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    四 季

    @fourseasongs

    大神、FF6、FF9、ゼルダの伝説ブレスオブザワイルドが好きな人です。

    boothでブレワイに因んだ柄のブックカバー配布中:https://shiki-mochi.booth.pm/

    今のところほぼブレワイリンゼルしかない支部:https://www.pixiv.net/users/63517830

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    四 季

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    支部にまとめた作品は重複するので、一旦非公開にしておこう……と思って非公開にしたら、作品数が物凄く寂しくなってしまいました😅 また確認して何点か再度公開します💧
     そしてこれは「奈落にて(https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=17878046)」設定のラストのつもりで書いたもの(雰囲気だけ/短い)。

    #リンゼル
    zelink

    闇堕ちリンゼルR18メリバ(百年前設定)の結末案だったもの ────……

    「リンク」
     透き通るような美しい声。
     遠くから聞こえるようでいて、耳元で囁いているかのようにも聞こえるその声に導かれ、そろそろと重い瞼を上げる。
     その瞬間、視界に飛び込んできたのは、一筋の白く眩い光。
     目も眩むような眩しさに思わず再び目を瞑り、恐る恐る目を開けると、光の中にぼんやりと浮かぶ輪郭が、徐々に人の姿をとり始める。
     その人の姿を認め、思わず息を呑んだ。
     ──それ自体が輝きを放つ太陽のような美しい金色の髪、雪のように白い肌、深い森のような緑色の瞳を持つ、美しい女性──あるいは、女神。
     その人を見つめているだけで、何も分からない、何もなかった自分の心の内に、畏れと限りない安堵、そして、どうしようもない愛おしさがこみ上げてくる。
    「リンク」
     愛おしいものを見つめるような眼差しで、女神のようなその人が自分を見つめている。
     ──その声を聴くだけで、その眼差しに見つめられるだけで、身体中に力が漲り、胸の内から勇気が溢れ出してくるようだ。
     まるで、夜明けの世界を照らす朝日のようなその微笑みに見とれていると、女性の眉が不安そうに、切なそうに徐々に下がっていく。
     そうすると、それまでまるで全能の女神のようだったその人が、急に一人のか弱い女の子になったように見えて、自分の心臓が激しく高鳴り出す。
    「な、泣かないで」
     長い間声を発していなかったのか、強張った頬の筋肉と、動かない舌をどうにか動かせば、喉から出るのは掠れた声。
     こちらも長い間日の光に当たっていなかったように生白く、枯れた枝のように細い腕を伸ばして、濡れ始めた少女の目尻を拭う。
     少女の、新緑の森に似た緑色の目が驚きに見開かれ、そしてすぐに、喜びに細められる。
     その眩しいまでの柔らかな微笑みを呆然と見つめていると、目尻を拭っていた自分の手に、少女がそっと手を重ねた。
    「リンク」
     少女の双眸に、自分の姿が映し出される。
     そこにいるのは、涙を流す少女を気の利いた言葉で慰めることもできず、ただ呆けたような顔をして少女を見つめることしかできない、ちっぽけで無力な一人の男の姿だった。
     でも、目の前の少女から目を離せないその男を、少女もまた、ほんの一瞬たりとも目を逸らすことなく見つめている。
     少女の目のふちから、とめどなく涙が溢れる。その一滴一滴を全て拭いたいと思うと同時に、朝日を受けてきらきらと輝くその雫がこぼれる様を、ずっと見ていたいとも、思う。
     まるで自分だけでなく、この世界そのものが生まれ変わったかのようだ。肺を満たす空気も、頬をくすぐる風の香りも、初めて触れるはずなのに、すべてがひどく懐かしい。
     少女が、ゆっくりと唇を開く──。

    「──私を、覚えていますか?」
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    四 季

    DONEリンクが姫様に自分の家を譲ったことに対する自分なりの考えを二次創作にしようという試み。(改題前:『ホームカミング』)
    帰郷「本当に、良いのですか?」
     ゼルダの問いかけに、リンクははっきり頷き、「はい」と言葉少なに肯定の意を示した。
     リンクのその、言葉少ないながらもゼルダの拒絶を認めない、よく言えば毅然とした、悪く言えば頑ななその態度が、百年と少し前の、まだゼルダの騎士だった頃の彼の姿を思い起こさせるので、ゼルダは小さくため息を吐いた。

     ハイラルを救った姫巫女と勇者である二人がそうして真面目な表情で顔を突き合わせているのは、往時の面影もないほど崩れ、朽ち果ててしまったハイラルの城でも、王家ゆかりの地でもなく、ハイラルの東の果てのハイリア人の村・ハテノ村にある、ごくありふれた民家の中だった。
     家の裏手にあるエボニ山の頂で、いつからか育った桜の樹の花の蕾がほころび始め、吹き下ろす風に混じる匂いや、ラネール山を白く染め上げる万年雪の積もり具合から春の兆しを感じたハテノ村の人びとが、芽吹の季節に向けて農作業を始める、ちょうどそんな頃のことだった。ゼルダの知らないうちに旅支度を整えたリンクが、突然、ゼルダにハテノ村の家を譲り、しばらく旅に出かける──そう告げたのは。
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