モフロナの好きなもの!「ぴ、ぴす!」
「きゅ?」
「ぴす! ぴ、ぴすぴす!」
「きゅ……きゅあう、きゅっ」
ソファーに座って、ちらちらとモフたちの様子を窺う。今日もまた、モフドラが一生懸命整えた寝床に、モフロナを招こうとしていた。モフロナはモフドラをちら、と見てから、誘われたふかふかの寝床に目を向ける。近付いて、すんすんと鼻を鳴らしているのを見て、今日こそいけるんじゃないか? と思っていると、何故かモフロナはモフドラを毛布の中へと押し込んでいった。モフロナは困惑げにぴすぴすと鳴くモフドラを無視して、花の形に折り畳まれた厚手のタオルを開き、更に重ねていく。
こんもりと山になった様を見て、モフロナは満足そうに「きゅ!」と鳴いた。そうして、ぽてぽてと廊下の方へと歩いていく。
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