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    Sasaran_11

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    Sasaran_11

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    書いて貰ったdndzが可愛すぎたので、許可を貰ってこっちにも投稿します。

    #だんだざ
    danza
    #dndz

    死を越えて、君と「太宰、やめろってば!」
    檀は必死で太宰の手を押さえようとするが、太宰はにやりと笑って彼を振り払った。
    「だって檀、一緒に死んじゃうって言ったじゃないか。今がチャンスだろ?」
    太宰は目を輝かせながら、檀を見つめる。その表情が怖いくらいに楽しそうだ。檀は眉をひそめ、肩をすくめた。
    「だからって、こんな形で死ぬわけないだろ!少しは考えろ!」
    「でもさ、俺たち、死にたい気分なんだよ。お前もそうだろ?」
    太宰は檀にぐっと近づき、低い声で囁く。その声はやけに切実に聞こえた。
    「違う!俺はお前を止めたいんだよ!死ぬなんて馬鹿げてる!」
    檀はそう言いながらも、内心では少しだけ冷静を保とうとしていた。しかし、太宰のその目を見ると、どうしても答えを出せない自分がいた。
    「なんだよ、そんな顔して。お前だって、俺が死んだら困るだろ?」
    太宰は、わざとふざけたように笑った。
    「それもそうだな、俺がいなくなったら、お前はきっと一人で何もできないだろうし」
    檀は思わず息を呑んだが、すぐに反論した。
    「…俺は、そんな弱くない」
    「それはどうだろうな?」
    太宰はにやりと笑う。その瞬間、檀は力を込めて太宰の胸元を押さえた。
    「お前は、本当に、どこまで俺を試すつもりだ?」
    太宰はその問いに応えることなく、ただ楽しそうに目を細めた。
    「そうだな、試すっていうか…俺たち、こうして騒ぐのが楽しいんだよな。だから、少しだけ、続けてみようぜ?」
    檀はうんざりした顔をして、ため息をついた。
    「全く、お前は…」
    そして、二人はまた騒ぎながら、しばらくその場に留まった。太宰の笑顔と檀の冷や汗が交錯する、そんな奇妙な空気が二人を包み込んでいた。
    檀は太宰を見つめ、また呆れるような表情を浮かべた。
    「お前、本当に人を困らせるのが得意だな」
    「得意っていうか、無意識なんだよ。困らせてるつもりはないんだよ、檀」
    「でも、どう考えても俺を困らせてるだろ?」
    「それは…そうかも」
    「それに、また無茶なこと言ってるし」
    「一緒に死のうって言っただけだろ?そんなに怖い顔しないでよ、檀」
    「怖くはない!怒ってるんだ!」
    太宰は肩をすくめて、「あ、怒ってるんだ」と言いながら目を泳がせる。その姿に檀は思わずため息をついて、額を手で押さえた。
    「本当にもう、どうすればいいんだ…」
    「うーん、気にしないで。俺、もうちょっと寝てるから。檀が気にしすぎなんだよ」
    「寝るな!」
    「はーい」
    太宰は横になり、さっきまでの真剣な表情をすぐに取っ払って、何事もなかったかのように寝転がる。それを見た檀はしばらく黙っていたが、ふと気づくと、太宰の足元に座り込んでいた。
    「お前さ、本当にこういうところが、俺を悩ませるんだよ」
    「悩んでるのか?俺、結構楽しいんだけど」
    「楽しいって、どうしてそういうことに楽しさを見出せるんだよ」
    「だって、檀が本気で怒ってるのが面白いんだもん。普段はあんなに冷静なのに」
    檀は一瞬、言葉を失った。太宰の目には、いつもの冷徹な瞳ではなく、どこか幼い笑顔が浮かんでいる。無邪気というか、少しわがままな笑顔だった。

    「…もう、本当にお前には振り回されっぱなしだよ」
    「だからこそ面白いでしょ?」
    檀が太宰を睨むと、太宰は目を細めて微笑んだ。
    「だから、俺を嫌いにならないでね、檀」
    「太宰、もうちょっと静かにしてくれないか?」
    檀が眉をひそめながら、太宰の肩を軽く押さえた。
    「静かに?こんなに楽しいのに?!」
    太宰は檀の手を払うと、ニコッと笑って言った。
    檀はその笑顔に一瞬戸惑いを見せ、すぐにため息をついた。
    「もう、勝手に騒げ。俺が何か言っても無駄だろうし」
    「うん、無駄無駄。檀がどうしても言うこと聞かないからね!でも、そうだ!今日は俺たちの大切な日だもん、騒ぐに決まってるでしょ!」
    太宰はぐるぐると手を回しながら部屋を歩き回る。檀はその姿に呆れた顔をしながら、静かに太宰を見守る。
    「大切な日?何が?」
    「決まってるじゃん!『今日も一緒に生きてる日』だよ!」
    檀はその言葉を聞くと、心の中で小さく溜息をつく。太宰の言葉に、時々本当に理解できない一面がある。でも、嫌いじゃない。
    「…まあ、それなら仕方ないな」
    檀はそのまま椅子に腰を下ろして、太宰の様子をじっと見守る。
    太宰は檀の方を見て、嬉しそうに言った。
    「檀、今日も元気そうだね!俺は元気をもらってるよ、檀がそばにいるだけで心強いし」
    檀はその言葉に少し驚き、でも口元を緩めて言った。
    「…お前、そういうところは急に可愛いな」
    太宰はその言葉を聞くと、顔を赤らめて、照れたように目を逸らす。
    「何それ!そんなこと言われたら照れちゃうだろ!」
    檀は静かに笑った。
    「お前、いつもそんな感じだな」
    太宰は「むぅ」と唸りながら、檀の隣に座り込んだ。
    「檀も、そうやって素直に笑ってくれたら、もっと嬉しいんだけどな」
    檀は無言で太宰の頭をぽんと軽く叩いた。
    「うるさい」
    太宰は満足そうに頷いて、檀に肩を寄せてきた。「だから好きなんだよ、檀」
    檀は少し戸惑った顔をしながらも、太宰の肩を抱き寄せる。
    「お前が好きとか、何度も言ってるだろうが」
    太宰は顔を赤らめ、しばらく黙っていたが、やがて大きな声で言った。
    「好きだからこそ、檀が元気ない時に、俺は絶対に守るって決めてるんだよ」
    檀は少し驚いたように太宰を見つめ、そしてそのまま柔らかな笑顔を浮かべた。
    「お前な、そんな真面目なこと言うの、ほんとに可愛いな」
    太宰は照れながらも、檀に抱きしめられるのを心地よく感じていた。
    「ねぇ、檀、ずっとこうしていてもいい?」
    檀は静かに頷き、優しく太宰の髪を撫でる。
    「…まあ、今日はお前が騒いでもいい日だからな」
    太宰は目を輝かせて、「よし!」と元気に言った。「じゃあ、これからも一緒に騒ごう!俺と檀、二人で永遠に!」
    檀は呆れ顔でため息をつきながらも、心の中でその笑顔を大切に思った。
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