ねこ「目金君って猫みたいだよね」
「……何ですか急に」
「ツンツンとした素っ気ない態度を見せたかと思えば急に側に来て寄り添ってくる。その自由気ままな在り方は目金君そっくりだなあって。__思っていたんだよ。少し前までは」
「はあ」
「けれど雷門の皆んなといる時の君は素っ気ないどころか構って欲しがりの子猫みたいでさ」
「こね…っ!?」
「いやあ、びっくりしたよ。何で僕といる時とはこんなにも違うんだろうって」
「何なんですかその薄寒い例えは!というかそもそも何で漫画君が雷門での僕の振る舞いを知っているのですか」
「栗松君に頼んだのさ」
「はあ!?」
「雷門での目金君の様子を撮って来てくれたらお小遣いを上げるよーって言ったらさ、彼快く引き受けてくれたよ。『目金さんを撮るだけでお金が貰えるんでやんすか?!』って」
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