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    すすき

    ブラカイ(カ受)/カプ無

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    すすき

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    フォロワーさんの素敵ツイートを元に書いたんですけど、何か元ツイートとは違うんじゃね?って感じになってしまった。
    よくわからん現パロの、ショタカインと保護者のブラッドリーの話。カプでは無い。
    名前だけネロが出てくる。
    カインはなんとなく4歳ぐらいのイメージです。

    カインはしっかりと、ネロにもらったメモをにぎりしめた。今日の任務は、ブラッドリーにメモの中身をおしえることだ。
    日曜日のスーパーにはたくさんの人がいる。すごいなと見ていたら、後ろから名前をよばれてあわてて返事をした。離れちゃいけないって言われていたんだった。カートをとりだしたブラッドリーのズボンをつかむ。
    「一つ目は?」
    「えーっと……こ、ま?つ、な。……こまつな!」
    「野菜かよ」
    「ちゃんと食べないとダメなんだぞ」
    そういうと、いやそうな顔をしてわかってるとため息をつく。おおきな手が緑の野菜をかごの中に放りこんだ。
    カインだって野菜よりお肉の方が好きだけれど、ネロのつくる料理ならなんでもおいしいのだ。だから、野菜うりばにいたってわくわくしてしまう。この野菜がどんな料理になるんだろうとかんがえると、なんだかよだれが出てくるみたいな気持ちになる。
    ブラッドリーはそうじゃないのが、いつも不思議だなとおもう。
    緑がいっぱいの棚をみていると、上から、次はと声をかけられてはっとする。
    「つぎは……とー、ま、と。トマト!」
    また野菜かよと文句をいいながら、ブラッドリーはちゃんとトマトをかごに入れた。次は、と聞かれて、じゃがいもだとおしえた。じゃがいもはまだ食べてもいい野菜みたいで、今度は文句を言わなかったのが少しだけおかしい。
    そのあと、何個か野菜をかごに入れて、次の品物をみる。わっと声をあげてしまった。
    「ベーコンだ!!」
    「声がでけえ」
    「あっ」
    そうだ、お店の中ではあんまりおおきな声を出さないようにと言われていたんだった。あわてて手で口をふさぐと、メモが床におちてしまった。ネロが書いてくれた大切なメモだ。なくしたらこまるし、きっとネロもかなしむ。向こうに飛んでいってしまったメモを追いかけた。しょう油の棚の近くでとまっていたメモをひろって、よごれたりやぶれたりしていないのを確認して安心する。よかった、とおもって顔をあげて、そこにはだれもいないのに気がついた。
    ちがう、人はいっぱいいる。だけど、ブラッドリーはいなかった。そこでやっと、メモを追いかけてブラッドリーのそばを離れてしまったのに気がついた。
    「ブラッド……?」
    名前をよんでも、答えてくれる声はない。途端にこわくなってしまった。このまま、ブラッドリーと会えなくなったらどうしよう。そんなのいやだ。
    足がうごいた。ブラッドリーはとても目立つ。保育園でもよく先生にうわさされているぐらいだから、きっとスーパーでもよくみえるはずだ。きょろきょろとまわりをみながら、ブラッドリーを探した。
    大丈夫、きっとすぐみつかる。ブラッドリーは大きな傷があってこわいっていう友だちもいるけど、本当はすごくやさしいのをカインはよく知っている。だから、カインのことを置いていったりしない。
    だけど、いくら探しても、あのめずらしい白と黒の髪はみつからなかった。ぐす、と鼻をすする。ガマンしても目の前がぼやけてきてしまった。かっこわるいと首をふって、ごしごしと目をこする。大丈夫、まだ探してないところがあるだけだ。
    次はこっち、と歩きだそうとして、ぎょっと手をつかまれてびっくりしてしまった。先生が、悪い人につかまっちゃうかもと話していたのをおもいだす。にげないと、と手をひっぱろうとして、その前に体をぐいっと持ちあげられてしまった。かいだことのあるにおいがした。
    「おい、坊主。離れんなっつったろ」
    「ブラッド……」
    ごめんなさいって言わないといけないのはわかってるのに、安心して涙が出てきてしまった。おおきな手が目をこする。ちょっといたいのがいつも通りのブラッドリーで、ますます涙が出てしまう。汗をかいた首にぎゅっと抱きつくと、ぽんぽんと背中をたたかれた。
    「ごめ、っなさい」
    「……次からは離れんなよ」
    うんうん頷くと、やさしく頭をなでてくれた。
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    すすき

    DOODLE【ブラカイ/パラロ】
    ボスにキスしたいなって思うカインと、カインをかわいがりたいボスの話。
    誕生日ボイスがめちゃくちゃなブラカイで強すぎてしんで、何かもういちゃいちゃしてくれないと割に合わないなって思って書いました。
    いつものいちゃいちゃです
    あ、キスしたいなとふと思った。
    カインにとっては唐突なことではなかったが、うまそうにグラスを傾けるのを邪魔するのは少し気が引けた。今日はとっておきだと言っていたから。でもちょっとだけ、頬や額にならと考えて、それだと満足できないだろうなという結論に至って小さくため息を吐く。ほんの些細な吐息に気づいて、どうしたと聞いてくる視線に、やっぱり好きだなと思う。
    「なあ、ボス。……キスしていいか?」
    結局黙ったままではいられなくて、手元のグラスを置いた。ブラッドリーが楽しそうに喉を鳴らす。
    「さっきから考えてたのはそれか?」
    気づいてたのかとも言えずに頷くしかない。自分でもちょっと挙動不審だったかもと思う。
    テーブルの上のボトルはまだ残りがある。ブラッドリーがカインも好きだろうと選んでくれた酒なのは知っている。いつも飲んでる安いエールみたいに一気飲みして楽しむようなものじゃないのも分かってる。グラスに口をつけたままじゃキスはできないけれど、二人きりでゆっくり酒を飲んで話す時間も大切だ。
    1972

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