我が名は人間!官ナギ大好き!『好きです…!!』
ヘルパシからの帰り、パトロール中のカンタロウが知らない女に告白されていた
『あの辻田さんって方とお付き合いしてないのは知ってます!だから私が…!』
なんで俺の名前が出てくるのかはわからないが、もしカンタロウがあの女と付き合ったら、と考えたところで体が勝手に動いていた
「やめとけ」
カンタロウと女が驚いた顔で俺を見る
頭では、俺は何をしてる?なんで飛び出た?何を言うつもりだ?なんて考えながら
「こいつは声がデカくて喧しいし、しつこいし、バカみたいに食うから食費も掛かるし、帰った時に弁当箱出し忘れるし、洗濯を出す時は裏返したままだし、汗っかきだから夏は洗濯の量が倍になる」
口から勝手にスラスラ出てくる言葉に女も、カンタロウも呆気にとられた顔をしていた
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