miya_ko_329☆quiet followDONEST前後のどこか。なかよく()してるkydz。少女漫画。出会わせてくれて、ありがとう。※性的描写が含まれるので18歳以上(高校生は不可)閲覧可。パスはふたりが出会った年(公式年表年号。数字4桁) Age verification Tap to full screen .Repost is prohibited Let's send reactions! freqpopularsnackothersPayment processing Replies from the creator Follow creator you care about!☆quiet follow miya_ko_329CAN’T MAKEEP9後。ナブーを訪れるレイと星の見る夢。レイロになりきれない。アナパドっぽいやつ。SW/レイとパドメとベン その星の美しさを謳う言葉なら何度も聞いてきた。水と緑に満ちた光あふれる穏やかな惑星。あらゆる意味での始まりの場所だと言っていたのは、フォースと一体となって久しい師たちだった。彼らのルーツの一つでもあるその惑星は、きっと良いところなのだろうと思いつつも、足を向けることにどこか躊躇していたのは、そこが自分にとっても縁がない場所とは言い切れなかったからだ。断ち切ってしまっても一向に構わない繋がりではあったが、好悪にかかわらず自分に流れる血は変わらない。流れる血は変わらずとも、自分の生き方は自分で決められるのだと、今のレイは知っている。 だから、そこに降り立つことを決めたのだ。 「綺麗なところ……」 噂に違わぬ景観に、思わず息を吐く。ジャクーの乾いた熱風とは全く違う、肌になじむ程よい潤いを含んだ大気の流れが、レイの髪を揺らす。 2129 miya_ko_329CAN’T MAKEロマぐだっぽいものがベースだけどオデュッセウスの惚気が大半。あとはキルケーの気持ちの整理。FGO/ぐだ子とオデュッセウス アイアイエー島の水平線に沈む夕日は美しく、訳もなく感傷を誘う。 「ケリを付けるにはぴったりだろ、ここ。夕焼けを背景に殴り合って和解……。最高のロケーションさ」 実際キルケ―とオデュッセウスは互いの死力を尽くして拳を交わした(比喩でない辺りがサーヴァントの怖ろしいところだ)。それが会話であるように。 燻る熾火に未練は無いと、魔女は笑った。 「こんな形で終わらせられたことは、私にとっての幸運だよ」 「……つらくはないの?」 「ないと言ったらそりゃ嘘だね。でもそれ以上に厄介事を手放せた解放感の方が上回るね」 「大事なものだったのに?」 「大事なものだったからさ。腐らせて朽ち果てることもできずに無残なものにしてしまうより、思い切ってぶっ壊した方が気持ち良い。これでやっと綺麗な思い出とやらに昇華できそうだよ」 5384 miya_ko_329CAN’T MAKE2ED後。いろんなひとのはなしを経て約束の場所にたどり着く2主が書きたかった。幻水/2主人公 僕らはいつも背中合わせの関係だった。 小さい頃からずっとそばにいたから見るもの聞くものは同じものだった。けれど彼は僕みたいに前ばかり見ていないで、後ろのことも時々振り返って見ているような子だったので、「ヤマト、ほら落としてたよ」とポケットか何かに入れておいた僕の大事なものを拾い上げてくれるのなんてしょっちゅうだった。ナナミも「あー! またヤマト落し物して!」なんて言っていたけれど、自分だって彼に落し物を拾ってもらったことは一度や二度ではないはずだ。 ともかく、僕と一緒に歩いていたはずの幼馴染は、前しか見えていない僕が見落としていたものもきっと多く知っていたはずなのだ。 ハイランド皇都ルルノイエ陥落から数日が過ぎ、デュナン城の人の出入りは一層激しくなる。