒をするんだって、そう決意して必死に頑張ったんだよ!そしたらさあ……」
    「浮かれてハイペースでお酒で呑んで、呑まれたと」
    「ううう、ほろ酔い目金君見たかった……」
    「萌先生、酔っ払った時にもそれ言っていましたよね。……昔の僕に言うならまだしも、よく大人になった僕にそんな劣情を抱けるものですね」
    「だって……って、え?ちょっと待って。もしかして目金君、僕のことショタコンか何かだと思ってないかい?」
    「まあ、はい。僕のことをよく『小さくて可愛い』って言ってましたし」
    「違うよ!?まず僕達同級生だし、というか僕は高校卒業間近に君にプロポーズしようとしたよね?!その時点でショタコン疑惑は捨ててくれないかなあ!?」
    「ぅわ!わ、分かりました。分かったのでそんなに強く揺さぶらさないで下さいっ」
    「あーびっくりした……まさか目金君にショタコン疑惑を向けられていただなんて……」
    「小柄である事を強調する様な言い回しをしていたので、てっきりそういう事かと」
    「まあ、あの頃の君はそういう魅力があったからね。出会ったばかりの頃の君も、高校生になった君も、大人になった今の君も、それぞれ違った良さがあるんだから。それを余す事なく愛でてその魅力的な姿をこの目に収めたいって思うのは当然だと思わないかい?」
    「__、今の僕に対しても、ですか?」
    「当たり前だろう?」
    「……ふうん。そうですか」
    「…………。はあーっ」
    「な、何です。そんな大きなため息をついて」
    「そりゃあつきたくもなるよ。……ねえ目金君。君が僕との関係をどんな風に捉えているのか知らないけどさ、僕は目金君の側から離れるつもりはないし、離すつもりもない。下らない事は考えないで僕の言葉を素直に受け止めてくれないかな?」
    「……分かってるつもりですよ」
    「いいや、分かってないね。全然分かってない」
    「……」
    「ま、直ぐに理解して貰うつもりでも無いけどさ。……うん、そうだね。手始めにまずは今の目金君の魅力を君自身に事細かに伝えようじゃないか」
    「は?……はあっ!?」
    「まず目元が柔らかくなったよね。昔から君の笑顔は素敵だったけど、今の目金君からは底根の優しさが目元に現れているように感じるよ」
    「ちょっと、萌先生!」
    「それと笑い方も自然になったよね。信頼出来る人が増えて表情が豊かになったのかな?ああそれと、これは食事をきちんと取れてない証拠でもあるけど、目金君痩せたよね。君には健康体でいて欲しいけど、スラリと伸びた手足とその体格はスレンダーでとても綺麗だよ。それから……」
    「あー、もう。分かりました!お願いですから止めて下さいってばあ〜!」



    [昔の話]

    「兄貴さあ、なんか弱くなったよね」
    「いきなり何だい?藪から棒に」
    「うーん、何て言うのかな。隙が出来たというか、人間らしくなった?」
    「へえ。一斗お前、僕に喧嘩を売っているのかい?良いでしょう買ってやろうじゃないか」
    「そんな事言ってないじゃん!変に好戦的なのやめてよ本当」
    「兄に対していきなり弱くなったと言い切るそっちが悪いんじゃないか。そう言うだけの根拠があるんだろうね?」
    「……『漫画萌先生』」
    「っ!?な、何でこの流れで彼の名を」
    「ほーら名前出されただけでその態度。やっぱり隙だらけじゃん」
    「ぐぬぬ……」
    「兄貴、あの人と付き合いだしてから本当変わったよね。昔と違って気遣いとか出来るようになったし、周りもよくみるようになったよね。昔の兄貴を思えば考えられない変化だよ」
    「……それ、本当に萌先生関係あるのかい?」
    「時期的にサッカー部に入ってから起きた変化だから、そっちの影響かもね。……でも、僕にも兄貴の考えていることが理解出来るようになったのは、間違いなくあの人と付き合いだしてからだよ」
    「なるほどねえ。一斗がそういうなら僕に変化があったのは間違いないんだろうけど、どうして僕は何かが変わったんだい?」
    「さあ?分かんない」
    「分かんないって、そんな適当な」
    「分かんないけど、それだけ心の弱みが増えたって事なんじゃないかな。兄貴が自分自身を大事に思う気持ち以上に守りたい人が出来たというか、なんかそんな感じ」
    「……一斗から見てそれは良い事なのかい?それとも、悪い事かい?」
    「どうなんだろうね。昔の兄貴の方が間違いなくかっこよかったよ」
    「ええっ!?い、今は」
    「超ダサい」
    「ダサっ……!?」
    「メールが来るたびに蕩けた顔するし、漫画さんの話してる時とか見てるこっちが恥ずかしくなる位甘ったる空気出すし」
    「うぐっ!」
    「あと時々漫画さんの事思い出して思わせ振りな雰囲気纏って笑うことあるよね、マジで止めて」
    「あぐっ!」
    「それとさあ、部活が休みになるたびに漫画さんのところに泊まりに行くの止めてくれない?実の兄貴が抱かれに行ってるとことか想像したくないから。つまり、総じていうと本当最悪。同じ顔した双子の兄がする振る舞いとは思いたくないね」
    「はうぅっ!そ、そこまで言わなくても良いじゃないかあ……!」
    「でも、……幸せそうだよね。今の方が」
    「!……一斗」
    「今の兄貴は昔憧れた頼れる兄ちゃんじゃなくなったけどさ、きっと今の状況が兄貴にとって良い環境なんだよ」
    「……」
    「兄貴さ、その人に捨てられないよう精々頑張りなよ」
    「縁起でもない事を。嫌味の一つでも言わないと済まないのかい?」
    「まあね。僕は双子の兄の背中を見て育っちゃったわけだしね」



    「……なんて事、ありましたねえ」
    「うん?どうしたんだい目金君」
    「いえ。ふと昔弟に言われた言葉を思い出しまして」
    「ああ、一斗君か。長い間会ってないなあ。それで、昔彼になんて言われたんだい?」
    「……萌先生と付き合ってからの僕は弱くなったって、言われたんです。あの頃の僕はあまりピンと来ていませんでしたが、この歳になってようやく分かりましたよ」
    「……ふうん。一斗君は、目金君の事を本当に良く分かってくれていたんだね」
    「ええ。もし僕が今もまだ自分にとっての1番が自分自身のままならば、もし萌先生とこの様な仲になっていなかったら、大事な人が危険に晒されるんじゃ無いかという焦燥感にかられることも無かったでしょうね」
    「……」
    「勿論、大事な人を守るためにより一層頑張ることが出来たというプラスの側面もあるのですが」
    「……僕という存在そのものが、目金君にとっての弱点か。こう言葉にするとくすぐったいけど、そのせいで置いていかれちゃうのはやっぱり寂しいな」
    「……」
    「ねえ目金君。僕が君の弱みになり得るというのならさ、次……なんて、そんなことは考えたくも無いけれど。もしまたフィフスセクターの様な脅威が僕に近付く可能性が現れたら、今度は僕の事を目金君の側においてくれないかい?」
    「萌先生……」
    「知らないどこかで知らず知らずのうちに守られるだけじゃなくて、君の事を側で支えてあげたいからさ」
    「……ふふ、それは随分と魅力的なお話ですね」
    「そうだろう?だから目金君、約束してくれるかな」
    「……。そうですねえ。僕自身、あなたと離れたら心と身体に支障をきたすことが分かりましたからね。僕の側で、守られてくれますか?」
    「!っああ。勿論だよ!」
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