傭兵としての契約を終え出立する者、戦争終結に伴う事務処理のため招聘された文官、物資を搬出入する業者……コボルトやウイングボートも含むありとあらゆる人間がこの古城を旅立ち、あるいはたどり着く。とにかく人の往来が激しいので、そのどさくさに紛れてしまえば出るのはそれほど難しいことではなかった。城内の中枢はさすがに警備が厳しいが、商店が軒を連ねるエリアはほぼ誰でも出入りが可能だ。 1449 miya_ko_329CAN’T MAKE書きたいところだけ(ガエリオとヤマジンの辺り)。CPメインじゃないはなしだったが、結局ガエジュリになったった。鉄血/ガエリオとジュリエッタ 永遠ではなく、けれど不変の。 寒さは嫌いではない。互いの身を寄せ合うための格好の口実になるから。 別に訳もなく引っ付いても許されるだろうけれど。 温かさを保証する柔らかな寝具に包まれながら窓の外を見遣る。ほとんど白に近いような薄い青の空と、鈍い色の常緑樹や裸木の木立に目を遣る。温暖な海域を漂うことが多いヴィーンゴールヴにある自宅から見える景色と、色も空気も何もかもが違う。すべての景色の彩度は低く、太陽光は薄い雲の向こうから射していてどこか遠く感じる。慣れ親しんだ潮の匂いを多く含んだ大気はここにはなく、湿った土や木々を感じさせるものが取り巻いている。馴染みのないはずのそれらは、けれど決して不快ではなかった。たとえ自立が叶わない身ではあっても、大地に足を下ろしているのだと実感するからだろうか。宇宙空間とは明らかに違う圧倒的な安定感。それでいて絶えず変化する景色。薄い雲が流れて太陽がさっきよりもやや強い光を地上に落とす。一瞬たりとも同じ風景は無い。移ろう時間を感じられるのは大地の上で生きているからこそだ。あれほどに長く星の海に身を置いていても、結局自分が帰る場所はこの惑星の大地だった。 5000 miya_ko_329CAN’T MAKE本編から10年後くらい。いろいろ乗り越えたアルミリアが単身火星に向かい、なんかいろいろ事件に巻き込まれて成り行きで暁とロードムービーする話が書きたかったなあ(かけねえ)鉄血/アルミリア 豪奢ではないが清潔と快適が保証された宿のシャワールーム。乾燥した火星の風は土埃も多く含んでいる。服も全て脱ぎ捨てて温かい湯を頭から浴びる。生涯の中でこれほど心地よいと思ったシャワーは初めてだった。シャンプーはそれなりに名の通ったブランドのリーズナブルなラインだったが、十分役目を果たしている。ひとしきり汗と埃を流し、シャワーの栓を締める。水をたっぷり含んだ髪からポタポタと大粒の水滴が濡れた身体や床に落ちていく。髪を無造作にまとめ、ぎゅっと絞る。自宅であれば洗髪後は侍女がヘアセットまでしてくれるが、今は自分一人しかいないし、過剰な整容も必要ない。今の自分はファリド邸の女主人ではなく、ただのアルミリアだ。 1785 miya_ko_329CAN’T MAKE晩年のボードウィン卿とかつての友を思わせる馬のはなし。鉄血/ガエリオと馬 その馬を見た瞬間、脳裏を過ったのはとうの昔にこの世を去った男の姿だった。 栗毛の牡の仔馬、衆人環視に晒されようが大して気にも留めないのか歩様に乱れはなく、幼さの中に気概を感じさせた。 古希を迎えたボードウィン卿がサラブレッドの競り市に臨んだのは、単なる偶然だった。若い頃ひどい大怪我を負ったという彼は、人生の大半車椅子での移動を余儀なくされたが、生来の屈強な体躯は老いてなお衰えることなかった。 生まれた牧場でも同年の仔馬たちと遊ぶわけでもなく、一頭だけぽつんと立っていることが多かったという。 ガエリオ・ボードウィン卿が亡くなった。 最後の星が落ちたのだと、かつてのセブンスターズの威光を知る人々は一つの時代がいよいよ終わりを迎えたことを理解した。 979